偏屈へ古稀鵺爺のたはごと

明日できることは
  今日はやらないのだ

茶人

2005年01月30日 21時58分37秒 | たび日記
今日は、初釜であった。
随分遅い時期だが、かみさんの行事だから、そのへんの事情は詳しくはわからん。
いつも助手席に乗るかみさんも、着物の時は、後部座席に乗る。
帯がつぶれるからだとか・・・
確かに着物姿の人がシートベルトして、運転している姿は様にならない。
会場のホテルに近づくと、そういう女性が多い。草履で運転だから大変だな。
「3時が終わりだから、その頃にねっ」
ということで、9時から3時までなら6時間、ゆっくりできるというものだな。
家に戻ってダンベル体操して、温泉に行く。
寝湯にゆっくり浸る間、一昨年の、お家元の初釜の時のことを思い出した。

「茶道」というと、侘び、寂の世界だと、想像していた。
行儀作法にも通じている人々の集まりだと、信じていた。
しかし、茶席の順番待ちの様子を見ていると、そこら辺のおばたりあんと
なんら変わりないな。席をとるのに、ひとり先に行ってバッグやら、
ハンカチやら並べて、仲間の分まで確保する。
質素、謙虚なぞ望むべくもないな。電車の座席取り競争のようなものだ。

表の不審菴も、お裏の今日菴も同じ小路に並んである。
お家元の初釜は、表もお裏も同じ日のようだ。
どちらもお客をおもてなしするために門前を清め、案内の人が立っている。
そこへ、着物姿のおばさん達が連れ立って、タクシーでおこしやす。

で、訪問先の門前にタクシーを乗りつけるのは、はしたない行為と
一応は知識として知っておるようだ。知識としてだけな。
少し手前でタクシーを降りる。
ところが、今日菴の少し手前で降りると、必然的に丁度不審菴の門前になる。
そこで降りて、わぁわぁ、云いながら、今日菴に向かっていたな。
なんだこれ、知識として知っていても、その心を知らないのだな。
同じお茶のお家元の門前である、静かに礼をつくしながら歩けっていうの。
ほんの手前でなく、北山通りで降りればよいのだ。
たかだか百メートルくらい、歩けっていうの。
お家元も、形だけでなく、心も教えろってんだ。高い金取ってんだから・・・
ま、昔は、そんなことはあらためて教えなくとも、身についていたものだが、近頃の
大人は、それが出来ていないのだな。
だからその餓鬼共も駄目なのだっ、渇っ!

で、1時に温泉出て、さて美味しいラーメンでも・・・・
と思ったら、「もう終わったから、すぐ来て」コール
へっ、あと2時間あるんでないの・・・?
「ここから30分かかるから、ロビーでコーシー飲んでてねぇ・・・」
どうやら案内状の、13時終了を、3時と早とちりしていたのだな、きっと
かみさんらしいわ・・・・国道を脱兎のごとく走り、混みそうな所から裏道を
通って、20分で着いたな。どんなもんだいっ・・・
破れジーパン、綿入れ姿でロビーに入るのは、とっても恥ずかしかったな、
茶人でなくてよかった・・・・♪

・・・美味しいラーメン・・・・とほほ・・・

不審菴・・・(ふしんあん)表千家お家元
今日菴・・・(こんにちあん)裏千家お家元

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