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横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

こども手当

2011-08-05 13:02:57 | 院長ブログ

と言っても、わが国の話ではありません。20年前に住んでいた、スウェーデンの話です。

私たちは、ふたりの子供たちを連れて行ったのですが、直後から、ひとり月20,000円程度だったと思いますが、こども手当を支給されました。スウェーデンでは、いわゆる国民背番号を、外国人も持つことになり、こども手当もそれに基づいて、15歳まで、自動的に支給されます。親が誰であるか、所得がどれぐらいかなど全く関係なく、申請の必要もなく、皆平等に支給されます。貧乏留学生にとっては、ふたり分40,000円ほどのこども手当は、本当にありがたかったです。

その他、こどもは交通費無料、それどころか、べビーカーを押している親も交通費無料、教育費は大学まで無料(大学はすべて国立ですが)、医療費もほぼ無料(外国人でも)、子連れには、ありがたい国でした。大多数の女性が働いている国では当然ですが、保育施設は充実していました。逆に保育施設や福祉が、女性の雇用を生むという面もあります。

スウェーデンでも、私がいたころ2.1だった出生率が減って、少子化が心配された時期がありましたが、最近は出生率も回復し、2009年には1.9になっています。移民を積極的に受け入れてきたスウェーデンでは、その分も入れれば、人口は増加しています。

こども手当は、少子化対策の大事な柱のひとつです。それだけではだめですが、社会全体で子育てを支えていくのだという考えから、必要なものです。他に、保育施設の充実、育児休業取得の徹底など重要なことがいくつかあります。

私の働いている町は、港北ニュータウンと呼ばれる若い町で、小さな子供たちがたくさんいます。クリニックにも多くの子供たちが来てくれます。子供たちがいるだけで、その町は明るくなります。子供たちは、その社会に属する全員の未来であり、希望なのです。私は、この子供たちのために働く、自分の仕事が好きです。

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