伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

2022年10月29日 | 
 流れる雲は何だろう。高積雲なのか・・。
 雲が太陽に近づくと、赤や緑などにほんのり染まり美しい。

 最初に彩雲を見つけた時には、こんな雲の形だった。




 犬か、獅子かが、駆けているような形がほんのりと染まっているのが、なかなか面白かった。

 やがて空には幅広くいうろこ雲(巻積雲)のような雲が流れ、太陽に近いところでは塊が溶けたように空に広がった
 そこに見えたのが光環。すぐ近くから太陽を繰返す赤と青の輪っかが取り囲む現象だ。今日見えたのは、輪っかの一部だけだったが、きれいな模様であることは間違いない。



 畑の杭には、光環を背にしてアカネ類のトンボが翅を休めていた。




 翅を休めるトンボは、棟の縞模様の先が尖るアキアカネと同じく先が平らなナツアカネのようだった。
 おとなしく止っていてはくれない。背景に空を揚げるため、杭に近づくと、飛び立ち、あたりをクルッと1周りして、うまくすれば杭に戻ってくれる。緊張するためか、思いっきり尻尾を立てるとき時がある。すぐに飛び立てる準備をしているのだろう。

 トンボをだましだましシャッターを切っているうちに、雲を染めた虹色が消えてしまった。そこは残念。

 トンボが飛ぶよりも、はるかに高く、大きなエンジンを響かせて航空機が飛ぶ。その多くは、成田に向けて高度を下げながら飛ぶ航空機だ。
 自宅近くの杉の木の向こうに消えようとする航空機。



 エミレーツ航空のボーイング777だ。
 この航空会社の旅客機に搭乗したことがある。東日本大震災の翌々年(2013年5月)、民間の再生可能エネルギー事業の取り組みを学ぶためドイツを訪ねた際、成田からドバイ、ドバイからドイツ、そして逆コースをたどったの同社の旅客機だった。ただし、帰路のドバイから成田の便は、同社とANAの共同運航便だった。日本人のキャビンアテンドさんも登場していて、言葉の面からはずいぶん助かった感がある。

 成田からドバイに飛んだ便は、たしかエアバス社の大型旅客機A-380で、出発時に搭乗した感想を寄せてくださいというアナウンス(印刷物だったかもしれない)があった記憶がある。たしかに大きな飛行機だった。

 それから9年。遠野上空は、西方の国々と成田を繋ぐ航路の直下にある。中国や韓国、ヨーロッパ各国から成田に向かう便は、東に航路をとった後、遠野上空あたりで旋回して海岸線沿いに成田に向かって飛んでいく。遠野上空からだいたい20数分で成田着だ。それだけたくさんの航空機が飛びながら、この間、エミレーツの航空機を見た記憶がない。今日の飛行機にどこか懐かしさを覚えるのはそのためだろう。

 昼頃には、ゴーンと空をつんざく轟音が北から近づいてきた。
 航空自衛隊のF-2戦闘機に違いない。




 北から飛んできてたぶん山田上空あたりで東側に旋回し、太平洋方向に消えていった。
 たぶん茨城県の百里基地所属の戦闘機だ。
 これまでは、南から北に向けて飛んできた機体が、20分後くらいに、北から南に飛んでいくことが多かった

 今日は南からの飛行はなかった。たぶん、遠野上空から遠く離れた上空を北に向かったのだろう。
 訓練飛行は実戦を想定しているからだろう低空を飛んでいく。そのためか、ゴーンオンオンと頭上をよぎっていくエンジン音はすさまじい。
 1機目が通り過ぎ、エンジン音も小さくなってきた頃、また北からエンジン音が近づいてきた。2機目が飛んできた。同じコースを太平洋方面に旋回していった。
 2機目のエンジン音が、遠くからこだまするうなりになった頃、またエンジン音が近づいてきた。3機目だ。やはり同じコースを太平洋方面に向かう。

 やがそのエンジン音も消えていった。

 上空を軍(自衛隊機)関係の航空機が飛ぶことは多い。この上空だけでも、海上自衛隊のP3C哨戒機などはよく見かけるし、航空自衛隊の空中給油機やYS-11機(航空基地の機能テストのための機体らしい)、大型ヘリのCHー47(陸自と空自)も見かけたこともある。また、米軍機も飛ぶ、珍しいところでは民間の軍請負会社の輸送機(アイアングレー色のたぶんボーイングの4発機のジェット航空機)を見かけたことがあるが、大型輸送機のC-17は比較的よく飛んでいく。

 今日もC-17が飛んでいった。行き先は横田の米軍基地だ。



 軍用機は、民間機に比べて、速度が遅く、また低空を飛ぶことが多い。最近は、エンジン音が響くとだいたいC-17と分かる。それだけ特徴があるエンジン音が響いているのだ。いったいに何を運んでいるのか。

 夕方の空には、民間の成田行きの便が数分おきに飛んでいった。





 最初の写真は、ANAカーゴのソウル発のボーイング767、
次は、JALの大連発のボーイング787、
最後は、ジェットスターの札幌発のエアバス321だ。

 いつもは静かな空だが、時々こうして賑やかさを演出する。
 さて、次は何を見ることができるのだろうか。


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