訃報

歳を取ると、身近な人の訃報に接する機会が増える。
今年の年賀状で、親族の喪中連絡のあった人は１４人。
毎年年賀状を交換していて、この数年本人が亡くなったのは、１５人を数える。

義理を含めて、兄弟６人のうち、３人がこの２年でみな胃癌で亡くなっている。
残り３人は、碌でもない奴ばかり、「憎まれっ子世にはばかる」のとおり
嫌な奴ばかり残った。
そのひとりが、わしだがな。

最後に残った義兄は、かみさんの親族の葬儀の席順の関係で必ず右隣に座るが、
なるべく口を聞かないようにしている。
あの気の小さい優しい義姉をいじめ殺した奴だから・・・

実の兄とは、いつも電話で喧嘩しておる。
酔っぱらって、こんな大事な話の電話をしてくるなっ、
なにいってんだ、てめぇだって酔っ払っているくせにっ・・ガチャンッ
ふんっ

実の兄弟というのは、自分の嫌な性格を、しっかり見せるから、ついつい、
喧嘩になるのだな。
自分の姿を赤裸々にみせられるのは辛いのだが、実の兄弟だから、つい見せて
しまうのだな、、、、
電話を切ってから、いつも反省するのだが。

で、昨日、昔、縁のあった人の訃報に接した。

12月27日に入院して、自分で会社に電話してきたんだと。
背中が痛いんだ・・・っていってたんだって。
で、１月５日に亡くなった。死因、肺癌。。。。

とのこと・・・

入院十日目か・・・・
なんか変だな、早すぎるな、その間、DRはなにをしてたんだ？
多分、いつもなら、検査で時間を稼いでいたのだが、
年末年始にかかったから、何もしないで、見過ごしたのだな、
無作為の作為という奴だろうな
嫌な渡世だな、医療ってのは、、、

また、鬱状態に入ったか、、、へっ、誰が病院なんぞ行くもんかっ

で、明日どうしょうか。１３０キロ走って、
弔問に行ったって、奥様は爺を知らない。
弔問客が多いのは、残された遺族の見栄である。
爺の香典袋を眺めて、これ、誰かしら、と思いながら
仕方なく香典返しを送られるくらいなら、
２６０キロ往復して、自己満足にひたるより、
とおい地より、心を籠めて葬別の祈りをしたほうが、本人の供養になるのでは、
と思う。

二十数年前、交わした彼の牌さばきは、厳しかったなぁ・・・
真っ黒な指先で牌を選んでいたが、絶対、爺の待ち牌は出さなかった。。。
なんで、四暗子の西単騎待ちなのに、あんた西牌を出さないのよっ、
既に二牌出てたのに・・・
何故その、動物的な勘で、自分の病気を、感じとらなかったのかっ

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、

ご冥福を祈る