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電子工作-後編

と言う事で、続きです。


皆様ご存知の通り、グライコは高くて、
私にとっては、簡単には手が出ないものです。

なので、(簡単に)なんとかならんかと思い、
情報を探してみた所、
低音ブースト回路なるものに遭遇しました。

私が見たサイトさんや、ブログさんの事例だと、
RCAコードを中間でカットして、
その間に空中で回路を配線するものだったんですが、
取り敢えず、回路を使わせて頂いて、
基板のモジュールとして製作する方向で考えました。

が、フィルムコンが要る。

と言う事で、おくを物色。

容量がまあまあデカい為、単価が高いものが殆どで、
なかなか購入に踏み切れなかったんですが、
以前見掛けた事のある、安いものがあったので、
結局それを購入する事にしました。


で、部品です。

オーディオ向けではないです。



実際手元に来て判ったんですが、まあデカくて驚きました。



耐圧の関係だと思うんですが、やたらデカい!!

まあ・・・仕方ないので、これを使い、回路を構成。



出来上がったモジュール。

で、早速アンプに接続して聴いてみました。



結果、かなり音が小さくなりました(笑)

フィルター回路なので、
全体のゲインは下がるそうなんですが、
ここ迄小さくなるとは思いませんでした(苦笑)

取り敢えず、低域の具合は、
んー、変わってなくはないかな、と言うレベル。

多分、ブーストする帯域が低いのが、
原因じゃないかと思います。

大型のスピーカーなら、
効果が判り易いんじゃないかと思いますが。

しかし、手前のスピーカーではそんなだったので、
もうちょい何とかならんかと思ったものの、
部品の定数をどう変えたらどうなるのかが判らん。

そこで、出て来たのが、
回路を考える方にはお馴染みかと思われる、
『えるてーすぱいす』と言うソフト。

名前は大分前から知っていますが、
使った事はないです、はい。

取り敢えず、これを使って、
出力結果をシミュレートして考える事にしました。

私は今、Winユーザーではないんですが、
取り敢えず、アレで動かしてみたら動いたので、
回路を描いて、出力をグラフで見てみました。

で、部品を変更したり足したりして考えた結果、
コンデンサを1個足して(直列)みれば、
ブースト帯域をもうちょい上に持ってこれるんじゃないか、と。

と言う事で、手持ちのコンデンサをテキトーに継ぎ足し、
音を確認してみました。



結果、ダメではない。

多分、シミュレーションの通り、
ブースト範囲の上は上がっている。

但し、変化は急峻ではないので、
結構上の周波数まで影響を受けており、
中域辺りが明るくなった気がしました。

でも、まあ、これが限界じゃないかなと言う感じ。


で、問題は、設置スペースが殆どない所に、
このモジュールをどう設置するか、です。

出来れば、立てて固定したかったんですが、
基板が長過ぎて無理でした・・・。

あれやこれやと悩んだ後、
結局、逆さにして、半分空中に浮いた様な形で、
結束バンドを使って半固定しました。

まあ、見た目も問題ないので宜しいんではないかと。

尚、モジュール間には、
ターミナルブロックを使用しているので、
このモジュールを撤去するのは容易です。

気に入らなければ、外せば良いと言う事です、ええ。

で、これでダメなら、
やはり、グライコを入れるしかないですかねぇ・・・。




~『追記』に続く~

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電子工作-前編

さて、電子工作の件です。


先のアンプに続き、
同時に部品調達したICで、アンプを製作する事にしました。

今回使うICは、Philipsの『TDA1251A』です。(0.3k)

データシートではHi-Fiと謳っておるIC(SIP9)で、
出力は、6W+6W(8Ω)を達成します。


先ずは、レイアウト。

回路は、毎度の教科書通り。

基板は、何時もの5x7mmユニバーサルを使いますが、
問題はデカいヒートシンクをどう置くかで、
これに付いては結構悩みました。

結果、ICを端面付近に配置した上で、
リードを90°曲げて、その上から被せる様に配置する事に。

更に、他の部品も大きいものが多く、
テキトーに配置すると収まらないので、
レイアウトにはかなり悩みましたが、
何とか形にする事が出来ました。

で、形が決まった所で半田付け。



暫く格闘して、モジュールが完成。

早速、電源を接続し、テスターで出力を見た所、
1/2Vccが観測されたので、まあ何か出るだろうと。



因みに、このICは、正負(両)電源でも使えるそうです。

その後、テスト用スピーカーに接続し、
PCからソースを入れて、音声の確認。



結果、両ch共に、音声の出力が確認出来ました。

ノイズの問題は、特になかったと思います。

そして、拙作『βSPEC R-WAVE』に接続し、
実際に聴いてみました。

音は、なんつーか、
印象的には『良い音に聴こえる音』って感じでした。

ただ、大分明るい傾向で、低域は痩せています。

まあ、取り敢えず音は出たので、
一先ず、ケースに組み込む事にしました。


今回のケースは、セリアの木製トレイMです。

これは、ラジケーターによる、
ASIを組み込む事にした為です。

途中まで製作して、放置状態だったASIモジュールと、
以前入手した、
小型ラジケーターがあったから、なのですが(笑)

で、黙々と工事。

毎度書きますが、加工は結構面倒なのです。

ホントに面倒なんですが、やらねばならない。

尚、今回は、ニューウエポンを投入しました。



某大手ホムセンの、安価な小型のヤスリセットですが、
これが有難い事に、大分役に立ちました。

持つべきモノは、『工具』、ですな、やはり。

暫く工事して、概ねケースが出来上がった所で、
端子、ボリューム、ラジケーター、
モジュール等組み込み工事。

フロントパネル、トップカバーも製作し、
サイドは金属プレートで武装。

結構な(かなり?)時間を要して、ようやく形に。



こんなになりました。

今回も、ブランドロゴが光ります。

つーか、
今後は(まだ造るのか)これを基本にしようかと。

ラジケーターは透過照明なので、
小型ながら、結構カッコイイです。

但し、例によって、通常の音量範囲では、
微塵も針は動きませんけど(笑)

で、改めて聴いてみたんですが、やっぱ明るい音で、
低域が痩せている・・・。

幾つかのタイプの音楽を聴いてみたんですが、
バランス的に、ちょっとしんどいなー、と言った印象。

この時、グライコがあれば・・・と思ったんですが・・・。




~続く~

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電子工作-後編

次に、テストスピーカーを接続し、
PCからのソースをプリアンプ経由で入力。

で、音出し。



結果、スピーカーから音楽が流れて来ました。

これを両ch確認。

取り敢えず、大丈夫なんじゃないかと思われたので、
ちょっと怖いながらも、拙『βSPEC R-WAVE』に接して聴いてみる事に。

すると、音楽は確かに再生出来ていますが、
結構なハムノイズが出ています。

ここでドツボに嵌りました・・・。



この過程で、ボリュームなども用意し、
入力線のシールドなども考えてみましたが、
殆どハムノイズには影響を与えませんでした・・・。

加えて、基板上のアースの取り方も一部変更してみましたが、
これも特に影響なし・・・。

あれこれ考える事、数日。

結局、ハムを収める事は出来なかったのですが、
ずっとハダカのままでは埒があかないので、
先に筐体を製作してしまう事にしました。


筐体に使うのは、セリアの木製トレイSです。

今回、入力端子には、RCAではなく、
19円で安売りしていたステレオミニジャックを用います。

もっと買っておけば良かったと、後で思いましたが(苦笑)

何故ミニジャックかと言うと、
RCA端子に比べ、設置が容易だからです。

ボリュームは、以前に○ツさんで購入した、
Linkmanのモノを使います。

それらを毎度の処置をした、木製トレイSに組み込みます。



更に、今回は、前から考えていた新意匠を実装します。

ある程度形になった後、試験動作をさせてみました。



すると、何故か、ハムが殆ど消えた・・・。

一体何が、一番マズかったのでしょうか??

まあ、一先ず収まったので良しとします。

尚、ホワイトノイズは大き目。

取り敢えず、これで箱の纏めをすれば、
実戦に投じる事が出来そうです。


その後、毎度のフロントパネルを製作。

と言う事で、新意匠。



当社のブランドロゴが光ります(笑)

試行錯誤した結果です。

中心にLEDがあるので、中央が明るくなってしまいますが、
ロゴが光っている様に見えます。

そして、サイドは、金属プレートで武装!!(重量稼ぎ)

更に、トップカバーも製作して完成です。


完成後、取り敢えず組み込んで聴いてみましたが、
音は思いの外普通です。普通に聴けてしまいます。

でも、これを使って、
やっぱアナログだよな、と思っちゃいました。

少なくとも、今は、味気あるモノを使いたいなら、
やっぱアナログなのです。



因みに、Linkmanのボリュームですが、
小レベル時の左右差が大きいです。

ゲインの大きいアンプでは、ちょっとしんどい・・・。




と言う事で、本件は以上!!

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電子工作-前編

さて、電子工作の件です。


実は、いつかのデジタルアンプを使っていた時、
何か味気ないなーと感じる様になりました。

音的に何か問題があったと言う事ではないし、
十分な仕事はしてくれていましたが、
やはり使っていて、楽しくはなく、
味気ないなーと。

そこで、それの代わりとして
新たなアンプを製造する事に決めました。

勿論、ICですよ(笑)


と言う事で、決定後、品定めに入り、
購入品の組み合わせに途轍もなく悩んだ後、
部品を発注しました。

今回の購入先は、2度目のaitend○さんです。



部品群。

まあ、結局結構購入したのですが、
先ず製作する事にしたのが、

SANYOのパワーアンプIC『LA4425』(0.1k)を使ったアンプです。



このICは、テレビ受像機の音声用に造られたものだそうで、
定格出力は、5W/8Ωを達成します。

外付け部品が極めて(鬼)少ない(電源周りを除けば2個)と言う事で、
ちょっと気になっていたIC。

どうも、国内では希少品らしいです。

因みに、おくに形状が良く似たICが出ていて、
型番の末尾に『A』が付いている事から、
この『LA4425』の改良版かと思い込んでいたんですが、
型番を良く見たら、
『LA4425』ではなく、『LA4225A』(ON SEMI)でした(笑)

数字が違う。

なので、別物です、ええ。

ただ、調べた所、意外にも定格やスペックは同じ(多分)で、
互換性があると思います。

『LA4225A』の方が、後発なのは間違いない筈ですが。

と言う事で、『LA4425』はモノラルなので、
ステレオにするには2個使います。


では製作。

先ずは、お馴染みの5x7cmユニバーサル基板上に回路を構成します。

回路は、教科書のまんまです。

で、部品点数は確かに少ないんですが、
部品がデカいので、レイアウトには結構悩みました。

まあ、いつもですけど(苦笑)

先の自作アンプもそうでしたけど、
綺麗な色の電解コン(づをれっくす)は、部品取りからの中古品です。

入力コンデンサには、
購入したメーカー不明(笑)のタンタルコンを採用。



レイアウトが決まったら、ハンダ付けして、モジュールは完成。

電源は、共用の自作電源を使うので、
早速、モジュール単体で、動作を見てみる事にしました。

先ず、電源だけ接続し、出力をテスターで見てみたところ、
出力に1/2Vcc出ていたので、まあ、何かは出るだろうと。




~続く~

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電子工作-終

続きです。

通常の再生に問題が出ない事が確認された後、
自室に持ち込み、レコードを聴いてみる事にしました。

が!ここで今更重要な事に気付きました・・・。

何が重要かって言うと、フォノ基板が、
トランスと極めて近い位置にあるのです。

この状態だと、誘導ノイズが出るんじゃねーか、と。

実際に電源を入れて、入力をフォノに切り替えてみた所、

『ボーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』

・・・やっぱダメでした(苦笑)

いや、じゃあどうしたら良いのよ?って事ですが、
誘導ノイズを避けるなら、
フォノ基板だけ離れた所に設置すると言う方法はあります。

しかし、飽くまで同ケース内に収める事が、
今回のプロジェクトの主旨なので、それは出来れば避けたい。

でも、それの対策を考える前に、
取り敢えずレコードの音声だけ確認する事にしました。



タンテを接続し、いざプレイ。

結果、両chから音楽が流れて来ましたが、
高域方向が全然出ていない・・・。

んー、まあ、私の過去の事例からして、
失敗する可能性は十分考えられた訳ですが(苦笑)

仕方ないので、基板を一度外し、回路をチェックしました。

暫く観察すると、どうも3個直列抵抗の繋がりがおかしい様でした。

3個は真っ直ぐ並んでいる訳ではなくて、
平行に置いたものを直列になる様にハンダ付けしているので、
そこの解釈をミスったらしい。

ボケてるとダメですな・・・。

取り敢えず、そこを2回直す事になりまして、
結果、キチンと高域も再生されました(笑)

おー、レコードが再生で来ている。音もなかなかのものです。

しかし!誘導ノイズを何とかせねばなりません・・・。

んー、どうしたものかと思いながら、フォノ基板周りを眺めていると、
自作したシールド線の、銅の輪を固定してる部分のアルミテープが、
ストレスで千切れそうになっているのを発見しました。

これだと完全に千切れるのも時間の問題だと思われたので、
新たに用意する方向で考えました。

で、ここで思った。

どうせシールド線を作るなら、
以前タンテの修繕で使った、RCAコードの残りを使ってみようか、と。

つー事で、RCAコードの残りから、使う長さだけ切り出し、
端末処理をして、装着してみました。



これに何か、スゲー効果を期待していた訳ではないのですが・・・。

が?電源を入れてみると、

あれ?ノイズ、消えた・・・。

ここまでずーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、
『ボーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー』と言っていたのが、
綺麗さっぱりなくなりました・・・。

ひえー、このコードにこんな効果があったとは、と言う感じ。

自作のアルミテープ巻きでも、
ある程度の効果がある事は確認していますが、
やはり、銅線のシールドとの違い、って事なんでしょうか?

取り敢えず、偶然の結果ですが、フォノ基板内蔵のままで行けそうです。


と言う事で、幾つか問題があったものの、いよいよほぼ完成となりました。

その後、フロントパネルと蓋を製作し、装着。

因みにパネルは、取り付け位置がズレてしまい、
LEDとパネルの穴の位置もズレてしまっているのですが、
大きな支障は無いので、そのまま・・・。

(最近改修しました・・・。)

そして、
暫くの間テストランさせましたが、特に異常は見られませんでした。



これにて、一旦作業終了。






本機は、電蓄アンプ『SDA-X2590』と命名します。

以上!!

さて、これで少しは時間軸が近付いたか?

いや、まだまだだな・・・。

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