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【神社・巨石】空から降ってきたと伝えられる「宝珠石(ほうしゅせき)」がご神体~岩屋神社@ 福岡県朝倉郡東峰村宝珠山

2023-09-16 17:37:19 | 磐座・巨石・社寺
今回は、2002年8月に訪れた福岡県は朝倉郡東峰村宝珠山に鎮座する岩屋神社の紹介です。

福岡方面から大分自動車道 杷木インターを降り国道211号経由、現在はBRT路線となっているJR日田英彦山線 と並走しながら県道52号(八女香春線)を北へ走ること16キロ 宝珠山の麓に岩屋神社は鎮座しています。
一の鳥居(二の鳥居までは、車で上がれます)
二の鳥居 岩屋神社へと至ります。(この写真手前に駐車場があります)

岩屋公園案内図(写真クリックで拡大)
いよいよ神域奥深く分け入って参ります。

五百羅漢
首なし地蔵尊
首なし地蔵尊(五百羅漢)案内

天を仰ぐ小僧像

更に奥へ分け入って参ります。

石段を登りきると岩屋神社に到着です。
社殿が巨石にのめり込むように建てられています。お社全体が国指定の重要文化財に指定されています。
背後にある権現岩が近すぎて当時のデジカメでは全体を写しきれませんでしたので、こちらの写真はここからお借りしました。
権現岩

社殿が裏の巨石にくっついています。
祭祀:伊奘諾尊・伊奘冉尊・天忍穂耳尊
由緒:
547年に天から降ってきたとされる宝珠石をご神体として祀る神社です。
岩屋神社は、英彦山修験道の重要な修行地のひとつで、崇神天皇2年(前96)に初めて神が鎮座し、継体天皇26年(532)に宝珠山岩屋社として祀られました(Google SGEより)
岩屋神社[東峰村]Iwaya Jinja
“空から落ちてきたという石”と言うとやはり想像するのは「隕石」ですね。
「空から落ちてきた石」を御神体として祀る神社は、全国にけっこうあって記憶に新しいものは、以前当ブログでも紹介した山梨県甲州市勝沼に鎮座する綿塚飯縄神社でしょうか。

御神体石は「宝珠山」と山の名前の由来にもなっていて、英彦山を中心に修行する山伏達に崇拝されていたと伝わります。
社記にある大化4年(648年)に神のお告げがあって、石は「むしろ」でくるまれるようになったそうです。
見ると目が潰れると言い伝えられていて、四年に一度の閏年のむしろの交換の際は、見えないように神事が執り行われるのだとか。
まぁ、御神体は本来隠されているものが殆どではありますが。宮司さんもたぶん見られたことが無いのでしょうね。
「宝珠石」はどうやら今でも本殿の中に祀られているようです。
やはりどんな石だか気になります。
岩屋神社本殿案内
岩屋神社略歴

尾根沿いに鎖場がありますので頑張って登って行くと…。

権現岩の上へ登ることが出来ます。

針の耳 親不孝者がこの割れ目を通ると、上から石が落ちてくる伝承があります。 
烏帽子岩
権現岩沿いを行くと…。
境内社熊野神社が見えて参ります。
どうしてわざわざこんなところに…。と、いつも疑念が湧く懸造りで建てられています。
さらに奥にある奥の院へと向かいます。

巨石に彫られた石仏
中央のものはなんでしょう?お地蔵さんの腰から下の部分でしょうか?
奥の院へ到着です。

この奥の院に、何が祀られているのか(この石像は果たして?地蔵菩薩にも見えますが)資料が乏しく不明です。

参拝には途中鎖場があったり、もうすっかり登山となります。けして軽微な服装や靴で望まないようしっかりそれなりの格好で参拝して下さい。
(撮影:2002-8)
お断り:2002年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
【マップ】


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2 コメント

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Unknown (umaonaosora3104)
2023-09-21 20:39:08
なんと境内社の熊野神社は投入堂ではないですか!!また、岩屋神社の社殿の岩への食い込み方の美しさ。両方とも「何でこんな所に」ですね。札所に目星が着いたら懸造りを回りたいですね。
次回も楽しみにしています。
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Unknown (ruribo)
2023-09-22 16:41:22
いつもコメントありがとうございます。

礼拝などは、あくまでも「修行」の一貫なのでしょうが、重機が無かった時代、人力だけで資材を搬入して、危険な崖の縁に建てた訳で、どのような作業工程だったのかかが気になるところです
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