ローランギャロス女子シングルスは、シャラポアが制しました。生涯グランドスラム達成です。2004年、17歳でウインブルドンのタイトルを取って以来、全米、全豪でも優勝したシャラポアも、クレーコートは決して得意ではなく、数年前には右肩の手術も受け、ランキングを下げている時期もありました。怪我からのリハビリを経て、この数年、恐らくこの大会の優勝を目標にしてきたシャラポアが、夢を成し遂げました。
亜沙郎先生が、しっかりした大腿四頭筋が真の美脚の条件であると主張されていますが、彼女こそ、その良い見本ではないでしょうか。モデルというもうひとつの顔を持つシャラポアを、美脚を損なうのでトレーニングを嫌うなどと揶揄する人がいますが、プレーを見ればそれはデマだと分かります。それにしても、今大会のシャラポアは見事でした。
エラーニは、シャラポアと同じ1987年4月生まれ、誕生日は10日しか違いません。同じ時代にテニスをしながら、二人の対戦は、これが全く初めてとのことです。ランキングは22位差、身長は23cm!差のあるエラーニは、破れはしましたが、この試合でも全力のプレーで、試合直後には涙を流しましたが、表彰式では素晴らしい笑顔を見せてくれました。2年前のスキアボーネの全仏優勝以来、イタリア女子の躍進が目立ちます。一人の活躍はその個人にとどまらず、必ず周囲にも良い影響を与えますね。エラーニはこれでトップ10に入りますから、女子トップ20に4人のセニョリーナが顔を揃えることになります。前日、エラーニは、そのうちの一人ビンチと組んだダブルスでは、優勝しています。
授賞式の後、WOWOWの放送では、いろいろな選手たちがプジョーに乗って、パリの街を走りながらミニインタビューを受けるというコーナーがありました。屋根の大部分がガラスという、おしゃれだけど安全性はどうなのというプジョーですが、やっぱり良いなあ。