株式投資は芸術です

証券会社で長期間、アナリスト業務に従事した後、投資顧問会社を設立。銘柄選定・相場観に違いが分かります。

保土谷化学(4112)がもみ合い放れの動きに・・・♪

2019-02-22 10:33:06 | 日記
3000円+162円
中段もみ合を放れ戻り高値更新となっています。上昇率は東証1部の6位。
サムスン電子が有機EL使用の折り畳みスマホを発売すると発表したからでしょうか。
2/20の当社、朝一の注目銘柄でした。以下はその時の本文です。↓

保土谷化学(4112)   2019年02月20日(水) 08:23
業績は急速に回復しており今期業績は大幅上振れが濃厚。煮詰まったら一段高となるパターンと見ています。ただし割り切れる方が対象です!

株価はもみ合った後、必ず上下に振れます。当然ですが、多くの場合、放れるのは下です。ベクトルが上を向いていたり、なんらかの材料があったときだけ上に行きます。
今回はそういうケースではないかと思い紹介することにしました。

株価は有機EL関連として2017年9月に8780円まで上昇した経緯があります。期待されたiphone(有機EL使用)の売れ行き不振だったこともあり、その後、大きく売られました。下落期間はなんと15カ月、下落率は79%超に及ぶ凄いものでした。
株価は有機EL関連として人気化する前の水準まで下がっていました。振出しに戻ったわけです。

こうした中、1/31発表した決算が評価され急伸しました。
2018年4~12月期が売上高268億円(前年同期比4%減)、営業利益21.31億円(同28%減)、経常利益23.86億円(同33%減)となったことを評価したわけです。
通期業績は売上高370億円(同4%減)、営業利益23億円(同41%減)、経常利益23億円(同44%減)と従来予想を変えていません。

表面上は減収減益ですが、実は採算は急速に良くなっています。
四半期ベースの営業利益は4~6月期が6.15億円、7~9月期が5.14億円、10~12月期が10.02億円。
第3四半期を取り出すと売上高96億円、営業利益10.2億円、経常利益10.09億円となっています。中間期が売上高172億円、営業利益11.29億円、経常利益13.77億円でしたから、凄い勢いで回復していることが分かります。
会社資料には有機ELなど色素事業が良くなっていると出ていました。

経常利益は通期で計画している23億円をすでに超過達成していますが、会社予想では第4Qは売上高102億円、経常利益▲0.86億円と赤字を見込んでいます。
採算が急速に良くなっているわけですからそんなわけはなく、大幅な上振れが濃厚です。

いまの株価はこれを評価したものですが、認知されるのはこれからです。
足元は中段もみ合いですが、煮詰まったら上振れる公算大ではないかと見ています。
PERは14倍台でPBRは0.65倍と1倍を下回っています。
信用倍率は0.57倍と売り長で「貸し株」も5.9万株出ています。需給も良好です。
見切りラインまで下げなければ上に行くとみています。
本日は割り切って買える方が対象です。
(19日株価2816円-30円)買いゾ~ン2900円まで 見切りライン2699円