ある女の、コール&レスポンス?

日々、心の琴線にふれること、そして、それについて書きつける。音楽のように言えたらええのだけど…

なんでだろう?中学のときより上手に描けてるような…

2015-07-01 | アート…なのかしら?
なんだか、ここ半年くらい妙に絵を描いてみたくて、描いてみたくて
…けど、長い間絵なんて描いてないし、美術の成績も悪かったし、それがいきなり教室に通うというのは敷居が高すぎる。どうしたものか…と思っていると、ひょんなことから絵画講座のお知らせを見る。

らふ…ラフ…裸婦…!ヌードを描くということ!これもだいぶ敷居が高いこと…市の主催だからそれほど気負わなくてもいいんだろうか…この題材を描いたらあとは描くということが気軽になりそうではあるね…なんでもいいけど、こういう機会でもないと、一生絵を描いたりしないと思う!という妙なテンションで申し込んだ。

当日、中学の時に使っていたようなスケッチブックとデッサン用鉛筆を用意して、会場に行くと
50号のキャンバス(子供なら後ろに余裕で隠れられるくらい、大人ならおへそくらいの高さがある特大キャンバス)を持っている人に入り口で会い、いきなり、圧倒される。

講座室内に入ると、みんな、キャンバスとイーゼル(キャンバスのスタンド?という意味らしい)道具を諸々持ってきていて、完全に場違いだ…帰ろうか!と怖気づく。

イーゼルがないため、一番前で描かざるをえない(汗)

一日目はモデルさんに20分ポーズを取ってもらって、描く。10分休憩を繰り返す。
午前中は、20分も微動だにしないというのは実はすごい!と感嘆しながら、変なテレもありつつ、どう描けばいいのか途方にくれながら、腕のカーブ、肩はこの辺り、背中のまろやかでも張りがある感じはこんな感じ…とスケッチブック上に再現しようと手を焼こう…にも、方法を知らずやみくもに描く。

お昼ご飯に、ベテランの人たちと一緒に食べに行くことになり、
その人もデッサンをしていたので、アドバイスをいただく。
スケッチブックが小さすぎるから、今日は上半身だけ描いてみて、明日大きなスケッチブックに描きなおしたほうがいいこと…陰影をつけると光が当たっていることが際立つから…陰影も濃度のメリハリをつけるといいよ。よく見てると濃いところと薄いところがわかるから…顔は四角で考える…コンパスで比率を測る…
どっさり教えていただいたものの、半分もわからない…けれども、光の当たっているところと影になっているところを見きわめて、描写すればいいんだということは分かる。

午後、上半身のスケッチをするも、顔を描くというのはとても難しい…猫っぽい顔立ちなのだけど、そんな風には描きあがらなかった。陰影はピタッとここまでと止まっているものでなくフェイドアウトしているように見えてくる…うちに、一日目終了。

二日目は、アウトラインをざっと描いて、修正しつつ、陰影を探して写しつつ、描いていく
アウトラインでは平面でしかなかったのが陰影をつけるうちに立体的に見えてくるのが面白く、光がきれいに映っているところを浮き出したくて狙って陰影を付けはじめる。
昨日はそれどころではなかったけれど、モデルさんは、目を見張るほどきれいなところだらけだと思い、絵の上に再現したくなって描くのだけど、描き切れないというもどかしさがある。…小学生のころ帆船「日本丸」の写生に行ったときに似ているなと思い出す。
残り一時間弱になって手先、足先をすべて描きなおし、足の薄い陰影を見つけて急いで描いて
ひとまず、描きあがったと思って提出する。

講評会の準備のときにモデルさんが観に来られて、へんな話だけど、一瞬少し恥ずかしく思う。けれども、ご覧になっている様子を見ているうちに、絵が本当にお好きなんだと思う。
そのときのお話でポーズは10分超えから、わけのわからない場所がつるときもあったりして、とてもきつくなるらしい。次の日もモデルの仕事があるそうなので、大変なことだと思う。
合間のストレッチがとてもしなやかだったのは、こうでないと故障するのかもしれないな…と思う。

集まった絵を見た限りでは、男性は肌色を魅力的に描く傾向があるようだ。
同じ人を描いても、みな、全然違うことが不思議だった。
色選びで重厚にも軽やかにも見える。

私ごとでは、近くで描いていた時より遠くで観たときのほうが陰影が活きていて興味深かった。
ぎょっとするのは、モデルさんの顔を描写したつもりなんだけど、私に似ているといわれたことで
…どういう加減なんだろう。顔の絵をもっと描いてみようと思う。

得る所がとても多くて参加して良かった。

…今考えても不思議なのは、中学以来落書きもろくにしなかったのに、当時より上手な気がする…