滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2006.10.29 鈴鹿の山/ボタンブチ・御池岳・鈴北岳

2006-10-29 11:46:22 | 鈴鹿の山
2006.10.29[コグルミ谷出合~長命水~真の谷~ボタンブチ~御池岳~日本庭園~鈴北岳~鞍掛峠~コグルミ谷出合]with MIK
御池岳は何度も行きそこねている山であった。国道の鞍掛峠が通行止めだったことが二度。天候の急変で諦めたこともある。今年も3度目の計画でようやく登ることができた。自宅を出たのが9時半を回っていたので、今回も予定変更を頭に入れての出発だった。昼の短い季節でもあり下山時の時間を計算してのことだ。名神高速をいつもより速度を上げて突っ走り、彦根から鞍掛峠へ。コグルミ谷出合下の駐車スペースに着いたのが11時15分。この時間なら登って下りてこられる。腹ごしらえと準備をして出発が11時30分。毎度ながら通常登山では考えられない時間からのスタートである。サワグルミの美しい鈴鹿特有の森の中の急坂を快適に登る。カタクリ峠からの道では冬眠に向けて必死で腹ごしらえをするリスに遭遇。警戒心強いリスではあるが食事に忙しいらしく私たちには気がついていない様子。ここまで上がると紅葉は終わりを迎えている。丸山に直接登らず、まずは展望で有名なボタンブチへ。ここまで1時間35分。さすがに展望の名所だけあって、西から南にかけては何も遮ることのない見事な眺望。足下はゴロ谷まで一気に切れ落ちているためまさに絶景。ここにテントを張って数日間住みつきたいほど素晴らしい場所だ。にぎり飯をほお張りながらしばらくパノラマを楽しんだのち鈴鹿最高峰の丸山へ。ここは景色もなく鈴鹿で一番の高所という以外は平凡なところである。鈴北岳へ向かうルートはこれまた夢のようなところ。穏やかな起伏のカルスト台地で、カレンフェルトやドリーネが点在する爽やかな草原。この一帯は1996年の火災で背丈の高いササが焼失し、いまは苔と背の低い草が一面を覆っているのみ。軽い登りかえしでの鈴北岳山頂からは北から東の大展望が広がる。琵琶湖や伊吹、比良、養老連山がはっきりと望める。遠くまで晴れ渡り空気が澄んでいると御岳や白山までも見えるだろう。その景色を常に前に見ながら鞍掛峠へ下る。振り返れば鈴北岳中腹のまばらな紅葉がかわいい。ようやく念願かなって行くことのできた御池岳は、それだけに感動も大きくすばらしい山行であった。


御池岳はさながらテーブルマウンテンのような台地状の山。その一旦ボタンブチへと向かう。正面は鈴鹿中部の山々


ボタンブチからの眺め。足下は切れ落ちゴロ谷の深い谷となる。奥の尖った山は天狗堂、右奥にうっすら見えているのが日本コバ


多賀町から彦根市方面。霞んでいるが奥には琵琶湖も見えている


銚子岳、静ヶ岳、奥は竜ヶ岳


山頂台地は変化に富んだ場所、ここはササの原だったが一斉に枯れて見通しがよくなった場所


最高峰丸山より北は石灰岩が乱立していたり、池があったり。美しい苔がたくさん生えている


稜線上にだけ木が生えている


真の池。このあたりは日本庭園と呼ばれているほど情緒あって美しい場所


1996年の山火事の跡にふかふかの絨毯のような苔が一面に生えていた


乱立する石灰岩、それぞれに表情がある


このあたりも日本庭園の一部。石庭を連想する風景だ


鈴北岳から中里ダム湖を見下ろす


琵琶湖の沖島が浮かび対岸に比良連山が聳える


北に目を移すと、鈴鹿霊仙山がどっしり。右奥に伊吹山が見える



こちらは養老山地


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