水色の目

　最近、あまり宮殿広場側の冬宮と小エルミタージュの間で、ネコたちの姿を見なくなってしまった。というのもそのはずで、この夏、宮殿広場向きのエルミタージュ美術館は、概観工事の真っ最中。せっかく、シーズンに来た観光客のみなさまが可哀想。記念写真を撮っても、こんなんでは台無しというものだ。

　ネコたちもさぞかし迷惑を被っていることであろう。外壁のエメラルドグリーンの塗装を剥がして、下地を塗りなおしている。そして、つい先週、小エルミタージュの中庭でも、足場が組まれ、工事が始まった。ネコたちは、どうしているだろうと見てみると、組み上げた足場の高いところに登って、のんきに寝転がったりしている。そういえば、エルミタージュ美術館は、いつでもどこかを工事しているから、もう慣れっこになっているのかもしれない。




少し警戒気味。

　今日は、夜の9時頃にエルミタージュの周りを歩いてみた。白夜の時期なので、9時といっても、ご覧の通り十分に明るい。宮殿広場では、まだ、子供たちがローラースケートなどで遊んでいる時間だ。

このネコは初めて会う子だった。よくいるシマシマシリーズかと思ったが、目が随分と青い。何色というのでしょうか？エルミタージュ色と言えなくもない。
少し、近づいていくと、ピョンピョンと跳ねるように逃げていってしまった。そして、振り返って、こちらを危険人物ではないと判断すると、そのまま毛繕いをし始めた。




2008年夏、エルミタージュ美術館（宮殿広場側）は外壁工事中。ネバ川側は、工事をしていないので、記念撮影はネバ川側でどうぞ。