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へっきーです
独り言のように自己満足で
いろいろ書き綴っていきますか
(ΦωΦ)ふふふ・・・よろん♪

はるちゃん6 DVD Vol.8

2005年04月14日 | ドラマ
【第43話】
登別温泉で、のど自慢大会が開かれることになる。30万円の賞金が欲しい葵はやる気満々。
 いつものように極楽屋に行ったはるは、以前演歌歌手だった遥子にその話題を持ちかけるが、
歌を諦めた遥子を傷つける結果に。
その場にいた貴彦や周作にもはるのそんなところにはあきれる。
しかし、まだ遥子が歌の世界に未練を持っていたことに複雑な気持ちになる。
 結局、のど自慢大会はスポンサーが降りて中止に。
がっかりする葵の歌を湯之国屋の面々はいやになるほど聴かされる。
 そんな時、湯之国屋に若い客・晶子が泊まる。
さまざまなトレーニング器具を部屋に持ち込んだ晶子は、
せっかくの夕食にもほとんど手をつけない。ダイエット旅行だ、とはるたちは噂し合う。
 そこに、別の宿泊客が遥子の居場所を葵に聞いて来る。
その初老の紳士は、有名な音楽プロデューサーの津上だった。遥子の元を訪ねた彼は、
15年前、デビューしたときに一度会ったことのある遥子の才能を惜しみ、
最後の仕事として自分の手で再起させたいと熱く語る。
 遥子は呆然として、すぐには返事ができなかった。それでも胸は喜びで一杯に。
 その頃旅館では、晶子が入浴中に倒れていた。

【第44話】
夕食もほとんどとらず、二時間近く風呂に入っていた晶子が、のぼせて倒れる。
モデルをしている晶子は、自分に仕事が来ないのを太っているからだと思い込み、
必死にダイエットをしていた。
 同情したはるは、いつものように仕事に集中できなくなる。
貴彦はそんな優しさにあふれたはるがいとおしくてたまらない。
 そこに遥子と周平がやって来る。演歌歌手としてもう一度頑張る決心をし、
津上を訪ねて来たのだ。
 自分のことのように喜ぶはる。その場で、遥子の話は本決まりに。
湯之国屋のみんなにも笑顔があふれる。
 極楽屋で祝いの席が設けられると、遥子ははるにこれまでずっと夢を諦められなかったと告白。
 幸せに輝く遥子の横顔を見つめるはるはある決心をする。
 翌朝からはるは、晶子のために特別なダイエットメニューやトレーニングのスケジュールを考え、
出来る限り協力を始める。遥子のように晶子にも夢を叶えてもらいたいと願うはる。
 そんな折、はるは晶子と一緒に、津上が取り立て屋に脅迫されているのを目撃。
何と遥子の再デビューの話は金を巻き上げるための嘘だったのだ。
 自分が辛い立場にいる晶子は遥子の夢が実現しないと分かった時の心情をはるに告げる。
はるにも答えなど見つけられそうにもなかった。

【第45話】
はるとダイエットをする晶子は、遥子が津上に騙されていると知り、
どうしてあげればいいか相談。
 しかしこのままではいけないと思い、はるが遥子に全てを話そうと極楽屋に行くと、
彼女の再出発を祝うパーティーを開くために湯之国屋のみんなが盛り上っていて、
事実を言いそびれてしまう。
 そっと店を出たはるの様子がおかしいことに気がついた周作が後を追い、
事情を聞かされているとちょうどそこに津上が現れる。
 遥子に事実を知らせるのがしのびない周作は、遥子と離れるのがいやだからと、
自分が悪者になって津上を追い払う。
 周作は庄一郎に殴られ、ほかの者たちからも白い目で見られる。
 しのぶと貴彦は典子たちから周作の行動を聞かされ、彼の意外な行動に驚く。
 誰にも本当のことを言えないはるは、晶子にだけ周作が遥子を思って行動したことを打ち明ける。
はるたちのしていることが理解出来ない晶子だが、
友人というだけでそこまで親身になってくれる人がいる遥子のことをうらやましくも思う。
 落ち込んで様子のおかしくなったはるを見て、しのぶは周作の芝居を見抜く。
そしてはるたちのやさしさが本当に遥子のためになるのか、はるに疑問を投げかける。
 そんなとき、津上が逮捕され、遥子が騙されていたことを知る。
 遥子は周作を湯之国屋に呼び出し、みんなの前で事実を語り出す。
自分をふがいないと嘆く遥子をしのぶは、
「あなたはまだ夢の途中にいる人だから、誰も今回のことを同情などせず、
これからも応援していく」と告げる。笑顔の戻った遥子にはるもほっとする。
 その夜、極楽屋ではると遥子は二人で静かに飲む。
 周作がとっさに悪者になったのは、自分をかばう為でなく、
はるに悲しい思いをさせたくないからだと遥子に言われ、はるは笑ってごまかしてしまう。

【第46話】
湯之国屋に若い客・麗子が来る。高校生くらいにしか見えない麗子にはるは戸惑うが、
麗子は十八歳で、れっきとした社会人だと主張する。麗子は旅館の中をきょろきょろと歩き回り、
誰かを探しているようだ。
 夜、麗子の夕食の世話をしたはるは、麗子が料理を少し食べ散らかしただけで、
スナック菓子を頬張っているのを見て憮然。
家庭でも母親の作る料理をこんな風に残すのかと注意する。麗子はかっとして、部屋を飛び出す。
 しのぶは古い宿帳を調べ、麗子が一年前、両親と泊まりにきたことを思い出す。
典子や貴彦も仲のいい家族のことを覚えていた。麗子は本名を白石綾といい、まだ中学生だった。

【第47話】
綾の素性を知ったしのぶは、札幌にいる綾の父親に連絡をとる。
 それを知った綾は反発。母親が家を出ていったこと、
一年前の母との約束を信じて湯之国屋に来たことを打ち明ける。
 そして、腕の火傷の跡を見せ、父親が新しい母親として連れてきた女性に虐待を受けた、
と訴える。
 まもなく、綾の父親・白石となさぬ仲の雪枝が駆けつけてくる。白石の話によると、
綾には隠しているが、綾の母親は男を作って駆け落ち、
悲惨な生活を救ってくれた雪枝といずれ結婚するつもりだという。
 火傷の跡は綾の自作自演だと見抜いた周作は、綾に忠告。
綾は思い切って雪枝の胸に飛び込んでいく。

【第48話】
綾の事件をきっかけに、はるは貴彦から、周作も同じような境遇だということを知らされる。
周作は三歳のときに交通事故で両親を亡くし、おじ夫婦に引き取られていた。
 そして、新しい両親に馴染むまでに、かなりの葛藤があったらしい。
 そんなとき、周作が家を飛び出し、貴彦を頼ってくる。
両親と将来のことを話し合っているうちに、意見が合わなくて喧嘩になったという。
自分の船を持って漁師を続けたい周作に対して、魚屋を経営している両親は、
周作に新しい店を持たせてやりたいと思っていた。
 貴彦は周作を追い返そうとするが、しのぶは周作を旅館に泊める。

はるちゃん6 DVD Vol.7

2005年04月14日 | ドラマ
【第37話】
はると貴彦は顔をあわせば、しのぶと大光寺のことを相談しあう。
しかし答えなど出るはずがなく、ただため息をつくだけだった。
しまいに、貴彦は仕事でもミスを繰り返し、旅館の従業員たちは、
「昔のダメな支配人に戻った」と陰で言い合う。
 思い余った貴彦は大光寺を訪ね、自分の気持ちをぶつける。
大光寺は、しのぶを悲しませたくないからこのまま何も言わないでほしい、と言い聞かせる。
「これからは君がお母さんを守って欲しい」そんな大光寺の言葉を胸に刻む貴彦だった。
 しのぶははると貴彦の様子がおかしいのは自分のせいだと思い、二人を極楽屋に呼び出す。
 貴彦のことが好きな百合は葵と共に、彼らの後をつけ、様子をうかがう。
 そこに大光寺も現れる。しのぶは大光寺の口から自分たちの間には
何もないことをはっきり言ってもらうよう頼む。大光寺はしのぶの望むように答え、
あと二日でこの町を去ることを告げて帰っていく。
 はると貴彦はお互いを深く思いやるしのぶと大光寺の愛の前に
自分たちが無力なことを思い知る。
 そんな二人が大光寺を見送って、店に戻ると、しのぶが笑顔で迎える。
しかしその目には一筋の涙が…。
 はるはもう我慢出来なっかった。「女将さん! 違うんです! 本当は…」
気がつくと、そんな言葉を口にしていた。

【第38話】
大光寺と会った後しのぶが泣いているのを見たはるは、これ以上隠しきれなくて、
しのぶに大光寺の病気のことを激白。盗み聞きしていた百合と葵もその事実にただただ驚く。
 しのぶは衝撃を受けるが、大光寺の願いどおりこのまま何もしらないふりをすることに。
 そんなしのぶのことを気遣い、はるや貴彦は彼女を極楽屋に一人残す。
強がっていても誰もいなくなるとこらえていた涙があふれるしのぶだった。
 旅館にはるたちが戻ると、典子たちにも事情が知れていて、皆でしのぶのことを思いやる。
何とかしたいという気持ちは一致するが、どうしていいか、分からなくて…。
 翌日、しのぶが無理をして大光寺のことを吹っ切ろうとしているのを察したはるは、
しのぶを強引に大光寺のところへ引っ張っていく。
しのぶと大光寺は互いの気持ちを伝えあうが、そのまま自制してさりげなく別れる。
 はるは二人のために、思い出作りを提案する。旅館の仲間たちにも協力してもらい、
翌日、しのぶと大光寺が一緒に過ごせるようお膳立てをする。
しのぶのことに懸命なはると貴彦は気付かないうちにまた距離が近づく。

【第39話】
翌日、はるたちの応援で、しのぶは大光寺と思い出作りのデートに出かける。
 その日は幸い予約客も少なく、しのぶがいなくても旅館のほうは大丈夫なはずだった。
 が、夏目が妻・美雪に浮気を疑われたことから無実を証明しようと早退し、
典子も義理の息子が問題を起こし、中抜けしなければいけなくなる。
 さらに、千草が風邪気味でダウンし、葵も腰を痛め、仕事が出来る状態ではなくなってしまう。
 残されたはる、百合、渚でなんとかこなそうと話していると、明日来るはずの団体客が、
今日予約したつもりでやってきてしまう。
 どう考えても今の従業員の数では対応出来ないと、一度は断ろうとするが、
しのぶならきっと受け入れると思い、結局引き受ける。
 責任を感じた美雪が飛び入りで手伝うが、馴れない仕事に逆に問題ばかりを。
 苛立つ客にはるたちも対応しきれなくなる。
 ついに美雪がしのぶに電話をかけ「助けてほしい」と泣きついてしまい…。

【第40話】
人手の足りない湯之国屋はパニック寸前。貴彦が部屋割りをし直すが、
どこをどうすればいいのか、自分でも分からな状態。
板場も夏目の不在に治と敦でも思うようにならず、誰もがお手上げ状態に。
 その頃、美雪から電話をもらったしのぶは、それでも大光寺と一日を過ごすことを望んでいた。
「みんながあなたを待っているのだから、行ってあげて欲しい。私は決して死んだりしない」。
力強く言う大光寺の言葉にしのぶはうなずくしかなかった。
 しのぶが突然湯之国屋に戻ってきたことに、一同は驚く。
しのぶは部屋割りをてきぱきと指示し、自ら率先して客を迎える準備にあたる。
 そこへ、典子が、続いて夏目が帰ってくる。
 はるはしのぶに大光寺のところへ帰るよう説得。しかし、しのぶは、
自分と大光寺との今日一日が特別なように、旅館に泊まりに来たお客様にとっても、
今日という日は特別だと言い、仕事に集中する。
 しのぶが気丈に仕事をこなすのを見て、はると貴彦は胸が潰れそうなくらい、切なくなる。
 夜になり、従業員たちもしのぶを思い、それぞれに深い悲しみに包まれる。
貴彦はそんな彼らの気持ちに、感謝の気持ちを口にする。
 しのぶの部屋を訪ねたはるは、自分たちの不手際を詫びるが、
逆に感謝に言葉を掛けられ、何も言えなくなる。
 しかし、はるが部屋を出ていった後、しのぶは大粒の涙をこぼす。
 大光寺は極楽屋で遥子と静かに登別の最後の夜を過ごしていた。
そこに現れたはるは大光寺に再会を約束させる。
こらえても涙の止まらないはるは大光寺の笑顔を胸に焼き付けるのだった。
 翌日、湯之国屋では湯祭りが行われる。
いくつもの出来事を通し成長した貴彦は立派にその場を仕切る。
 しのぶはおだやかな笑みでその姿を見守る。
 大光寺はしのぶに別れを告げず旅立つが、はるが一人、それを見送る。
「…大光寺先生…ありがとう…」
また一つ、忘れることの出来ない出会いと別れを経験したはるだった。

【第41話】
登別に本格的な冬が近づきつつあった。
 貴彦は支配人ぶりがすっかり板につき、しのぶも満足そうだ。
 そんなある日、漁に出かけていた周作が帰ってくる。
 極楽屋を訪ねた周作は、庄一郎にはるのことを聞くが、
貴彦と付き合っているようだと言われ、ショック。
そこに当のはるが現れ、周作との再会を喜ぶが、
貴彦とのことが気になって、まともに相手に出来ず、その場を去ってしまう周作。
 周作が貴彦とはるのことを祝おうと鯛を持って湯之国屋にやって来る。
一緒に命の恩人だと言う先輩漁師・菊川とその妻・芳子を湯之国屋に招待したいと言って、
部屋の予約もしていく。はるは周作に話し掛けるが避けられてしまい、
我慢出来ずに何を思っているのかと詰め寄る。彼女との会話から、
はるが貴彦と付き合っていないことが分かると、いつの明るく元気な周作に戻るのだった。
 あらためて、極楽屋で貴彦と周作が飲んでいると、貴彦は支配人としての自覚に目覚め、
旅館の仕事にかける想いを語る。周作は親友が過去に別れを告げ、
前に歩き出したことがうれしくてたまらない。しかし一方で、
はるのおかげて立ち直れたという貴彦の言葉に、
自分たちが同じ女性に惹かれていることにも気づくのだった。
 湯之国屋にやって来た菊川は見るからに海の男といった荒っぽい感じの男だった。
彼は乱暴な行動を取り、妻の芳子が仕事で遅れると電話をしてくると、さらに暴れる。
 はるは仕事と我慢し、菊川のそんな態度に堪えるが、周平には怒りをぶつける。
しかし周平は、2年前、海で溺れた自分を助けてくれた菊川をもう少し信じたいと語る。
 そこに現れた妻の芳子は、夫とは全く不釣合いな都会的な美人で何と弁護士をしていると言う。
あまりに不釣合いな夫婦にはるは驚くが、菊川は妻に暴力を振るいかねない勢い。
 戸惑いながらも芳子をかばうはるだった。

【第42話】
旅館に遅れてきた妻、芳子に菊川は乱暴な言葉を投げ、さっさと帰れと冷たい態度を取る。
周平も必死に取り繕うとするが、それすら拒む。
 その場はしのぶが何とか収めるが、はるの怒りはおさまらない。
 従業員たちも、取り合わせが不思議なこの夫婦のことを疑問に思い、
はるは一層、芳子のことが心配になる。
 皆は菊川が芳子にドメスティックバイオレンスを振るっているのではないかと心配するが、
芳子はこのままでいいと言う。自分が5年前に司法試験に合格し、
弁護士になれたのは菊川のおかげで、心から感謝していると。
 はると周平はそんな芳子の気持ちを菊川に伝える。しかし菊川は全く意に介さず、
自分は別れたいのに芳子が出て行かないのだと言い放つ。
 いつものように、おせっかいの虫はうずいたはるは、
菊川と芳子を別れさせようと一芝居打つことに。
 菊川に芳子が出ていったと嘘を付き、もう一度、菊川の本音を確かめるためようとする。  
 ところが菊川はおだやかな顔になり、これでいいんだと言う。
自分のような無学な男と別れ、一人で生きていくほうが芳子のためになると淋しいそうに語る。
 しのぶと一緒に夫の本心を聞いた芳子は驚く。
 しかしはるは、そんな菊川の思いを間違っていると。幸せになってもらいたいのなら、
自分が幸せにしてあげればいいだけのことだと言う。
 はるの言葉が胸に響く菊川。芳子もそこに現れ、
これからも夫婦二人で支えあっていきたいと語る。
 問題は一段落するが、男は鈍感だから人の気持ちが分からないのだと言うはるの言葉に
貴彦も周作も納得のいかない顔をするのだった。

はるちゃん6 DVD Vol.6

2005年04月14日 | ドラマ
【第31話】
しのぶと大光寺が昔の恋人と知ったはるは、そのことが気になって、
仕事に身が入らず失敗を繰り返す。葵が大光寺と不倫すると冗談を言うがそれにすら過剰に反応。
 そんなとき、湯之国屋に中年男・西岡と若い女・みどりの夫婦客が来る。
どこかぎこちない二人の様子に、不倫カップルに違いない、と噂し合う仲居たち。
 その頃、貴彦は母親との事情を知らず、大光寺を訪ねる。
お客様のために自分も温泉治療の勉強がしたいという言葉に
大光寺は複雑な思いを抱きながら微笑むのだった。
 夜になり旅館では、西岡とみどりがロビーで口論していた。
はるは別れ話がこじれているのだと早合点して仲裁に入る。
 が、二人は本当の夫婦で、すぐに仲直りする。
 しのぶははるが自分のことを気に病んでいることに気が付き、
三十年前にあった大光寺との恋と別れについて打ち明ける。
 それを耳にした葵は、二人がずっとつき合っていたものと誤解。
貴彦や他の仲居たちを巻き込み大騒ぎになってしまう。
 はるしのぶをかばうが、そんな態度が仲居頭の典子には気に食わない。
 貴彦は女将個人の問題だとその場を収めるが、
息子としては整理の付けられない思いを感じていた。

【第32話】
しのぶと大光寺のことが問題になる。
 息子としてでなく、支配人として冷静を装う貴彦。
 いったんは静かになった仲居たちもしのぶがいないところではあれやこれやと詮索をする。
 はるは大人の対応をする貴彦が、
「大光寺先生には失望した」と息子の顔で言うのも黙って聞く。
 その夜、中年の男女・金井と萌子が飛び込みで湯之国屋に泊まる。
妙におどおどした感じの二人に、はるらは不審の目を向ける。
 翌日、しのぶは元気な声を出すが,旅館の中全体が少しおかしな雰囲気に。
 そこに明らかにカタギではない風体の男・野本と伊東が萌子の写真を持って探しに来る。
亡くなった夫の借金を萌子が踏み倒し、別の男と逃げていると言うのだ。
 貴彦は追い返そうとするが、金井が男たちに見つかり、追いかけられる。
 はるたちの抵抗にもかかわらず、金井と萌子はついに厨房に追いつめられる。
貴彦が毅然とした態度で男たちに立ち向かうが、殴り飛ばされる。
 騒然とする中で、しのぶが現れるが…。

【第33話】
萌子は借金の取り立て屋・野本らに追いつめられる。
 そこへ、しのぶが立ちはだかり、従業員たちとともに野本らと対決する。
その気迫に押され、野本らはすごすごと退散する。
 貴彦は萌子と金井に事情を聞く。二人はかつて恋人同士だったが別れ、それぞれに結婚。
やがて、再会して、夫を亡くし、借金に負われている萌子のために、
金井は妻子を捨てる覚悟で登別に来たという。
 しのぶは自分の境遇と二人を重ね合わせる。すべてを捨てられるならそれで言いというが、
金井が自分のために人生を犠牲にすることが堪えられるかと萌子に聞く。
幸せは人に頼るのでなく、自分で掴んでいくものだという言葉に泣きながらうなずく萌子。
 二人は別々に自分の道を生きていくことに決める。
 しのぶの言葉が自分自身に言っているものだと
分かるはるや貴彦は抱えきれない荷物を持ってしまったような気持ちになる。
 はると貴彦は極楽屋で今後のことを話そうとするが、激した貴彦が大光寺を訪ねてしまう。
 なぜ今頃母を訪ねたのかと問う貴彦に、ただのきまぐれだと答える大光寺。
 貴彦は自分が母を幸せにしますと、声を震わせ告げる。
 旅館ではしのぶがまだ仕事をしていた。いつもより小さく見える母の肩も揉む貴彦。
「あなたが私の肩をもんでくれるのは中学3年以来」。そんな言葉に自分の不甲斐なさを責め、
一粒の涙を流す貴彦。はるは泣きながら二人をそっと遠くから見るしかなかった。
 そんな折、大光寺の娘・朝美が貴彦を訪ねてくる。
父が三十年間慕い続けてきた人の顔を見にきたという。
そして、母が五年前に亡くなったことを告げる。
 しのぶと大光寺をめぐる愛の嵐はまだ終わりそうにはなかった。

【第34話】
はると貴彦は大光寺の娘・朝美から、母親の死を聞かされ、
大光寺が何を考えているのか分からなくなる。
 朝美はしのぶのことは亡き母から聞いたといい、それでも両親は愛し合っていたことを語る。
 だからこそ、父親が急に自分の病院を人に任せて、登別にきた理由がわからない、
と首をかしげる。
 貴彦は全てを聞いた上で、そのことはしのぶには伝えないことにすると決める、
 はるは大光寺が何か秘密があるような気がしてならず、
しのぶの気持ちを考えるとこのままでいいのか思い悩む。
 またしても調子のおかしくなるはるは、自分の気持に整理をつけようと大光寺の元を訪ねる。
娘の朝美がこの土地を訪れ、父親である大光寺のことを心配していると告げ、
自分の中のわだかまりをぶつける。
 ところが話の途中で大光寺が苦しみだす。実は、不治の病におかされ、
命も残りわずかだと言うことを告白する。
 はるは大光寺の身に降りかかった残酷な運命にただ泣くことしか出来ない。
 大光寺のたっての希望で、はるはしのぶにも朝美にも病気のことは秘密にると約束させられる。
 翌朝、朝美がチェックインを。父親のことは諦めたという言葉についはるは、
大きな声を出してしまう。
 苦しみの中でどうすればしのぶや大光寺が幸せになれるかつい考えてしまうはるだった。

【第35話】
はるは大光寺のことが頭から離れず、様子がおかしくなる。
 そんな時、湯之国屋に、若いカップル・東田と真帆、土井と朋子がやってくる。
はるはこの二組の担当になるが、彼らの回りで相次いでミステリアスな事件が起きる。
 彼らに降りまわされ、気持ちに余裕のなくなるはるだが、貴彦はそんな彼女を心配し、
しのぶと大光寺のことは忘れたほうがいいと励ます。
 貴彦に大光寺の病気のことを知らせるわけにもいかず、はるはますます悩む結果に。
 夜、はるが極楽屋でうっ積した気持ちを少しでも晴らそうと飲んでいると、
大光寺がやって来る。湯祭りの日に登別を離れるという大光寺に
はるは涙をこらえるのに必死だった。 
 翌日、はるは真帆から部屋に呼び出される。駆けつけると、
胸にナイフを突き立てた東田が倒れていた。はるは真っ青になって皆に知らせる。
 が、いつのまにか「死体」は消えていて、実は、
東田たちの仕組んだ「実験」だということがわかる。
彼らは大学のミステリー研究会のメンバーだった。
 人の生死を遊び道具にする彼らに、はるの怒りは爆発。つい客の一人、土井を殴ってしまう。
謝罪を要求されるが頑なに拒むはる。しのぶも謝るよう言葉を掛けるが…。

【第36話】
はるは大光寺のこともあって、死を軽く考えている学生たちを激怒。
客の一人、土井を偶然殴ってしまったことを謝罪するよう言われるが、
最後まで首を縦に振らない。しのぶは残念ながらはるを謹慎処分にする。
 仲居たちははるの行動を理解しつつ、はやり、やりすぎだということで意見が一致する。
 はるがしのぶと大光寺のことで苦しんでいるのを察した貴彦は、はるを慰める。
はるは我慢出来ず、ついに大光寺が余命幾ばくもないことを打ち明けてしまう。
大光寺が登別に来た本当の理由を知り、貴彦は言葉を無くす。
 その頃、怪事件を起こして楽しんでいた学生たちが帰り支度をしていると、
その中の一人、東田が腹痛で苦しみだす。はるは謹慎中にもかかわらず、東田の看病をする。
 まもなく、渚からの連絡を受けた大光寺が湯之国屋へ駆けつけ、東田の応急処置をする。
 しのぶと大光寺は、単なる女将と医師としてふるまうが、大光寺の切ない気持ちを思うと、
はるは胸がつぶれそうだ。
 しのぶは、何があろうとも仲居の仕事を優先したはるの謹慎処分を取り消す。
それと同時に自分と大光寺が何でもないことをあらためて強調する。
「これから悩み事は何でも相談して」そう言うしのぶにはるは笑顔でうなずく。
 しかし、しのぶのいない場所では、貴彦の胸を借り、声を殺して泣くのだった。

はるちゃん6 DVD Vol.5

2005年04月14日 | ドラマ
【第25話】
はるは貴彦に何とか立ち直って欲しいが、どうすることも出来ない。
周作も心配するが、明日から一ヵ月、仕事で釧路に行かなければいけないと言う。
 従業員たちも気持ちは同じだが、まずは目前に迫った湯祭りをどうするか
決めなければいけなかった。それには貴彦がどのように行動するかで予定が変ってくるため、
皆困惑。しのぶも息子がどうするのかを思うと胸が痛い。
 遥子ははると周作に心配のしすぎはかえって良くないと諭す。
ところが当の貴彦が自暴自棄になり、泥酔して皆の前に現れる。
遥子は貴彦には幼い頃から人の面倒を進んで見るような優しさがあったと語る。
しかし、何を言われても貴彦は自分の気持ちに整理がつけられなかった。それどころかはるに、
「お前が登別に来てから何もかもがおかしくなった、出て行け」と暴言を吐く。
 それでも一応、支配人の仕事を続ける貴彦と、仲居たちは腫れ物に触る思いで付き合う。
 が、それがかえって貴彦の神経を逆撫で。
 はるは貴彦にやる気が芽生えたのではないかと期待するが、
貴彦から、「君ほど単純じゃない」と言われ、がっかりする。
 しのぶはやりきれない思いを胸に秘めながら、貴彦を黙って見守っていた。

【第26話】
はるは極楽屋で貴彦のことを遥子に相談。何もしないのが一番と言われても、
なんとかしたいはるだった。その帰り道、そそっかしいはるは転んでしまい、
これまで見かけたことのない渋い中年男性に助けられる。
 その頃、湯之国屋に青山夫婦と小学六年生の息子、隼人という家族客が泊まる。
着いたときから暗い表情の隼人を、はるは気にする。実は隼人は三ヵ月前に病気が発覚、
激しい運動を禁じられ、サッカー選手になる夢を断たれていたのだ。
旅館を予約する際、ある程度事情を話していたはずだと言われ、貴彦に確認すると、
やはり聞いていた。
「隼人の気持ちが分かる自分なら何とか出来ると思ったんですか?」
しのぶに反抗的に言う貴彦にはるは皆が支配人を心配していると訴える。
 しのぶとはるには無関心を装った貴彦だが、陰では隼人に同情、
彼が天文に興味を持っているのを知ると、仕事が終ってから一緒に星を見る約束をする。
 はるはしのぶに頼まれたお使い先でケガの手当てをしてくれた先ほどの男性を見かける。
お礼を言い、自分が湯之国屋の仲居だと告げると驚かれてしまう。
 その夜、貴彦のミスで、二組の団体客、「いたいけな動物愛護団体」と
「登別牛をおいしく食べる会」がダブルブッキングに。
あいにくしのぶは不在で、困り果てる貴彦を押しのけて、典子がその場を取り仕切る。
 部屋の問題が片付いたのも束の間、
今度は百合が「いたいけな動物愛護団体」にステーキやしゃぶしゃぶなど、
「登別牛をおいしく食べる会」に出さなくてはいけない料理を運んでしまい、
再びトラブルになる。両方の客たちは怒り出し、旅館は大混乱。
 その頃、いつまでも来ない貴彦を隼人は待ち続けていた。

【第27話】
 宿泊客の料理トラブルの対処に追われているうちに、
貴彦は隼人との約束をすっかり忘れてしまう。自分の不甲斐なさを責める彼を励まそうと、
はるは隼人が元気になったと告げる。
 その言葉で隼人との約束の場所に貴彦があわてて駆けつけると、
隼人が崩れたビールケースに足をはさまれて倒れていた。
 貴彦は隼人を病院へ運ぶ。はるが医師の顔を見て驚く。
自分のケガの手当てをしてくれた例の男性だったのだ。
その医師・大光寺は隼人のケガはたいしたことがないという。
 しかし、駆けつけた隼人の両親は一方的に貴彦を責める。
立ち会った大光寺は両親の過保護を指摘。
 貴彦は大光寺に礼を言うが、自分は旅館の仕事に向いていないとついグチをこぼしてしまう。
「その年でそんなことを言っていると親が心配する。それはただの親不孝だ」大光寺にそう言われ、
何も言い返すことの出来ない貴彦だったが、胸に染みるものを感じる。 
翌朝、貴彦は隼人の両親に改めて謝罪した後、隼人に、
今までわがままばかり言って母親を苦しめてきた自分のようにならないでほしい、
と言い聞かせる。
 隼人は旅館を飛び出し、貴彦とはるが追いかける。
 港の海沿いを歩いていた隼人はついバランスを崩し、海に落ちてしまう。
 はるは急いで駆けつけるが…。

【第28話】
旅館を飛び出した隼人が誤って水族館のプールに落ち、溺れかける。
貴彦はかなづちにもかかわらずプールに飛び込む。はるははらはらするが、
二人は係員に助けられる。
 旅館に戻った隼人は別人のようにたくましくなり、今までのわがままを両親に謝る。
 貴彦と隼人は一緒に温泉に入り大きなはしゃぎ声を上げる。それをのぞいていたはるは、
貴彦が自分に負けないよう旅館の仕事を頑張るつもだりというのを聞き、照れながらも喜ぶ。
そんな彼らの姿を離れて見ていたしのぶは、
息子が長い迷路から抜け出してくれたことがただただ嬉しい。
 心を入れかえ、仕事に打ち込む決意の出来た貴彦は、
しのぶに湯祭りを仕切らせてほしいと申し出る。今まで心配をかけてきたことを謝られ、
しのぶはまたしても嬉し涙が……。
 その夜、しのぶははるに、貴彦を立ち直らせてくれてありがとうとお礼を言う。
しかし、それは自分でなく、医者の先生の言葉だったとはるは告げる。隼人のことも含め、
明日お礼に行こうと言うしのぶにはるは同行するとはしゃいで答える。
「なんか癒されるんですよね大光寺先生って」そんなはるの何気ない一言に
しのぶは急に言葉を失うのだった。  
 翌日、大光寺のところへ、しのぶははると出掛ける。
一週間前に赴任してきたという大光寺と対面したしのぶはいつもとちがってどこかぎこちない。
 貴彦のことが落ち着き、全てが順調にいき始めた湯之国屋だったが、
しのぶに一大事が起こり始めていたことを、まだ誰も知らなかった。

【第29話】
大光寺と会ってから、しのぶの様子がおかしい。いつもぼんやりとして、仕事にもミスが出る。
 極楽屋で飲んでいたはるたちは心配するが、貴彦がしっかりしてくれたので、
緊張の糸が切れたのかもしれない、と噂しあう。
その時、同席していた夏目の携帯に頻繁に着信が入る。
不審に思うはるに治と敦は夏目がまだし結婚したばかりだと教える。
 翌日、湯之国屋に派手な身なりの若い女性がやって来る。
なんとそれが夏目の妻、美雪で、はるはいつも頼りになる夏目の妻があまりに若いことに驚く。
 美雪は夏目をマーくんと呼び、寝言でしのぶの名前を呼んだことが許せず、
夏目との関係を問いただしに来たのだった。
 かつて夏目はしのぶに思いを寄せていたが、
今は美雪一筋だと言い、証拠の「プリクラ」を見せて、美雪の誤解を解く。
 この出来事を楽しげに話していたはると貴彦の間に百合が割り込んでくる。
「私は支配人のことを尊敬したとしても、それが男女の好きにはならない」はるが
百合にそう言うと、なぜか貴彦が不機嫌になるのだった。
 その頃、しのぶは大光寺を極楽屋に呼び出す。見つめ合う二人のはさまざまな思いが行き交う。「ここにいるのは偶然なのか」としのぶが聞き、「偶然だ」と答える大光寺。
これからは会うつもりがないと言って店を出るしのぶだが、その瞳には光るものが……。

【第30話】
葵は仲居の皆に声を掛け、具合の悪そうな人を探す。
どうにか大光寺のところに連れていこうとするが、はるがそんな行動をいさめる。
 貴彦はやりあっている二人を注意するが、葵が苦し紛れで、
はるが大光寺のところに行こうとしていたと嘘を。貴彦はとたんに機嫌が悪くなる。
 貴彦ははるのささいな行動も気になり、彼女に惹かれていく自分に戸惑う。
 葵が今度は支配人がやる気を出したことをお祝いしようと親睦会を企画。
皆もつきあうが、ゲストとして大光寺も呼ぶ。葵は、大光寺が東京で開業していることを調べあげ、
登別に来た理由を聞く。温泉療法の研究に来た、と答える大光寺。
 さらに、葵は大光寺が家庭を持っていて、もうすぐ結婚する娘がいることも聞き出す。
玉の輿を狙っていた葵は大ショック。喜怒哀楽の激しい葵にはるたちもあきれる。
 親睦会が終わり、はるは大光寺がハンカチを忘れていったことに気づく。
あわてて彼の後を追うと、大光寺としのぶが並んで歩いていた。
 聞こえてくる二人の会話から、はるはしのぶと大光寺がかつて恋人同士だったことを知る。
それだけでなく、同性の勘からしのぶがまだ、大光寺を想っていることにも気が付いてしまう。

はるちゃん6 DVD Vol.4

2005年04月14日 | ドラマ
【第19話】
演歌歌手を夢見て十五年、なかなか芽の出ないつぐみは、歌をあきらめようとしていた。
 一方、つぐみが必ず売れると信じている下山は、つぐみを説得して東京へ連れ戻そうとするが、
売れない自分がいなくなって、
事務所もレコード会社もホッとしているはずだと投げやりなことを言う。
 つぐみを売り出そうと、下山は登別温泉でコンサートを開くことを計画。
たまたま通りかかった葵に、地元の有力者を教えてほしいと声をかける。
彼にいくらかの資金があることが分ると葵は協力的な態度を取り、
「自分が預かっておきます」と、下山のお金を懐に入れる。
 葵ははるにも協力を求めるが、資金はゼロと嘘をつき、二人だけの秘密だと口止めをする。
 貴彦が下山にいつまでも夢を追うことなど愚かだというのを聞き、
はるはつぐみたちを応援することを決め、極楽屋での歌謡ショーを行うことを思いつく。
 その頃、葵は下山にさらに資金を用意するよう要求していた。

【第20話】
はるはつぐみを元気づけようと極楽屋での“ディナーショー”を開くための準備に追われる。
他の仲居たちは葵と一緒になってはるが悪さをしていると思い非難。
それでもはるは葵を信じようとする。
ところがその裏で葵は下山から要求した20万を受け取っていた。
 しのぶははるが頑張っている姿に一抹の不安を覚えるが、口は出さないつもり。
貴彦はまたしても、息子の夢は潰しておきながら、人の夢は応援しようとする母を責める。
 ディナーショー当日、極楽屋に用意されてスタージのあまりにもみすぼらしさに下山は愕然。
50万もの資金を渡した葵に抗議する。
 そのやりとりを耳にしたつぐみは、プライドを傷つけられて飛び出し、ショーは中止に。 
はるは自分を騙してきた葵を非難。そこまでしてお金を欲しがる理由を問う。
葵はいつも貧しく苦労の連続だった自分の親のようになりたくないと叫ぶ。
 はるはそんな葵が哀れで涙を流し、
しのぶも本当はつぐみたちを応援したかった葵の本心を見抜く。
 貴彦はつぐみに自分の身を重ね、下山に夢を諦めないよう説得。
しかし下山は、15年もの間、芽の出なかったつぐみの歌手人生に幕を下ろす決心がつく。
 立場のなくっなた葵は、しのぶに辞表を提出。葵に改心してもらいたいしのぶは、
辞表を受け取るのを拒否し、つぐみと下山に仲居として償うよう言い渡す。
 下山がつぐみを愛しているのを感じたはるは、つぐみにその気持ちを伝える。
つぐみも下山への思いを打ち明け、二人は新しい夢を見つけるために旅立っていく。
 はるの懸命さを見て、改めて己の身勝手さに気づく葵。
しかし貴彦はこれまで以上に冷たい目をする。

【第21話】
貴彦はつぐみたちの夢をあきらめさせたとしのぶを非難。
二人はいつか自分のように後悔すると言う。
 そんな中、湯之国屋で毎年行われている「湯祭り」の日が近づく。
年に一回、11種類のお湯を祀って感謝の気持ちを表すのだ。
利特に今年は開業110周年で、しのぶは貴彦に指揮を頼む。
 が、貴彦は周囲に対し自分を跡継ぎと認めさせようとするしのぶの意図に反発する。
 その頃、はるが極楽屋で食事をしていると、周作がやって来る。
はるは貴彦が幼い時から画家になることを目指していたことを聞き、複雑な気持ちになる。
 そこに東京から来た亮子という女性が現れる。彼女を見た周作は驚きの声を。
亮子は貴彦の別れた恋人で、画廊で働いていた。亮子は貴彦に会いにきたが、
湯之国屋へ行く勇気がないというので、
付き合っていた当時、よく聞かされた極楽屋に来たという。
 自分から別れを告げた貴彦にいまさら会えないという亮子のために、
はるが貴彦を極楽屋へ呼び出す。
 店に入るはると貴彦の姿を目撃した仲居の百合が逆上。貴彦に好意を持っている百合は、
通りかかったしのぶを引っ張るようにして店の中へ乗り込む。
 店内では、貴彦と亮子が気まずい雰囲気を漂わせ、
息子の元恋人を知っていたしのぶも彼女が登別を訪れたことを戸惑う。

【第22話】
東京から貴彦の昔の恋人、亮子が訪ねてくる。
 貴彦にずっと思いを寄せていた百合はショック。仲居たちも好き勝手な憶測をし、
百合をさらに不安にさせ、湯之国屋に泊まることになった亮子の行動を監視する。
 東京で一度亮子と会ったことのあるしのぶは、二人の問題として黙って見守る。
 はるはしのぶと貴彦の関係が、亮子が現れたことでこれ以上こじれないかと心配になり、
仕事を失敗。千草に貴彦のことが好きなのでは、とちゃかされるが、
湯之国屋が心配なだけだとキッパリ言い切る。
 貴彦は久しぶりに再会した亮子に対してどことなくぎこちない。亮子は訪ねてきた訳を話すが、
それを聞いた貴彦は思いつめた表情になる。百合は亮子の部屋を訪れ、貴彦を連れ出そうとして、
大騒ぎになる。
 その夜、はるは元気のない百合を励ますために極楽屋に誘う。
周作も呼んで三人で思いっきり飲むが、
いつものようにお酒に酔うととんでもないことを言ってしまうはるが、
「支配人を奪い取れ」と百合をけしかめてしまう。百合はその気になって勇ましく出て行く。
その後、酔いつぶれて眠ってしまったはると周作のくちびるが偶然触れ合う。
驚いて目を覚ましたはるに庄一郎から百合が変にやる気になったことを聞き、
あわてて湯之国屋に戻る。

【第23話】
亮子が貴彦と結婚して、若女将の座を狙っていると勘違いした百合が、はるの言葉にあおられ、
亮子の部屋に乗り込んで大暴れしてしまう。
 これ以上問題を大きくしないために、貴彦は亮子が訪ねてきた訳を話す。
画廊を経営することになった亮子は、仕事のパートナーとして貴彦に東京へ来てほしいという。
そして、もう一度、画家になる夢に挑戦してほしいと。
 貴彦はすぐには返事ができなかった。四年前、
旅館のために貴彦を強引に東京から連れ戻したしのぶも考え込んでしまう。
 はるは周作に相談するが、どんな形であれ、親友の貴彦には夢を追いかけ、
輝いて欲しいという言葉に何も言い返せない。
 百合ははるから亮子がわざわざ東京からやって来た本当の理由を聞かされ、
これまで以上にショックを受ける。
 一人思い悩む貴彦の姿をしのぶはただ見守るだけだった。
 そんなしのぶに夏目は何故、貴彦を東京から無理矢理呼び戻したのか、
かねてからの疑問を口にする。はるもしのぶの言葉から、貴彦の夢を諦めさせたことに
何か訳があることを察するが、何もしてあげるこが見つけられなかった。
 翌日、亮子から返事を求められる貴彦だが、まだ答えを出せず、周作にも相談するが、
自分の信じた道を進むべきだという言葉が胸に響く。
 そんなとき、はるは亮子の「お金なら用意できます」と電話で話すのを聞き、
どういう意味か問い詰める。

【第24話】
はるは不審な電話をかけていた亮子を追及。
亮子は画廊経営のために必要なお金を貴彦に出資してもらうつもりだと打ち明ける。
 二人の様子を見ていたしのぶは亮子に、貴彦の絵の才能を本当に認めているかどうか聞く。
答えられない亮子。しのぶはかつて美術評論家から、貴彦には才能がない、
と断言されたことを語る。
 亮子も本当は貴彦には絵の才能がないことを分かっていながら、
貴彦に叔父から画廊を譲ってもらうために必要なお金を借りようとしていただけだったのだ。
 しのぶは亮子を責めはしなかったが、改めて貴彦に絵の才能がないことを思い知らされ、
内心では深く傷つく。
 はるはしのぶと貴彦の関係を悪化させないために、亮子を説得し、一芝居打つことを計画。
貴彦に絵の才能がないことをはっきりと告げる。
 その芝居を見抜いたしのぶは、自分も二人と同じ考えだと貴彦に言い、
好きなようにすればいい、と突き放す。
 従業員たちはそれぞれの立場で湯之国屋の今後を心配。
余計なことをしたと落ち込むはるを夏目は励ます。
 しかし、プライドを傷つけられた貴彦は立ち直れそうにない……。

はるちゃん6 DVD Vol.3

2005年04月14日 | ドラマ
【第13話】
はるたちは赤ん坊の美鈴を置き去りにした美里の行方を探し回る。
 貴彦は警察に知らせるというが、しのぶは旅館の皆が一生懸命探しているので、
もう少し待つよう言う。しかし結局美里を見つけることは出来ない。
 自分たちの手に負えないと皆が思う中で、この幼子に“捨て子”のらく印を押したくない
はるは自分が面倒を見るとつい言ってしまう。しのぶはそんなはるの思い通りにさせる。
 皆の前で大見得を切ったはるだが、育児は想像以上に大変で、仕事との両立も困難に。
自分も身ごもっている千草ははるを助ける。
 しのぶは典子と夏目にさりげなくはるをサポートして欲しいと頼む一方で、
登別の旅館中に協力してもらい美里を探すが、まだ見つけられずにいた。
 美鈴はところかまわず泣き出し、皆がペースをくずす。
典子ははるに休みを取るよういい、美鈴と二人、登別の街を散歩する。
そのときバッタリ極楽屋の近所で、同じく休みでスケッチに行く途中の貴彦と会う。
はるは驚くが、同時に美鈴も激しく泣き出してしまう。

【第14話】
街中でばったり会ったはると貴彦が話をしていると、美鈴が突然泣き出す。
はるはミルクを作りたいが両手がふさがって何も出来ない。そこへ極楽屋の主人、庄一郎が現れ、
店のテーブルを借りようとするが、なかなか見つからず、結局貴彦に一時美鈴を抱いてもらい、
ミルクの仕度を。すると、美鈴はぴたりと泣きやみ、にこにこと笑いだす。貴彦は思わず微笑み、
そんな貴彦を見て、はるもつられて微笑む。
 極楽屋の店内に入り、落ち着く一堂だが、
貴彦から「赤ちゃんことをもっと真剣に考えてあげて欲しい」と言われ、
はるは彼の違う一面を見た気分になる。いつもと違い和やかな雰囲気の二人を庄一郎がからかう。
 そこへ、旅館から貴彦に緊急の電話がかかってくる。
駆けつけると、仲居・渚の母親が娘を連れ戻しに来ていた。お嬢様育ちの渚は、
なんでも自分と優秀な姉を比べる母・敦子の束縛を嫌って半年前に家出してきていたのだ。
 美里を探すために留守にしていたしのぶに代わり、典子と夏目が相手するが、
興信所を使い渚のことを探し出した敦子は、自分の娘には仲居の仕事など向いているはずがなく、
未婚のまま妊娠している千草や、
捨て子の面倒を見るはるのいるような職場では働かせたくもないとまで言う。
 敦子の態度にうんざりした渚が旅館を飛び出してしまうが、はるが後を追いかける。
皆から報告を受けたしのぶは、一刻も早く旅館を出て行こうとする敦子に
頑張って働く渚の姿を見て欲しいと訴える。
その言葉に反応した敦子は湯之国屋に留まることにする。
 その頃、渚は極楽屋で周作さいてにくだを巻いていた。酔いつぶれた渚をはるは背負って帰る。
駆けつけたしのぶが暖かいまなざしでそんな二人を見つめる。
 渚は「お節介なんだよ」とポツリつぶやきあざ笑うが、その目には涙があふれていた。

【第15話】
渚を旅館の寮に連れて帰ったはるは、あらためて彼女の話を聞く。
 優秀な姉にコンプレックスを持ち、なにごともなげやりで、頑張らずやってきたという渚。
そんな言葉にはるは、仕事を精一杯やっている姿を母親の敦子に見せ、
自分もやれば出来るというところを知ってもらおうと励ます。
 敦子に認めてもらいたいという気持ちのある渚は奮起。敦子の部屋の朝食は母親の体を気遣い、
塩分控えめのメニューを夏目に頼み、他のお客からも喜ばれる仕事ぶりで、初めて充実感を知る。
 そんなとき、渚は中年の男性客の肩をもみ、セクハラを受けてしまう。
はるたちが渚の悲鳴を聞きつけ何事もなかったが、怯えて泣きじゃくる渚に、
敦子は、自分の言うとおりに生きてこなかったバチが当たったのだ、と言い、
すぐにも連れて帰ろうとする。
 しかし渚は湯之国屋で頑張る決意を固めていた。
 しのぶも、本人の意見を尊重すべきだ、と敦子に反論。
同じ過ちを犯した自分の辛さを打ち明ける。
 敦子は渚の持っている良さを思い出し、はるに「戻ってこなくていい。
どこにいてもあなたは私の子なんだから」というメッセージを託し一人で帰っていく。
 渚も母へのわだかまりを解き、号泣。そんな姿を見たはるは、
あらためてしのぶと貴彦の溝の深さを思うのだった。

【第16話】
はるが美鈴を預かって一週間。愛らしい笑顔をふりまく美鈴は、仲居たちのアイドル的存在に。
皆が美鈴の面倒を見たがり、はるは少しおもしろくない。
 しかし一方で、このままはるが美鈴を育てることは誰もがいいことだとは思っておらず、
それぞれに考え込む。しのぶもあちこち手をまわし母親の美里を探すが依然行方知れずだった。
 ところがその美里が、こっそり美鈴の様子を見に来る。それを板前の治と敦が発見。
仲居たちから口々に無責任さを責められ、言葉もなく涙を流す美里だが、
そこに現れたしのぶは「お客様、お戻りになったんですか?」と一言。皆驚くが、
はるの「赤ちゃんを預かっているだけ」という言葉を尊重したのだ。
 しのぶは美里から事情を聞く。半年前に夫を亡くしたという美里は、
美鈴と二人で何とか生きていくから子どもを返してほしい、と訴える。
 美里の身勝手さを憤ったはるは、美鈴は自分が育てる、といつものように勢いで宣言。
 しのぶも美鈴の宿泊代を請求し、支払えないなら美鈴を渡すことはできない、とつっぱねる。
はるや貴彦はまたしてもしのぶの真意がつかめずとまどう。
 その夜、はるは美鈴を背負って仕事。厨房で美鈴が手にしていたガラガラを落としてしまう。
それを団体客の特別料理をいくつも持った渚が踏んでしまい、バランスを崩しこけてしまう。
渚は美鈴を背負って仕事をしていたはるのせいだと言う。
皆の険しい視線がはるに集中するのだった。

【第17話】
美鈴が落としたガラガラを、お膳を運ぶ途中の渚が踏みつけ、特別料理が散乱。
渚は美鈴を背負っていたはるに食ってかかる。しかし美鈴の無邪気な笑顔に怒りを忘れ、
自分にも非があったことに気づき、料理を作り直してもらうよう板長の夏目に頼み込み、
はるや他の仲居たちも必死に頭を下げる。夏目は何とかしたいと思うが、材料が足りない。
 皆が美鈴を思いやりながら懸命に仕事をしている姿に
美里はひとまず自分が娘の面倒を見ることえを志願。
 いつもはクールなふりをしている貴彦も、本心では可愛い美鈴や旅館の仲間を守りたくて
周作に頼み魚を調達。しのぶは息子の本当の姿がうれしい。
 皆が抜群のコンビネーションを見せ、無事、料理が完成。
 美里は湯之国屋の人々の優しさに触れ、自分を見失っていたことに気づく。
しのぶもこれまでかたくなに生きてきただけで、
美里を助けてくれる人がたくさんいるはずだと励まし、一人ぼっちでないことを言い聞かせる。
 元気を取り戻した美里は食堂を営む夫の実家を頼って、美鈴と一緒に生きていくことを決意。
はるはほっとしながらも心に大きな穴が空き、つい涙ぐんでしまう。
そんな彼女に夏目はしのぶが陰日なたではるを助けていたことを告げる。
 周作と極楽屋で飲んでいた貴彦は、周作から仕事にもっと本腰を入れるよう言われても、
どうしても素直になれない。旅館に戻った際、はるに礼を言われても、それすら聞き流してしまう。
しのぶと貴彦のことを思うと胸が痛くなるはるだった。

【第18話】
はるが土産物売り場で接客していると、葵は猫撫で声で近づいてくる。
怪しい健康食品を一緒に売らないかと言ってきたのだが、はるは相手にしない。
果たしてそれがマルチ商売であることが判明し、板前の治が50万、仲居の典子が20万、
葵自身も120万円つぎ込んでいいたことが分る。
 しのぶはペナルティとして、葵に3パーセントの減俸を言い渡すが、
大金持ちになるのが夢だという葵に、まったく反省の色はない。
 そんな時、挙動不審な中年の女性、つぐみが予約なしで湯之国屋に来る。
歌が大嫌いだというつぐみは、旅館にカラオケがないことを必要以上に確認。
仲居の鼻歌にも眉をひそめ、
カラオケを要求する男性客にもケンカ口調で「うるさい」とわめき散らす。 
 その夜、はるが夏目と極楽屋で飲んでいると、
失踪した演歌歌手を探すマネージャーの下山と知り合う。
彼からかつて遥子が演歌歌手としてデビューしていたことを聞かされ驚く。
さらに、下山の話から、歌嫌いの女性客がどうやらその歌手であると思いつくのだった。

はるちゃん6 DVD Vol.2

2005年04月14日 | ドラマ
【第7話】
しのぶ、貴彦親子の会話を聞いてしまったはるは、しのぶの心情を心配する。
せめて自分は仲居の仕事を頑張ろうと張り切るが、ほかの仲居たちはおもしろくない。 
 そんな時、湯之国屋に一見やくざ風の中年男、海藤と力石がやってくる。
はるが担当を押し付けられるが、話を聞くと二人はかたぎになった元やくざで、
真面目に仕事に打ち込んでいた。疲れを取るため温泉旅行に来たのだが、背中の刺青を気にして、
露天風呂に入るのをためらう。はるはしのぶに二人を温泉に入れたいと相談。
貴彦や典子は反対するが、時間制限をして、温泉を楽しんでもらうことに。
 その二人が典子の担当の男性客、田山とトラブルを起こしてしまう。
三年前に妻を亡くした田山は、今でも妻と旅行をしている芝居を続け、
その妻と海藤たちがぶつかったと怒り、
「お前らのような者たちが生きていることすら許せない」と暴言を吐く。
 はるは思い出に縛られている田山を責め、海藤たちを涙で弁護する。
しのぶにも誠意を込めて謝罪された海藤たちは感動し、
次の日、田山も前向きに生きる気持ちになったことをはるに告げる。
 その夜、千草が目に涙をためて旅館に帰ってくる。

【第8話】
千草がもう一度湯之国屋で働かせてほしいと泣きついてくる。妊娠していることを皆の前で告白、
信じていた彼に裏切られたと打ち明ける。千草は、自分の相手が以前、
湯之国屋で働いていた板前の銀次だということも話し、
彼と共に生きるつもりだったのに自分の所持金まで持っていなくなってしまったと言う。
はるは母としてたくましく生きたいと懸命に訴える千草を応援するが、
しのぶはしばらくテストをしてから結論を出すと言う。はるはその真意が掴めない。
 また、貴彦はしのぶに何も教えてくれなかったことを責め、
はるが来てから旅館全体がギクシャクしてしまったと、またしてもはるを辞めさせるよう迫る。
 はるは千草の体を気遣い、渚の部屋に戻る。そこへ百合が来て、
皆に典子が千草の復帰祝いを極楽屋でするという。すぐに泥酔して典子が千草に絡むが、
後ではるは、典子が再婚した夫との間にいる義理の子供たちとうまくいってないことを知る。
その頃、夏目は自分の下で働いていた銀次の不始末をしのぶに詫びる。
しかし、しのぶは誰のことも責めず、千草を応援するためにテストをするのだと告げる。
 翌朝からはるは、千草の分も働こうと力仕事をかってでる。
面白くない典子は、運ぶ必要のない山ほどのビールケースをわざとはるに運ばせ、
貴彦も意味のない用事を立て続けに頼みはるはくたくたに。
 そこへ、典子がとんできて、子どもの客が迷子になったから探すように言いつけられる。
 はるは街中を探し回るが、途中で立ちくらみがして、倒れてしまう。

【第9話】
典子にこき使われたはるが街中でダウン。それを偶然通りかかった周作が介抱する。
すぐに典子が嘘をついたことが分かるが、はるは自分が勘違いをしたと言い張る。
千草は全てをしのぶに話すが、はるに迷惑を掛け、いたたまれないが、
お腹の子のためにも湯之国屋を出て行かないという。
しのぶは、千草の決意を認め、あらためて湯之国屋で働くことを許す。
貴彦はそんなしのぶにまたしても楯突く。
いつまでも子供のように拗ねる貴彦に周作も心配になる。
 翌日、湯之国屋に若いカップル客、達也と真美が来る。
はるの担当だったが、達也の希望で典子に代わる。典子は得意げだったが、
達也の顔を見たとたん、蒼くなって逃げ出してしまう。
達也から典子の接客態度が悪いとクレームがつき、
さらに食事時には、その日が魚料理であることを知り、
料理が出来上がっていることも分かっていながら、「魚は食べたくない」と急に言い出し、
典子を困らせる。
 真美はいつも優しい達也の変化に戸惑う。
 典子は板長に頼み込んで肉料理を作ってもらうが、
達也はその料理にも文句をつけ、出された料理をひっくり返す。
 典子のようすが心配なはるは典子の後を追っていくが、
達也の我がままし放題の姿についに切れてしまう。

【第10話】
はるは達也に食って掛かる。仲居たちも心配し、しのぶと貴彦もようすを見に行くが、
達也が典子の息子であることが分かる。
十三年前、自分と父親を捨て他の男性と逃げた典子に復讐するため、登別へ来たと言う。
父親は酒とギャンブルに溺れたろくでもない人間だったが、典子が出て行った後、事故で亡くなり、自分は施設で暮らしたと言う達也。
 真美は二人の初めての旅行にそんな意味が込められていたことにショックを受ける。
 仲居たちは典子にしばらく休暇を取る事を進める。
それでも典子は、幼い頃はとても出来た子だった息子を歪ませてしまった責任を取り、
最後まで担当を外れないと言う。
 達也が今度は芸者を用意しろと言ってくる。登別にはいないことを知っての嫌がらせだった。
典子は許して欲しいと頼むが、達也は典子に芸者の格好をすることを要求。
 腹を立てたはるは、自分が芸者に扮し達也の前に登場。芸を披露するが、
達也は正座をしてうつむくだけの典子を見つめ、もう飽きたので明日の朝、帰ると言う。
 仲居たちは作戦大成功と喜ぶが、はると典子は浮かない顔をする。
 そんな二人をしのぶが呼び出し、はるの行動が典子と達也のためになっていないと語る。
一度も目を合わせようとしない典子の態度が達也を意固地にしていると忠告し、
達也は典子に会いたくて来たのだと励ます。はるも達也は甘えたかっただけだと典子を応援。
 その頃、帰り支度をしている真美に達也は、
本当は結婚するつもりの相手を母親に紹介したかったのだと告白。
そこへ芸者姿になった典子が現れ、達也の目をしっかりと見据え、
いつも達也のことを思っていたと訴える。
 達也は素直な気持ちになって、婚約者の真美を典子に紹介する。
 はると典子の距離は少し近づくのだった。

【第11話】
貴彦ははるを見つけては言わなくていいことつい口にする。
貴彦に想いを寄せ、二人の仲を嫉妬した百合がはるに大浴場の掃除を言いつける。
 ところがその大浴場はしのぶがすでに掃除を始めていた。温泉宿にとってこの湯の出る場所と
従業員がとても大切だと言うしのぶの言葉がはるの胸に染みる。
 年配の夫婦客・忠彦と芳美が、新婚旅行以来43年ぶりに湯之国屋に訪れ、
はるが心をこめてもてなす。しかし、最初の旅行で食べた思い出の料理を事前に頼んでいたのに、
電話を受けた貴彦がそれを忘れていて、用意していなかったことが分かる。
 しのぶとはるは他のホテルを当たって材料を調達し、
夏目に頼み込んで急きょ料理を作ってもらう。
 夫婦は感激して、涙ぐみながら料理を味わう。
 はるも思わずもらい泣きするが、
貴彦は、たかが料理一つで騒ぐことはないのに、とケロリとしていた。
 かっとなったはるは貴彦に食ってかかり、
それが発端で従業員や客を巻き込んでの大騒動になる。
 しのぶは喧嘩両成敗で二人に一週間のトイレ掃除を命じる。
はるは貴彦に甘いしのぶの態度に疑問を感じる。
 そんなはるに仲居たちは新入りが口をだすことでないと釘をさすが、
美術の道で生きていきたかった貴彦に無理やり旅館を継がしたことに
しのぶも負い目があるのでは、ということを聞かされる。
 それでも納得のいかないはるだった。

【第12話】
貴彦を甘やかしているしのぶに失望したはるは、その夜、極楽屋で泥酔し、
遥子や居合わせた周作にからむ。
 そのうえ、店にしのぶがやって来たことも知らずに彼女の悪口を言いふらし、
ついには本人にも面と向かって「ダメな母親の女将さんなんて大嫌いです」と言ってしまう。
 しのぶは自分が親ばかだとわかっていたが、しばらくは態度を改めるつもりはない。
 翌朝、はるは昨夜の醜態について、仲居たちから厳しく注意を受ける。
 しのぶに酒を引っ掛けた上に暴力を振るったと嘘をつかれても、
何も覚えていないはるはそれを信じ込んでしまう。
 はるはしのぶに謝るが、何も気にしていないしのぶは相手にしない。
 その日、赤ん坊の美鈴を抱いた母親・美里が湯之国屋へ来る。
夫は仕事で来られなくなったという。母親一人で大丈夫だろうか、と迷惑顔の貴彦。
はるは憮然とするがいつものように精一杯もてなす。
 ところが翌朝、赤ん坊が泣き続けることを不審に思った渚が部屋をのぞくと、
美里の姿が見当たらない。
 それだけでなく「この子を頼みます」とだけ書かれた手紙を見つけ、はるは言葉を無くす。

はるちゃん6 DVD Vol.1

2005年04月14日 | ドラマ
【第1話】
松本浅間温泉を旅立ってから一年。
各地でさまざまなアルバイトをしてきたはるだったが、そんな生活に区切りをつけようと、
東京のアパレル会社で働くことを決心する。しかしどうしても心が踊らず、
新生活のスタートを前に、北海道へリフレッシュ旅行に出かける。
 千歳空港に降り立ったはるは、ヒッチハイクをしたと勘違いされ、
トラックを運転していた漁師の周作と知り合い、登別温泉まで乗せていってもらう。
 折しも、登別では地獄祭りの真っ最中。温泉街は熱気に包まれ、はるも浮かれて祭を楽しむが、
やはり観光に来ていた若者たちと一騒動起こしてしまう。
そこへ一人の女性が現れ、その場を丸く修め去っていく。
 再び街を歩き始めたはるは、同じ年くらいの女性・千草と軽く触れ合う。
ところが千種が大げさに転び、足に怪我をしたと言う。
千草は旅館「湯之国屋」の仲居で、満室の客をかかえる支配人貴彦は頭を悩ませる。
 そのとき、女将のしのぶが現れ、彼女を見たはるは驚く。
先ほどのケンカの場を和やかにしてくれた女性だったのだ。
「怪我をさせたというなら、あなたが仲居をやってくれないかしら?」
そうしのぶに言われたはるは…。

【第2話】
どういう巡り合わせか、はるは湯之国屋で一日だけ、仲居のピンチヒッターを務めることになる。
但し、今回はリフレッシュするための旅行だと自分に言い聞かせ、
みんなに仲居をしていたことは秘密にする。
 一人で手早く着物を身につけ仲居たちを驚かせたはるは、支配人の貴彦に旅館を案内してもらう。
貴彦はしのぶの息子で、父親は幼い頃に亡くなっていた。
貴彦は旅館の仕事に魅力を感じていないようで、
一日とは言え、仲居をしようとするはるにあきれる。
 チェックインの時間となり、客たちが到着する。はるは何をやっていいのかわからず、
まごつき、仲居たちにも辛く当たられる。
 夕食の準備で慌しいなか、ベジタリアンの客がいることがうまく厨房に届いておらず、
板長夏目の怒声が響く。夏目をなだめ、てきぱきとトラブルを処理するしのぶに、
はるは惹かれるのだった。

【第3話】
一日だけのピンチヒッターを終えたはるに、しのぶがあと数日間働いてもらえないかときりだす。
千草の怪我の状態がまだ良くないという。
内心喜びながら、はるはあと三日間仲居の仕事を手伝うことに決める。
 旅館の寮に泊まることになったはるは、まだ若い渚と同室になる。
わがままな渚に邪魔者にされても、それをさらり受け流すはるだった。
 翌朝、はるは韓国人の青年・石順とその母親の部屋へ朝食を運ぶ。
石順から登別の観光地についていろいろ質問されるが、はるは全く答えられない。
母との旅行がこれでは台無しだと怒る石順に、はるを追い出されてしまう。
 自己嫌悪に陥るはるに、しのぶが発破をかける。"仲居のプロ"としてやる気を出したはるは
温泉街を歩き回り、見所をチェックし、資料集めを始める。
 その途中立ち寄った海産物屋で、はるは漁師の周作と再会。父親の経営する店だという。

【第4話】
不機嫌な石順親子が旅館を出たところへ、はるが飛び込んでくる。
はるは手作りの観光地図を差し出し、たどたどしい韓国語で話しかける。
親子は笑顔になり、満足そうに去っていく。
 本来持っている天性の魅力で事を解決したはるだが、
彼女がこれまで仲居をしていたことを知ると、
仲居頭の典子をはじめ他の仲居たちはさらに冷やかな反応になる。
 その夜、はるは彼女たちから、街の名物居酒屋「極楽屋」で行われる歓迎会に誘われる。
ところがそれは、はるをいじめる会だったのだ。
いつものようにつまらないことにはめげないはるだが、一人、様子のおかしい千草が気になる。
 その極楽屋に、偶然貴彦と周作がやってくる。性格も体格も両極端の二人は幼なじみで、
はるは、周作の話から、貴彦が絵描きを目指していたことを知る。
 店がにぎやかになったのを見計らい、千草がこっそり店を抜け出す。
はるが後を追うと、千草は松葉杖を放り出し普通に歩き始める。
はるは驚くが、さらに千草は車で待っていた男にお金を渡すのだった。

【第5話】
千草の不審な行動を目撃したはるは、千草を追及する。
千草は足の怪我は嘘で、実は妊娠していると告白。
お腹の子どものためにきつい仲居の仕事を休みたかったのだった。
子どもの父親は同じ旅館で働いていた板前で、仕入れのお金を持ち逃げしていた。
しかしそれは彼の母親の病気を治すためしかたのなかったことだと言う。
 幼い頃に両親を亡くし、18の時から湯之国屋働いてきた千草は、
しのぶを裏切りたくないから彼のもとへ行けない、と悩んでいたのだ。
 そんな彼女のために、はるは一芝居打つことを思いつく。自分が千草より優秀なところ見せつけ、
彼女を旅館から追い出し、その後釜におさまるというシナリオで、
翌日から二人はわざと張り合う。
 その結果、千草を居づらくさせるはるだったが、しのぶが千草と共にはるを呼び出し、
いきなり頬を叩かれる。しのぶはすべてを見通し、
千草が本当のことを言い出すのを待っていたのだ。
 はるは改めてしのぶに、湯之国屋で働かせてほしいと頭を下げる。
仲居の仕事が好きなのに、その気持ちを押し殺してきた間違いに気づいたのだ。
 自分を辛い立場に追い込んでも笑顔でいるはるにしのぶは、「けっぱれ」と優しく微笑みかける。

【第6話】
はるは東京の会社への就職をやめ、登別温泉の湯之国屋で働き始める。
 しのぶや板長の夏目ははるに一目を置くが、
はるが千草を追い出したと思い込んでいる仲居たちは、はるにつらくあたる。
特に、典子は仲居頭の座をはるに奪われるのではないかと敵意をあらわにする。
 旅館の仕事が好きでない貴彦も、元気いっぱいに仕事に打ち込んでいるはるに白い目を向け、
しのぶにはるを辞めさせるように言う。はるはそんな貴彦に反発。
何かにつけて、二人はいがみ合う。
 はるが旅館の寮に移り、千草がいた部屋を使うことになるが、仲居たちはやはり反発。
しかし、誰もいないところで葵が優しい言葉をかてくるが、何かとお金を取ろうとする。
 そんなとき、貴彦はある新聞記事を読み、急に荒れ、仕事にも集中しなくなる。
実は自分より才能がないと思っていた大学時代の同期生が絵画展に入選したのだ。
画家になる夢を押しつぶしたしのぶに、ただ怒りをぶつけるのだった。
二人のやり取りをつい聞いてしまったはるだが…。