滋賀県・京都府とその周辺の山と滝

比良・鈴鹿山等の滋賀の山や京都北山を中心とした、山登り・滝巡りなどを写真で綴る個人記録帳です。

2021.09.20 京都東山/滝を見ながら音羽山・千頭岳・高塚山@キノコもいっぱい

2021-09-20 22:36:17 | 京都の山(北山以外)
2021.09.20[小野駅(京都市営地下鉄)08:46〜10:32桜の馬場〜11:00仙人の滝11:01〜11:30音羽山11:35〜12:15パノラマ台〜12:57千頭岳〜13:07西千頭岳三角点13:10〜13:56高塚山〜15:05小野駅(京都市営地下鉄)](距離17.7km 累積標高980m)

<ルート情報>
○千満の滝へは舗装道路沿いにある吹抜の滝の左岸側から登り、途中右岸に渡り最後はまた左岸を辿ると古い手すりがある。急坂不明瞭。
○音羽山仙人滝コースは荒れている。滝までの谷道は不明瞭、滑りやすいところには固定ロープが設置。2年前よりさらに荒れている。滝より上流は不明瞭ながらテープ随所にあり。山頂より下る分岐には「危険!!この先行き止まり」のプレートあり。
○その他のルートは問題なし。ただし道標は少なめで分岐点のわかりにくい箇所も。千頭岳からソーラー発電所までは道標なく道が多く迷いやすい。

<日記>
この夏はどうも体がシャキッとしない。常にどこかが痛む。頭だったり、背中だったり、手首だったり。
本来ならきょうは比良で沢登りに誘われていたのですが、手首が痛くて力が出ないのでお断り。その代わりと言ったらなんなんですが、土曜日に滝を見に行こうと思っていたのですが、頭痛がひどくて断念。そして一日遅れできょう日曜日に行くことに。
きょうも頭が痛いのですが、昨日ほどではないので歩いているうちに治まるだろう。

その見に行きたい滝とは、醍醐にある「吹抜の滝」と「千満の滝」。これは今までその存在自体を知らなかったのだが、先日satsuki_ttjさんが行ってこられたレコを見て初めて知った滝。

さてこの滝を見た後どういうルートで山を歩こうか。音羽川のいくつかの滝も見ながら久しぶりに音羽山(牛尾山)に登るのもいいのではないか。そしてまだ登ったことのない千頭岳に行くのもいい。ちょっと距離はありそうだが不調のわたしでも行けるのではないだろうか。

あんがい小野から醍醐周辺には駐車場が少ない。醍醐寺の駐車場利用も考えたが5時間まで1000円、それ以降30分ごとに100円。ひえ~これは高い。
小野駅近くのコインパーキングが空いていることを願って出発。ここなら上限800円。7台止められるうちの最後のスペースに何とか滑り込み、スタートする。

住宅地を抜け、ゲートを開けてハイキングコースに入る。オシッコをしていると後ろから女性がやってきた。やばいやばいと途中で終わらせる。野鳥を撮影に行くらしく、大きなレンズ付きのカメラを三脚ごとひょいと担いで、後は手ブラ。カッコいい。
その女性はわたしの帽子とザックについているオニヤンマを見て、いたく気に入られたよう。虫除けだと話すと鳥は逃げないでしょうね、とおっしゃる。鳥は反対にオニヤンマを食っちゃうんじゃないですか?なんて話をして先にスイスイと登っていかれる。

こんどは長い棒で高い木を突いている2人組の男性と遭遇。何か採れるんですかというと、収穫した4個のアケビを見せてくださる。食べてみますかとおっしゃっていただくが、そうたくさん採れるものではないだろうし、御遠慮申し上げる。実際、最近は収穫数は減って2箇所でしか収穫できなくなったという。

舗装路を歩いて分岐で一旦ハイキングコースを外れる。滝を見に行くためだ。
この滝は、先日satsuki_ttjさんのレコを見て初めて知った滝で、ネット検索しても全く情報がない。かろうじてグーグルマップにのっているだけ。近場に知らない滝があるなんて、行かないわけにはいかないというもの。
舗装路沿いに、その2つのうちのひとつは落ちていた。「吹抜の滝」と立て札がある。小さく水量も少ない滝だが、この上流のもう一つの滝「千満の滝」は、satsuki_ttjさんの写真を見てもなかなか期待できそう。
ルートは不明瞭で急傾斜。以前は整備されたルートがあったことがうかがえる古い手すりが上部にはある。
「千満の滝」はやはり水量少なく迫力には欠けるが、深山の秘境感漂い、なかなかいい雰囲気の滝。見ることができて満足、満足。

さてハイキングコースに戻る。車道が橋を渡るとその先でようやく山道となる。
そしていきなりのキノコ、キノコ。道を外れた箇所にキノコを見つけて近寄ると、道から見えなかったキノコが見える。そのキノコに近づくとまたまた違うキノコが誘ってくる。
この登り山道ではずいぶんと誘惑されて時間を費やしてしまった。

峠を越えるとすぐに水流があり、それを下っていくと「苔滑恍(こけこっこう)の滝」。これも所在は分かっていたが初めて訪れる滝。
いやいや規模は小さいものの雰囲気のいい滝で気に入ってしまいました。苔むした岩肌を滑下る水流が交わり落ちるさまは見飽きないではないですか。
シャレで付けたような名前で、滝自体もたいしたことないのではないかと思っていただけに、キュンとやられてしまいました。
「苔滑恍の滝」よく考えるといいネーミングですね。苔の生えた岩を滑下る滝に洸(うっとりする)、素晴らしいです。

さらに桜馬場からはいくつかの小滝を見て、さらに本流の「音羽の滝」まで寄り道し、すっかり滝三昧。キノコに次いでここでもなかなか先に進めません。
「音羽の滝」から少し戻って、「仙人の滝」のある谷に入る。
来る度にルートは荒れてきている。そういえばずいぶんと前、もう15年ほどなるのかな、地方情報新聞の「リビング京都」でわたしが滝名人と紹介されたときに、編集者さんとカメラマンさんとともに、この雨の「仙人の滝」に取材に訪れたことがありました。その頃はちゃんとしたルートがあったのですが、今はほぼ無くなっています。「仙人の滝」は立派な滝で、わたしは本流にある「音羽の滝」「聴呪の滝」よりもこっちの方が好みかも。

滝から上は平流となり険しいところはないのですが、やはりルートは不明瞭。しかしテープで誘導してくれるのでルートをはずすことはない。ちょっと退屈なルートを辿り、道が明瞭になりトラバースルートに変わると音羽山山頂は近い。
辿ってきた道が尾根道と合流する箇所で振り返ると「危険!!この先行き止まり」のプレートが懸かっている。

山頂は大勢の人で賑わっており、直射日光で暑いこともあり、写真だけ撮って通過、その先の分岐の木陰でランチタイム。
さてここまでは谷道が多く、滝やキノコの「お兄さん寄っていかない」とのお誘いもあって、さらに予想外のミヤマウズラちゃんの、ひゅ~ドロドロにも魅惑され、なかなかペースが上がらず時間がかかってしまったが、ここからはちょっと運動不足で、体調イマイチの鈍った体にむち打とうと、千頭岳への尾根道を力歩(という表現があるのかどうか知らないけれど)しようと思う。

ところがこの尾根道ルートにもキノコが生えているんですよね。そしてやっぱり誘惑に負けて写真を撮っちゃんですよね。
途中牛尾観音に下るルートに入ってもしばらく気がつかないというヘマもしてしまって、案外時間をとられてしまいました。
この間では巨大な少し褐色がかったテングタケ科のオニタケの仲間がたくさん生えていたのですが、これはやっぱり近年新種として登録された?オオオニタケ(まだ仮称)のように思えるのですが、こんなにも人目につくところで新種がたくさんあってもいいものなのかという疑問もあります。
あとはキイボカサタケやムラサキアブラシメジモドキなどのフォトジェニックなキノコも見かけました。

千頭岳は何もないところで、ここから西千頭岳に立ち寄りながら、京セラ京都伏見メガソーラー発電所に向かうのですが、分岐が多く地図やGPSを持っていないとちょっと厄介かもしれない。国土地理院の地形図は情報が古くて発電所は記載されていないし道も昔のルートのまま。こういうときにヤマレコのみんなの軌跡が役に立つんですよね。山深い地形の複雑な場所などではなく、こんな開けたところでそれを利用するとは思いませんでした。
そんなソーラー発電所を歩くルートは日陰なく、一日で一番暑い時間帯に歩くわけで、短い区間ですが長く感じられとてもつらい思いをする。

車道から北の尾根に逸れて髙塚山に。ここからは少しだけ京都の街が見下ろせる。
さて醍醐までは下るだけ。ただちょっと単調な景色で退屈、キノコもあまり見かけず、足の爪先が痛い。
きょうは軽量ランニングシューズに5本指靴下。足の負担はここに来て大きい。特に5本指靴下は今回山で初めて履いたのですが、下りでは爪が当たってつらい思いをしました。これは今後ないなぁと思いつつ、皇大神宮に着地。
小野駅まで歩いてきょうの山歩きも終了です。



地下鉄小野駅近くのコインパーキングに車を止め出発。住宅地を抜けると、少しだけ田んぼがあり、あぜ道には曼珠沙華が。


「エコランド音羽の杜第2処理施設」を横目にゲートを開けてハイキングコースに入ります。


途中「猫岩」なる岩が。どの角度から見たら猫に見えるというのだろうか。


アケビを採取されている方とちょっとお話。昔はたくさん採れたけど……


「エコランド音羽の杜」へと繋がる道路を見上げながら


ハギの花。秋ですねぇ。


まずはお目当ての「吹抜の滝」へ。


1段目は2m、2段目は3m位かな。


谷沿いの踏み跡を辿り、上にあるもう一つの滝「千満の滝」へ。小滝の連続する急峻な谷です。


前衛の3m滝の上に「千満の滝」が見えてきました。


「千満の滝」、落差は7m位かな。


(後ほど調べます)


前のキノコのカサの裏


汗でフィルタが曇ってファンタスティックな写真に。


チチタケ?


(後ほど調べます)


何?シロヒメホウキタケの幼菌??シロソウメンタケ??


カバイロツルタケ?


チチタケ?


(後ほど調べます)


(後ほど調べます)


ヒメカバイロタケ?


あるとは思っていなかった、ミヤマウズラ


お化けだじょ~。可愛すぎるお化けです。


??ハツの仲間


アカイボカサタケ


オトメノカサ??


アイタケ??


アキヤマタケ?
キノコが多くてなかなか先に進めません。


V字の苔むした木


苔滑洸(こけこっこう)の滝


苔滑洸(こけこっこう)の滝
思っていたより滝らしい滝でした。落差3mほど。


音羽川の下りてきました。
川沿いに下ると細い滝がいくつか。
「牛尾苔の雫滝」


「牛尾苔の雫滝」


続いては「牛尾白糸の滝」


対岸には「笹音の細滝」


支流の仙人滝のある谷経由で音羽山に登りますが、少しだけ川沿いに下って滝鑑賞をします。
大蛇塚の横にある滝。蛇ヶ谷白石の滝(落差2m)です。


本流最大(落差6mほど)の「音羽の滝」です。数年前の水害で一部岩が崩落して形が変わりました。


「音羽の滝」を高速シャッターで


ナメアシタケ??


仙人の滝がある谷道に入るとレモンエゴマ?がたくさんあります。


谷沿いの道は崩れて通れないので、小滝を登っていきます。


ここは左から。奥に「仙人の滝」が見えてきました。


前衛の小滝と「仙人の滝」


「仙人の滝」落差6mほど。


ナラタケモドキ?


クワガタの雌
何クワガタだろうか。体長は3センチはあったように思う。


牛尾山(音羽山)の到着。たくさんの人が休んでいます。
ネット越しに南方。


山頂より、京都市街を見る。


山頂より、大津の街と比良山。


ママコナの大群落
シコクママコナでいいのかな?


シロテングタケ??


ヒメフサホウキタケ


キイボカサタケ


トキイロラッパタケ?


オオオニテングタケ??
稜線上には傘の直径が20㎝を超えるような大きな褐色がかったオニタケがいっぱい。近年新しく分類されたオオオニテングタケだと思うのですが……


ヒメカバイロタケ


ベニナギナタタケ


オオオニテングタケ??


尾根道は広く歩きやすい。


アカイボカサタケ


近江大橋が見えます。


ムラサキアブラシメジモドキ


西千頭岳山頂
ここも音羽山同様鉄塔が建っています。展望はなし。


「京セラ・京都伏見メガソーラー発電所」
大きく迂回を強いられます。暑い!


アケビが落ちていました。まだ熟していません。


高塚山より


高塚山頂上


長尾天満宮に下りてきました。

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