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ケセランパサラン読書記 ーそして私の日々ー

◇ 『えほん 東京』 作画 小林豊  ポプラ社

 小林豊さんから新作を頂く。  
 律儀にお手紙まで添えて下さった。
 ちゃんと返事を書かねばと思って、すでに一週間ぐらいが過ぎてしまった。
 ほんと不人情な私だ……。

 『えほん 東京』も、小林さんがずっと意識して絵本づくりをしているテーマだ。
 このように絵本を描き続けていることに、敬服。

 東京と江戸を合わせて見ることによって、風景や人々の暮らしを、重層的に描いている。
 小林さんは深川生まれの江戸っ子。
 ご自身の育った街を描いた絵本が沢山、ある。
 東京って、こういう街だったんだと、北海道で生まれ育った私には、とても驚きだったものだ。
 
 北海道の街は行政が計画的に作り上げたから、人工的で人の匂いがあまりしないと思っていたけれど、実は江戸も徳川家康以降、江戸幕府という行政が計画的に作り上げた街である。

 北海道は、多分、400年経っても人の匂いがあんまりしないのかも知れない。
 アメリカとヨーロッパの違いのように。

 ところで、余談
 50年前には、行政が、「北海道開拓100年記念」と言って、モニュメントのタワーや、開拓の村というものまで作って、かなり大々的にイベントを行った。
 しかし近年、北海道の先住民族にもようやく視線が行くようになって、この度は「北海道命名150年記念」ということになった。
 この目眩まし的いかにもという名称、胡散臭いよね〜。
 大体、都道府県名なんて、全部命名150年じゃないんですか?ってね。
 
 そして、今日のニュースでは、札幌駅か千歳空港だかに、アイヌ民族のモニュメントの彫像の除幕式が行われていた。



 ところで、余談2
 JR北海道の特急に、スーパーカムイという名前の列車がある。
 カムイはアイヌ語で神。
 ある時、札幌駅のホームに、そのスーパーカムイに乗車するために並んでいたら、私の前に立っていた小学校の高学年ぐらいの男の子がお母さんに「神を超えるって、どんな神?」 って、訊いていた。
 
 


 ところで、基
 小林さんはおいくつになられたのだろう。
 札幌に戻ってからはつとにお会いする機会もなくなってしまった。


 品川宿。  
 ここは、鯨塚や富士講のお山があったり、なかなか奥深いところだった。
 品川宿は、東海道の江戸の入り口。
 だから遊郭もあった。

 そうそう、余談。
 中山道では、深谷がその入り口。
 和宮も、深谷宿で、ああ、遂に江戸まで来てしまったと、来た道を振り返ったという「見返りの松」というのが中山道にありましたよ。


 愛宕山。  
 この階段すごくハード。私も登った。

 佃島。   
 住吉神社のお祭り。

 ああ、隅田川。
 この川は四季の折々、何度も何度も訪れた。
 隅田川の橋は、全部、渡ったみた。

 私は羽田から、札幌行きの飛行機の乗ると、必ず、隅田川の上流がどこまで目視できるか、目を凝らして、あの小さい窓に貼り付いて見てしまう。









 
 









 
 
 
 
 

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