The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

Helical C (CMC), PAT PCT/FDA JP & TH (Food), SM TH FDA (Med)

潰瘍性大腸炎

2015-05-21 18:29:11 | 健康

                                                                                 Helical Carbon

構造化微量要素、ヘリカル炭素、ラドン照射

ヘリカル炭素学会参加」と明記の上、論文・資料提供


清潔感

2015-05-21 18:26:59 | 健康

「見た目が人の印象を左右する」というのはよく耳にするお話ですから、服装や身だしなみなど、自分の「見た目」を毎朝チェックしている人は多いかもしれません。

 でも、「見た目」とは服装や身だしなみだけではありません。小奇麗な服装でまとめていてもでっぷりとお腹が突き出していたら台無しですし、身だしなみがきちんとしていても顔色が悪ければ不健康な印象になってしまいます。

 こうした「体型」や「肌」、「目力」などを総合した「見た目」が、人の生涯年収までも左右してしまうと語るのは、美容コンサルタントの平松由貴さん。平松さんは著書『男の年収は「見た目」で決まる──なぜ、一流の人は「顔色」が良いのか?』(自由国民社/刊)で、高所得者に共通する「見た目」を美容の観点から解説しています。

■「毎日お風呂に入っているから大丈夫」は勘違い
 どんな仕事をするにしても、見た目の清潔感がある人の方がそうでない人よりも周囲からの好感を得やすいというのは間違いのないところ。それは時に仕事の能力の優劣を超えてしまいます。
 しかし、多くの男性は自分の「清潔感」について無頓着です。勘違いしがちなのが「毎日お風呂に入っているから、自分は清潔感がある」と思ってしまうこと。でも、「実際に清潔であること」と、「清潔感があること」は違います。
 仕事の欠点についてはいろいろな人が指摘してくれますが、「見た目」についてはどんなに親しい人でも指摘しにくいものです。だからこそ、自分の見た目の清潔感については、自分でチェックする必要があります。

■「肌」は心身のコンディションを写す鏡
 平松さんが重視しているのが「肌」です。
 肌は心と体のコンディションを反映します。肌がガサガサに荒れていたり、シミやシワが目立つようだと、どこか不健康な印象を持たれてしまいます。
 こうした肌の老化現象を引き起こす原因として知られるのが「活性酸素」です。ストレスや不摂生、タバコ、大気汚染、紫外線などによって活性酸素は増えてしまいますので、肌を整えるためには生活習慣や食生活の見直しが必須だということを心得ておきましょう。

■コンビニおにぎりがメタボ腹を引っ込める?
 男性が気をつけたいのは、出っ張りすぎたお腹。
 自己管理ができていなかったり不健康な印象を与えてしまい、見た目としてはマイナスです。
 お腹をへこませるために食事を抜いてダイエットをしようとする人がいますが、これはNG。食べる量よりも、食べるものの種類を考える方がダイエットには効果的です。
 特に注目したいのが「レジスタントスターチ」という成分です。これは、冷えて水分が抜けたでんぷんを指し、小腸で吸収されずに大腸まで届き、発酵されて「有機酸」を発生させます。この「有機酸」が腸の調子を整えたり、肝臓に溜まった脂肪の排泄を促したりと、「お腹やせ」にパワーを発揮するといいます。
 コンビニのおにぎりや冷やし中華など、「冷えた主食」に多く含まれる成分なので、積極的に摂るとお腹周りの体型維持に一役買ってくれるかもしれません。

 見た目の好感度が高い人は、周囲から「仕事ができそう」だと見なされやすく、チャンスが多く巡ってくるというのは、何となくうなずけます。
 そういったチャンスをモノにすることで年収も上がっていくと考えると、服装や身だしなみで終わらず、肌ツヤや体型なども含めて自分の見た目を整備することは「将来の自分への投資」だと言えるはず。
 本書ではそのためのポイントと具体的な方法について踏み込んでいるので、ビジネスパーソンとして成功を収めたい人は参考にしつつ実践してみてはいかがでしょうか。


http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150519-00005727-biz_sinkan-nb&ref=rank


ヨーグルト

2015-05-21 17:52:21 | 健康

便秘解消や腸内環境の改善に効果的な食材といえば“ヨーグルト”。健康のために毎日食べている、という人も多いのではないでしょうか。

腸内環境を良くすることは、体内から侵入する異物である食物から必要な栄養素だけを吸収し、不要なものを排出するシステムを活性化させること。単に便秘や肌荒れなどの不調を改善するだけでなく、身体を外敵から守る免疫力をUPさせ、健康的な身体を育てる効果があります。

ヨーグルトにはビフィズス菌や乳酸菌がたっぷりと含まれ、腸内の善玉菌を増やすのに適した食材。でも残念なことに、腸を刺激して排便を促す食物繊維が不足しています。

そこで今回は、ヨーグルトの腸内環境改善効果をぐんとアップさせる“ちょい足しレシピ”を2つご紹介します。

 

ヨーグルト+粉寒天=排便力UP!

食物繊維の不足を補い、腸内環境を改善させることは意外と簡単。足りない食物繊維をプラスすればいいだけです。

寒天には体内で消化されない不溶性食物繊維が豊富。この不溶性食物繊維が便のかさを増やし、排便力をUPさせてくれます。また、ビフィズス菌のえさにもなるため、腸内の善玉菌を育てる作用も。さらに保水力もあるため、便に水分を加え、排泄しやすくする作用まであります。

つくり方は簡単。ヨーグルト200gに粉寒天4gを加え、よく混ぜるだけ。味付けが欲しい場合は整腸作用のあるはちみつや、食物繊維の豊富なきな粉をトッピングすることをおすすめします。

 

ヨーグルト+バナナ=免疫力UP!

バナナはアスリートが栄養補給として取り入れるほど栄養価が高く健康に良い食材です。

消化・吸収が良いため効率的にエネルギーにすることができるだけでなく、ミネラルやビタミンが豊富。また、血圧を上げる余分な塩分を排出する作用があるカリウムも多く含まれており、バナナ1本で成人が1日に必要なカリウムを摂取することが可能です。

血圧を安定させたりストレスを防ぐ効果のあるマグネシウムが豊富なところも嬉しいですね。

これもつくり方は超簡単。ヨーグルトにバナナを切って入れるだけです。ちなみに、バナナを焼いて“焼きバナナ”にすると、腸内の善玉菌のエサであるオリゴ糖が増え、さらに効果がUPします。

 

必要なのは切ったり入れたり、混ぜたりするちょっとした一手間だけ。毎日ヨーグルトを食べているのにお腹の調子が良くならない、という場合はヨーグルトに整腸効果をアップさせる食材をプラスしてみてはいかがでしょうか。
http://nikkancareism.jp/archives/56645


癌の前兆

2015-05-21 17:50:14 | がん

1:慢性的な咳や、声のかすれ

一般的な咳とは違い、耳障りな咳、または吐血を伴う咳は、ガンの疑いがあります。大抵の咳はガンには関係がありませんが、慢性的な咳は、肺ガンの可能性があります。痛みに関しても慢性的なものである場合は病院で診察を受けたほうがよいでしょう。

2:排便の変化

排便をすることが、今までよりも大変だと感じるようになったり、また便のサイズが細くなったり、形が今までと違うと感じた場合、結腸ガンの疑いがあります。腸から、排便をするまでに便が移動する箇所にそれを邪魔するものが出来ているかもしれません。結腸内視鏡検査を1度、行ってみてください。

3:慢性的な排尿の変化

尿に血液が混じっている場合、膀胱ガン、腎臓ガンの疑いがあります。といっても、血尿は、尿路感染であることがほとんどです。まずは、尿路感染であるかどうかを調べ、その結果によって、その他の検査を行いましょう。

4:説明できない慢性的な体の痛み

大抵の体の痛みはガンには関係ありません。しかし、それが慢性的である場合には1度、病院にかかったほうがよいでしょう。慢性的な頭痛がある場合、必ずしも脳腫瘍からくるものではありませんが、何かしら原因があるはずです。また、慢性的な胸部の痛みは、肺ガンの可能性があります。腹部の慢性的な痛みは、卵巣ガンの可能性も考えられます。

5:ほくろの色や形状の変化

ちょっとした変化がすぐに黒色腫に繋がる訳ではありませんが、ほくろが増えた、また、明らかに形や色が一般的なほくろとは違うという場合は、皮膚ガンかどうか診察を受けたほうがよいでしょう。

6:治らない痛み

痛みが3週間程続いても治らない場合、1度病院で診てもらうことをお勧めします。一般的には、自分自身の治癒能力で、そのくらいの期間であれば痛みは治るはずだからです。悪性腫瘍の可能性があります。

7:予定外の出血

女性に限りますが、生理の予定がないのにも関わらず出血が起こる場合には、子宮頸ガンの疑いがあります。男女関係なく、直腸からの出血の場合には、結腸ガンの可能性もあります。

8:体重の減少

ダイエットをしていないにも関わらず、体重が減っていくのは、何かしらの病気であることがほとんどです。体のどこかに腫瘍が出来ている可能性があります。悪性かどうか、調べる必要があります。

9:覚えの無いしこり

元々あるしこりでも、新しいものでも、その形が変わっていっている場合は、まず1度病院に行って診てもらってください。良性腫瘍の場合もありますが、悪性であり、ガンの可能性があります。胸部にしこりがある場合は、乳ガンの可能性があります。

10:食べ物を飲み込むのが難しい

頸部ガン、食道ガンの疑いがあります。飲み込むのが難しいと感じた人は、大抵の場合は病院などに行かず、柔らかいものを食べるなど食生活を変えていきます。もし、ガンの場合は、知らない間にどんどん進行が進んでしまいます。

 

http://netallica.yahoo.co.jp/news/20150519-00010000-sdoctor


腫瘍マーカー

2015-05-21 14:50:26 | がん

 「気持ちが晴れないまま、悶々もんもんと過ごしています」

 Yさん(76歳男性)は、5年前に早期肺がんの手術を受け、その後、順調に経過しているのですが、一つだけ、とても気になっていることがあります。それは、術後の経過観察の際にチェックしている、血液検査の「CEA」の値が、3年前から、高めで推移していることです。

 

肺がん再発を心配するYさん

 CEAは、「腫瘍マーカー」と呼ばれる、血液検査の項目の一つで、がんの患者さんで上昇していれば、がんの勢いを反映している可能性があります。Yさんも、そのことはよくご存じで、「肺がんが再発したに違いない」と、絶望的な気持ちになっていました。

 経過観察していた外科の担当医は、CTやPET-CTなどの画像検査を行ったり、胃カメラや大腸カメラの検査を行ったり、体じゅうを、くまなく検査しましたが、がんの再発や、新たながんの出現は見つかりません。

 「これだけ検査して、がんが見つからないのだから、安心していいですよ」と説明を受けても、Yさんの気持ちは晴れません。

 1年前、CEAがさらに少しだけ上昇したところで、Yさんの不安はピークに達し、外科医からの紹介で、私の診察室にやってきました。

 「もう、肺がんが全身に広がって、私は末期なんです。早く診断して、治療をすぐに始めなければ、死んでしまう。腫瘍内科に行ったら、もっと細かい検査をしてもらえるはずだと言われて、すがるような気持ちでここに来ました」

 

不安という「後遺症」

 このような患者さんが、私の診察室に来られるのは、珍しいことではありません。Yさんのような、手術後の経過観察中に腫瘍マーカーが上昇したという患者さんも多いですが、より多いのは、「健康診断で腫瘍マーカーが高いことがわかり、腫瘍内科を受診するように言われた」という患者さんです。

 「患者さん」と書きましたが、腫瘍マーカーが上がること自体は、「病気」ではありませんので、適切な表現ではないかもしれません。実際、「腫瘍マーカーが高い」という理由で病院に来られる方の多くは、「病気」が見つからないまま、通院を終えます。ただ、そういう方々は、「大丈夫でしたよ」と言われても、気分が晴れることはなく、不安という「後遺症」に苛さいなまれます。これは、現代医療の生み出す悲劇の一つと言ってもいいかもしれません。

 日本の医療現場では、腫瘍マーカーが漫然と測定され、この数値に翻弄されている方は数多くおられます。時に役に立つこともある腫瘍マーカーですが、その意味を理解しながら適切に活用しないと、このような悲劇を生むことがあります。

 腫瘍マーカーが使われる目的には、主に次のようなものがあります。

(1)がん検診(がんの早期発見)

(2)早期がん手術後の経過観察(再発の早期発見)

(3)進行がんの「病気の勢い」の評価(治療効果判定)

 

数値は、あくまでも「参考」

 腫瘍マーカーが上昇するのは、一般に、体じゅうにがんが広がっている「進行がん」の場合です。進行がんでは、(3)の「治療効果判定」の目的で使う意義が、ある程度確立しています。腫瘍マーカーが上がれば、病気の勢いが増していて、治療が効いていないということ、腫瘍マーカーが下がれば、治療が効いているということを示唆します。

 ただし、腫瘍マーカーは、あくまでも、「参考」にするべきものであって、それを下げることが治療の目的ではありません。患者さんや医療者の中には、数字でわかりやすく示される検査値を、あたかも、患者さんの運命を決定するものであるかのように思い込む人もいて、腫瘍マーカーが上がったり下がったりするたびに一喜一憂していますが、そこまで思い詰めるほど本質的なものではないという理解が必要です。

 CEAを含む、多くの腫瘍マーカーは、「早期がん」で上昇することはありませんので、(1)の「がんの早期発見」の目的で使うことには、無理があります。健康な人に検査を行って、腫瘍マーカーが高かった場合、それをきっかけに、「進行がん」が見つかることもありますが、がんとは診断されないことも多く、「早期がん」が見つかることは稀(まれ)です。逆に、腫瘍マーカーが正常値であったとしても、「早期がん」がないという保証にはなりませんので、それだけで安心してしまうのは、正しい理解とは言えません。

 

「偽陰性」や「偽陽性」は多い

 本当はがんがあるのに、検査では陰性(腫瘍マーカー正常)の結果が出ることを、「偽陰性ぎいんせい」と呼び、本当はがんではないのに、検査では陽性(腫瘍マーカー高値)の結果が出ることを、「偽陽性ぎようせい」と呼びます。

 (1)の目的で行う腫瘍マーカー検査では、早期がんがあっても、「偽陰性」となることが多い一方で、がんではないのに、「偽陽性」となって、余計な不安を与えられ、余計な検査を受けなければいけない人が、たくさん出てくるわけです。真の「陽性」であっても、見つかるのは「進行がん」であることが多く、がんを早期発見するという目的にはかなっていません。

 こう考えると、(1)の目的で腫瘍マーカー検査を受けても、何もいいことはないように思えます。

 ただ、前立腺がんのPSAや、卵巣がんのCA125や、肝臓がんのAFPなど、一部の腫瘍マーカーは、「早期がん」でも数値が上昇するため、がんの早期発見に活用できる可能性があります。

 このうち、PSA検査による前立腺がんの検診については、以前取り上げたことがあります(本当に必要ながん検診とは=2013年7月4日=)が、その意義がないことを示した臨床試験もあり、また、PSA検診によって救われる命があるとしても、それよりもはるかに多い人々に、偽陽性や過剰検査や過剰治療などの不利益が生じることがわかっており、世界的にも意見が分かれています。

 最有力候補のPSAですら、議論が定まっていない状況ですので、早期発見には向かないCEAなどの一般的な腫瘍マーカーを、(1)の目的で使うのは、避けるべきなのですが、今も、「健康診断でCEAが高いと言われました」と言ってやってくる「患者さん」は、後を絶ちません。

 

健診では受けない方がよい

 健康診断を扱う業者の中には、腫瘍マーカー検査を「オプション」として提案し、追加料金を取っているところもあるようです。「オプション」と聞くと、なんだか、やっておいた方がよさそうな気になりがちですが、腫瘍マーカー検査の目的や、それに伴う不利益をよく理解した上で、適切な判断をする必要があります。

 「健康診断では、腫瘍マーカー検査は受けない方がよい」というのが、私からのアドバイスです。

 それでも、腫瘍マーカーをはかってしまい、「高値」の結果が出た場合は、安心のために、やむをえず、いろんな検査をすることになります。

 そして、精密検査で異常がないことを確認できた場合は、こう説明します。

 

 「がんの所見は見つかりませんでしたので、安心してください。腫瘍マーカーは、『偽陽性』だったと考えられます。今回は、過剰な検査を行うことになってしまいましたが、次に健康診断を受けるときは、腫瘍マーカーをはからない方がよいと思いますよ。もう腫瘍マーカーのことは忘れましょう」

 

 不安にかられながら、いろんな検査を受けて、「がんでなくてよかったです。これですっきりしました」と満足する方もいますが、「肉体的にも精神的にも疲れたし、今も、もやもやが残っています」という人の方が多いようです。追加料金を払って受けたオプション検査で「得たもの」は、なんだったのでしょうか?

 

「再発の早期発見」に意義はあるか

 (2)の「再発の早期発見」の目的で腫瘍マーカーを使うことについても、いろいろと議論があります。(1)と同様、「偽陰性」や「偽陽性」の問題は、ここでも生じます。冒頭のYさんは、「偽陽性」の結果に苦しんだわけです。

 真の「陽性」であった場合、がんの再発を早期に発見できたということになりますが、再発を早く見つけて、症状が出現するより前から治療を開始する意義があるのか、というポイントも考える必要があります。

 大腸がんであれば、再発を早期に見つけて、手術などで根治を目指すことがあり、その意義は、臨床試験でも証明されています。国内外の、大腸がんのガイドラインでは、CEA等の腫瘍マーカーを、(2)の目的で測定することが推奨されています。

 一方、肺がんや乳がんの場合は、(2)の目的で、CEA等の腫瘍マーカーを測定する意義は示されておらず、国内外のガイドラインでは、「手術後の経過観察中に、腫瘍マーカーを漫然と測定すべきではない」とされています。

 乳がんについては、手術後の経過観察中に、腫瘍マーカーを含む検査を頻繁に行うグループと、行わないグループを比較するランダム化比較試験が、日本でも行われており、その結果が待たれています。

 腫瘍マーカー検査をめぐっては、いろいろな考え方があるわけですが、いずれの場面においても、

  • 検査を受ける目的は何か

  • 検査の精度はどうか(偽陰性や偽陽性の可能性がどれくらいあるのか)

  • 検査結果をどう解釈し、どう行動するか

  • 検査を受けることによって得られる利益は何か

  • 検査を受けることによって生じる不利益は何か



 といったことを、きちんと考えておくことが重要です。何でもかんでも検査は受けた方がよいとは考えず、検査による不利益の存在も知っておく必要があります。

 

医療は、人の幸せのためにある

 CEAが上昇し、不安に苛まれ、切羽詰まった思いで私の診察室に来られたYさんに対し、私は、時間をかけて説明しました。

 

 「CEAが上昇してから2年経ちますが、最新のPET-CT検査も含め、これまでの検査で、がんの所見はみられていませんので、『偽陽性』と考えていいでしょう」

 「CEA検査を受けていなければ、今ある不安はなかったはずです。でも、検査は受けてしまったわけですから、あとは、考え方の問題でしょう。検査を受けたこと自体を忘れて、『CEAの呪縛』から逃れた方がいいのではないでしょうか」

 「症状がない限り、余計な検査を受けるのはやめて、気楽に過ごしましょう」

 「今見つかっていないがんや別の病気が、これから出てくる可能性は、もちろんあります。でも、そのときになってから、最適な選択を考えればいいのではないでしょうか。今起きていないことをあれこれ考えて、不安になる必要はありません」

 「がんが見つかったら、そのときは、私が担当医となって、Yさんのために、最善の医療を行うことを約束します」

 

 Yさんは、こう言いました。

 「先生の言っていることは、頭ではわかるけど、やっぱり、気持ちは晴れないんですよ。もう私は、CEAの呪縛から逃れられない気がしています。いつも家にこもって、誰ともしゃべらず、悶々と過ごしています」

 「でも、これからも先生のところに通っていいですか?」

 それ以来、Yさんは2か月に1回、私の診察室に通院しています。毎回30分ほど、同じようなことを繰り返しお話ししているだけですが、最近は、少しずつ、病気以外のことも考えられるようになってきたようで、雑談にもバリエーションが出てきました。最初にお会いしたときより、表情も明るくなってきたように思います。

 Yさんのような方々とお話ししていると、「医療の意味」を考えずにはいられません。たった一つの検査をするときでも、「医療は、人の幸せのためにある」という原点は、忘れないでいたいものです。

 

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=90060&from=yh


ニコチン

2015-05-21 14:46:43 | 健康

[ロンドン 19日 ロイター] - ニコチンは体に悪いのか──。科学者の間では、喫煙による健康問題とニコチンの関係をめぐる議論が高まっている。ニコチンに依存性はあるものの、コーヒーに含まれるカフェインと同程度に無害であり、それ自体は直接的な死因にはならないという指摘もある。

米国で最も健康的な都市はワシントンDC、2年連続トップ

ロンドンの金融業界で忙しい日々を送るダニエルさんは、5年前まで「マルボロ・ライト」を吸っていたが、禁煙してからはフルーツ味のニコチンガムを毎日12─15個かむのが習慣となった。今では数箱を常備しているが、自身をニコチン中毒だとは思っていないという。多くの人と同様ダニエルさんも、ニコチンガムは喫煙に比べれば体への害が大幅に少ないと考えている。 

ニコチンをめぐる議論は、電子タバコの人気拡大によっても拍車がかかっている。煙の代わりにニコチンを含む蒸気を吸う電子タバコは、禁煙の役に立ったという声も聞こえる。ニコチンが比較的無害だという考えは、喫煙による健康被害が明らかになる中で築かれた従来のマイナスイメージとは反するものだ。

心理学者や喫煙依存に関する専門家らは、今こそニコチンと喫煙を明確に区別すべきだと指摘する。寿命を短くするのは喫煙であり、ニコチンではないというのが彼らの主張だ。

「ニコチンの悪者扱いをやめる必要がある」。こう語るのは、英キングス・カレッジ・ロンドンの精神医学・心理学・神経科学研究所のアン・マクニール教授。禁煙方法に関する研究を続けてきた同教授は、喫煙による健康リスクとニコチンの関係を正しく理解していない人は、禁煙の相談を求めることに二の足を踏む傾向があり、それが禁煙をさらに難しくしている可能性があると語る。 

一部の研究では、ニコチンにはカフェイン同様、プラスの効果があることも分かっている。ニコチンには心拍数上昇や感覚情報処理機能の向上のほか、緊張緩和や覚醒効果などの作用があるという。

こうしたニコチンの特性は別の疑問も想起させる。ニコチンは若者の脳がより強い刺激を求める呼び水にならないだろうか。一方で、ニコチンの刺激特性によってアルツハイマー病の予防につながったり、パーキンソン病の進行を遅らせることはできないだろうか。

これまでのところ、これらの疑問に対する明確な答えはない。科学的な観点と同じぐらい、政治的そして感情的に見解が割れているのが現状だ。 

<静脈注射より「効率的」>

マクニール教授は自身の研究について、かつて指導を受けた精神科医マイク・ラッセル氏の功績を一部引き継いでいると説明。ラッセル氏は今から約40年前、喫煙者が「ニコチンを求めてタバコを吸い、タールによって死亡する」と説いた最初の研究者の1人だった。この考えは後に、ガムやパッチや電子タバコなど、ニコチン置換療法を用いた禁煙ビジネスの基礎となった。

一方、一部の研究者は、ラッセル氏の見識をタバコ業界が悪用してきたと語る。豪カーティン大学で保健政策を専門とするマイク・ドーブ教授は、タバコの「ライト」という表現が喫煙者を増やすことにつながったと指摘。「われわれは60年以上にわたり、タバコ業界の欺まんを見てきた。彼らは健康リスク低減や健康効果さえも暗示する広告を打ってきた」と批判した。

世界保健機関(WHO)によると、喫煙者本人が煙を吸う一次喫煙のみならず、受動喫煙でも年間60万人が死亡しており、今世紀中には喫煙による累積死亡者数は10億人に達する見通しだという。

ニコチンの依存性に異を唱える人はほとんどいない。マクニール氏は、どれだけ早く依存するようになるかは、ニコチンが脳に届くスピードに密接に関係していると説明する。ニコチンパッチは非常に遅く、ガムは若干速い。ただ、パッチもガムも、有意な数の使用者が依存状態になったという証拠はまだない。冒頭に紹介したダニエルさんは、スポーツに興じたり子供と外出したりするリラックスした週末は、ニコチンガムの使用量が減ると話している。

マクニール氏によると、喫煙の依存性が非常に強い理由の1つは、ニコチンが非常に効率よく脳に運ばれるからだという。「タバコを吸うことは脳にニコチンを取り入れる最高の方法の1つ。静脈注射より速いほどだ」と同氏は語る。

純粋なニコチンは、多量に摂取すると生命にかかわる有害物質だ。若年期の脳の発達、特に言語や記憶などをつかさどる部分に変化をもたらす可能性も一部で指摘されている。

米カリフォルニア大学のスタントン・グランツ教授は、ニコチンを摂取し始める年齢が低ければ低いほど、依存は強くなると指摘。その理由は「脳がまだ発達段階にあるからではないか」と語る。

一方、ニコチンがアルツハイマー病の予防につながったり、パーキンソン病の進行を遅らせたりする可能性についての研究も行われている。

学術誌「Brain and Cognition」は15年前の段階で、「ニコチン刺激はパーキンソン病の認知的・運動的機能の改善に有望かもしれない」との研究論文を掲載。別の学術誌「Behavioral Brain Research」も「近い将来、治療への応用にかなりの可能性がある」としている。

このほか、ニコチンが注意欠陥多動性障害(ADHD)の症状を緩和させる可能性に関する研究も行われている。

<クリーンなニコチン>

スウェーデンでは、煙の出ないタバコ「スヌース」を愛用する人が多い。現地の調査によると、スウェーデンは肺がんや心臓疾患など喫煙に起因する病気の確率が欧州で最も低い方だという。

とはいえ、「安全なニコチン」という考えはまだ主流とは言えない。

英ブリストル大学のマーカス・ムナフォ教授(生物心理学)は、1970年代と80年代に展開された禁煙啓発の公衆衛生キャンペーンが、「ニコチン・依存・喫煙」を強く結びつけたと指摘。この連想性が、喫煙者をタバコから引き離すための「クリーンなニコチン」の可能性をかすませたと語る。

ムナフォ教授は、ニコチン依存そのものが悪いことだという考えに疑問を呈する。同教授が率いる「喫煙ラボ」では、人々は管理された条件下で喫煙を楽しんでいる。ラボの研究者は現在、ニコチンへの依存度などを分析するプロジェクトの一環として、喫煙者の遺伝的差異を調べているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150521-00000031-reut-int


がん治療:取り組み満足度は3割 欧米の半分

2015-05-21 14:31:52 | がん


がん治療について過去20年間の取り組みに満足しているかを日米欧6カ国の一般人に聞いたところ、日本を除く国では約6割が「満足」と回答したのに対し、日本は約3割だったことが、製薬会社の日本イーライリリーの調査結果で明らかになった。このほど東京都内で開催されたセミナーで発表された。

 調査は、イーライリリーが実施するがん治療への理解促進を推し進めるプロジェクト「PACE」の一環として、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの6カ国で実施。12年8月24日~10月4日の間、各国500人計3000人の一般人を対象に電話アンケートを行い、「過去20年間のがん治療の取り組みについて、あなたは個人的にどの程度満足しているか?」と聞いたところ、「満足」と回答した人はイギリスが73%、ドイツが61%、フランスが59%、イタリアが60%、アメリカが61%だったのに対し、日本は29%(「非常に満足」5%、「満足」24%)と低い結果となった。

 がん治療薬の開発期間や開発投資額に関する認識調査なども実施し、「新しいがん治療薬が発見されたときから患者に処方されるようになるまで、およそ何年かかると思うか?」と聞いたところ、実際にかかる期間が9~17年(「てきすとぶっく製薬産業2009」より)に対し、日本では5割以上、アメリカでは3割以上、ヨーロッパ各国では4割以上の人が9年以下と回答。「新しいがん治療薬一つの発見、研究および製造にどれぐらいの費用がかかるかと思うか?」という質問には、各国とも6割以上が「100億円以下」「1億ドル以下」「1億ポンド以下」「1億ユーロ以下」と答え、実際にかかる150億~200億円(同)よりも少ないと考えている人が多く、実態とのギャップがあることがわかった。

 また、各国100人計600人のがん患者を対象にインターネットを使った調査も同時期に行った。「臨床試験に参加したことがあるか?」という質問では、各国とも約8割が「参加したことがない」と回答。さらに各国の6割以上は「医師と臨床試験について話し合った記憶がない」と答えた。臨床試験への考えを聞いたところ、各国患者の半数以上が「臨床試験への参加は、患者に医学研究を推進し、現在可能なものよりもよい治療を受ける機会を提供する」と回答したという。

悪性腫瘍 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/悪性腫瘍

がん対策情報 |厚生労働省

www.mhlw.go.jp › ... › 分野別の政策一覧 › 健康・医療 › 健康

がん死者20%減、目標達成困難…受診伸び悩み

2015-05-21 13:52:13 | がん

国立がん研究センターは20日、がんによる死亡者数を2015年までの10年間に20%減らす国の目標について、達成は困難との見通しを明らかにした。

 喫煙率の減少が目標に届かず、がん検診の受診率も伸び悩んでいることから、現状では17%の減少にとどまるとしている。

 国は、がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画で、75歳未満のがん死亡者数(人口10万人当たり)を05年の92・4人から15年に73・9人とする目標を定めた。

 しかし、同センターがこれまでの実績などから推計したところ、76・7人と目標に届かないことが分かった。

 目標を達成するには、喫煙率を05年の24・2%から半減させ、同じく20~30%台だった胃がんや肺がんなど「5大がん」の検診受診率を50%に引き上げることが必要とされた。

 厚生労働省によると、最新の13年の統計では、喫煙率は19・3%、検診受診率は最も高い肺がん(男性)で47・5%だが、女性はすべてのがんで30%台に低迷している。同省は6月1日に初の「がんサミット」を開催し、たばこ対策の強化などを呼びかける方針だ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150521-00050009-yom-soci