横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

BBCのSherlockとSTEVE JOBS:THE LOST INTERVIEW

2013-10-07 14:38:38 | 映画・テレビ

評判の高かった、ベネディクト・カンバーバッチのホームズ、マーティン・フリーマンのワトソンのコンビによるBBCのシャーロックを、ようやく最近になってレンタルDVDで見ましたが、噂に違わぬおもしろさでした。起こる事件もコナン・ドイルの原作そのままではなく、現代のロンドンを舞台にしたホームズなのですが、それでいて間違いなくホームズとワトソンなのです。いや、今まで映像化されたホームズ物の中のベストのひとつかも知れません。また、現代のロンドンが興味深い。イギリス人がイギリス人のためにつくった作品ですから、ハリウッド映画や日本のテレビで見られるロンドンと違って、リアルです。

話される英語も、人によって職業(階級?)によって、違う。その辺も面白く、購入して英語字幕を見ながら再見したかったのですが、残念ながら角川が売っているDVDには英語字幕がついていません。しかも、1シリーズ3話がセットで7-8千円もします。2シリーズ分で14000円以上です。そこで輸入DVDを探してみると、全2シリーズ6話セットで価格は2500円ほど。角川版の6分の1の価格です。もちろん日本語字幕はありませんが、英語字幕がついています。輸入ブルーレイなら、同じ内容で3500円ほど。

ただし、ヨーロッパのTVは日本やアメリカのNTSC方式と違いPAL方式ですので、通常の日本のプレーヤーでは見ることができません。ブルーレイの規格については、私はよく分からないのですが、なぜかメーカーや機種によって、イギリスのブルーレイディスクを再生できる機種とできない機種があります。わが家のプレーヤーは、イギリスのブルーレイを再生できません。そうなると、手段はふたつ、PAL方式のDVDが見られるプレーヤーを買うか、別のメーカーのブルーレイプレイヤーをもう1台買うか。

Amazonで、2500円ほどの価格で、PAL方式を見られるDVDプレーヤーを見つけ、さっそく購入しました。ブルーレイプレーヤーとなると、最近は安くなったとは言え、9000円ぐらいはします。コストパフォーマンスを考えれば、DVDの方でしょう。

このDVDプレイヤーに決めたのには、もうひとつ理由があります。Amazonで、スティーブジョブズの「スティーブ・ジョブズ1995 〜失われたインタビュー〜」の輸入DVDを見つけ、これも見たかったからです。この映画は、1995年に行われた長時間インタビューの記録ですが、オリジナルは紛失して見ることができず、lost interviewと言われていたものが、VHSテープにダビングされたものが発見され、日本でも現在公開されているものです。しかし、東京では1カ所渋谷のユーロスペースだけ、限られた期間の上映で見に行けそうもありません。

もっともDVDには、リージョンコードというものもあります。劇場映画は北米と世界では封切りにタイムラグがあり、遅れて封切りされる地域に住む人が、先行する北米で発売されたDVDを見て、映画館に来なくなることを防ぐため、世界を6つの地域に分け、それぞれ同じ地域で発売されているディスクとプレーヤーの組み合わせでなければ、見ることができないようにしてあるものだそうです。今回購入したDVDは、リージョンフリー、どの地域のDVDでも見られると、Amazonの商品説明にありました。堂々と宣伝しているからには、違法ではないのでしょう。最近はアメリカの映画が、日本でもほとんど同時に封切りされることも多くなり、映画の媒体もDVDからブルーレイに移りつつあるので、DVDのリージョンに以前ほどの意味がなくなっているのかも知れません。

リージョンは、北米が1、日本とヨーロッパは同じ2が割り当てられており、ヨーロッパのDVDに関しては、リージョンを気にしなくても済みます。しかし北米のものは果たして見られるのでしょうか。スティーブジョブズのDVDは、今週末に届く予定です。もちろん日本語字幕はないのですが、今回AmazonでDVDを注文するとき、このインタビューの内容を本にしたKindleバージョンの電子書籍をついでに購入し、それに英語-日本語の対訳も付いているので、問題ありません。ちなみに電子書籍はほとんど利用していないので、今回iPhoneでKindleを読む無料アプリをダウンロードして、iPhoneで読みました。

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今年の正月の過ごし方

2013-01-02 19:19:04 | 映画・テレビ

大分にいた3日間のブログは、iPhoneからモブログとしてアップしていました。グーグルブログのアプリのテストも兼ねていたのですが、文字入力にある程度時間がかかるので文章は短くなりますが、写真の貼り付けや過去の記事の修正などは、かえってパソコンより手順が簡単で、アップロードに要する時間も短く、使いやすかったです。

昨夜はかなり疲れて帰宅して、お雑煮をいただいたらすぐ寝てしまい、ほぼ10時間寝ました。こんなに睡眠をとったことは、記憶にありません。でも、おかげで朝起きたときには、完璧な体調に戻っていました。

昨日のおみくじは末吉でしたが、今はいろいろあっても未来は吉という末吉は、ある意味大吉よりも今の自分に合っているような気がします。年末から忙しすぎましたので、この3日間は、簡素にのんびり過ごしましょう。

近場でのんびり楽しもうとなると、私の場合はまず映画ということになります。今日は、年末見たレ・ミゼラブルの再見。2度見てもいい映画です。いずれDVDも買うでしょうが、こういう映画は、やはり映画館で見たいのものです。

ここで昨年見た映画ベスト10。レ・ミゼラブル、ダークナイト・ライジング、ドラゴン・タトゥーの女、ホビット 思いがけない冒険、ハンガー・ゲーム、最強のふたり、ミッドナイト・イン・パリ、 The Ladyアウンサンスーチー、砂漠でサーモン・フィッシング、007 スカイフォール、といったところでしょうか。

映画が始まるまで少し時間があったので、本屋へ。本屋で本を物色するのも、実は大好きです。20分ぐらいの間に、欲しい本が5冊見つかりました。いつもは自重するのですが、あと2日休みもあるので、全部大人買いです。ちょっと勉強したかった進化論に関連した本が3冊(と言っても専門書ではなく、新書と大学生の教科書レベルの本です)、プロ野球記録年鑑、阿川佐和子さんの”聞く力”です。

今回の旅行中に読んだ2冊は、山中伸弥先生と益川敏英先生の対談の本と、池上彰さんがいろいろな宗教家の方にインタビューされた本でしたが、両方の本で共通して、アメリカでは人口の半分が進化論を信じていないという話題が出ていました。山中先生は、進化論は証明はされていないのだということもおっしゃっていました。山中先生もそうだそうですが、私も高校で生物ではなく、物理と化学を選択していました。山中先生のような研究者としても人間としても卓越した方と私をいっしょくたにしては申し訳ありませんが、生物をやっていなくても、医学部は受験できるのです。私も、多くの日本人がおそらくそうであるように、ダーウィンの進化論を疑ってかかったことがありませんでしたが、考えてみると、正式に進化論を勉強したことがありません。

進化論を勉強したくなったもうひとつの理由は、軟性耳垢と乾性耳垢について、このブログに書きましたが、自分で書きながらダーウィンの進化論やメンデルの法則では、両者の割合(白人の方や黒人の方は、大多数が軟性耳垢。日本人では、1割5分から3割が軟性耳垢)を説明できず、このことにどのような要因が関与している可能性があるのか、知りたいと思っていたからです。

プロ野球記録年鑑は、私にとっては、お笑い番組を見るのと同じような、全くの娯楽のためです。こんな数字ばかりの本を眺めるのが娯楽になるとは、我ながらおかしいですが。

土曜の朝、仕事に出かける支度をしながらつけているテレビで、阿川佐和子さんの対談番組を見ることがあるのですが、普段は寡黙なおじさんたちが、彼女相手だと何故かよくしゃべっているのを、不思議に思っていたのですが、5冊目の”聞く力”は、他の本と同じ棚に昨年の年間ベストセラー第1位という帯を付けたこの本があったので、ついでに買ってしまったものです。

いずれも、何も予定のない正月休みでなければ、読めない本です。

 

 

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レ・ミゼラブル

2012-12-23 17:30:22 | 映画・テレビ

映画レ・ミゼラブルを見てきました。数年前、アカデミー賞授賞式をテレビで見ていたら、司会を務めたていたヒュー・ジャックマンが、客席にいたアン・ハサウェイをステージに引っ張り出し、突然ふたりで歌って踊ってミュージカルが始まって、歌と踊りのうまさにびっくりしたことがあります。映画で歌ったことなど見たことがなかったので知らなかったのですが、実は舞台ではミュージカルの経験が豊富なふたりなのでした。

そのことがあったので、ふたりが主演するこのミュージカル映画には、ある程度の期待はしていたのですが、期待をはるかに上回る見事さでした。この映画では、通常のミュージカル映画のように歌だけ別に録音することをせず、撮影の現場で”生歌”として歌われます。難しい挑戦だったと思いますが、それも大成功でした。

1993年6月、フィラデルフィアの学会に演題を出して、夏休みは取らないことを条件に学会のあと4日ほど休みをもらい、ニューヨークにも2泊しました。このとき現地でチケットを手に入れることができ、ブロードウェイで1987年からロングランを続けていたレ・ミゼラブルを見ました。今回の映画の完成度は、そのとき見た舞台のレ・ミゼラブルを、遥かに凌駕しています。

先日発表されたゴールデングローブ賞のノミネートにも、作品賞、主演男優賞、助演女優賞にあがっています。アン・ハサウェイは確かに登場する時間は短いですが、助演ではなく主演女優賞でもよいと思います。それぐらい見事な歌と存在感でした。今年の彼女はダークナイトのキャットウーマンもありましたが、キャリアの中の特別な年になったのではないでしょうか。

この映画の一般公開は、日本が世界に先駆けているようです。アメリカでは12月25日から、イギリスでは1月11日からだそうで、まだ公開されていませんが、アカデミー賞の有力な候補にもなるでしょう。私にとっても、今年最後に見たこの映画が、今年のベスト1かも知れません。

 

 

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テレビドラマ

2012-12-13 22:20:16 | 映画・テレビ

少し前に亜沙郎先生のブログで、テレビドラマのことが取り上げられていましたが、私は最近、全くドラマは見ていません。以前は、テレビドラマが大好きだったこともあるのですが。改めて、よく見ていたドラマを振り返ってみると、

木下恵介アワー(TBS火曜9時):ふたりの世界(70~71、脚本山田太一、演出木下恵介、出演竹脇無我、栗原小巻、あおい輝彦)。木下恵介人間の歌シリーズ(TBS月曜10時):冬の雲(71、出演二谷英明、久我美子、田村正和、近藤正臣、大原麗子、小倉一郎)、地の果てまで(72、出演近藤正臣、中野良子、大原麗子)、愛よ急げ(72~73、出演篠田三郎、仁科明子)、それぞれの秋(73、脚本山田太一、出演小倉一郎、桃井かおり、小林桂樹)

2丁目3番地(71、日本テレビ土曜9時半、脚本倉本聰、向田邦子、佐々木守、石橋冠 、出演石坂浩二、浅丘ルリ子)

S・Hは恋のイニシャル(69、TBS月曜8時、脚本松木ひろし、向田邦子、出演布施明)、石立ドラマ(日本テレビ日曜8時、脚本松木ひろし、音楽大野雄二):おひかえあそばせ(71、出演宮本信子、岡田可愛)、パパと呼ばないで (72~73、出演杉田かおる、松尾嘉代)、雑居時代 (73、出演大原麗子、川崎敬三)

お荷物小荷物(70~71、TBS土曜10時、脚本佐々木守、出演中山千夏)

新だいこんの花(72、NET木曜10時、脚本松木ひろし、向田邦子、音楽富田勲、出演森繁久弥、竹脇無我、関根恵子、大原麗子、川崎敬三)

こうしてみると、1969年から1973年の短期間に集中しており、私が中学2年から高校3年の頃です。受験勉強もせずに、何をやっていたのでしょう。TBSが多いのは、TBSが特にドラマに力を入れていたからというだけでなく、民放がTBS系の1局しかない地方に住んでいたせいもあるかも知れません。1970年4月1日には、もう1局開局し、民放が2局になりました。この局は、日本テレビ、NETなどの番組が混ざっており、放映日、放映時間も、キー局のそれとは、異なっていました。2丁目3番地とお荷物小荷物は、キー局では放送が土曜の夜に重なって、両方は見られなかったはずです。でも、地方だったために、両方見られたのは、今考えると幸運でした。

石立鉄男さん、大原麗子さん、竹脇無我さん、大好きだった俳優さんたちの多くが既に亡くなっています。テレビは、時代を超えて愛され続けることのある映画と違って、つくられた時代と強く結びついていて、年月とともに色あせていくものだ、とも言われます。しかし、これらのドラマは、部分的にはyoutubeでも見ることができますが、今でも生き生きとしています。

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中村勘三郎さん死去

2012-12-05 22:41:44 | 映画・テレビ

昨年襲名した三代目中村又五郎さんは、私と同年齢です。歌舞伎はあまり詳しくありませんが、この方は少年時代、中村光輝と名乗っていたころ、大河ドラマの天と地とで、主人公上杉謙信の少年時代を演じて、大変な人気が出た方です。あれほど少年時代は有名だったのに、歌舞伎の世界では、本家の御曹司ではないからか、お父様が早くに亡くなったからか、青年時代は目立たぬ存在でした。私が少年時代、はじめて夢中になった時代劇は大河ではなく、民放が大河に負けない時代劇をという意気込みでつくった、TBSの真田幸村でしたが、幸村の一子大介も、彼が演じていたはずです。はずですと言うのは、インターネットで調べると、なぜか大介は、やはり同年齢で一門の御曹司である勘九郎(今の勘三郎)となっていることが多いのです。それだけ青年時代は忘れられた存在だったのでしょう。

と、今日は個人的に思い入れのある中村又五郎さんをテーマにしようとここまで書いて、勘三郎さんについても確認しておこうとインターネットを見て驚きました。勘三郎さんの訃報を今知りました。

まだ、56歳です。本当に残念なことです。歌舞伎は大きな存在を失いました。最近、特発性難聴、食道癌と、次々に病を得ながらも克服してきた勘三郎さんですが、ARDSにより世を去りました。

ご冥福をお祈りいたします。

 

もう長いこと歌舞伎は見に行っておらず、勘三郎さんの舞台はテレビでしか見ていません。しかし、同世代の中のトップランナーのひとりとして、注目していた存在でした。 同年齢、子供たちもほぼ同じ年で、昔ディズニーランドで、ちょろちょろ走り回る小さな男の子たちを連れて来ていらっしゃった勘三郎さんをお見かけしたことがあります。こちらも同じように子供づれ、とても親近感を覚えたものです。

その小さな子供たちが、今の勘九郎、七之助さんです。父の死の直後の舞台を勤め上げての勘九郎さんの口上は、本当に立派なものでした。

 

 

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