金田博美

「祖父に逢いに行く」フィリピン慰霊巡拝団に参加して
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2022年1月31日 スピルバーグ作品

2022-01-31 19:23:20 | Weblog
昼食後、録画していたインディジョーンズを観る。

さすがにスピルバーグ作だけあって何度観ても面白い。

このような冒険小説的な映画が最近は少なくなった。

CGの技術は圧倒的に進化してリアルを追及しても、ジョーズでなかなか姿を現さないサメの背びれが見える方が、ジュラシックパークで恐竜がまだ見えなくても、恐竜の足跡に溜まった水の波紋が徐々に振動して大きく波打つ方が完成度の高いリアルな恐竜を直に観るよりよほど怖い。

お化けが出る前の演出が効果的なほど、ほんとに姿を現した時に怖いと思うのと同じだと思う。

今、向田邦子さんの弟、向田保雄さんが書いた「姉貴の尻尾」を読んでいる。

ほんとに向田邦子さんは面白い。


☆彡関係ないけど 村上春樹
 ➣国境の南、太陽の西より

・そして僕のあらゆる言葉はその力を失い、窓にはりついた雨の水滴のように、現実の領域からゆっくりとこぼれ落ちていった。雨の夜はいつも息苦しかった。それは現実を歪め、時間を狂わせた。幻想を見ることに疲れ果てると、僕は窓の前に立っていつまでも外の風景を眺めていた。ときどき自分が、生命のしるしのない乾いた土地にひとりで取り残されてしまったように感じられた。幻影の群れが、まわりの世界から色彩という色彩を残らず吸い尽くしてしまったようだつた。目に映るすべての事物や風景が、まるで間に合わせにつくられたもののように平板であり、うつろだつた。そしてそれらはみんなほっこり砂色をしていた。

2022年1月31日 健康診断の再検査・光陰矢の如し

2022-01-31 12:18:12 | Weblog
31日(月)快晴 
昨夜小雨がぱらついていたが昼前から快晴。
1月4日受けた健康診断の再検査肺活量をK医院で計測してもらうが、異常は認められなかった。

これで再検査に指摘された目と肺についてはいずれも問題がなく安堵。

コロナ接種の時期について下関市役所に問い合わせたところ、接種券は2月中旬以降届く予定だが、年齢が64歳なので2回目に接種してから7か月後の3月21日以降との事。

接種券が届いても接種できないとは殺生な(笑)。

早くも2022年の1か月が過ぎようとしている。まさしく光陰矢の如し。

☆彡関係ないけど
 村上春樹
➣国境の南、太陽の西より
・鮮明な記憶は眠れない夜を作り出した。

2022年1月30日 向田邦子さんは手袋を探している・・

2022-01-30 12:26:35 | Weblog
30日(日)曇り 
昨夜久世光彦著「触れもせで 向田邦子との二十年」を読む。

読んでいる途中に、ページの間から色々な表情をした向田邦子さんが、顔を出してくれる。

無口だけど早口、遠くを見ているときもある、約束の時間にほとんど遅れる、小さな嘘(可愛い嘘)もつく、爪を噛む。

向田邦子さんの本はほとんど読んでいる(料理のレシピ・服飾関係は除く)ので、刑事ドラマではないけど、裏付けが取れたり、深く見れたりと面白かった。

私の中では、向田邦子さんは生き続けている。色々な向田邦子さんが、今日も生き続けている。

白い息を吐きながら、自分のお気に入りの手袋を探して。



2022年1月29日  (2021年9月9日より抜粋)

2022-01-29 19:40:49 | Weblog
9月
9日(木)晴れ 

久々の快晴。夏の名残り。徐々に遠ざかる夏が愛おしい。

夏にしなければならないこと、やりたかったことはやれたかな。

やり残したことは無いかな。

まだまだこれからでも間に合うぞ。せかされるように夏は後ずさりする。

青空に入道雲を人質に残して、素知らぬ顔で、運動会が終わった後の寂し気な万国旗のように。

みんなと行った阿蘇の大観峰にも素敵な風が吹いているのだろう。


二階の北側の部屋のエアコンが少しやかましい。

前のエアコンもやかましくて替えたのに残念。

☆彡関係ないけど
村上春樹
➣国境の南、太陽の西より
・風のない日に静かに立ちのぼる小さな煙のような微笑だった。

2022年1月29日  瞳孔拡散・スバルSTIはブルー?

2022-01-29 19:23:35 | Weblog
29日(土)曇り
 昨日より寒いが8度はあるので、年末に2度まで下がった、あの寒さではない。

昨日は眼科の検査で瞳孔が拡散していたので新聞が読めなく、二日分たまったので午前中に読む。

午後から民放で録画していた「22年目の告白・・私が犯人です」を観る。

ストーリーの展開が早く進むが丁寧で緻密にできていた。

真犯人は誰なのか分からなくなり、私たちの想像の常に一歩先を進んでいる感じだった。小説で読んだら面白いだろうなと思う。

2階の部屋にもう一台でテスクトップのパソコンが欲しいが、当面今ある古いのをのけて、15インチのノートパソコンを置いている。

価格コムでパソコンやディスプレイを見てため息をつくばかり。

スバルSTIを頼んでいるが納車は半年以上先になとの事だが、それはそれでいたしかたの無いことで問題ないが、当初ボディは白で注文していたが、フェンダー周りに樹脂を使っているで、白だと余計に目立つのでWRXブルーがいいかなと迷っている。

なかなか決まらない。

☆彡関係ないけど
村上春樹
➣国境の南、太陽の西より抜粋
・僕は棚ひとつ作れない。車のオイル・フィルターも取り替えられない。切手だってまっすぐに貼れない。電話のダイヤルもしょっちゅう間違えている。でもオリジナルのカクテルは幾つか作った。

2021年8月30日より抜粋・・

2022-01-29 13:10:57 | Weblog
2021年8月30日(月)晴れ 

のどが痛いので今度はKクリニックへ行く。

ここの女医さんはいつも自由奔放な喋り方をする。

イヤミはないけどこの先生で大丈夫かなと思うときもある。

以前開業していたM先生ががんで亡くなり居ぬきで開業した物件。

前のM先生は自らががんになっても電話で診療をしていたし、薬もよく効いた。

次男が小さいころ診療時に暴れまわって看護婦さんの手間をずいぶん迷惑を掛けたことを思い出す。

建物は同じだけどみんな変わっていった。

時代も知らず知らずのうちに自分に分からないところでひっそりと。

しかもと歯車が回るようにしっかりと変わっているのだろう。

定点観測をしていたら分かるけど、日常の生活を送っていたら分からない程度に。

☆彡関係ないけど
村上春樹
➣国境の南、太陽の西より・・
・僕はもっと若く、もっと飢えていて、もっと孤独だった。でも僕は本当に単純に、まるで研ぎ澄まされたように僕自身だった。

2022年1月28日 映画「さがす」・コロナ接種券・黄斑上膜なし

2022-01-29 11:48:05 | Weblog
28日(金)快晴 
9時50分シネプレックス小倉にて映画「さがす」を観る。

先週から封切られていて平日でもあることか観客は私たちも含め10人足らずで密にならずに鑑賞できた。

内容は父と娘に全く無関係と思われていた、ネットでの自殺希望者への積極的な関与や回復見込みの無い患者への自殺ほう助などの事件が絡み合う。

最後はどんでん返しがあり、決してハッピーエンドではないのだが好きな終わり方だった。

午後から義父の三回目コロナ接種券が届いたので入院先へ持参。義母の墓の前の海岸をウオーキング。

風は少し冷たかったが快晴で少し汗ばむくらいだ。健康診断で要検査になったので植田眼科で診察してもらう。

3時間近く要したが検査をの結果「黄斑上膜なし」の結果で異常なし。妻は新しく買ったパソコンで今日も日記を書いている。

☆彡関係ないけど
村上春樹
➣国境の南、太陽の西より
・気がついたときにはもう政治の季節も終わっていた。一時は時代を揺るがす巨大な胎動と見えたいくつかのうねりも、まるで風を失った旗のようにその勢いを落とし、色彩を欠いた宿命的な日常の中に呑み込まれていった。

2022年1月27日・・向田邦子さん・寺内貫太郎一家・時間ですよ

2022-01-27 20:39:09 | Weblog
27日(木)晴れ 

午後から前の畑と庭に除草剤散布。下の畑に化成肥料888と石灰窒素(粒)を散布して、トラクター耕す。

トラクターのバッテリーが上がっていたので、車用用の充電で充電していた。

今日はどうにかエンジンがかかったので、これ幸いと耕す。

久々にトラクターに乗ったら気持ちよかった。

妻のパソコンにオフィス2019をインストールする。予報では暫く雨は降らないようだ。

午前中から読んでいた久世光彦著「触れもせて・・向田邦子との二十年」の続きを夕方から読む。

向田邦子さんと「時間ですよ」や「寺内貫太郎」他数々のドラマで関わった脚本家であり、プロデューサー、小説家、実業家。読んでいて面白い。

ページのあちらこちらに、いろいろな向田さんが顔を出してくれる。

この本の著者久世氏光彦氏をネットで調べたら2006年に亡くなられていた。

楽しみにしていたテレビドラマの受け手として私たちがいて、作り手として向田さんや久世がテレビの向こう側にいて、当然全くの他人なんだけど、ドラマの中の中で喜怒哀楽を共にした他人とも違う気持ちがあり、向田さんは飛行機事故で亡くなったのは知っていたけど、今読んでいる著者も既に亡くなっているのだと思うと、寂しい気持ちになった。

初めから亡くなっているのを知っている作家の本を読むのと違って、著者に共感して読み進めている途中に、亡くなっているのを知ると、一人残されたように気持ちになった。

☆彡関係ないけど
村上春樹著
➣国境の南、太陽の西より
・それは僕にとっていわば冷凍された歳月だった。

2022年1月26日(水) オミクロン株・肉まん

2022-01-26 11:01:20 | Weblog
26日(水)
曇り/晴れ 
9時から歯科にて左上奥歯の継続治療。

オミクロン株の感染が一挙に広がっているので、診療台でマスクを外し、大きな口を開けた全く無防備な状態が怖い。

大変アバウトな記憶なのだが、私が小学生か中学生の頃だったと思う親父が仕事からの帰りに時々、シュークリームや紙パックに入ったコーヒー牛乳を買って帰ってくれた。

シュークリームは今コンビニに売られているものほど美味しくはないかもしれないが、子供心にシュークリームは強く印象に残るハイカラな菓子だった。

コーヒー牛乳も学校で飲む瓶の牛乳と違って、甘くて少しだけ苦かったけど美味しかった。

寒い時期には、肉まんや、あんまんも買ってくれた。

持って帰る間に、少し袋の中でまんじゅうがくっつきあって皮が剥がれたり、冷めてまんじゅうの表面に汗をかき張りが少しなくなっても、美味しかった。

あんまんより肉まんの方が人気があった。

私の子供たちが幼いころ、私は仕事から帰る途中コンビニにより、親父がしてくれたように子供たちにシュークリームを買って帰る。

冬は肉まんを買って帰る。子供の喜ぶ顔を思いながら。

あの時、コンビニの私の前に順番待ちしていたのは若い時の親父だったのかもしれない。

☆彡関係ないけど
村上春樹 著
風の歌が聴こえる より
・太陽の光は、重く垂れこめた雲の層をようやくくぐり抜けてくるあいだに、細かい塵に削りおろされてしまったように見えた。目に映る何もかもが鈍く、動きを失っていた。時刻はもう夕暮れに近く、部屋の中は夜のようにすっかり暗くなってしまっていた。電灯はついてなかったと思う。ストーブの火がほんのりと赤く部屋の壁を照らしているだけだった。


2022年1月25日 小説一九八四・漫画で読破1984

2022-01-25 10:42:02 | Weblog
25日(火)晴れ 曇り・晴れ 
少し春の気配がする。

昨夜小説「1984」をやっと読み終えるが、内容が難解で理解できないので、「まんがで読破・1984」で確認する。

あとがきに、この本は海外でもベストセラーになっているが、多くは読まれることはなくインテリアとして飾られることがあるような事が書かれていた。

村上春樹氏のベストセラー「1Q84」を私は一度くじけてしまった。

私がこれまで読もうとしたのかで初めて挑む文庫本全6巻という長編であり、内容も理解できずに30ページくらい読んであきらめてしまった。

定年後の再挑戦でどうにか読めたが、仕事をしながら全部読むのは大変だと思う。

1Q84を読み終えたのが自信になったのか、その後村上春樹氏の本を探してほとんど全て読んだし、小説の中に描かれている好きな言葉を自分用にワードで入力て保存した。

読む時にそのまま通過して振り返ることができないのは惜しいように感じた。

全く共感する輝く文章、この情景やこの気持ちを表すには、「そう、その表現があったよね」と、小説の中に埋まっている宝物を発見する楽しい作業を覚えた。

そして、発見するたびに頭の中に、気持ちの良い微弱な何かが流れた。

2022年1月24日 昔の自動車事故の思い出

2022-01-24 12:34:39 | Weblog
24日(月)小雨・曇り
思い出

私が自動車の免許をとって僅か一週間目ぐらいで、親父のカローラ20を借りて下関方面に向かう国道の小串警察署あたりで、ハコスカ(確かスカイライン1800CCだったような)の後部へ追突事故をした。

自動車保険のU氏と親、私とで列車に乗り追突された運転手の住んでいる久留米(多分?)へ示談に行った。

示談が成立し帰る途中、列車の中で親父が「これは気持ちですから・・」と言って封筒を鵜原氏に渡そうとしたが、保険会社のU氏は氏は「仕事ですから・」とかたくなに拒んだ。

親父とU氏の間で何回かそのような問答繰り返され、そのたびに親父が頭を下げている姿を、まるで私は関係者ではないような気持で眺めていた。

私は親父の頭を下げる姿をこれまで見たこともなかったし、親父の姿がとても卑屈でかっこ悪く映った。

その時の私には親父がなぜそのようなことをするのか、理解できなかった。
その場か後からかはその後からかは忘れたが、私は親父に「もうやめておいたら」と言ったような気がする。

親父が鵜原さんに渡そうとしていた封筒の中には、親父が汗水たらして働いて得た幾ばくかのお金が入っていたのだろう。

それは私にも理解はできていたが、なぜ断っている人に親父は頭を下げ続けて、そうまでしなくてはいけないかが理解できなかった。

この年になり、自分の家庭を持ち、子どもが巣立って行った後でも、子供や孫に、何か悪いことが起これば、私は親父のように頭を下げることで少しでも良い方に事が進むのであれば、躊躇なく頭を下げ続けるだろう。

今になって、親父がいなくなってしまって、その時の親父の気持ちを思う。

☆彡関係ないけど
村上春樹 著
風の歌が聴こえる より
・それより昔のことは何ひとつ覚えてないわ。ずっと嫌なことばかり。頭の上をね、いつも悪い風が吹いているのよ。

2022年1月23日(日)雨・・小説「一九八四」

2022-01-24 11:34:12 | Weblog
23日(日)雨 
昨日の天気が嘘のように雨。
少し春を感じさせるようなおとなしい雨が細く降る。
SF小説「一九八四」を半分まで読んだが、なかなか先に進まない。
直接の関係はないかもしれないが、村上春樹著「1Q84」を読んでいるときから、気になっていて、いつか読んでみよと思っていた作品だ。
ページ数もあるし、内容も難解なので、てこずっているがあと二日ぐらいで読んでしまいたいと思う。

長男の勤めている八王子も、オミクロン株関係で大変みたいだ。
長男はあまり忙しいとか、言わないのだけど、今回は堪えているらしい。
次男の住んでいる滋賀県は雪は降るが、コロナの関係は問題ないみたいだ。
遠くい離れていても子供のことは気にかかる。

ひもじくはないか、病気はしてないか、精神的にまいってないかと。
子供たちを守ってくださいと毎晩仏壇に妻と手を合わせる老い二人。
次男に、どんな状況かとのLineするも、既読が付くのみ。

☆彡関係ないけど
村上春樹 著
風の歌が聴こえる より
電話のベルが鳴った。
僕は籐椅子の上で半分眠りながら。開いたままの本をぼんやりと眺めていた。大粒の夕立がやってきて庭の木々の葉を湿らせ、そして立ち去った。雨が通り過ぎた後には海の匂いがする湿っぽい南風が吹き始め、ベランダに並んだ鉢植えの観葉植物の葉を微かに揺らせ、そしてカーテンを揺らせた。


朋ちゃんの絵

2022-01-23 11:36:23 | Weblog
朋ちゃんは亡くなった人たちの絵を描く。
朋ちゃんは豊町のセイノさん、郵便局の時のシモちゃん、母ちゃんの吉竹孝枝さんを描く。
朋ちゃんはいつもは痛いと言っている腰を、かがめて砂浜のキャンパスに描く。
朋ちゃんが、砂浜に絵を描くときは、小さい朋ちゃんが一段と小さくなる。
朋ちゃんは小さくなり棒切れを手に持ち、後ずさりしながら夕焼けの砂浜に描く。
朋ちゃんが絵を描くときは子供に見える。
朋ちゃんは亡くなってしまった人たちとの、楽しかった思い出と一緒に描く。
朋ちゃんは亡くなった人たちと、話をしながら描く。
でも、私からみたら、朋ちゃんの独り言にしか聴こえない。
朋ちゃんはその後、生きている人のことも描く。
朋ちゃんは子供と孫、私を描いてくれる。
私が一番大きいのでわかる。