再びの・・昏睡状態・・100日(T_T)

2005年04月22日 00時05分01秒 | 花影
主人が朧気ながらも意識を戻したのは、この病院に移
って3日目でした。私と娘の顔が分かり、目が正常に
戻りどうやら見えているようでした。

気管切開をしていることを本人は知りませんから、
真剣に喋ろうともがいているようでした。それに気が
付いた看護婦さんが先生を急いで呼びに行きました。

飛ぶようにして来た先生方は直ぐにストレッチャーに主人を乗せてCTスキャンを撮りに高速エレベーターで下におりて行きました。

待つこと一時間余りして戻ってきた主人は、意識が無くなっておりました。CTに使う造影剤は今と違います。頭の中の撮影ですから、頭の中にガソリンをまかれて火を付けたような検査には、体力が落ちている人にはかなり厳しい検査だと思います。

私が、自分の病気で同じ検査をした時に頸動脈だけでも、一瞬意識が無くなりました
から・・ヤット意識が戻ったのに、なぜ静かに見守っていては呉れなかったのでし
ょうか・・

脱兎の如く飛び込んできて、家族に何の説明もなく承諾書も書くことなくこの様な医療行為が平然と行われていたのです。現在なら医療裁判物だと思います。

これから約100日以上の昏睡状態が続くのでした。子供達は夏休みもなく、娘は私のお弁当を届けに毎日病院へ息子には一瞬にして両親を失って仕舞ったような悲しい長い夏休みでした。

ただ昏々と眠り続ける主人の側で慣れない看護と病院での生活で私の髪の毛は見る間に白い物が増えました家のこと、子供のこと、主人のこと、一度に起きたこの事を、
どうやって凌いで来たのか無我夢中でした。

今仕事で息子が来ておりますが、この子が一人前になってくれたことは、夢のようです・・仕事から帰り楽しそうに、一杯やっている姿を見ますとよくぞ此処まで来た物だ
と思わずには居られません。。つづく・・

「過ぎ去れば可笑しきことも悲しくし想い出のなか虚ろいていき」