北関東ばんがいち

ネットの極地に住む、ダメ大学生が日常と社会を淡々とつづるブログ。ネットで会ったおもろい人紹介アリ

特に一人のヴァルキリーのヒト研究、その1

2006-05-20 12:25:15 | 痛い人紹介
特に一人のヴァルキリーのヒトもブログやってたみたいで、

http://bluelong.exblog.jp/

こんなんですが。
ヒトのブログについて「私生活について書いてない」とかさんざん
言ってやがりましたがコイツも同じじゃねーかと突っ込みたくなった
のはオレだけではないはずです。まあ、自分で「青瓢箪」とか「大学生」
とか言ってる辺り一応このブログでは「自覚」してるんかなあとか
おにーさん思いますけど、そのノリで2chに行けばここまで派手に
ブッ叩かれることはなかったんじゃないのかなあともおにーさん思います。

・・・それにしても色々ツッコミどこばかりあるエントリばっかで
ある意味オレにとっては宝の山を掘り当てたような気分で嬉しいです。
これがあれば本土決戦まで行けます(意味不明)。セミコロンと
違って一杯エントリあるし。

で、今日はとりあえずオードブル、と言うかヤツの本性を暴いている
エントリがあったのでそれをまず頭に叩き込んでおきましょう。
テキストは5月18日午前9時20分更新の『本居宣長の説く「施政者の姿」とは』
から引用します。
この文章の中で推定林間君は本居宣長の「秘本玉くしげ」を
引用先のサイトで読んでそこからグダグダと何やら書いて
いるのですが、ここでおかしい論理展開が見られます。

本居に触れる直前、推定林間君はまるでフォーマットに乗っ取った
ような書き方で丸山真男を批判しているのだが(これだけで『あー戦後思想史に
ついてコイツは無知なんだな』と分かることはともかくとして)、
その中で丸山をマルクス主義的と推定林間は批判している。しかし、
本居の「秘本玉くしげ」の解釈に入った途端、推定林間はその嫌悪する
「マルクス主義」のセカイ(←これも嫌がらせ表記)に逆戻りしてしまうのだ。
その部分を引用しよう。

>これを言わねばならないぐらいに江戸時代と言うのはやはり支配勢力=大名の横暴が
>まかり通っていたのだろう

本居の治める側が行うべき配慮に触れた直後これである。
こんなことを仮に2chで言ったら三時間は祭られること必至である。
いや、正直これを見たときオレは噴いた。
「えーこいつまだ江戸時代の農民虐げられてきた伝説信じてるのー」
「こいつ網野史観も知らないのかよー」
そんな言葉が脳裏をよぎってしまった。本居個人の政治観については
私個人としては分からないが、少なくとも「大名の横暴」という
レベルでは本人も捉えてはいないだろう。恐らく、まあこれは現代の
感覚なのかも知れないが、豊かな商人の家に生まれた学者らしく
「とりあえず現体制批判しておけ」的な見方で行われた発言のような
気もしなくともない。

本居については個人的に言ってしまえば、「サブカルチャーの集積である
『日本文化』をどうにかメインカルチャーに持っていったヒト」という
簡単に言ってしまうと今のヲタ系文化人のような扱いをしているので
彼の政治的発言(しかもごく僅かな)に何らかの深い意図があるとは
個人的には考えにくいような気がするのだがどうだろうか。特に徳川
幕府は「儒教」をメインカルチャーに据えていたから、その体制への
カウンターとして神道を持ち出した以上、体制について手放しで評価する
わけには本居としてはいかなかったのではないだろうか。

それはともかく(メインは本居論じゃなくてあくまでも推定林間論に
ついてだしな)、その後推定林間のエントリはますます(戦後政治的には)
ねじれていくことになります。またしてもフォーマットで書いたような
マシリト総理批判をやり、まるで「この愚民共め!」と言いたげな文章で
エントリを締めくくっております。

さて、別に文章中で立場がコロコロ入れ替わったり、思想的な立ち位置が
分かりにくいことはいつものことなので放置するにしても、これだけで
はっきりと推定林間について分かったことがあります。
少なくともコイツはモノをしりません
はっきり言って彼の江戸時代の解釈、高等教育を受けた人間とはちょっと
考えにくいです。いや、下手したら高校すら行ってないかも知れない。
それはオーバーとしても右からも左からも最近江戸時代は見直し論が
出ていて、まるで水戸黄門のような「大名や代官に逆らえない庶民=(農民)」
なんていう江戸時代観はかなり時代遅れとなっております。そんなことを
知らない辺り、ここ最近の高等教育を受けていないと言う論を立てても
推定林間についてはさほど間違っていないような気がします。
それともう一つ
こいつ完全に根はサヨク
と言うのが指摘できると思います。具体的に言えば口先では「愛国愛国」
言いながらもその心情は完全に「戦後民主主義の子」である「サヨク」
なんですよこいつは。まあ、何処行くスレで「所詮オレらはどんなに
『愛国愛国』言っても戦後民主主義のサヨク以外でありえない」などと
オレは小林よしのり的な愛国論が前もって不可能だと言うことを主張して
いましたけれど、ただ、その場合も前もって自分たちが所詮「サヨク」で
しかないことを自覚しつつその上で「自分なりのナショナリズム」を
形成していくことが大切だと主張したかったワケなんですね。オレは
でもコイツはオレらが「愛国」と言う前に準備体操としてやらなければ
ならない「自覚」というのが余りにも不十分すぎるため、前半部の文章と
後半部の文章があまりに支離滅裂に繋がってしまっているという惨状を
推定林間の場合招いてしまっている、そう私は考えます。

この「自覚無きサヨク」っていうのが一番タチ悪いと思ってるんですけど、
推定林間はそのド真ん中なんですよねえ。自分じゃ中道とか正しい人間だとか
思い上がってる人間に多いですけど。あと、余りにも学問をする基礎フォーム
が出来上がってないとか、基本的な知識があまりに乏しすぎる(はっきり言って
新聞と基礎的かつ総花的な資料しか読んだことがないオレにさえツッコミ何処を
多数発見される辺りダメダメです)とか問題点がてんこ盛りですが、しばらく
こいつについて本格的に言及していこうと思います。