だっちもねぇ話 トイレ編

だっちもねぇとは方言で
価値がないとかくだらないという
意味である………

今回はパニック障害で一番不便だ
と感じるトイレの話をします。

トイレの何がNGというと
入ってカギや扉が壊れ
閉じ込められるのが恐怖なのだ。
息ができなくなる…気がする。
それなので
トイレから脱出できる窓及び
扉の上下のスキ間が無いと入れない

駐車場やショッピングモールの
入口がオープンなトイレは
窓が無くても
扉のスキ間さえあれば大丈夫だ。

一番大騒ぎしたのが病院。
尿検査用の診察室脇のトイレに
入った時だ。
そこは車椅子でも入れるように
ドアがスライド式だった。
窓はない…
でも、カギ掛けなきゃ…
心配でカギの開閉をしつこく
チェックする。
そして尿検査のコップを置き
振り返った瞬間、大パニックに…

ドアがスライド式なのを忘れ
押してもダメなら引いてみなって
開くわけ無い。
ドアをバンバン叩いて
出してー、助けてーと
３分くらい叫び暴れていた。

ふと冷静になりドアの取手みて
あれ？これスライドじゃんと
我に返る。

やっちまった…
外に出ると診察待ちのたくさんの
患者さんの怪訝な視線が一斉に
私を見た。
私は何事も無かったかのように
静かに
待合室の椅子に座ったのだった。

非常事態の場合は
開けられるのを覚悟で
カギを掛けずにトイレに入る。
案の定、ドアを開けられて
つい、言ってしまった。
これには事情がありまして……
誰も事情なんて聞いて無い。

そうだなー。
汚いのは嫌だったけど
昔の上野駅のトイレみたいに
ギり隠れるので、いいかなぁ。

あっ、トイレとは関係ないが
この指のペーパーめくりの
滑り止めゴム。
まむし指用って無いんでしょうか？
血が止まるんですけど…。
しかも、中指も小まむしなんで。