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天皇陛下退位まで1年 橿原神宮宮司が語る「初代天皇のまだ叶わぬ理想」

2018-05-03 12:24:13 | 幸福実現党 リバティ 関連記事、動画 

 

2018年05月01日 00時00分00秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

https://the-liberty.com/article.php?item_id=14411 The Liberty Webより

橿原神宮に隣接する「神武天皇陵

天皇陛下退位まで1年 橿原神宮宮司が語る「初代天皇のまだ叶わぬ理想」

《本記事のポイント》

  • 興味本位で神道の世界に
  • 神道に逆風が吹いた時代
  • 神武天皇が願う「共存共栄」

天皇陛下が退位される来年4月30日まで、あと1年となる。翌5月1日には、皇太子様が新しい天皇に即位される。政府・宮内庁では、その代替わりに向けた準備を急いでいる。

皇太子様の即位により、次の天皇は第126代目となる。その初代である神武天皇が祀られているのが、奈良県・橿原(かしはら)神宮だ。

本欄では、同神宮宮司の語る、神道の精神、そして、神武天皇の「まだ叶わぬ理想」について紹介する(2016年8月号記事再掲)。

◆                ◆                ◆

橿原神宮 宮司

久保田 昌孝 

(くぼた・まさたか) 神奈川県生まれ。國學院大學神道専攻科卒。卒業以来、橿原神宮に奉職しており、2014年9月に生え抜きで宮司に就任した。

「『神主って、祈祷の時に、白いふわふわした物をふりふりする人でしょ?』って言われます」

笑いながらこう語るのは、年間300万人が参拝する橿原神宮の久保田昌孝宮司(当時65歳) 

橿原神宮が建つ場所は、神武天皇が、紀元前660年に即位された由緒ある地。この地で日本の建国が宣言された。ちなみに、「白いふわふわした物」とは、大麻(おおぬさ)と呼ぶ。

大半の神社には神主が1人しかいない。だが橿原神宮の場合は、総務や財務部門などを有し、総勢60人の職員が働く。

毎朝、境内地を1時間清掃した後、朝礼では、祝詞を上げて身を清める。これを365日続け、参拝者をお迎えする。このトップが久保田氏だ。

神武天皇が崩御して2600年となる2016年4月3日の神武天皇祭には、1万人以上の参拝者が詰めかけ、天皇皇后両陛下もご参拝された。久保田氏は、この歴史的な行事を成功させた。

興味本位で神道の世界に

実は、橿原神宮に奉職したのは偶然だったという。

神主の多くは、家業を継ぐ形で神道の世界に入る。これに対して久保田氏は、一般的な家庭に育ったごく普通の青年だった。仏教系の大学に進学するも、もっと日本の歴史や神道を知りたいと思い始め、國學院大學に入り直した。好奇心から神道に触れた。

「30人ぐらいいた同期のほとんどが神主の家庭でしたので、ギャップを感じました」

何も知らない久保田氏にも、1年間みっちり神道の基礎知識が叩き込まれた。神道の主宰神である天照大神のご存在から、祭りや行事、作法まで。

しばらくすると、クラスでは、どこの神社に奉職するかという話で持ちきりとなった。大学には、全国各地の神社から求人があった。

周りは、伊勢神宮や明治神宮をはじめ各神社を志望したり、あるいは実家の神社で奉仕する者もいた。

奉職先を考えた久保田氏だったが、恩師や両親の勧めもあり、実習でお世話になった橿原神宮を志望した。

神道に逆風が吹く

しかし、戦後、唯物論が広がった影響で、宗教心が軽んじられ、参拝者や賽銭は減少。教科書からは神武天皇の名前も消された。神話をいとも簡単に切り捨てる風潮は、神道にとって逆風の時代であった。

「神話を否定する方がおられますが、日本は突然生まれたんでしょうか。神武天皇がいらっしゃったから、我々が生きているんじゃないんですか」

柔和な顔つきの久保田氏は、この話に及ぶと、思わず語気を強めた。強い使命感をもって神宮を守っている。だからこそ、宗教を軽く扱う考え方は許せない。

休みであっても、神宮のことがついつい気になってしまう。

「激しい雨や地震があれば、境内の木が倒れていないかとか、今日は誰が宿直だろうかとか、大変だろうかとか、いろいろと考えてしまうんです。だから遠くに行きたくてもいけなくて」

まるで子煩悩な父親のように、神宮のことを思う。万が一、神宮に何かが起きれば、日本の根本が崩れてしまうという責任感があるためだ。

真剣な祈りには真剣な心で

神主の重要な役割の一つは、祈祷である。祈祷は、参拝者の願いを神様にお届けする儀式。古来より続く"神道の命"だ。久保田氏が祈祷に臨む時のこだわりがある 

「祈祷の前には、祈願者の方と触れて、全身全霊でどのような人であるかを感じとる。その人のことを知らなければ、祈りは届きません。祈りは真剣です 

祈願者の真剣な祈りに、神職が真剣な心で応える。

「私たち人間は、神様の手のひらに乗っかるような小さな存在。神様の御前では、何物にもとらわれない"無心の境地"が大事なんです」

神武天皇が願う「共存共栄」

では久保田氏にとって、神職とは何か――。

「神職と聞かれても、意識したことはないですね。我々は神社にいようが、家にいようが、神様の思いから離れてはいけない。だから常に、神様に感謝する生活を送るように心がけています」

聖職者と、俗人を分けるものがそこにはある。宗教者は、私生活でも心に隙をつくってはならない。

「テレビを観ると、暗いニュースばかりですよね。政治家の金銭問題などを毎日聞かされると、こっちの気が滅入ります。だから、こうしたものからはできるだけ離れる。心に悪い思いが出てきたら、明るいことを考え、悪しき思いに心奪われないようにすることです」

心は、「清く正しく美しく」という状態でなければならない。

「神武天皇が今の日本をご覧になられたら、日本が繁栄したことはお喜びのはずです。ただ、2600年経った今でも、神武天皇が理想とされた『人類の共存共栄』は実現していません。だから神武天皇は、私たちにこう語りかけるはずです。『日本人よ、もっと頑張れ!』と」

日本は神々から期待されている誇り高い民族。橿原神宮は、神の御心のままに政治を行うという「神武天皇の祭政一致の原点」を教えてくれる。

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