へなへなトライ!イクメン中小企業診断士

中小企業診断士に挑戦5年目
とうとう合格!
イクメン2年目に突入!

4/1(日) オーストラリアアイアンマン新婚旅行記5

2007-04-13 07:44:28 | 勉強
午後4時10分、ランニングスタート。

日差しはそれほど強くないが長時間のバイクで真っ赤に焼けてしまった。
長袖を着て走り出す。

バイクでの疲れが嘘のように体が軽い。

よし、いけそうだ。

しかしこれで調子にのるとすぐにバテるのは目に見えているのでキロ7分くらいのペースで慎重に走ることにする。


ランコースはまず川の大きな中洲のほうに5km行って戻り、アップダウンの激しいバイクコースのほうに5km行って戻るのを2周回する。


走り出して100mでバイクフィニッシュのとこちゃんとすれ違う。

途中潰れなければ先着できるはず。がんばろ。

まずは川の中洲の中を走る。中洲といってもとても大きく道も整備されていてお洒落な家もたくさんある。
堤防は殆どなく川面がとても近いのは雨の少ない気候の影響か。
お洒落な家も洪水が来たらあっという間に流されそうと余計な心配をしてみる。


中洲の折り返しを折り返してきたすずちゃんとすれ違う。
5kmくらい先に行かれている。

ランに強いすずちゃんに追い付くのは無理だろう。

マイペース、マイペース。

マイペースすぎたか中洲を折り返したらすぐにとこちゃんとすれ違う。
もう100mしか差がない。
早々に追い付かれてしまった。


しばらく一緒に走るが結局先に行かれてしまった。


直後にかわっちに追い抜かれた。かわっちはランを驚異の3時間40分で走っていた!
さすがサブ3ランナー!


アップダウンの激しいバイクコースはバイクでなく自分の足で走ってもやはりきつかった。


しかし走っている間もずっと沿道の声援は途切れない。
「Well Done!」
「Good Job!」
頑張って走っていると
「Keep it going!」

たまに日本語で
「コンニチハ」
「モシモシ」
中には
「イチバン」
なんていう声援もあり元気をもらった。

全ての声援に
「サンキュー」
「ありがとう」
などと応える。


2周目に入ると日も落ちてすっかり暗くなる。
ゴールゲートの脇を通ると次々に選手がゴールしているアナウンスが聞こえる。
2周目に入ると一気に人が少なくなった。
脚の力もなくなってきた。
僕は走っているのに、歩いている体のでかい選手に抜かれてしまう。


中洲の折り返し手前1kmで先に折り返してきたとこちゃんとすれ違う。
差は2kmに広がってしまった。

しかしこの辺りの選手はほとんど歩いているようだ。僕も遅いながらも何人かの選手をパスしていく。

雨もぱらついてきたが走っているこちらにしてみれば気持ちいいくらい。

そしてポートマッコーリの港町の夜景は一瞬でも脚の辛さを忘れさせてくれるほど美しかった。


バイクコースのほうに入る。
あと10kmだ。
上り坂は走っても歩いても早さは変わらないので歩いて上り、下り坂は走って下る。

夜8時を回り、もう暗いのにまだたくさんの人が応援してくれる。

声援に手をふって応える。
給水所は自分専用となり
「ウォーター?コーラ?ゲータレード?」
と遠くから聞かれ
「ゲータレード」
と応えると走って持ってきてくれる。
「サンキュー」
「ウェルカム」

給水の度に止まって脚を屈伸する。

最後の折り返しはもう挽回不可能な差をとこちゃんにつけられていた。

残り2kmになったところでラストスパート。
どこにそんなに力が残っていたのか。
キロ5分くらいの速さで走る。

そして夜10時、栄光のゴールへ。
すっかり真っ暗になった空とは対照的にゴールはまばゆい光に包まれていた。

花道の両側のスタンドからたくさんの手が差し出される。

左側に寄って、差し出される全ての手に左手でハイタッチする。

マイクで誰かが大きな声で英語をしゃべっている。
全く聞き取れないが、次の言葉だけは聞き取ることができた。

HIROAKI, YOU ARE AN IRONMAN!


ゴール後、とこちゃんと感動の対面。

ホッとしたのとうれしいのといろんな感情が入り交じり思わず熱い涙が溢れてきた。


ボン、ボン

23時30分、レース終了を告げる花火が打ち上げられる。
一瞬ポートマッコーリの街も空も明るく照らされた。


終わってみるとホントに辛いけど、ホントに楽しい、最高のレースだった。


メディカルスペースで点滴を打っていた自治医大のアラジンを待って一緒にホテルに戻り終わりかけの宴会に滑りこむ。

ビールを飲むともうフラフラになってしまう。
皆も半分眠りながらレースを回想する。

同じコースを同じような思いで走り抜けたかけがえのない仲間達。

皆のおかげで最高の経験ができました。

ありがとう!


記録
スイム1時間40分
バイク7時間57分
ラン 5時間55分
計 15時間32分

4/1(日) オーストラリアアイアンマン新婚旅行記4

2007-04-10 22:35:35 | 勉強
朝3時半に起床。

朝食はトーストのハムサンド、薄い餅を入れたカップうどん、カップのチーズパスタ、おしるこ等をとこちゃんに作ってもらう。

すずちゃんは大きな餅を6個も平らげていた。


5時皆で宿を出発。
結構寒い。
薄暗い中緊張しているのか皆口数は少ない。


会場につくとバイクにお弁当ボックスや給水ボトルを取り付けてウェットを着る。
ワセリンをスイムで擦れる首すじや脇の下等にすり込む。


夜明け前の薄暗い中すでにたくさんの人が応援しにきている。

大阪のきしべさんは腰が痛いため無念のDNS(DO NOT START)。
パブロと一緒に応援にまわる。


その他にもいださんの奥さんといださんのお店でバイトをしていた大学生で現在シドニー大学に留学中のさきちゃん、その友達のまみちゃんの3人がチアガールズとして応援してくれている。


スイムスタートはフローティングスタート。
しかし水が冷たいので浅瀬で待つ。


バン!


いきなりの大きな音を合図に一斉にみんな泳ぎだす。さあ完走目指して頑張ろう。

停泊している船が邪魔でうまく方向がわからないがとりあえず周りの後に着いていく。

まずは上流に向かって1km。
遅い中でも競争あり。
楽な泳ぎ方を模索しながら泳ぐ。

帰りの1kmの途中からLAPされたトップ集団に抜かれ出す。

何がそんなに違うのだろう?あっという間に抜かれてしまう。

それもそのはず僕は3.8kmを1時間40分かかったがトップは46分足らずでフィニッシュしていた。

2周目は一人旅。
たまに抜かれたり抜いたり。

それでも同じくらいのレベルの選手がいてホッと安心する。
2周目も最後は慣れて来てガンガン泳げるようになってきた。

しかしのってきたところでフィニッシュ。

パッと振り向くと5m後ろにとこちゃんの姿。
「あれ?つけてたの?」
「最後偶然見つけたんだよ。追い抜こうと頑張ったけどあと一歩だったわ」
あぶない。危うくさされるところだった。


トランジションのテントの前で数えるほどしか残っていないバイクバックのうちから自分のバッグをとりテントの中へ。

椅子に座らされウェットを脱がされる。
スイムパンツも脱いでスッポンポンになりバイクパンツ、ジャージを次々に着込んでいき、ヘルメットをつけ外にでるととこちゃんはもう出発するところだった。


天気は晴れ時々薄曇り。
時々太陽に雲がかかるせいかそれほど日差しを強く感じない。


バイクスタートは午前8時20分、180kmの旅が始まった。

バイクコースは片道30kmの一本道を行って戻って60kmを3周回。

だから折り返しのときに必ず皆とすれ違う。
それを楽しみに最初の折り返しを目指す。

まずは先を越されたとこちゃんを追撃する。
10kmも行かないうちにあっさりと追い付いた。

しかしこのコース、勾配の急なアップダウンが異様に多い。
次から次へと練習コースのきつい坂を登っている感じだ。

長いフラットな直線道路になってホッとしたと思ったら今度は風が強く全然前に進まない。
時速20kmくらいしかでない。


30kmの折り返し手前8kmあたりで先にいくかわっちと、手前3kmですずちゃんとすれ違う。
16kmと6kmの差か。
離されないようにしないと。

フラットな直線道路の帰りは風のおかげでが30kmオーバーで巡航できた。

そしてコースの目玉のハートブレークヒルでは大観衆が見守る中、サドルに座ったまま一漕ぎ一漕ぎに力をこめる。
「GO!GO!GO!GO!…」
他の選手より明らかにふらふらしながら登る姿が印象的なせいか観衆から大声援がわきおこる。

その興奮に後押しされて何とか登りきれたときには熱い物が込み上げてきた。



1周目はまだ体が慣れずとてもきつかった。
2周目は3周目の早い人達にごぼう抜きされてやる気を失った。
3周目は完全に惰性走行。
首肩あたりがめちゃめちゃ痛い。
向かい風の直線では平均時速15kmまで落ちてしまう。

早く終われ~

3周目、最後のハートブレークヒルは大分観衆は減ったがまだ応援は相変わらず熱い!

「GO!GO!GO!GO!…」

最後は止まりそうになりながらも何とか登りきれた。

そして脚の力を全て使い果たしてバイクフィニッシュ。
結局バイクは8時間かかってしまった。

10分後にとこちゃんがフィニッシュ。
トイレに4回も行ってたらしい。

後は42.195kmのフルマラソンを残すのみ。

制限時間のゴール23時まであと7時間。

二人は完走できるのか?

そしてどちらが先にゴールできるのか!?

3/31(土) オーストラリアアイアンマン新婚旅行記3

2007-04-09 08:53:57 | 勉強
今日も朝6時半に起床して試泳を行う。

昨日よりは水は暖かい。スイムコースは川の河口を約1km上流にいき戻るコースを2回往復する約3.8kmのコース。
防波堤があるので波はほとんどないが潮の流れは結構ある。

今日は川の真ん中に停泊して優雅に朝食をとっている老夫婦の船まで往復約500mだけ泳ぐ。

試泳の後、部屋に戻ってシャワーを浴びようと着替えているとチャリンと何かが落ちる音がした。
よく見てみると何と昨日買ったばかりのTIMEXのアイアンマン腕時計から金属が剥がれている。
中の小さなバネも飛び出してきている。

せっかく199$(約2万円)が70$(7000円)になっていてデザインも気にいってたのに!不良品かよ!

買った店に行ってみて治してもらえるだろうか。


明日を大会に控え、今日のメインはバイクのチェックイン。
その他にギアバック、バイクバック、ランバックを用意して預けなければならない。

普通の大会と違ってトランジションの着替えは全部大きなテントの中で行う。
だから靴も帽子もサングラスも全部あらかじめバックの中に用意して預けておくのだ。

このパッキング作業が結構大変で時間がかかり僕とかわっちだけ置いてかれてしまう。

あとブレーキパッドが擦り減っていたので近くの自転車屋で交換してもらう。


さてバイクチェックはほとんど目視のチェックだけだった。
「ビューティフル」と言われただけ。

それだけかよ!とツッコミたくなったが念入りにチェックされても困るのでやめといた。

その後各バッグを預けた後、不良品の時計を修理してもらいに買った店に約2km歩いて行く。

夏の太陽の紫外線が容赦なく照り付ける中、とこちゃんと二人で歩くが、道に迷ってしまう。
そして疲れていたせいかけんかしてしまう。

結局店では修理できない、明日の大会に間に合わせることはできないといわれる。
まあ当たり前か。

日本に帰ったらTIMEXにおもいっきりクレームしてやろう。

ふんだりけったりで疲れて帰る。

皆は日本料理のお店に行くというがそんな気力もなく部屋で休むことにした。


いよいよ明日は大会で3時半起き。
ドキドキしてきた。

さあ早く寝なければ。


3/30(金) オーストラリアアイアンマン旅行記2

2007-04-08 00:49:45 | 勉強
朝6時半起床。
レオパードを主催する店長の教えにより試合の前は、試合と同じ時間に同じ場所で試泳を行う。

太陽はまだ顔を出していないし夜に雨が降ったようで水は結構冷たい。

当日は大丈夫かなあ。

試泳の後、朝ご飯はみんなでパンケーキのお店に行き朝からがっつりとパンケーキ、目玉焼きを2枚ずつとベーコンを食べる。

食後のデザートにカプチーノを頼んだら紅茶が出て来たのにはびっくり。

カプチーノが「カップオブティー」に聞こえたらしい…。皆に笑われた。

朝食の後は休む間もなく自転車を組み立てて皆でバイクコースを試走する。

スタート地点から約7km地点にハートブレイクヒルと呼ばれる激坂があり、押して上る人も多いらしい。
実際に体験してみる。

足を踏み込むと前輪が浮くほどの急勾配。
バイクコースは1周60kmのコースを3周するからここを3回登らないといけないかと思うと頭がクラクラしてきた。


その後、選手登録を済ませ夜はカーボパーティー。
大会会場に設営された超巨大なテントの中は中央にステージが設営されていてその前にズラーッと約1600人の選手+つきそいの人が椅子に座ってパスタ料理やリゾットなどの炭水化物主体の料理を食べながら去年の優勝候補の紹介や30回以上完走している人の紹介、チャリティの紹介、音楽、ダンスなどが行われた。

そのスケールの大きさにはびっくり。
さすがアイアンマンだなあ。

大会会場からホテルまで約500m海沿いの歩道を帰ってくる。

外灯に照らされた船が停泊し夜景が綺麗。

この街は僕が生まれてから過ごした中で確実に一番ステキな街だ。

3/29(木) オーストラリアアイアンマン新婚旅行記

2007-04-06 13:20:16 | 大会
28日:夜9時成田発
29日:朝7時シドニー着
関空から到着のきしべさんを待って10時にガイドのパブロが運転する車に乗り込み400km北に位置するポートマッコーリへ向けて出発。
夕方5時:大会会場となるポートマッコーリに到着。
今回のツアー参加者は、アイアンマン初参加の僕ら夫婦に加えて、アイアンマン4度目のすずちゃん、2度目のワンコ大好きカワちゃん、ロタ以来でお会いするコテコテの関西人きしべさん、きしべさんはアイアンマン20回以上、オーストラリアアイアンマンも8回完走する超ベテラン。
他にも65才以上のエイジに出場するいしいさんと初めてお会いする。奥さんも一緒。
他にはじめましては自治医大の若手、日本の期待の星アラジンとガイドのオージーの陽気なパブロ。

他のツアーではレオパードのいだ夫妻も参加している。


ポートマッコーリはゴールドコーストの南のリゾート地。
風は海の香がする。

気候は夏の終わりといったかんじでまだTシャツ1枚で充分。

夜はステーキを屋で大きなハンバーガーとTボーンステーキを食べた後はWOOLWORTHというスーパーでパンや果物、カップ麺などを買い込んで大会に備える。

見るもの全てが新鮮だ。


大会はまだ3日後。

まだまだ旅は始まったばかり。

楽しい時間はゆったりと流れていった。