紳士様誕生神話１～オレが何故ここに迷い込んだのか～

昨日、微笑ましいスレで某VIPからのお客様をお迎えして色々話したんだけど、
参考　http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/kova/1157880278/l50
そういえば紳士様なりコヴァなりをちゃんと分析した書物もないが、彼ら自身に
ついてきっちりと彼らの生きてきた時代を描いた文章もないと今更ながら気づき、
せっかくなので元コヴァでかつ紳士様やアレな友人が多いオレが自らちゃんと
そういうことを「個人的な思い出」として印しておく必要があるんじゃないかと
思い、２ちゃんねるからの「卒論」、いや、ある意味自分の人生を振り返る意味で
ちょっと書いてみようと思う。

90年代初頭、いきなり社会党が左傾化を今更ながら強めつつ、壮絶な野党同士の
削り合いに参入した頃、「反サヨク」的な言論が力を持ち始めた。
その頃左翼御用達雑誌である「世界」がサークル部誌化する中、正論や諸君と
言った保守系雑誌は新しい書き手の発掘に努め、結構面白い誌面を作り上げ
始めていた頃だった。確か、宮台や福田、大月や大塚と言った辺りはこの時期に
地位を固めたのではなかったのではないか。そして、小林よしのりの
「ゴーマニズム宣言」が始まった。

95年、オレは長野の寄生虫だった。中学一年の時だ。要するにエヴァ厨となり
まあいろいろ痛いことやりまくって、そのくせ「魔法騎士レイアース」の
赤い子にえらくハァハァしていて、同じ口で綾波レイ原理主義過激派と抗争を
日夜繰り返していたのはまあ中学生だから許されることであって今だったら
当時の自分を頃すけど。
当時、確か小林は差別論に取り組んでいた頃ではなかったか。
そんなとき、オレはゴー宣を読むようになった。確か原因は親とのケンカの
最中に差別用語を使って、それを咎められたという理由だったと思うが
（だから個人的に差別用語には抵抗感がある。今でも差別用語や日教組を
半角カタカナで書いたり、紳士様やコヴァのことをアレやソレと言った
代名詞で書くことが多いのは個人的な感情に由来している）、その勉強を
するためにゴー宣を読むようになったと記憶している。

だが、いわゆるオレは重度のコヴァにはならなかった。中学校の時
差別論時期のゴー宣を読み、当時の担任が美味しんぼどっぷりの雁屋信者で
社会科教師としては標準的な左傾化をしていた上に、当時はそれなりに
優等生だったオレが善良な良い子にならなかったのは友人・Gのツッコミ
以外の何者でもない。ただのエヴァ好きから論壇誌へ導いてくれたのも
Gの存在あってのものだった。Gはその当時エヴァ厨一色の中学校において
（信じられない話かも知れないが、オレの中学校はいわゆるDQNとヲタの
連立政権が成立し、普通の生徒の立場が弱かった。その中でオレはDQNとヲタを
繋ぐ小沢一郎じみたフィクサーを演じ、それなりに一目置かれていたのだ。
教師にも顔色を窺いながら食ってかかる様はハマコーやムネヲにも近かった
とは思うが）反エヴァを貫き、ヲタの中心人物の一人でありながらも
エヴァについて非キャラ萌えを貫いていたオレとが接近するのは必然で
あったかも知れない。まあ、Gが生徒会選挙に出たとき全く支援しなかった
こともあるんだけどね。でも向こうも何回かこっち裏切ってるしその意味では
バランスは取れてると思うけど。

そのGは、妙にじじむさいヤツであった。今でこそ巫女エロゲ好きで葉鍵イエズス
会に所属しているGであるが、その当時は「昔の高橋留美子がよい」や「西岸
良平が良い」など反主流も反主流で、かつ古書収集なども厨房の時点で
始めておりある意味オレの高校以降の生き方に影響を与えた人間である。
Gは大のじいさんっ子（その爺さんが某外語大卒で戦時中南方に行って通訳
やってた人なんだが）で、じいさんの影響を受けてやや保守的な傾向を
持っていた。Gは高校以降、メンヘルの悪化に伴い劣化を深め、最近では
「爺さんが保守的だったから日教組に攻撃された」などとかなりアレな
事を言うまでになってしまったが（注　栃木県に日教組三人ぐらいしか
おらんぞ）、当時はオレにとっては師匠的な存在であった。彼のおかげで
オレは日本共産党に入らなかったとは思っているが、だが、彼の導いた
保守の方向で高校以降、オレは迷宮に迷い込むことになる。

次回予告
祝・高校入学。しかーし、そこには㌧でもない罠が待ち受けていた。
紳士様団体の発生原因を上野陽子とは全く違った側面から斬る！（予定
そしてそこに見えたのは実はあの大ヒットラノベと同じ構造であった？
次回「紳士様誕生神話２～田舎文化系高校生の憂鬱、SOS団の本拠を見ると
涙溢れ出してとまりません～」