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内外行動日記です。blog復帰しました^ ^

マイクロスコープ2(根管内異物除去)

2011-02-23 05:21:21 | 歯科臨床

前回の記事の文字の答えは「 ニ ホ ン 」です。

こんなとこまでよく見えてしまいます。
ではこれを歯科治療に応用してみたいと思います。

抜去歯です。真ん中の歯にはファイルをわざと折れ込ませてあります。


もちろん肉眼では見ることができません。


マイクロスコープで拡大してみます。
×2 → ×4 → ×8 → ×16と進め、×24すなわち24倍まで拡大していきます。


こちらが24倍まで拡大した状態です。○で囲った部分にキラっとしたものが見えます。
ある程度まで根管形成をすると、破折したファイルが見えてきます。


ここで大活躍するのが超音波スケーラーです。ウチではオサダ製のエナックが主力です。
ダイヤモンド粒子の付いたチップを用いて根管口に合わせ、振動によって破折ファイルを除去します。


画質が悪くて申し訳ないですが、18秒あたりで、破折ファイルが飛んでいったのが見えます。
超音波の無注水と注水とをうまく使い分けていくと除去も可能です。
このエナックは根管治療において最高の超音波スケーラーと言えます。

破折ファイルの除去は非常に難しい手技ですが、難しい理由は「見えなかった」からというのが大半を占めていたと思われます。
情報がわかれば対処が可能です。
その一つとして、視覚は歯科において最重要項目の一つと言えるでしょう。
私は視力が2.0を超えているくらい目が見えます。
しかし、肉体の衰えは10年もしたら必ず来るでしょう。
いつか必ずやってくる「老眼」
こんな老化が来ても治療の質が確保できるように日々考えていかなくてはならないと思っています。
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バレンタインデー

2011-02-14 04:41:03 | 今日は何の日
今日は何の日??
と聞かれると、ほとんどの方はこう答えるでしょう。

女性が男性に親愛の情を込めチョコレートを贈る。→バレンタインデー
と。

一見華やかですが、起源?を追ってみるととても悲しいストーリーがありました。
バレンタインさんが処刑された日だったのです。

時代は3世紀の西暦270年頃まで遡ります。

当時のローマ帝国の皇帝、クラディウスⅡ世は、愛する人を故郷に残した兵士がいると士気が下がるという理由で
兵士の結婚を禁止したといわれています。
愛する彼女と結婚できなくなった若者たちは、夢も希望も失い、兵士となって戦場へ送られて行きました。

キリスト教の司祭バレンタインさんは、皇帝に内緒で若い恋人たちを結婚させていた。兵役が決まった若者たちは、次々とバレンタインのもとを訪れたといいます。

水面下に行っていたことも、有名になると当然皇帝の耳にも入ります。
その後投獄され、西暦270年2月14日に処刑されました。
ローマでは2月14日は結婚と家庭の神である女神ユノの祝日であり、この日が選ばれたといわれています。
当時はキリスト教も歴史が浅く、迫害されていた時代でした。
バレンタインさんは処刑される直前まで愛を説いていたと言われています。


と、突然英語の教材が出てきましたが、実はこのエピソードを知るきっかけは、高校生の時に読んでいた英語の参考書
「速読英単語」にあります。
この入門編にバレンタインの起源について書かれています。
この本は中学レベルの英語力で充分に読むことが可能なので英語力が国際的に壊滅的なくらい低い日本人でも殆どの人が読むことが可能です。受験の本というよりも日本人の英語力の底上げに良い本だと思っています。

女性が男性に親愛の情を込めてチョコレートを贈与するという「日本型バレンタインデー」の様式が成立したのは、間違いなく製菓会社の戦略ですが、クリスマス、バレンタインと、相手のことを考えるきっかけがあるのは悪くないと思います。

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マイクロスコープ1

2011-02-10 06:03:12 | 歯科臨床
我が医院もついにマイクロスコープを入れてみました。
・・・といいたいとこですが実を言うと借り物です・・・(^^;

このマイクロスコープ、見る人が見れば、宝物。
しかし、わからない人が見ればただのガラクタなのです。

使いこなすにはミラーテクニックを使ったかなりのトレーニングが必要です。
では、どんなことに使うことができるのか??

例えばです。この1000円札。
日本が世界に誇る紙幣の技術が蓄積されています。
1000YENの横に桜が三つ。
これを拡大してみましょう

○で囲った部分にある「文字」が見えます。読めましたでしょうか??
答えは「 ニ ホ ン 」→「日本」と書かれています。
こんなところに文字が隠されていたなんて驚きですよね(^^; 

つまりです、マイクロスコープは今まで見えなかったものを見えるようにしてくれる設備なのです。
歯科治療はめまぐるしいくらい進歩してきています。
しかし、肉体は進化するわけではありません。
我々歯科医師の仕事はあくまで「目に見えるレベルの治療」に過ぎないのです。
だから、この目に見えるレベルを上げることによって治療のレベルを上げることができるわけです。

昨年の12月19日に母校の歯内療法の恩師の先生にマイクロスコープを用いた歯内療法を習ってきました。

まだまだ歯科医院の普及率が3%くらいなのが現状です。
しかも、使いこなしている医院となると、より少なくなると思われます。

マイクロスコープを用いた歯内療法については考えがまとまったら語ってみたいと思います。
ちょこっとだけ小出しにしますと、

抜去歯です。真ん中の歯にはファイルをわざと折れ込ませています。

もちろん肉眼では見ることが出来ません。

さて、これをどういう方法で解決するか・・・。
近々、詳しく語りたいと思います。
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