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経済における三つの思想

2018-11-15 09:31:46 | 学問
経済って簡単に普段からもちいらている用語だが、その言葉の意味はとても重いものです。
最近では経済は経世済民(けいせいざいみん)を略したものであると色々なところで目にします。
けいせいざいみんとは世をおさめ、民を救うことを言います。
つまり、経済とは民を救うために行う政策のようなものなのです。
そんな経済において、人によって考え方が全く異なる思想が存在しているのをご存知でしょうか。
1.古典派、新古典派
2.ケインズ派、ケインズ主義
3.リフレ派

古典派とは昔からある考え方で、民間の経済が滞っている時、つまりお金が無い時は政府も節約しなさいという考え方です。
ケインズ主義は、民間のお金が滞っている時は政府がお金を使い、民間が潤っている時は政府も節約する考え方です。
リフレ派とは経済とは通過の現象であるという考え方です。
このあたりを理解するにはそもそもお金とは何だろうか?という根本的な部分の理解が必要です。
今回は思想について述べさせて頂くため、割愛させて頂きます。

さて、三つの経済の思想、はたしてどの考え方が正しいのでしょうか?
ここを紐解くためには先ほど述べた経世済民けいせいざいみんという考え方と、インフレ、デフレといった状況、ミクロ視点、マクロ視点といった見方から分析するとわかりやすいかもしれません。
国や自治体のような大きな視点はマクロ視点。個人、家庭のような小さな視点はミクロ視点とします。
例えば現在の日本政府は約2パーセントものインフレ目標を掲げています。日本の現在の経済の状況はデフレです。
1.古典派、新古典派は政府の支出を抑えることで、無駄使いを無くし、財政を補おうとします。
主な政策としては増税です。今回で言うなら消費税の増税がこれにあたります。

2.ケインズ派、ケインズ主義は1とは逆にデフレ化では政府の支出を増やします。
政府の支出を増やすことで民間の支出を促すわけです。増税ではなくむしろ減税を行います。

3.リフレ派は、デフレを通過現象として考えるため、金融緩和を行います。
足りなければどんどん行いデフレ脱却するまで行います。インフレ下では金融緩和を辞め、引き締めていきます。

今現在日本政府が行っている政策は1と3の考え方です。
政府は支出を減らし、消費税を増税し、一方で金融緩和を行い円を増やしています。
しかし未だにデフレ脱却には至っていません。
なぜでしょう。
それは、政府と個人、家庭では視点が違うからです。マクロ視点とミクロ視点です。
ミクロ視点では、お金を使い続けてしまうと破産してしまいます。そのため、ある程度支出を抑える
必要があります。一方でマクロ視点では、政府は日銀に通貨発行を支持することで、お金を増やすこと
ができます。それで国債、政府の借金を返済することもできるわけです。
事実、政府の借金が増えたのは、1997年以降、国が支出を減らし、消費税を増税してからです。
それから20年もの間デフレ化が進んでいるわけです。
いつまでこんなこと繰り返すのでしょうね。、

コメント
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