偏屈へ古稀鵺爺のたはごと

明日できることは
  今日はやらないのだ

銭 湯

2006年11月27日 21時37分27秒 | たはごと
思いついて、一角市の町なかにある銭湯に行った。
沸かし湯だけかと思っていたら、今朝チラシが入ってきて、天然温泉もある、
とのことであったから、行こうと思ったのだ。

入口を入って、うん? と、思った。
温泉には必ず表示してある、“飲酒・いれずみお断り”の表示がないぢゃないか。
で、入湯料390円払って、入って、納得がいった。

いつも行く温泉とは違う人種が多いのだ。
“倶梨伽羅紋紋(くりからもんもん)”のひとこそ居ないが、その筋のひとらし
いのやら、ちょいと癖の強いおっさんやらが多い。

で、最初はいつものように、貴重品をロッカーに入れ、衣類といっしょに入浴
用品やら眼鏡やらを籠に入れて浴槽に行った。
が、思いかえして、戻って、全部ロッカーに詰めなおした。

まっ、裸のおつきあいだから、その筋のひとに凄まれたり、背中を洗わせられ
たりはしなかったので、普通に身体を洗い、サウナに入り、打たせ湯に入り、
露天の“天然温泉”に入った。

この“天然温泉”がよくわからない。
源泉が32度だそうなので、加温するのは、よいのだが・・・
“資源保護”の為、この“天然温泉”は、循環装置を使っているそうだ。
なんだね、どっかの源泉から、タンクローリーかなんかで、運んで来ているよ
うだ。
あまりありがたくない。それでは、レジオネラ属菌がうようよしているのでは
ないか?
と、思い始めたら、もうだめだね。
エイズ菌やら、水蒸し菌、淋菌、梅毒、ヘルペス、クラミジア、コンジローム
やら、なんやらかんにゃらが、うようよしているような気がして、飛び出した。

でぇ・・・????
服を着終わって、はたと、眼鏡がないのに気付いた。
こりゃ大変、極度の近眼である偏屈爺鵺は、眼鏡なしでは運転出来ない。
免許証に“免許の条件等”で、“眼鏡等”と表記してあるからではない、本当に
見えないので、運転出来ないのだ。

眼鏡なしで運転していて、たまに、眼鏡をかけたら、信号の多いのに驚いた、
なんてことになるのだ。

で、必死に探した。
ロッカーを5回覗いた。
最初に使った籠の底を何度も見た。
服のポケットを何回もひっくり返した。
洗面道具入れの袋を何回も広げて見た。
が、ない。
ロッカーの上も見た。
床も、椅子の下も見た。
が、ない。

で、番台に行って、眼鏡の落とし物はないか、聞いてみた。
が、届けはない。

困った。
眼鏡を作ると、また6万円はかかる。
しかも弩近眼、弩乱視だから、すぐにはできない。3日はかかるだろう。

困った。

が、よくよく考えたら、偏屈爺鵺の眼鏡を盗んでも、金にもならない、役にも
立たない。
老眼鏡なら誰かの役に立つかも知れない。
が、偏屈爺鵺のは、弩近眼、弩乱視、しかも、左右の度が極端に違うのだ。
なぜそうなったかは、また稿を改めて書く。知りたくないだろうが、書くのだ。

だから、盗んだ奴も、偏屈爺鵺の眼鏡を掛けてみて、眼を回すことだろう。
そして、その辺に投げる・・・だろう。

ということで、番台のおばさんに断って、外出した。
道の反対側の和洋菓子屋さんで、コーシーをただで飲ましてくれるのだ。
ケーキを一個買って、それを、エスプレッソ2杯で食べる。
口の中が、にがくなってしまったわ。
やっぱ、エスプレッソは2杯飲むものではないな。
オレンジジュースを2口飲んでしのいだ。

電機量販店で、PCの安い奴をチェック。
100GのHDD付き、512kbのメモリー付き、そして液晶モニター付き
で、6万5千・・・う~ん、買えそうだね。
これなら、年賀状がさくさく印刷出来そう・・・う~む、でも、もうすぐVi
staになるしぃ・・・とはいえ、今持っているOffice2003がVi
staで動くのかぁ?
困った。

な~~~んてこと考えているうちに、1時間経った。

で、番台に行ったが、まだ届けはないだと、勝手に探せだと。
ふんっ

で、脱衣所に行って、ようやく空いたロッカーを覗き、籠の底を見て回り、
ロッカーの上をチェック・・・・おおぉっ、あったぁ!!!!

やっぱ、盗ったお人の眼に合わなかったようだね。
我が籠を置いた場所とは、とんでもないところに放っぽってあったよ。
ふんっ!!!

よかった。
6万円助かった。
3日のロスが無くなった。
これで運転が出来る。
信号も、見落とさなくて、よい。

めでたいっ!!!

こんな殺伐としたお風呂には、2度と行くまいよっ!!!!
ふんっ!!!

ということでした。

“倶梨伽羅”・・・・不動明王の変身の倶梨伽羅竜王。ほのおに包まれて立ち、
          剣に黒竜がまきついている形。
“倶梨伽羅紋紋”・・(背中に)倶梨伽羅などの入れずみをすること(した人)

     角川書店 昭和49年1月20日 第106版 角川国語辞典より


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