偏屈へ古稀鵺爺のたはごと

明日できることは
  今日はやらないのだ

おひさしぶり

2006年11月22日 22時12分11秒 | パートどたばた日記
例の、看板掲示事件の、英会話のおねえさんとは、その後すれ違いで、お逢い
していない。

その間、誰もが、このおねえさんの動静を伺っていた。

それは、自転車をみればすぐわかる。

昨日256番のラックに入っていた、おねえさんの自転車が、今日は266番
のラックに入っていれば、昨日はご出勤だったのだ、と分かる。

昨日、288番のラックに入っていた、おねえさんの自転車が、今日も288
番のラックにあったら・・・今日はお休みだね、と分かる。

今日はおねぇさんの自転車が駐輪場にない・・・おおっ、駅のまん前に置いて
あるぢゃないか・・・きっと、駐輪場に置きに来たら、列車に乗り遅れるから、
道端に置いて、お乗りになったのだぁ!!!

以前に、それをやって、自転車が盗難にあったが、それを、駐輪場の責任だと、
文句言ってきたそうだ。
駅周辺に置いてある自転車の管理は、駐輪場の責任である・・・という論法だ。
なかなかユニークな発想であるよ。
そんな、現代的な発想にはついていけない、シルバーの面々は、ただ唖然と
していたのだね。

それを当り前のように乗り捨てるおねえさん・・・それも、実は、勤め先の
英会話学校の所有の自転車なのだから・・・いい度胸しているわね。

だから、シルバーの面々からは蛇蝎の如く、嫌われている。

こちらから挨拶しても、無視するどころか、あっちむいて、ホイだっ。

その彼女が来た。

あれこれあって、その引継ぎをしているところに、おねえさんが、ハイヒール
の音高らかに、かつっ、かつっ、かつっと来た。
じいさま、ばあさまが話しながら、一斉に、耳をそばだて、視線を歩道に
しのばせた・・・その先に、胸を張って、顔を上向きにして歩く、英会話学校
の、コンサルタントという肩書きのおねえさんが・・・
つんと上向いた顔、なけなしの胸を前に突き出して、かっ、かっ、と、歩く姿
は・・・皇帝ペンギンのようであったわね・・・

自転車に乗り、澄まして出て行った、おねえさんが見えなくなったところで、
打合せ終了。
「上向いて歩くんだぁ・・・」
「あいかわらず、我々を無視するねぇ・・・」
「偏屈爺鵺さんにも、声かけなかったねぇ・・・」
「なんか、いっつもブスっとしているねぇ」
「だから、ブスっっていうんだよ」
「なるほど」
ってな、こったね・・・

そうか、いつも“ブスっ”としているから、「ぶす」というのか。
ひとつ勉強になったわぃ・・・