横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

この夏のふたつの改革

2016-06-24 08:27:37 | 院長ブログ

この夏、ふたつのことを改革します。改革という言葉はおおげさかも知れませんが、患者さんにとってメリットの大きい改善になると考えています。

ひとつは予約システムです。

従来は、自動電話予約システムによる時間予約を優先に、時間予約を取れなかった方のために、アイチケットによるインターネットの順番予約を併用していました。8月からは、インターネットでパソコンやスマートフォンからも時間予約ができるようになります。そして、順番予約も、従来のアイチケットではなく、時間予約と同じシステムで行えるようにします。

スマートフォンの普及により、インターネットでの予約の方が電話予約より便利と感じる方も多くなっており、そのニーズにお応えするものです。ただし、電話での予約を望まれる方は、それも従来どおりの方法でできます。

時間予約が優先なのは、従来どおりです。順番予約は、時間予約を取れなかった方や、順番予約の方が便利な方が、当日順番を取るためのシステムであることも従来どおりです。ただし、順番予約については、従来のアイチケットから、時間予約と同じシステムを使った予約に変わりますので、使い方も多少変わります。

もうひとつは電子カルテの導入です。

従来の紙カルテから電子カルテに変えます。従来の紙カルテでも、いろいろな工夫をしていましたが、電子カルテにすることによって、より改善されることも多々あります。

アレルギーや合併症などで使えない薬を自動的にチェックして、より安全性を高めることはもちろんですが、患者さん個々で違ういろいろなご要望などを、常時画面の上部に表示して、それに対応するなどもやりやすくなります。

過去の検査を参照しやすくなりますし、血液検査などの結果も、オンラインでより早く知ることができるようになります。

従来は小児の体重当たりの薬の量は、その都度計算して、それをスタッフふたりがトリプルチェックしてミスをなくすようにしていたのですが(さらに薬局でも調剤する薬剤師さんと監査をする薬剤師さんのダブルチェックがあるはずなので、5人の眼で見ていましたからめったなことではミスは起きなかったはずですが)、今後は体重当たりの量はコンピュータが出してくれるので、ミスが起こる可能性がさらに減ります。

今年も、睡眠時無呼吸の検査機器を新型に変え、診療に常に用いるヘッドライトをLEDに変えるなど、例年どおり目立たないところでは新しいものを取り入れてきていますが、予約システムの改良と電子カルテの導入は、目に見える、大きな改革になりそうです。

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スギ舌下免疫療法の有効率 第4回@(横浜北4区)耳鼻咽喉科セミナー

2016-06-17 11:41:50 | 院長ブログ

昨夜は、第4回@(横浜北4区)耳鼻咽喉科セミナーに出席。東京医療センターの五島史行先生の「小児のめまい”BPV”」と、湯田厚司先生の「スギ舌下免疫療法の治療プランニング~私の11年間の治療経験と保険適応後360例から分かること~」の、2つのご講演を聴かせていただきました。

湯田先生のご講演では、当院でスギ舌下免疫を行っていて感じていたこと、考えていたことの裏付けが得られ、今後も積極的にこの治療を行っていこうという思いを新たにしました。

当院で行っているスギ花粉舌下免疫療法の結果は、一昨年から続けている方は有効、著効を合わせた有効率は100%です。もちろん、本来100%ということはあり得ず、無効の方もいるはずですが、当院は湯田先生のところに比べれば全体の例数は少ないし、軽い副作用などで治療を途中で終了したり、ご自分から受診しなくなってしまわれた方が何人かいらしゃいますが、それはこの中に含まれていません。一昨年から続けている方は、1年目の昨シーズンからある程度効果のあった方がほとんどなので、その意味では当然の結果かも知れません。

昨年から治療を開始して、今年の春が1回目の花粉シーズンだった患者さんでさえ、有効率は92.3%でした。あくまで患者さんの訴えと、花粉飛散期の薬を昨年より大幅に減らせたかどうかからの判断ですが、今年は昨年より花粉が多かったことを考えると、予想を上回る結果でした。

この他にも、ヒノキ花粉症について、湯田先生独自のお考えも聞けて、昨夜はとても有意義な会でした。

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