The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

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アトピー性皮膚炎のメカニズム解明

2013-12-10 20:26:37 | 薬効

アトピー性皮膚炎

 

 皮膚で作られるたんぱく質「インターロイキン33(IL-33)」がアトピー性皮膚炎を引き起こすメカニズムを発見したと、兵庫医科大と三重大の共同研究グループが発表した。治療薬の開発につながると期待される。論文は5日付の米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。


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 IL-33は皮膚表面の細胞内に存在する。かきむしったり花粉やダニなどで刺激が与えられたりすると、細胞から出て白血球などと結合し、アレルギーを引き起こす。アトピー性皮膚炎の患者にはIL-33が多いことが分かっているが、発症との関係は不明だった。
 研究グループは遺伝子を操作し、IL-33を野生型の約10倍作るマウスを作製。清潔な環境下で飼育したところ、生後6~8週で全てのマウスの顔や手、しっぽなどに、かゆみを伴い皮膚が厚くなるアトピー性皮膚炎の症状が出た。
 遺伝子操作マウスは、かゆみの元になるヒスタミンを分泌する肥満細胞が野生型の約3倍に増加。特殊な自然リンパ球も増え、炎症性たんぱく質IL-5を作り出していた。IL-5の作用を中和させる抗体を投与すると、皮膚炎の症状は緩和されたという。
 兵庫医科大の山西清文主任教授は「日本人の少なくとも約20%はアトピー性皮膚炎の患者と言われているが、対症療法しかない。IL-33などを標的にした薬の開発が期待される」と話している。

 

アトピー性皮膚炎 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/アトピー性皮膚炎
 


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