始まりはここから

みなみなさま、新年明けましておめでとうございます！
本年も宜しくお願い致します。
（おいおい、もう、3月28日だってば。。。）

というわけで、いつものごとく（？）休眠しておりまして。
昨日、3月27日は、エルミタージュ恒例（とはいえ、現地でも知らない人たちのほうが多いのだけれど）『三月猫の日』のイベントに参加してまいりました。

相変わらず、事前告知は開催の2週間前くらいで、何時から始まるかは不明、という具合。
いつものように、冬宮中庭で、美術系学校の子供たちによる、ネコペインティングからはじまり、美術館内では、館内にある数多くの絵画や彫刻の中から、ネコが描かれているものを見つける遊びが始まる。

美術系学校の生徒たちが描いた絵が、エルミタージュの玄関口に飾られ、これまた、恒例化しつつある、屋根裏部屋の写真展示会と絵画展示会があり、そこには閉館後に関係者が集まって、エルミタージュ広報係り兼ネコ係りのマリヤ・ハルトゥネンさんが中心になって、この一年エルミタージュのネコたちに対して協力してくれた人たちに感謝状を渡していく。

例えば「エルミタージュのネコたちの健康管理をしてくれている、動物病院ELVETさんでーす。今年も一年お世話になりました。拍手～」とか、「ネコのトイレ砂を提供してくれている○○社さんです。拍手～」とか、「ロシア初のネコ博物館を開いているELVETさんでーす。オーナーは先ほどと同じ動物病院で、動物病院の裏手の建物をネコ博物館としています。みなさん、お気軽に行ってみてくださいね。」とか、「ネコの絵を描いて20年、○○さんです。」とか、20名近くの関係者が表彰された。

「日本から来ている、てっちゃん夫妻です。拍手～」は、なかったけれど（いらない、いらない）、マリヤさんは我々のことも覚えていてくれたようで、早速、ネコ博物館の館長と動物病院の先生に紹介してくれた。これで、今、こちらに連れてきている、我が家のふくちゃんに何かあっても安心だ。先生の名刺ももらったし、エルミタージュの紹介で来ました、といえば、そう悪い扱いは受けないだろう。（と思いたい。）

その後は、ネコに関するビデオ上映会、シャンパンとジュース、クッキーなど手作り感のある温かいおもてなし。来ているひとたちも、ネコ柄のセーターを着てきたり、ネコのブローチなどをつけて、気分を盛り上げている。

そういうわけで、なんてことのない集まりなのである。大々的に宣伝して、多くの人たちを集めるイベントというよりは、内輪の集まり的な感覚といえばいいかもしれない。
招待状などもどこから、どのように回ってくるのかもよく分からない。我が家の場合は、もちろん、タチヤナさん経由。私たちも少しだけ、お役に立ったことがあった。
実は、エルミタージュのネコたちは、ドイツの国際動物保護団体「PRO ANIMAL」から資金援助、設備援助、医療援助などを受けている。そこで、年に一度、エルミタージュのネコたちが、どのように暮らしているかを報告する義務があるのだそうで、「おかげさまでみんな元気でやってますよー」というのを証明しなければならい。

そこで、昨年、プレゼントしたフォトアルバム2冊のうちの1冊をドイツに送ったとのこと。
なんとまあ、素人の作ったネコアルバムが、エルミタージュから送られてしまった。でも、ちょうど、ペンネームもロシア風にしていたし、良かった良かった。
ちなみに、私のペンネームは「KOSHKIN」。（KOSHKAがロシア語でネコ、それを文字って、KOSHKINとファミリーネーム風にしただけ。日本風に言えば、猫田さんとか、猫山さんとか＾＾）

それでは、3月27日の様子をどうぞ。


＜今年もエルミタージュ美術館の屋根裏で絵画展が開かれた＞


＜地元の画家による作品たち＞


＜気に入った作品の前に思わず佇む＞


＜ELVET動物病院から。この方、ドクターです。同時に猫博物館もやってます。左はエルミタージュ広報のマリヤさん＞


＜エルミタージュネコの写真コンクールも開催された。＞