The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

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アンチエイジング=柿+きのこ

2015-11-16 17:46:43 | 健康

 

■レシピ付き!  なぜ柿、キノコで老けない体になれるか? 

 ・食物繊維:“体内で最大の免疫器官”である腸内の環境を整える作用で、風邪などの病気に対する抵抗力を高めるのを助けます。「柿が赤くなると医者が青くなる」という言い伝えの通り、“万病の元”とも言われる風邪が流行し始める秋に、昔の人は“旬の柿”を健康増進に役立てていたのでしょう。

 柿は病気の予防に役立つだけではありません。柿の渋味の元、タンニンが口臭や便臭の抑制に役立つことが最近の研究で明らかになりつつあります。これはタンニンが口臭や便臭の原因となるイオウ化合物(臭いを発散する揮発性)を、臭わない物質(不揮発性)にするためです。

 柿はそのまま食べる以外にも、細切りにして「豆腐の白和え」や「柿なます」(酢の物)にしても美味しく食べられます。熟した柿がたくさん手に入ったら、ジャムにしたり、牛乳とよく混ぜ合わせたりするだけで簡単に作れる「柿プリン」(レシピは文末参照)がオススメです。

 ▼ウォッチ[2]きのこ 免疫力向上、血圧降下、高血糖の低下! 

 縄文時代に食べられていた形跡が残っているキノコもまた、日本人とは“深い仲”です。春が旬のキノコもありますが、日本人にとってキノコの旬と言えば 、秋。栄養面では食物繊維が豊富で、ビタミンDやB1、B2も豊富です。
■若い世代に多い「新型栄養失調」とは何か? 

 年配者はほぼ完璧です。

 しかし、その一方で、最近「新型栄養失調」と呼ばれる栄養不足が懸念されています。

 この十数年間の国民健康栄養調査結果を見ると、1日に口に入れる食品の量はあまり変わらないのに、ビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素の摂取量が年々減っています。なぜか?  これは若い人たちの問題です。
■なぜ、70代なのに40代に見えるのか? 

 私は買い物カゴ・ウオッチャー。カゴの中身を覗けば、その人の食生活や健康状態がおおよそ推測でき、食生活の改善ポイントが見えてきます。

 先日、スーパーで「奇跡の人」に出会いました。

 若い女性(推定20代)から「ねえ、バーバ」と呼ばれた女性。OLらしきその若い女性(お孫さん)の年齢から考えると、バーバは70歳は超えているはずです。なのに、顔や体型を見て、驚きました。ハツラツと、姿勢もよく、明るい雰囲気。若々しいのです。40代といっても嘘じゃないくらい。

 バーバの買い物カゴには、柿や数種のキノコなど、旬の食材が入っていました。“老けない体の秘密”はこれにあったのかと合点がいきました。

 柿とキノコ。

 言わずと知れた、秋の味覚。旬の食べ物です。地味だけれど、体を老化させにくいすごい栄養パワー(簡単レシピ付き)があることはあとで詳細に解説していきましょう。

 その前に、特に年配者ほど取り入れている「旬」の食習慣の文化が消滅の危機にあるので、そのことについて簡単に触れたいと思います。

 図1を見てください。60歳代以上の年配者は「旬の食材を選んでおいしく食べる」ことが身についているせいか、健康維持に必要な栄養(厚生労働省策定の推奨量)をある程度摂っています。

 昔から日本では「旬のモノは栄養価が高い」という言い伝えがあり、四季折々の旬の食材を積極的に食べ、その栄養を健康に役立ててきました。旬の野菜は旬を外れたモノよりもビタミン類が多いことが近年の研究で明らかにされています。

 また「初物を食べると寿命が75日のびる」という言い伝えもあります。

 この真偽のほどは「? 」ですが、日本が世界一の長寿国となり、日本の伝統的な食事“和食”が“長寿食”として世界中から注目されていることは事実です。“和食”には「旬の食品を上手に選んでおいしく食べる」という生活の知恵がつまっており、これがユネスコ無形文化遺産に登録されるに至った理由のひとつでもあります。

 図2を見てください。若い世代(20~49歳)の栄養素摂取状況です。ビタミンやミネラル、食物繊維などの主要な栄養素18項目のうち、推奨量を上回るのはたった3項目だけ。しかも、ビタミンAは推奨量の半分以下、ビタミンDやB1、C、食物繊維は推奨量の6割にすぎません。まさに、「新型栄養失調、ここにあり! 」と言えます。

 ビタミンやミネラルは生きるために必須の栄養素で、食物繊維は生活習慣病の予防・改善に役立つ栄養成分です。たとえ食べる量が同じでも、「旬」の食材を積極的に食べれば、口に入る栄養量は必然的に増えてくるはず。若い人たちは特に旬に目を向け、意識して食べましょう。

 ▼ウォッチ[1]柿 栄養満点+風邪・二日酔い・口臭対策にもってこい! 

 平安時代の漢和辞書『倭名類聚鈔』にも登場するほど、柿は古くから日本人とは“深い仲”。栄養面では、ビタミンCやβカロテン(プロビタミンA)、食物繊維などが豊富です。

 ・ビタミンC:喉や鼻の粘膜の健康維持に役立つビタミンCは身近で手に入る果物中トップ。中くらいの柿1個(150g)でレモン果汁5個半分のビタミンCが摂れます。これは1日の推奨量を上回る量です。また、ビタミンCは二日酔いの原因となるアセトアルデヒド(アルコールの分解過程で生じる物質)の分解を助ける作用があります。ビジネスマンの皆さん、飲み過ぎたら柿です。

 ・βカロテン:“柿色”の元となるβカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わり、これもまた粘膜の健康維持に役立ちます。風邪などのウィルスは喉や鼻の粘膜から体内へ侵入するので、粘膜が乾燥せずに潤った健康な状態であればウィルスの侵入を防げます。
 特筆すべき点は、“キノコ”の持つ成分そのものが直接、免疫アップに役立つことです。これまでの研究で、免疫増強作用が強い順に並べると……。

 (1)松茸(2)舞茸、ホンシメジ、エリンギ(3)エノキタケ、椎茸、ナメコ、ハタケシメジ、ブナシメジになります。

 この免疫増強作用は医療現場でも利用されています。現在、椎茸の抽出物(レンチナン)は日本で抗がん治療に使われており、舞茸の抽出物(MDーフラクション)については乳がん治療のための臨床試験がアメリカで行われています。

 ほかにも、キノコには血圧降下、高血糖の低下、血清脂質の改善、認知症改善、肝障害改善、花粉症の軽減、血流の改善などの様々な効果が期待されています。

 キノコの健康効果をしっかり享受するには、

 (a)色々な種類のキノコを食事に取り入れること
(b)キノコの有効成分を閉じ込めている細胞組織を破壊して食べること

 がポイントです。細胞組織は加熱でも破壊されますが、ひとつひとつの細胞を完全に破壊しようと思えば、冷凍がオススメです。買って来たら、そのまま使えるようにキノコをほぐしてジッパー付の袋に入れて冷凍します。使う時には、鍋物や汁物には凍ったまま、卵とじや和え物にするなら解凍し、出てきた水分も一緒に入れて調理するようしましょう。冷凍してもキノコ特有の食感は失われないので、美味しく食べられます

 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151113-00016645-president-bus_all&p=1



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