HIKOの趣味三昧な日々

趣味の音楽やスポーツについて、日々の気付きとともに書きつづっていきます

博士の愛した数式

2006年05月08日 20時04分16秒 | 読書
大型連休明けの月曜日、天候もすぐれず昼からは小雨が降り始め沈みがちな気持ちに追いうちをかけます。

今日から読み始めた本は、一昨年第一回本屋大賞に選ばれ話題になった作品で、今年映画にもなった「博士の愛した数式」です。
主な登場人物は、交通事故の後遺症で記憶が80分しかもたない数学者「博士」、博士の身の回りを世話する家政婦「私」、そして「私」の息子でタイガースファンの小学生「ルート」の3人。この3人が共に過ごす日々の中で、博士が語る「友愛数」や「完全数」などの数の世界の神秘は、数学が苦手なわたしにもとてもわかりやすく興味深いものです。『数学なんて堅苦しくて味気ないもの』という先入観を持ちがちですが、数の世界がこんなにロマンチックで温かくて美しいものだったとは驚きです。もちろん数の話ばっかりじゃなくて、「博士」と「私」と「ルート」の心の通い合いもロマンチックで温かく美しいんです。
淡々とした文章ですが、3人のセリフが自然なテンポで交わされるので、読み始めるといつのまにか小説の世界に引き込まれています。
映画も見たいんですが、今でも公開している映画館はないでしょうか~