現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

二宮冬道小説:ある女医の遺書第47回

2012-01-30 03:03:20 | 日記

「しっかりしろ真理ちゃん」

 久幸が必死で真理の耳元で囁いている。

結婚式を明日に控えて真理の意識が混濁し始めたのである。

「真理さん、明日よ。明日私達の結婚式よ」

 由紀も必死で真理に呼びかける。

「反応はない」

 真理が開業する予定だった医院で久幸と由紀は結婚式を挙げるのだ。真理の意識さえしっかりしていれば問題はない。

「その意識が混濁し始めたのだ」

 久幸と由紀は絶望感に襲われた。

「だめか」

 打ちひしがれて久幸がこういうと、かすかに真理が反応してか細い声でこう囁いたのである。

「大丈夫、結婚式にはでる」

 真理も薄れ行く意識の中、必死で病魔と戦っていたのだ。

「ああ真理ちゃん」

 久幸と由紀は真理の手をしっかりと握ったのだった。


1月29日(日)のつぶやき

2012-01-30 01:51:42 | 日記
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二宮冬道小説:ある女医の遺書第46回:元気そうに見えた真理だが体に巣食った病魔は急激に真理の体力を奪って行った。久幸と由紀は結婚式を早める事にしたのだった。 goo.gl/cjB6z

09:21 from web  [ 10 RT ]
広島小説:お好み焼きとカープ大好き太郎君の人生第18回:太郎は恋人のあきこと広島の夜景が見渡せるホテルで語り明かしている。「はやくミコライオの160キロ近い速球が見たい」太郎の言葉に「2メーター5センチの長身から投げる球を私も早く見たいよ」とあきこが言葉を返すのだった:続く

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