現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない第58回:(フィクション)

2016-11-15 01:50:40 | 日記

「Nさん、あなたが主催する現代日本人文芸今日の時事川柳に『森さんの 都知事批判は いかがかな』こう言うのがあったね」

 Nの仲間がNにこう呟いた。

「ああ、森五輪委員長が『小池都知事は不勉強だ』こう批判したんだ」

 Nがうんざりしたように言葉を返した。

「言わなきゃいいのになあ。不協和音がある事を国民に知らせているみたいだ」

「そうだ、五輪委員長のいう言葉ではない」

 仲間が苦渋の顔色で呟く。

「あんまり私達が言うと、『Nとその仲間は小池都知事可愛さに森委員長に反撃を加えてる。こう言われるぞ」

 Nが仲間を見渡す。

そして、

「小池都知事には自分の信念を貫いて自分の思う道を進めばいい」

 こうも言った。

「そうだ、オレたちも協力しないと」

 みんな小池都知事を支える事で意見が一致したのである。