▢2025年1月楽写会講評会の開催
1月27日(月)14時から同友会会議室において、集合+ZOOM方式により、講評会を開催しました。今回は、7月開催予定の第10回展に出展する作品の選定を兼ねたもので、集合12名、ZOOM参加2名、後日ビデオ視聴3名の計17名が、Zoom参加の柿本完二先生からご指導を受け、今回もとても有意義な学びの機会となりました。
本年は楽写会設立10周年を迎えることから、その記念として第10回作品展を日比谷同友会「青桐日比谷句会」との、「写真+俳句コラボ展」として開催することに決定しました。今回は、その出展作品の選定を兼ねた講評会の位置づけです。17名の会員が、あらかじめGoogleアルバムに登録した各自3点の作品に対し、柿本先生から細やかな講評とアドバイスとともに出展作品の選定をいただきました。
開始に当たり、先生からも参考作品として出展いただく、臨場感溢れるダンジリ祭りの写真について解説がありました。あらかじめ被写体との距離とシャッタースピードを固定した上で、ストロボをスローシンクロに設定し、ダンジリと一緒に並走しながら何枚も撮影したもので、その中から、祭りの躍動感を最も強く伝えることができる1枚を選んだものである。写真展などに発表する作品は、例えば旅行に行った単なる記録写真の中から選ぶようなものでなく、魅力を持った対象に対して、光や構図など条件を変えて何枚も撮り、その中から厳選することが大切である。一枚撮って終わりではないことを意識することが重要であることを強調されました。
〈柿本先生参考作品「クライマックス」大阪杭全神社〉
また、ディジタル写真はトリミングやレタッチが容易にできるようになったため、撮影時とPCでの現像時に2度写真作りを楽しめるようになったが、安易に頼りすぎるのは良くない。やはり撮影時にフレーミングや光をよく考えて撮影し、撮影後のレタッチは必要最小限にとどめるのが基本であるとお示しいただきました。
最後に先生から、自分の経験からも作品展を見に来てくれる人のほとんどは悪いことは言わず褒めてくれる傾向にあるので、決して慢心しないようにと戒めの言葉をいただきました。そして、絵画の展覧会や写真家の個展などに行くようにして、構図を勉強することを勧められました。先生も最近、葛飾北斎の富嶽三十六景の版画を通して改めて構図を再勉強されている旨のお話を伺いました。楽写会はもちろん「楽しく写真を撮ること」をモットーに集まっていますが、少しでも写真を上達させ、写真を撮る楽しみを伝えることができる作品創りに励むことを、改めて思い起こした次第です。
本日選定された作品プリントを、作句していただくため青桐日比谷句会にお渡しいたしました。7月のコラボ展を是非ご期待ください。(文責:米川)