hekky’s goo blog

へっきーです
独り言のように自己満足で
いろいろ書き綴っていきますか
(ΦωΦ)ふふふ・・・よろん♪

三津谷葉子 水戸黄門

2009年08月07日 | ドラマ
今日一生懸命
熱く 語ってたのに
いざ 投稿ボタン押したら

ログイン画面がでてきて

すべて 消えてしまった gooブログ


あ~悲しい _| ̄|○ ガクッ


改めまして黄門様。

ディーガの新番組自動録画で

スペシャル版と 第2話を見た。


この 三津谷葉子ってのが
気に入っちゃった♪


でも どっかでみたなぁと
思ってたんだけど




これか?






そうそう この人だよ


さすが グラビア

撮り方で ぜんぜん 雰囲気変わるのな
!!(゜д゜)!!

全部 同一人物・・・




すごいな(笑)

でも3話で終わりなんだってね
残念~



で、水戸黄門
やっぱり 東野のじっちゃんのがイメージ強くて
大好きなんだけど
助さんの・・・いや 里見浩太郎の黄門様も
違和感あったけど だいぶなれた(笑)


好きな 原田龍二も出てるし 助さん!

格さん のヒトは なんか 目の具合が
スターゲイトのティルクにみえてくるんだよな~

モリーさん わかりますかね?(苦笑)

今週の 安達裕実も なんか よかったぞ^^

来週は 坂上忍がでるので 楽しみだ♪

あ~ 
ポニーテールは 振り向かない また 見たくなったぞ(爆)

人妻と駆け落ちしてドロドログダグダしてた ベーシスト役の坂上忍が
懐かしいw

わかるヒトは めっちゃ 大映通 (*≧m≦*)ププッ

え? 何それって ヒトは ⇒ 大映テレビ ドラマシリーズ ポニーテールはふり向かない 前編 [DVD]


さて もう消えるなよ?( ̄ー ̄; ヒヤリ

投稿押す前に Ctrl+A そして Ctrl+C

これで オッケェ~!!!(゜▽゜)ゝ(爆死)


夢で逢いましょう 矢田亜希子 めんこい~(ノ´∀`*)(今更

2008年12月01日 | ドラマ

何気に 今日曜日の深夜に入ってる
再放送の このドラマにハマってしまった(遅w


矢田亜希子 めんこかったな~^^

これで ドラマよろしく
リアルでも押尾とデキちゃったのかい?


ほかのドラマは見たことないんだけど

また なか再放送で機会があったらみたいな♪


北原ハツミ(矢田亜希子)は
海上自衛官の父・恭太郎(長塚京三)と祖母・華子(野際陽子)と
3人で暮らす26歳の歯科衛生士。
ある日、ハツミに3人の若い男がプロポーズを申し入れた。
ハツミが結婚するまでの生活と、家族との愛情を描いたホームコメディー。




↑ いいねぇ(*´ -`)(´- `*)


ドラマは後残すところ 4回

昨日は グッときたね~。・゜・(ノ∀`)・゜・。



みてて 娘ほしくなったよ(苦笑)




その前に ヨメ・・・・

ヨメの前に 婚約者・・・


そのまえに ・・・


ヽ( ´ー)ノ フッ




まだいいや といいつつ
何年経過していくのだろうね (*≧m≦*)ププッ


まぁ、こればっかしは
縁とタイミングだからね (;´Д`A ```


刑事犬カールⅡ

2006年07月07日 | ドラマ

刑事犬カールの続編が
今日7月7日から ファミリー劇場にて放送開始されましたヽ(゜∀゜)メ(゜∀゜)メ(゜∀゜)ノ



坂上味和、江藤博利、谷啓、川津祐介、ラビット関根(関根勤)

81年、全24話。

#1 「空に舞う刑事犬」
#2 「命のロープを放すな」
#3 「一匹だけの大尾行」
#4 「迷子と消えた拳銃」
#5 「バスジャックを追え!」
#6 「野良犬と赤いクツ」




知らない人ばっかだわぁ~(´Д`) ハァハァ


でも、関根勤!!??



今色々 出演者検索してみると・・・面白い(´Д`)ハァハァ(笑)


坂上味和・・・(´ρ`)ヘー カールに出た翌年に脱いじゃったの~(汗)


で、ヒロインを巡って争うライバルな男たちは・・・

江藤博利・・・どっかで見た顔だと思ったら・・・ずうとるび!?

       え?w そんなん知らん??w(='m') ウププ 知ってる方は30代以上ですネ(゜∀゜)アヒャヒャヒャヒャ


加藤純平・・・よく知りません^^; はぐれ刑事純情派にでてた?人・・・?



前回とのつながりはないのかな~
カールの前の担当訓練士の おねえさん 木ノ内みどりおねーさんは
でてこないのかな~

ゲスト出演したらおもしろいのにな~

それはないのかな

でも、このカールⅡ・・・全く記憶にないんだよな~(゜-゜)(。_。)うん。


初代のが印象強くてね~。



さって、これから たのしみだね~ ̄m ̄ ふふ

それにしても・・・ 関根勤 (・∀・)イイ!!(笑)

刑事犬カール

2006年01月10日 | ドラマ
これを知ってる人は なかなか少ないはず というか
貴方は30代ですね(笑)
制作年は1977年
当時のアイドル 木之内みどりの演技が今みれば 初々しさと また
登場する当時の車が 非常に懐かしさを誘う!!(笑)

小さいころ再放送で見てたと思うが

ずーっと『刑事犬』ではなく警察犬カールだと思ってました(T▽T)アハハ!

実際は 刑事犬とは言わず 警察犬というんですけどね。

DVDも出てますね~

刑事犬カール DVD-BOX



ファミリー劇場にて 放送開始ヽ(´ー`)ノ
ありがとう ファミリー劇場≦(._.)≧ ペコ

毎週金曜日13:00~ と 毎週木曜日 深夜3:00~ 2話連続放送

カールⅡまで放送してくれるのかな?楽しみですね
っていうか Ⅱあったの知らなかった(´Д`) ハァハァ



警察犬カール号の活躍を、スリルとサスペンスの中に描き、人間も及ばぬ知恵、犬ならではの勇気、人情あふれる人々との交流などを通じてストーリーは進む。
主人公のカール役には300頭の犬の中から選ばれた、須藤警察犬訓練学校所属のジル号が選ばれた。
カールの担当訓練士・高杉洋子婦警には木之内みどりが選ばれ、カールの元の飼主・北条進に宮脇康之、
高杉洋子の先輩・大島孝司巡査部長に加納竜がレギュラー。3人と1匹の活躍を中心に事件を解く!

『あらすじ』
東京郊外の「北条愛犬ホテル」は北条進の父・謙造が経営している。
そこに遠縁の娘・高杉洋子が、女子大に入るために上京してきた。
女手の無い北条家は洋子を大歓迎するのだが、洋子は女子大ではなく、警察学校へ入学してしまう。
洋子の父・修平はカンカンに怒るが、洋子の意志は固い。
なぜなら、洋子は幼い頃に山で迷子になったところを警察犬に救われたことがあり、その記憶が警察犬の訓練士への志望を固めている。
警察学校を卒業した洋子は、進の飼い犬だったカールとともに警察犬訓練所に入る。
第三訓練所に配属された洋子は生来の負けず嫌いから、カールと共に様々な事件に挑んでいく…。

1 細く赤い絆
2 君とあるく銀座
3 狙われたヒーロー
4 秋の大追跡
5 明日に続く道
6 危険な足音
7 愛のブレスレット
8 オソエ! 炎のように
9 可愛い道しるべ
10 ヒキ逃げ!
11 探偵犬バド
12 スーパーカー少年の冒険
13 ボタンと友情
14 明日の愛
15 オカリナが聞こえる
16 勇気をありがとう
17 カールの羽根つき
18 ボールはどこだ!
19 ワンワン子守歌
20 真夜中の消防犬
21 飛べ飛べ白うさぎ
22 わたしの犬も警察犬
23 乳母車で初出動!
24 まごころを君に
25 折り鶴の祈り
26 北国の追跡
27 走れ! 雪の中を
28 炎の向うに思い出が
29 ワンワン大捜査線
30 カールは歌う!
31 君のくれた勇気
32 犬が剣道を!?
33 サァ 学校へ行くんだ!
34 五月晴れにジャンプ!
35 君はガード犬
36 九官鳥は特別捜査官
37 リーダー犬誕生
38 ほんものはどっちだ!
39 警察犬! 全員集合!!

全39話

RD用 はるちゃん5 ~あらすじ~ Vol.3

2005年06月12日 | ドラマ
<第41回>「人気番頭の復活」
 番頭の源さんが信州屋に復帰。以前の活気が戻ってきた。
 源さんが大切にしている盆栽に、若い男・石坂が勝手に鋏を入れていた。はるが注意すると、自分は造園師だ、と石坂は悪びれもせずに答える。
 その石坂が、カップルの野田、江里子とともに信州屋に泊まる。
 三人は一見、楽しそうだったが、はるは野田と江里子の言い争いを聞いてしまう。帰ってほしい、という江里子に対して、ガンの手術を目前にひかえた江里子を気遣う野田。
 はるは思わず、江里子を励ますが、石坂から無神経だと非難される。
 実は、江里子は乳ガンだった。

<第42回>「深刻な恋人たち」
 はるは江里子が乳ガンだと知り、ショックを受ける。
 石坂は野田の親友で、江里子の不安を和らげるために、旅行へ誘ったという。野田は江里子の支えになりたいと言い、彼女がなんと言おうと、自分の気持ちは変わらないと。
 江里子は思いつめた表情で、どこにも出かけようとしなかった。かなえから、二人のことは二人に任せたほうがいい、と忠告されていたはるだったが、じっとしていられなくて、観光用のパンフレットを持って、江里子の部屋へ行く。
 すると、中から言い争う声が・・・・・・。別れたい、と主張する江里子に対して、きっぱりと拒否する野田。江里子は信じられない言葉を浴びせかける。

<第43回>「愛のために別れる」
 江里子が一人だけでチェックアウトすると言いだす。
 はるは江里子の本心を知るために、野田と一芝居打つ。
 果して、江里子は野田への愛を告白。
 が、野田は江里子の望みどおり別れるという。
 はるは源さんやかなえと江里子を励ます。江里子は野田の胸に飛び込み、二人で生きていく決心をする。
 ここ何日か仕事が上の空の公平が、ヘッドハンティングされていることを打ち明ける。龍二はどこへでも行け、と雷を落とすが、はるはひきとめる。
 かなえは勝人の協力で、バリアフリーのための改装計画を立てる。二人の親密そうな様子に、仲居たちはあれこれ噂し合う。

<第44回>「客のプライバシー」
 通いの仲居・シズ子が亭主に愛想を尽かして、家出。寮に転がり込む。
 信州屋に、会社の部長・桑野が宿泊する。どこか拒絶的な桑野に、首を傾げるはる。そのうえ、気になることに、桑野は鞄の中にロープをしまっていた。
 その日、桑野を知っている男が、たまたま信州屋に泊まる。その男の言葉から桑野がリストラされたことを知るはる。桑野は再就職が決まったというが、はるは信じられない。
 その夜、桑野が大浴場の前に倒れていた。自殺か、とはるらは心配するが、気分を悪くしたのだった。
 翌日、はるの連絡を受けて、桑野の妻・博子が駆けつけてくる。動揺する桑野・・・・・・。

<第45回>「預かった離婚届」
 桑野は会社をリストラされたことを博子には黙っていた。が、博子はすでにそれを知っていて、離婚届をつきつける。
 かなえはその離婚届を預かり、二人でもう一度よく話し合うよう訴える。
 翌日、桑野と博子は二人で再出発する決意をし、仲良く安曇野観光に出かけていく。
 シズ子の夫が入院。離婚を口走っていたシズ子だが、あわてて病院へ駆けつける。
 博子が厳しい顔で戻ってきて、一人で帰ると言いだす。桑野が相変わらず尊大なので、嫌気がさしたという。はるは、桑野の博子への思いが伝わる“あるもの”を見せて、二人の中をとりもつ。

<第46回>「降ってわいた縁談」
 勝人の母で、ハワイで手広く商売をしている八重子が、信州屋を買い取りにやってくる。
 かなえは断るが、八重子はしばらく信州屋に滞在するという。勝人はそのことを知らなかった。
 八重子は手に入りにくい酒を注文したり、献立にはない料理を要求したり、わがまま放題。はるは必死に八重子の望みどおりにする。
 その夜、様子のおかしい一組の老夫婦が信州屋に泊まる。「美鈴」では信用できない客は泊めない、という八重子。
 果して、翌朝、老夫婦は置き手紙を残して姿を消す。詐欺だと主張する八重子に対して、はるは否定。
 八重子は勝人に、はると結婚するよう言い渡す。

<第47回>「電撃プロポーズ」
 はるの仕事ぶりに惚れ込んだ八重子が、はるを勝人の嫁に決める。はるも勝人も拒否するが、八重子は意に介さず、かなえのところに話しにいく。今夜正式に縁談を進めたいから、かなえに立ち合ってもらいたいと。
 かなえは動揺を隠して、はるに勝人との結婚を勧める。
 かなえと勝人が互いに好意を抱いているのを知っているはるは勝人に、自分の気持ちをストレートにぶつけるべきだ、とはっぱをかける。
 その夜、信州屋で、八重子を中心に縁談の話し合いが行われる。勝人ははるとの結婚をきっぱりと断り、突然、かなえにプロポーズする。

<第48回>「幻の恋人探し・・・」
 勝人がかなえにプロポーズ。はるは喜ぶが、八重子は勝人をけしかけたはるがまるます気にいり、はるのことは絶対にあきらめないと言い張る。
 はるはかなえと勝人の仲がうまくいくよう、仲間たちに協力を求める。
 一方、かなえは勝人の気持ちは嬉しいものの、信州屋の暖簾のことを考えると、どうしていいかわからない。
 未来はかなえの恋愛に、激しく動揺する。
 翌日、八重子が再びはるを訪ねてきて、ぜひ嫁に来てほしいと懇願する。思いあまったはるは、自分には恋人がいると宣言。彼を八重子に紹介するはめになる。
 途方に暮れたはるは、造園師の石坂とばったり再会。名案を思いつく。

<第49回>「嘘の恋人同士」
 はるは石坂に恋人のふりをしてもらうよう頼む。人助け、と聞き、石坂はしぶしぶ承知。はるは石坂を信州屋へ連れてくる。かなえははるの芝居をすぐに見抜くが、はるは気にせず、八重子に石坂を紹介する。
 八重子は石坂にいろいろな質問をする。石坂の言葉に嘘がないことがわかった八重子は、きっぱりはるのことを諦める。
 はるは計画がうまくいって、大喜びするが、八重子の涙を見て、心が痛む。
 未来が北海道の全寮制の高校へ行きたいと言いだす。かなえは絶対反対。
 彩が、ストーカーのようなメル友のことで、未来に相談にくる。

<第50回>「気づいてない愛」
 翌日、彩からの電話で飛び出していった未来が、彩、恵と脅えながら帰ってくる。ストーカー男に追われているという。
 そこへ、仕事に行く途中の石坂が通りかかる。その日の仕事は石坂の将来がかかった大切な仕事だったが、石坂ははるのことを放っておけなかった。
 まもなく、ストーカー男が乗り込んでくる。ナイフをふりかざす男からはるを守るため、石坂は手に怪我をする。
 勝人が駆けつけ、男を撃退する。
 かなえは未来のために、勝人からのプロポーズを断る。
 石坂は仕事に遅れた責任をとって、退職。信州屋で働くことになる。

<第51回>「石坂くんの告白」
 石坂が信州屋で働き始める。主に雑用係だが、その真面目な働きぶりに、皆、好感を持つ。石坂ははるのことが好きだった。ある日、石坂ははるに告白。つき合ってほしい、と申し込む。はるは驚くが、今は仕事しか眼中にないと言って、話をはぐらかす。
 はると石坂のことが、仲居たちの噂にのぼる。皆にからかわれても、はるのことはあきらめない、と石坂は屈託がない。
 そんなある日、はるは旅行者らしい若い女性・千晶と知り合う。恋人が突然いなくなった、と泣く千晶の話を聞くうちに、はるは千晶の相手が石坂だと知る。
 はるは千晶を石坂にひき合わせる。

<第52回>「苦悩の三角関係」
 千晶は、石坂が自ら破門を申し出た親方の娘だった。石坂との結婚を夢見ていた千晶は、なぜ黙っていなくなったのか、と石坂に問いかける。千晶に好感を持つものの、恋愛感情を抱いたことのない石坂は、困惑顔。
 一方、はるは千晶の純粋な愛に胸を打たれ、千晶を応援することに決める。
 千晶が、信州屋で住み込みで働きたいと言いだす。石坂は千晶に帰るよう言い聞かせ、自分ははるのことが好きだ、と打ち明ける。
 ショックを受けた千晶ははるを恨みながら、帰っていく。自分のお節介が千晶を傷つけることになり、はるは深く落ち込む。石坂もまた傷ついていた。

<第53回>「悲しい置き手紙」
 計らずも、千晶と石坂を傷つけてしまったはるは、自己嫌悪に陥り、石坂とまともに向きあえなくなる。はるはひたすら仕事に打ち込み、なんでもかんでも1人でこなそうとする。
 そんなはるを心配して、源さんが話を聞く。はるは、これ以上石坂を傷つけたくないから、本気で仕事にかけているところを見せるしかない、と答える。源さんは勇気を出してケジメをつけるべきだと忠告する。
 はるは石坂に謝り、自分の気持ちを伝える。はるがどんなに仕事を愛しているかわかった石坂は、自分の方からも謝る。
 翌朝、石坂が1枚のメモを残して、信州屋からいなくなる。

<第54回>「失恋の痛み・・・」
 石坂が黙って、はるの前から姿を消す。ショックを受けるはるを気遣い、かなえはその日1日、はるに休みを取らせる。
 その夜、はるは源さんから、別れた妻と再び入籍したことを知らされる。源さんの妻は寝たきりだが、「一瞬、一瞬のお互いの思いを大事にしたい」という源さんの言葉に、はるは心打たれる。
 八重子が、石坂の親方から預かったという剪定バサミをはるに届けにくる。石坂の腕をかっている親方からの贈り物で、石坂に渡してほしいと。
 石坂は今、上高地にいて知り合いのホテルでアルバイトをしているという。
 はるは上高地へ駆けつける。

<第55回>「上高地での再会」
 はるは石坂のいる上高地のホテル「白樺荘」へ駆けつける。
 そして、石坂に剪定バサミを渡し、いろいろと語り合う。
 その夜、はるはホテルに泊まり、翌朝、帰る。石坂は“たいまつ祭り”までには帰ると約束するのだが・・・。

<第56回>「愛のお見舞弁当」
 石坂が怪我をして、病院へ運ばれる。命に別状はなかったが、全治一ヵ月。子どもを助けようとして、崖から落ちたという。はるは献身的に看病する。かなえたちはそんなはるを温かく見守る。
 まもなく、石坂が退院。完治するまで、信州屋で養生することに。
 はるは石坂に愛を告白しようとするが、言いそびれる。
 その夜、石坂の退院祝いの祝宴が開かれる。酔った源さんは石坂に、はるを幸せにしてほしいと頼む。
 数日後、八重子が険しい表情で、かなえを訪ねてくる。親方の話によると、石坂の怪我をした手は、二度と元に戻らないと・・・・・・。愕然とするはる・・・・・・。

<第57回>「悲しすぎる宣告」
 石坂の右手は日常生活に支障はないが、造園師として復帰するのは無理だという。はるは仕事が手につかず、石坂に事実を告げることなどとうていできない。
 信州屋に、若い女性客・悦子が来る。
 そして、翌朝、悦子を追って、恋人の戸田が来る。戸田はJリーガーだが、怪我で再起不能になり、悦子から別れをきりだされていた。
 はるは、二人で新しい夢を見つけてほしい、と悦子を非難。はるの気持ちがわかるかなえは、土下座して悦子に謝る。
 結局、戸田は一人で帰っていく。
 その夜、はるは思いきって、石坂に右手のことを告げる。

<第58回>「奇跡を信じて・・・」
 はるは石坂に、右手の神経麻痺は治らないことを告げる。石坂はショックを受けたものの、「努力すれば不可能なことはない。怪我は絶対に治して見せる」と笑顔を見せる。
 翌日、石坂は今まで通り仕事ができることを証明するために、頼まれていた仕事に出かけていく。
 その日、シズ子が休みをとり、志保と南は急病で働けなくなる。かなえは予約客を断ろうとするが、はるは「努力すれば不可能なことはない」と、一人で乗りきるつもり。
 口うるさいことで有名な会社社長・百瀬が宿泊。自発的に仲居の仕事を手伝っていた未来の茶髪が気にいらず、憤慨して帰ろうとする。

<第59回>「去っていく足音」
 茶髪の仲居に腹を立て、帰ろうとした百瀬を、はるは引きとめる。未来も必死に事情を説明。百瀬は機嫌を直す。
 そして、はるらはその夜の仕事を無事、こなす。
 そこへ、石坂が暗い表情で帰ってくる。仕事は失敗。病院を回り、怪我は絶望的だと思い知らされたという。はるは石坂を励ますが、石坂は、自分のことは忘れてほしい、と捨鉢になる。
 翌日、石坂は源さんや未来の励ましにも、頑に心を閉ざす。
 そして、深夜泥酔して、チンピラと大喧嘩。悲しくなったはるは、「私の前から消えて」と口走る。
 石坂は信州屋から出ていく。

<第60回>「新しい夢の発見」
 石坂が去って一週間。はるはことさら明るくふるまい、仕事に没頭する。
 若い女性まどかが信州屋に宿泊。板長に会わせてほしいという。龍二が行くと、まどかは驚いた顔になり、順の名を呼ぶ。
 実は、まどかは順の恋人で、順は自分は板長だと嘘をついていたのだ。まどかは怒って、帰ろうとする。はるは一計を案じて、二人を仲直りさせる。石坂からはるに手紙が届く。「もう一度会いたい」と。はるは石坂の待つ上高地へ駆けつける。
 石坂は、新しい夢が見つかったといい、樹木医になる決心を語る。
 そして、イギリスへ行くと。

<第61回>「一人で旅立つ人」
 石坂は樹木医になるためイギリスへ行くという。
 そして、一人前になったとき、もしはるが自分のことを忘れないでいてくれたら、改めてプロポーズすると。
 はるは明るく石坂に別れを告げる。
 はるのことが不憫なかなえは、石坂に会いにいく。
 が、石坂の一人で渡英する決心は変わらなかった。
 そんな折、八重子がかなえに、勝人と結婚するようきりだす。どうしても信州屋を手に入れたい八重子は、かなえに美鈴の女将になってもらい、信州屋は美鈴の傘下として、自分の指導のもと、はるに雇われ女将として取り仕切ってもらうと。
 思いもよらない話に、はるは呆然。

<第62回>「キャンペーン失敗」
 信州屋を美鈴の傘下にしたい、という八重子からの申し出を、かなえはきっぱりと断る。はるも女将になる気は毛頭なかった。
 伝統ある名旅館が次つぎと閉鎖するなか、勝人は心配そうにかなえを見守る。
 かなえが商売を度外視した破格の安値の宿泊プランを提案。自らチラシを配って歩く。
 が、「閉店セールを始めたのか」と陰口をたたかれ、予約もさっぱりだった。
 かなえはめげることなく、起死回生の次の手を打つ。ホテル批評で有名なエッセイスト・黒田を招き、最高のサービスを提供、高い評価をしてもらおうと考えたのだ。料理もいつものものではなく、金に糸目はつけいないという。

<第63回>「許せない不正」
 エッセイストの黒田が、信州屋に来る。いい記事を書いてもらいたいかなえは、黒田に足もとを見られ、賄賂を要求される。
 かなえが賄賂を渡そうとしているのを知ったはるは非難。他の従業員たちも動揺し、八重子の提案に賛成する。
 その夜、かなえが黒田に金を渡すと、未来が飛び込んできて、黒田に突っかかっていく。
 はるもかっとなって、啖呵を切って、黒田を追い出す。
 仲居たちは皆で美鈴にトラバーユしようと相談し合う。
 はるもその気になるが、源さんは皆に、かなえの本当の気持ちを語って聞かせる。

<第64回>「お客様は家族です」
 かなえが従業員を守るために、自分一人で泥をかぶろうとしたのを知ったはるたちは、かなえに協力して皆で信州屋を守り立てていこうと励まし合う。
 そんなとき、黒田が再び来訪。信州屋を酷評したゲラずり段階の新聞の原稿を見せ、脅迫する。
 かなえは動じず、黒田のための料理を出して、心からもてなす。
 黒田は脱帽。八重子を呼んでほしいという。
 実は、黒田と八重子は知り合いで、かなえの女将としての力量を認めた八重子は、信州屋のバリアフリーの資金を融資する。
 まもなく、黒田の好意的な新聞記事により、信州屋には予約が殺到。はるたちは忙しくなる。

<第65回>「笑顔でサヨナラ」
 信州屋に客がつめかけ、経営が軌道に乗り始めた。
 はるは嬉しいが、気になることが一つあった。未来が自分のことを頼りにするあまり、かなえとのいい親子関係が築けないのだ。
 はるは信州屋を辞めることを決意。勝人に頼んで、ヘッドハンティングの話をでっちあげる。
 はるに裏切られたと思った未来は、旅館の後継者になることを宣言。かなえに仕事を一からたたき込んでほしいと頼む。
 翌朝、はるは皆に黙って信州屋を出る。はるが自分のために悪役を演じていたのを知った未来が追いかけてくる。
 そして、かなえはじめ、従業員たちも笑顔ではるを見送る。


RD用 はるちゃん5 ~あらすじ~ Vol.2

2005年06月12日 | ドラマ
<第21回>「若女将へのエール」
 珠子が脳溢血で、あっけなく他界。かなえは悲しみを乗り越えて、一人気丈に頑張るが、従業員たちは緊張の糸が切れたようで、かなえの女将としての技量にも、疑問を感じる。
 そんななか、はるだけはかなえを信じて、励まし続ける。
 珠子の初七日も無事終わり、かなえは従業員たちにねぎらいの言葉をかけ、お疲れ会を開く。かなえを見直した一同は、若女将の支えとなって、信州屋をもりたてていこう、と気持ちを新たにする。
 その翌日、はるが客の土井夫婦を予約してあった部屋に案内すると、そこにはすでに、中年客の萌子と美代子が浴衣姿でくつろいでいた。

<第22回>「大きくなる亀裂」
 仲居シズ子の手違いで、ダブルブッキングが起こり、土井夫婦の予約していた部屋には、すでに先客がいた。
 かなえはなんとかして土井夫婦に別の部屋に泊まってもらおうとするが、土井夫婦は怒って帰ってしまう。自分の未熟さを改めて思い知らされたかなえは、大女将に一歩でも近づこうと必死に努力する。
 が、はる以外の仲居たちは不満を持ち、勝人も経営者としての実力を示さない限り、従業員はついてこない、とクールなまなざし。
 そんな折、かなえがシズ子の掃除の仕方や電話のメモの取り方について、厳しく注意する。シズ子はダブルブッキングのことをかなえが根に持っていると思い泣き伏す。

<第23回>「女将バッシング」
かなえは立派な女将になろうと、何もかも一人で背負い込み、しゃかりきになる。はるはかなえがますます孤立するのを心配するがそんな矢先、かなえが業者への支払いを忘れて、食材が届かないというトラブルが起こる。
 従業員たちはかなえへの不信感を募らせ、投げやりなムードが広がる。
 はるはかなえに忠告。
 が、かなえは今の状況では人任せにできない、と全く耳を貸さない。
 先代からの大切な客、作家の真理子が信州屋に来る。
 執筆を始めた真理子の部屋は、くしゃくしゃに丸められた原稿で散らかるが、仲居の志保がそれを掃除。真理子は、大切な原稿を返せ、と怒りだす。

<第24回>「あこぎな引き抜き」
 大切な原稿を捨てられた真理子は激怒。はるはゴミをチェックするが、原稿は見つからない。
 そこへ、編集長の上島が原稿を取りにくる。真理子は逃げ出し、美鈴に姿を隠す。
 力を落とすかなえに、勝人は、女将の暖簾が重いのなら、信州屋を買い取らせてもらおうか、と容赦がない。
 翌日、仲居の三人が美鈴に引き抜かれて、辞めていく。
 かわりに、派遣の仲居が来るが、かなえに失望した板長の龍二は、自分も美鈴へ行く、と言いだす。
 かなえはそれを引き止めようともせず、はるにもどこへでも行ってもいい、と告げる。

<第25回>「女将、辞めます!」
 仲居に続いて、板長はじめ、板場の二人も信州屋を去っていく。
 翌朝、はるは派遣の板長西嶋と朝食の用意をして、未来、そして彼女の友達、恵と彩にも手伝ってもらう。
 そこへ、真理子が顔を出す。出版は中止したといい、原稿を捨ててもらって、かえってよかったと。
 女将としての自信をなくしたかなえは、はるに出ていってほしいと言い渡し、勝人に信州屋を引き受けてほしいと頼む。
 勝人は断り、はるがどんなにかなえのことを思っているか、訴える。かなえははるに謝り、一緒に新しい信州屋を作っていこうと手を取り合う。
 まもなく、従業員たちも戻ってくる。

<第26回>「帰ってきた風来坊」
 かなえを中心に、新しい信州屋作りが始まる。はるはかなえの片腕となって働くが、仲居の南はそんなはるにライバル意識を燃やす。
 客の入りの良くない信州屋に、珠子を偲んで昔馴染の客がつめかける。信州屋から案内の手紙が届いたというが、誰も書いた覚えがない。
 はるが、旅館をのぞいていた不審な男をつかまえる。男の顔を見たかなえは驚愕。珠子の次男・浩二だった。家出をしていた浩二は、珠子の遺影の前で、親不孝を泣いて謝る。
 未来の遊び仲間、恵が万引きを見つかり、店員に怪我をさせる。未来の所に逃げ込んできた恵は、錯乱のあまりはるに包丁をつきつける。

<第27回>「はるが人質に・・・」
 万引きを見つかり、パニック状態になった恵は、はるに包丁をつきつけ、食堂に立てこもる。恵の母親・典子が駆けつけるが、恵はいつも優秀な姉と比較されている不満をぶつける。
 なりゆきを見守っていた浩二が、自分も優秀な兄に対して恵と同じ気持ちを抱いていたと言い、大切なのは自分の道を歩くことだ、と訴える。
 恵は泣きながら典子の胸に飛び込み、二人で店に謝りにいく。
 浩二が下働として信州屋で働き始める。一から出直す決意だが、過去の浩二を知っているシズ子は半信半疑。
 そんなとき、南が突然、辞めると言いだす。はるは引きとめようとするが・・・・・・。

<第28回>「涙のチームワーク」
 若い女性、真名美と理恵が信州屋に来て、大学時代の友人で、副支配人の南を呼んでほしいという。嘘がばれる前に逃げ出すつもりの南だったが、真名美らに見つかり、馬鹿にされる。
 そんなとき、南のミスで客の早崎から頼まれていた芸者の手配ができなくなる。
 責任をとって、辞めるという南。はるは南のために一肌脱いで、自分が芸者になると言いだす。
 すると、かなえも志保もシズ子も協力すると。
 そこへ、浩二が別の温泉から芸者を連れてきてくれる。
 真名美たちはやさしい人たちに囲まれている南を羨ましく思い、南に意地悪なことを言ったのを謝る。 南は仕事に張り切る。

<第29回>「1年前の悲劇」
 浩二が信州屋に戻ってきたのを知った勝人は、彼が本当に立ち直ったのかどうか危ぶむ。かつて、浩二はかなえに思いを寄せ、居づらくなって飛び出したという。
 車椅子に乗った琴美と、義弟の辰徳が信州屋に泊る。琴美は毎年、夫と信州屋を利用していたが、交通事故で夫は即死。自分も重傷を負い、歩く気力をなくしていた。
 事故以来落ち込んでいる琴美を、何とか励ましたい辰徳。が、琴美はもう自分にはかまわないでほしいと拒絶する。
 その夜、車椅子の琴美が廊下で転倒。通りかかった未来が、あわてて助けを呼ぶ。

<第30回>「許されぬ愛の告白」
 車椅子で転倒した琴美は惨めさに打ちひしがれ、ますます自分の殻に閉じこもる。辰徳の琴美への愛を見抜いた浩二は、辰徳に自分の気持ちを琴美に伝えるべきだと忠告。が、かなえは反対する。見るに見かねた浩二は、辰徳の気持ちを琴美に伝える。琴美は苦しみのあまり泣きだす。かなえは琴美と話し合い、やさしく励ます。
 翌朝、歩く意欲をとり戻した琴美は、辰徳にもうしばらく自分を支えていてほしいと言い、二人で帰っていく。
 皆の推薦で、浩二が支配人になる。そんな矢先、浩二はかなえに愛を告白する。

<第31回>「悪質な嫌がらせ」
 かなえは浩二から愛を告白されるが、その気持ちを受け入れることができないので、何も聞かなかったことにする。
 翌日、かなえも浩二も平静さを装う。その日の午後、浩二の手配で、雑誌の取材が信州屋に来る。はるも“名物仲居”として、カメラにおさまる。
 一週間後、雑誌にとりあげられたおかげで、信州屋に問い合わせの電話が殺到する。
 そんなとき、宿泊客の部屋に石が投げられ、くつろいでいた老夫婦がパニック状態になる。さらに、不吉なことに、雑誌の信州屋の記事の燃えカスが、旅館の裏手に落ちていた。

<第32回>「あどけない犯人」
 客室への投石事件で、信州屋の宿泊客たちが騒ぎだす。勝人が心配して駆けつけるが、浩二が土下座をして、客たちの怒りをしずめる。
 深夜、はるが投石の犯人を見つけ、つかまえる。まだ少年の将太で、「その女のせいだ」と、仲居の志保を指さす。志保は将太の父親と結婚の約束をしたが、騙して逃げたという。その夜は浩二が将太の面倒をみる。
 途方に暮れる志保に、シズ子は非難の言葉を浴びせかける。すると、志保は突然、豹変して、シズ子にくってかかる。シズ子は志保の頬を平手打ち。志保も平手を返して、つかみ合いになる。

<第33回>「もてもて支配人」
 翌日、志保は将太に謝る。将太から父親は別の女性と結婚したと告げられ、ショックを受ける志保。
 その夜、志保とシズ子が再び大喧嘩。志保は本当は将太の父親を愛していたことを告白。シズ子も家庭の悩みを打ち明ける。
 将太が新しい母親に馴染まないのを知った志保は、シズ子の忠告で、わざと将太に冷たい態度をとる。志保の本当の気持ちが伝わった将太は、「ありがとう」と言って、帰っていく。
 この事件がきっかけで、仲居たちの団結はまた一段と強くなった。
 そんなとき、勝人がいつになく険しい表情で、浩二を呼び出す。はるは不安げに二人を見送る。

<第34回>「事情のある母子」
浩二を呼び出した勝人は東京での浩二の生活を調べたことを告げ、浩二が多額の借金をかかえていること、女性と同棲していたことを指摘する。
 そこへ、はるが来る。浩二はやり直したい気持ちを訴え、はるは浩二を応援する。
 その日、はるは心臓発作を起こした麻衣子を助ける。五歳の息子・タケルを連れた麻衣子は世をはかなんで自殺を図ろうとする。
 はるはすんでのところで思いとどまらせ、かなえに頼んで、麻衣子を仲居として雇ってもらう。
 その夜、寮の部屋に落ち着いた麻衣子は、先ほどまでの表情とはガラリと変わって、冷酷にタケルを殴りつける。

<第35回>「ずるがしこい職人」
深夜、浩二が信州屋の厨房に勝人を呼び出す。改心したふりをしていた浩二は勝人にばれそうになり、勝人にばれそうになり、勝人を陥れるため、自ら食器棚に突っ込み、勝人のせいにする。
 浩二に騙されたかなえらは、勝人を非難。勝人は一言も弁解せずに去るが、はるに、「目を覚ませ。おまえしかいないんだ」と、耳打ちしていく。
 翌日、はるは、タケルが浩二に親しそうに話しかけるのを見て、不審に思う。
 実は、麻衣子は浩二の愛人で、浩二を追いかけて信州屋にもぐりこんだのだ。
 その夜、はるが繰り返し料理の説明をしたにもかかわらず、麻衣子のミスをして、鍋が沸騰。客に火傷をおわせる。

<第36回>「忍び寄る悪の手」
 客に火傷をおわせた麻衣子のミスに対して、浩二は教育係のはるに注意する。はるは、まるで自分を陥れるような麻衣子の行動に、不安が広がる。
 翌日、浩二の手配で、かなえと龍二は別府へ視察に出かける。
 その朝、麻衣子が再び、うっかりミスをして、客に迷惑をかける。はるが注意すると、麻衣子は大げさに泣きだし、皆の同情をかう。はるはいつのまにか自分が孤立しているのを感じる。
 麻衣子は自分に好意を持っている公平に泣きつき、はるから「目障りだから出て行け」と言われたと嘘をつく。
 さらに、タケルがはるから虐待されたような芝居をする。

<第37回>「しかけられた罠」
 柳生が奇跡的に回復した翌朝、健作が病院にやってくる。柳生は弟とその息子健作に家 浩二の罠にはめられたはるは、皆から白い目で見られ、何を言っても信じてもらえなかった。
 はるは未来に、浩二と麻衣子の関係を調べるよう頼む。
 が、浩二は、はるは自分にふられた腹いせをしているだけだ、と未来を丸め込む。
 はるは浩二と対決。浩二は、信州屋を自分のものにするのが狙いだ、と本性をあらわし、麻衣子は愛人だと告げる。
 そして、かなえに余計なことを話したら、信州屋を潰す、と脅迫する。
 まもなく、かなえが視察旅行から帰ってくる。はるは皆を守るために、屈辱に耐え、浩二の言いなりになる。

<第38回>「帰ってきた源さん」
 浩二に脅迫されたはるは手も足も出なかった。
 そんなとき、勝人が九州から源さんを連れてくる。はるは、浩二を信州屋から追い出すよう源さんに助けを求めるが、源さんは首をふる。小さい頃からの浩二の唯一の味方だった源さんは、浩二の改心するのを信じているという。
 信州屋を訪ねた源さんは浩二とにこやかに話をする。はるに呼ばれて来たのか、と憮然とする浩二に、自分は浩二の本当の顔を知っている、自分の前では素直になってほしい、と語りかける。
 はるを追い出す必要性を感じた浩二は、次の手を打つ。
 サラリーマン風の篠宮と田畑が信州屋に来る。

<第39回>「はる、危機一髪!」
 その夜、はるは腹痛でうずくまっているタケルを見つける。ひとまず寮の部屋に寝かせ、麻衣子を探しにいくが、客の篠宮に無理矢理、部屋に引っ張り込まれ、襲われそうになる。
 浩二の仕業だった。危ういところで、源さんが助けにきてくれる。
 源さんは浩二を信じようとした自分を悔やむ。
 が、浩二を慕うタケルの気持ちを知ったはるは、浩二を信じてみようと思う。
 タケルは神経性胃炎だった。はるは男に依存している麻衣子を叱り、タケルの支えになるべきだと訴える。
 麻衣子はタケルと二人で信州屋を出る決心をする。タケルの涙を見たはるは、麻衣子を引き止めるが、突き飛ばされ、意識を失う。

<第40回>「涙、涙の旅立ち」
 麻衣子に突き飛ばされ、意識を失ったはるは、まもなく目を覚ますが、立ちくらみを起こした、とその場を取り繕う。
 翌日、麻衣子は皆に浩二の悪事を暴露して、信州屋を去っていく。浩二は、麻衣子が旅館の金に手をつけようとしたからクビにした、彼女の話は全てでたらめだと言い逃れる。
 借金の取り立て屋から、浩二に催促の電話がかかる。焦った浩二は金庫から権利書などを持ち出そうとして源さんに見つかる。
 そこへ、はるが麻衣子親子を連れて戻ってくる。はるをはじめ、皆のやさしい気持ちに接した浩二は号泣。再出発を誓って、麻衣子、タケルとともに旅立っていく。


RD用 はるちゃん5 ~あらすじ~

2005年06月12日 | ドラマ
<第1回>
 信州・安曇野で、農家の手伝いをしていたはるは、観光客の老婦人・志乃が、三人組の女子中学生にバッグをひったくられるのを目撃。バッグを持って逃げる未来を必死に追いかけ、つかまえるが、未来はバッグを川に投げ捨てる。
 そこへ、浅間温泉・信州屋の若女将・かなえが通りかかり、争うはると未来を旅館へ連れ帰る。
 未来はかなえの娘だった。全く反省の色のない未来にかわって、かなえがはるに謝罪。志乃のバッグには、散骨のための志乃の亡夫の遺骨が入っており、はるは川に戻り、骨壺を探し始める。
 まもなく、そこに、信州屋の大女将で、かなえと仲の悪い珠子が加わる。

<第2回>
 捨てられた骨壺を探すため、はると珠子は川さらいに没頭する。おかげで橋の上には、何事かと見物客が集まり始める。が、ついに探しものは見つからなかった。
 二人は信州屋に戻ると、玄関に未来のバッグがこっそり置いてあった。中には骨壺と遺影と財布が・・・・・・。珠子は未来にまだ将来の女将としての望みがあるのを知り、安心する。未来の父は五年前に急死していた。
 信州屋では、珠子とかなえが何かにつけて対立し、その板ばさみで仲居頭も辞めていた。その日も、珠子が命令した出入り清掃業者の廃止をめぐってトラブルが起こり、三人の仲居と板場の二人が、ストライキを起こす。

<第3回>
 大女将のワンマンぶりに反発して、従業員たちがストライキを起こす。
 おかげで、フロントで待たされっぱなしの宿泊客たちが怒鳴りだす。
 見るに見かねたはるは、仲居の制服に着がえ、客の接待を始める。はるのこなれた着こなしを見た珠子は一目で、はるが仲居をしていたことを見破る。番頭の源さんも、はるのたくみな客あしらいに、目を見張る。
 志乃も、厨房の手伝いを申し出る。深川の料亭の女将をしていたという志乃は板長・龍二の作る料理を手際よく盛りつけていく。
 はると志乃のプロの仕事ぶりに、度肝を抜かれた従業員たちは、ストを中止。
 が、珠子とかなえの溝はますます深くなる。

<第4回>
 ストライキ騒ぎがあった翌朝、志乃が珠子に、信州屋で雇ってほしいと言いだす。息子夫婦と衝突して、家出してきたという。
 珠子は困惑するが、志乃は勝手に働くつもりになり従業員たちを指導し始める。
 はるは自分の受け持った客を送り出し、部屋の掃除を終えたら、帰るつもりだった。
 そこへ、志乃の息子・高志と妻の貴美子が、志乃を迎えにくる。
 が、話し合いは平行線に終わり、翌朝を迎える。
 志乃が荷物を持って、姿を消す。はるは心配になって志乃を探しにいくが、志乃ははるの目の前で、電車に乗って行ってしまう。その電車に、そばにいた未来が飛び乗る。

<第5回>
 志乃が、「おじいさんの所へ行く」と言って、電車でどこかへ行ってしまう。志乃が自殺するかもしれない、とはるは大騒ぎするが、貴美子は、そんなことはありえない、と平然としていた。
 珠子とはるは、志乃を探して美ヶ原高原へ。果して志乃は夫との思い出の高原に一人たたずみ、そんな志乃を遠くから未来が心配そうに見ていた。
 珠子は志乃を励まし、信州屋へ連れて帰る。
 翌日、志乃は和解した息子夫婦とともに帰っていく。
 はるは信州屋で働く決心をする。珠子ははるを仲居頭に抜擢。
 一方、かなえも新しい仲居頭として、仲居頭の経験のある町子を採用する。

<第6回>「ハートで勝負!」
 信州屋で働くことになったはる。珠子から仲居頭に抜擢されるが、かなえも仲居頭として、町子を雇い入れる。このままでは収拾がつかないので、はるは自ら仲居頭を辞退する。
 未来が旅館のジュースを勝手に持ち出す。はるはかなえに忠告するが、かなえは未来をかばう。
 古い経営方針に反発するかなえが、新しい接客マニュアルを発表する。はるは「お帰りなさいませ」と客を迎える従来のやり方だけは、自分の判断で続ける。
 かなえは憤慨。はるに罰を与えようとする。
 カラオケの是非をめぐって、はると町子が対立。カラオケ嫌いのはるの担当の島崎夫妻は、約束が違うと怒りだす。

<第7回>「噂のバカ息子」
 町子が、カラオケをしたいという六人グループの客の意見を優先させようとしたので、カラオケ嫌いの島崎夫妻は、別の旅館へ移ると怒りだす。はるはグループ客を説得しようとするが失敗。珠子はそのグループに、カラオケルームのあるホテル美鈴へ移るよう勧める。
 ホテル美鈴は昔からのライバル旅館で、現社長の勝人が大改装を行い、大繁盛していた。
 一方、信州屋は客が減る一方で、危機的な状況にあった。
 かなえは町子と相談して信州屋にカラオケルームを作る計画を立てていた。
 はるは源さんから、勝人が昔、かなえに求婚。ふられたことを聞かされる。

<第8回>「キャンセル続出」
 ホテル美鈴が、一泊二食食べ放題で一万円、の企画を打ち出し、テレビで大大的に宣伝する。
 そのせいで信州屋はキャンセルが続出。危機感を感じたかなえは、独断で“信州屋改造計画”を発表する。
 それは、カラオケルームの設置と、食事の部屋出しの廃止だった。
 はると源さんは反対するが、その他の従業員たちは賛成だった。珠子も抗議しようとするが、今回ばかりはかなえは口をはさませない。
 はるは珠子と源さんを誘って、松本城に客引きに出かける。
 が、人々の反応は冷たい。
 はるは客の注意を引くために、チンドン屋のような派手な格好をする。

<第9回>「いざ、敵情視察」
 はるの客引きのかいもなく、客は一人も集まらなかった。
 その夜、スナックで偶然勝人と会ったはるは、ホテル美鈴が流行っている理由を尋ねる。「キーワードは遊園地」と答える勝人。
 もともと勝人のことが嫌いなはるは悪酔いして、翌朝、気がつくと、ホテル美鈴の客室で寝ていた。はるは勝人の勧めで、ホテル内を見学してから、信州屋へ帰る。
 が、朝帰りを仲居のシズ子に目撃され、あらぬ噂をたてられる。
 かなえは改装工事の代金を、町子から紹介された業者の元木に支払う。
 その日、信州屋では、大事な客、山科銀行の御曹司を迎える。

<第10回>「騙し取られた大金」
 銀行の御曹司・山科は、資産家令嬢の百合子にプロポーズするため、信州屋で夕食をとる。山科から料理を一度に出すよう指示があったが、はるは自分の信念に基づいて、一品ずつ運ぶ。
 山科は怒りだすが、はるの心配りに気づかない山科に失望して、百合子は帰ってしまう。
 そんな騒ぎのなか、泥棒事件が起こる。厨房から高級食材がごっそり盗まれたのだ。
 町子は犯人は未来だと主張。かなえは未来を問いつめるが、未来は怒って家出。
 まもなく、真犯人の町子が姿を消し、かなえは元木もぐるで、三百万円騙し取られたことを知る。
 勝人が資金援助を申し出るが、かなえは断る。

<第11回>「涙と怒りの鉄拳」
 未来が悪友の彩、恵と町を歩いていると、不良女子高生のグループが立ちはだかり、自分たちの仲間になるよう強要。三日以内に、会費として二十万円持ってくるよう命令される。
 食品会社の社長・晋太郎が、妻の小枝子と信州屋に泊まりにくる。晋太郎の顔を見た源さんの顔がこわばり、いつもの陽気さがなくなる。晋太郎は旅先でも、携帯電話で仕事の連絡をとり、部屋にパソコンが用意できないと知ると、怒りだす。さらに、旅館のインテリア、食事にまで注文をつけ言いたい放題。そんなとき、源さんが鬼のような形相で晋太郎につかみかかり、怒りの拳をふりおろす。

<第12回>「勝負の新作料理」
 番頭の源さんが、客の晋太郎に暴力をふるう。かなえは晋太郎夫婦にホテル「美鈴」へ移ってもらい、源さんに三日間の出勤停止を命じる。
 かなえは信州屋を立て直すために、和食とフレンチを融合させた新しいメニュー作りを提案する。珠子は反対で、一週間後、試食会を行い、そこで認められることが条件だ、と釘をさす。
 その夜、勝人からはるに未来を預かっている、と電話がかかってくる。未来は源さんと晋太郎の関係を聞きだすため、晋太郎を殴ったという。
 はるは晋太郎に問いただす。晋太郎は三十年前、源さんの妻と駆け落ちしたことを打ち明ける。源さんは二、三日出かけてくる、とはるに手紙を託す。

<第13回>「孤軍奮闘の戦い」
 かなえは一人で、新作料理のメニュー開発に取り組む。見るに見かねたはるは、かなえを手伝うが他の従業員たちは二人に冷たい目を向ける。
 老婦人・忍が、息子と待ち合わせのため、信州屋にやってくる。十年前、ぐれて家を飛び出した息子が、東京で成功。コンピュータ会社の社長になり、今日招待してくれたという。
 まもなく、忍の息子・則彰が現れ、二人は感激の体面をする。
 未来がかなえの部屋から郵便局の通帳を黙って持ち出そうとする。未来が女子高生たちに恐喝されているのを目撃したはるは、一計を案じて、見事、女子高生たちを撃退する。

<第14回>「盗まれた財布」
 出勤停止を命ぜられていた源さんが、勝手に仕事に復帰する。生き方を変えることにした、と宣言した源さんは、今までの温和な面影はなく、かなえにも辛辣なことをズバズバ言う。
 その態度があまりにも傲慢なので、板長の龍二はじめ、従業員たちがかなえに同情、新作料理に協力し始める。
 その日、はるは則彰が人相の悪い二人組の男に外へ連れられていくのを見て、不審に思う。
 夜、宿泊客の一人が、三十万円入りの財布を盗まれた、と騒ぎだす。そして、付近を歩いていた源さんを疑う。はるは同じ場所で、源さんと則彰がぶつかるのを目撃していたが、源さんは知らないという。

<第15回>「さよなら、源さん」
 盗まれた財布を探していたはるは、深夜、則彰が人相の悪い二人組の男に、三十万円を渡しているのを目撃。続いて、源さん、珠子、忍もやってきて、則彰を追及。則彰は借金返済のため財布を盗んだことを認め、心を入れかえることを誓う。
 珠子は三十万円を立て替え、客には財布が落ちていたことにして、その場を丸くおさめる。珠子は、源さんが入院中の別れた妻のために、信州屋を辞めようとしていたことを知っていた。そして、わざと悪役に徹して、新作料理の件で皆を一つにまとめようとしたことも。
 まもなく、新作料理が完成。源さんは悪役のまま、去っていく。珠子がかなえに爆弾発言・・・・・・。

<第16回>「思い出の家族写真」
 信州屋のための、源さんの悪役芝居を見抜けなかったかなえに、珠子は出ていくよう命令する。が、かなえは従わない。
 大女将と若女将に冷静に話し合ってもらうために、はるは未来に頼んで、家族がまだ仲良かった頃、よく行った公園に、二人を別べつに呼び出してもらう。
 そんな折未来を恐喝していた女子高生たちが、チンピラ風の男たちを連れて、仕返しにやってくる。旅館内で傍若無人にふるまう彼らに、客たちも逃げ出すが、板長の龍二が、ひるむことなく彼らを追い返す。
 騒ぎを聞きつけて戻ってきたかなえは、未来が悪い仲間を呼んだものと思いこみ、一方的に未来を叱りつける。

<第17回>「若女将家を出る」
 珠子とかなえの仲をとりもとうと、はるは一芝居打つが、それがかえって裏目に出て、かなえがとうとう信州屋を出ていくことになる。未来は信州屋に残るという。
 珠子ははるに、かなえのかわりに女将になってほしいと頼む。が、かなえに戻ってきてほしいはるは、断る。
 珠子は『女将募集』のビラを配り始める。
 勝人が、行くあてのないかなえを松本城で見つける。
 そして、ひとまず美鈴へ連れて帰るが、それを仲居の志保が目撃。二人に関して、あらぬ噂が立つ。
 このままではかなえが信州屋に戻れなくなる、と心配したはるは、美鈴へ駆けつける。

<第18回>「一世一代の大芝居」
 はるは美鈴にいるかなえを訪ね、軽率な行動をとらないよう忠告する。かなえは、美鈴には客として泊まっているだけだ、と反論。信州屋に戻るつもりはないと主張する。
 勝人の恩師で、かなえ夫婦の仲をとりもった剣之介が、海外ボランティアから一時帰国してくる。信州屋を愛する剣之介に、現状を知らせたくないという勝人。
 共感を覚えたはるは、信州屋に来た剣之介に、すべてがうまくいっている、と嘘をつく。
 そして、かなえに剣之介の滞在の間だけ、若女将に戻ってもらうよう訴える。
 はるはかなえを信州屋に連れて帰り、珠子はじめ従業員たちにも芝居を打ってもらうよう説得する。

<第19回>「うるわしき嫁姑」
 剣之介を悲しませないために、珠子とかなえは仲のいい嫁姑を演じ、未来もかわいい少女のふりをする。
 その夜、かなえは剣之介に見てもらうために、旅館の改造計画書を作成する。
 そこへ、珠子がやってきて、いろいろアドバイス。二人は日頃の確執も忘れて計画書作りに熱中する。
 翌朝、計画書が完成。二人は手を握り合って喜ぶが、次の瞬間、ふと我に返って再び、他人行儀になってしまう。
 かなえは剣之介の言葉から、自分が珠子のことを誤解していたのを知る。
 はるはこのまま嘘がばれないようにと願うが、剣之介が、珠子が作った『女将募集』のビラを見つけてしまう。

<第20回>「長い確執の果てに」
 皆に騙されていたことを知った剣之介は、烈火のごとく怒る。
 かなえは、すべて自分の責任だ、と土下座をして謝り、嘘の芝居をしているうちに自分の愚かさに気づき、もう一度、皆と一緒に働きたい、と涙ながらに訴える。
 他の従業員たちも、かなえと同じように気持ちを新たにする。
 剣之介は安心して、信州屋をあとにする。
 かなえは珠子への感謝の気持ちも込めて、未来と三人でピクニックへ行く計画を立てる。そして、徹夜して、弁当作りに専念する。
 翌朝、はるはうきうきした気分で、珠子を呼びにいくが、珠子は蒲団の中で、すでに帰らぬ人となっていた・・・・・・。

RD用 はるちゃん4 ~あらすじ~ Vol.3

2005年06月12日 | ドラマ
<第41回>
 喧嘩っ早くて乱暴者の大輔に、はる以外の従業員たちは拒否反応。クビにしてほしい、と黒岩支配人に抗議する。
 はるは大輔を庇い、清子も何かあったら自分が責任をとると言いきる。大輔は天涯孤独の身の上で、清子が保護司から預かったのだ。
 夕食出しのとき、仲居のルミ子が、大輔の出したお椀に自分の髪の毛を入れる。客からクレームがつき、黒岩は大輔を犯人と決めつける。ますます心を閉ざす大輔に、はるの愛の平手打ちが飛ぶ。
 大輔ははるに、大切にしているハーモニカの秘密を打ち明ける。自分は生まれてすぐ、横浜駅のコインロッカーに、ハーモニカと捨てられていたと・・・。

<第42回>
 はると大輔を仲違いさせようと、黒岩ははるを中傷する話を大輔の耳に吹きこむ。誤解した大輔は、はるを無視する。
 大輔が前に喧嘩をふっかけたマグロ船の船長・前田が、少年院に入った過去があり、大輔と腹を割って話し合う。前田は、大輔の目は何かを探している目だという。
 その夜、はるが大輔と部屋にいるとき、停電が起こり、大輔に手をつかまれたはるは、思わず悲鳴をあげる。
 翌朝、はるが大輔にレイプされたという噂が広がる。はるは一瞬でも大輔を疑った自分を恥じて、大輔に心から謝る。清子ははるを大輔の教育係に決め、大輔を内務の係にする。

<第43回>
 はるは大輔に掃除の仕方や客の出迎えマナーなどを教え始める。大輔は素直に言うことを聞かず、はるは手こずる。
 みさき亭に、中年の夫婦新藤と娘の理香が宿泊する。中学生の理香は極度の潔癖症で、父親の新藤が消毒用のナプキンを常備していた。
 夜、大輔が新藤の部屋の布団を敷いていると、散歩に出ていた理香が、一人で帰ってくる。並べられた三組の布団を見た理香は、臭い父親とは一緒の部屋で寝たくない、と布団を蹴飛ばす。
 大輔が理香を叱りつけると、理香は逃げようとして布団につまずいて転ぶ。それを見た理香の母・昌子は大輔が娘に乱暴しようとしたと誤解する。

<第44回>
 大輔から理香とのトラブルのいきさつを聞いたはるは、理香の気持ちを解きほぐして、本当のことを言ってもらおうとする。
 そんなとき、理香が新藤を徹底的に嫌う訳がわかる。新藤と昌子は再婚で、理香は昌子の連れ子だった。
 はるは、理香の潔癖症は新藤に叱ってもらいたいという気持ちの裏返しだと思い、一度理香を叱るよう新藤に忠告する。
 新藤は再びわがままを言いだした理香を、思いっきり叱りつける。理香は反発しながらも、初めて新藤を「お父さん・・・」と呼ぶ。
 若い女・麻子が大輔を訪ねてくる。麻子は大輔の恋人だといい、みさき亭に泊まる。はると大輔の仲を誤解した麻子が、はるを叩く。

<第45回>
 麻子は大輔を連れて帰るという。
 が、大輔はみさき亭で働くといい、自分のことは忘れてほしい、と麻子に言い聞かせる。
 大輔がはるに好意を持っているのを知った麻子は、暴走族のアキラと剛を呼び寄せ、二人にはるを襲わせる。
 大輔ははるを助けようと二人に立ち向かうが、はるに忠告されて、二人には手をあげなかった。無抵抗のまま、大輔はひたすら二人の暴力に耐える。
 前田が駆けつけ、アキラたちを追い払う。
 麻子は大輔のことをあきらめて帰っていく。はるに大輔ははるのことを本気で思っている、と言い残して・・・。

<第46回>
悦美と黒岩支配人の仲があやしい、という噂が広がる。
その夜も二人そろって外出するが、その間にみさき亭で火災騒ぎが起こる。
清子は二人を追及。二人は結婚すると宣言する。
そんなとき、客から料理にクレームがつく。不審に思った清子が調べると、昔からの出入り業者との取引が停止され、仕入れ先が勝手に変更されていた。
はるは黒岩が仕入れ先からリベートをとっていると疑うが、大輔からの情報でそれを確信。しかも、板前たちもグルだった。
黒岩の不正の証拠をつかもうと、オフィスを調べていたはるは、悦美の机の引出しの中に、妊娠検査薬を見つける。

<第47回>
はるから妊娠検査薬のことを聞いた清子は、悦美に確かめる。悦美は黒岩の子を妊娠していることを打ち明ける。悦美は黒岩の反応が心配だったが、黒岩は喜ぶ。
清子は二人の結婚を認めざるをえないと思う。はるは黒岩が信用できず、旅人のことが気がかりだ。
悦美の妊娠が噂になり、旅人の耳にも入る。弟は欲しいが、黒岩は嫌いだという旅人。
旅人と黒岩を仲良くさせるために、はるは三人で釣りに行く計画をたてる。
が、黒岩はわざとはるに用事を言いつけ、旅人にも一人で遊ぶよう冷たくあしらう。
怒ったはるは、ある重大な決心をする。

<第48回>
黒岩への反発から、はるは旅人を預かることを決意。旅人を自分の部屋に引っ越しさせ、母親がわりをつとめる。
悦美は旅人を連れ戻そうとするが、はるは旅人をとるか黒岩をとるか二つに一つだ、と譲らない。
旅人の担任・宮下が、学校を休んだ旅人を心配して訪ねてくる。家庭訪問のことを黙っていた旅人に、はるはショックを受ける。
旅人と山百合を採りにいく約束の日、はるに急用ができる。
大輔から、はるがいないと何もできない、とからかわれた旅人は、一人で山百合を採りにいく。心配して旅人を探しにいったはるは崖の下に倒れている旅人の姿を発見する。

<第49回>
山百合を採りにいった旅人が、崖から落ちて怪我をする。悦美は顔色を変えて旅人が運ばれた病院へ駆けつける。その日は悦美の誕生日で、旅人は悦美にプレゼントするために山百合を採ろうとしたのだ。
その夜、全国にチェーン展開しているリゾートホテルの常務・後藤が黒岩を訪ねてくる。黒岩は融資を受けるために、みさき亭をそのリゾートグループの傘下に入れようとしていた。
翌日、退院の決まった旅人のところに、黒岩がやってくる。旅人の怪我のことより、リゾートチェーンとの業務提携の話を優先する黒岩に、悦美は失望する。
はるは、旅人のことをもっと大切に考えてほしい、と悦美に頼む。

<第50回>
みさき亭が大手のリゾート会社に乗っ取られるという噂がたち、従業員たちの間に動揺が広がる。
大輔が一日無断で仕事を休む。はるは行方のわからない大輔を心配するが、大輔は黒岩のことを調べていた。
戻ってきた大輔の話によると、黒岩はホテル再建のプロと称していたが、実はリニューアル資金を持ち逃げするぱくり屋だった。
はるは黒岩を追及。最初はとぼけていた黒岩もついに本性をあらわして、結婚を餌に悦美に近づいたことを白状する。そして、悦美の妊娠は計算違いだったとあざ笑う。
悦美は黒岩を追い出すが絶望のあまり、自殺を図ろうとする

<第51回>
 黒岩支配人が悦美を騙したあげく、支払いのために金庫に用意してあった五百万円を持ち逃げする。清子が女将の株を抵当に銀行から融資を受け、その場を切り抜けるが、従業員たちの間に不安が広がる。
 悦美は黒岩の子を産むかどうか、迷っていた。はるは産んでほしいと願うが、大輔は反対。赤ん坊は不幸になるために生まれてくるようなものだと。
 旅人は嫌いな黒岩がいなくなり喜んでいた。そして、弟が欲しいから絶対に子どもを産んでほしい、と悦美に訴える。
 悦美は子どもを産む決心をする。
 が、そんなやさき、悦美は階段から落ちて流産してしまう。

<第52回>
 流産した悦美は、しばらく静養する。
 今まで社長派だった従業員たちは、清子の動向が気になるが、清子は過去のことにはこだわらず、今まで以上に頑張ってほしい、とみんなを励ます。
 天涯孤独で、人間不信だった大輔が、はるに愛を告白。はるも大輔を好きだったが、恋愛の対象としてではなく、弟のような存在だった。
 失望した大輔は、自分の可能性を試すため、前田のマグロ船に乗る決心をする。
 そして、大輔が少年院に入る原因となった「レイプ事件」の真相もわかる。大輔ははるの信じたとおり、素敵な心の持ち主だった。 まもなく、大輔は大海原へと旅立っていく。

<第53回>
 現金を持ち逃げした黒岩の在職中の悪事が明るみに出る。手形がらみの詐欺で旅館に百五十万円の損失を与える。清子は常吉に力を貸してもらって、苦境を乗り切る。
 休養していた悦美が、辞表を出す。一から勉強しなおすため、知り合いのいるカナダに渡り、現地のホテルで働くという。
 旅人はカナダ行きを嫌がる。はるや友達と別れたくなかった。
 はるは旅人を励まし、再会を約束する指切りをする。
 まもなく、悦美と旅人は土肥を去っていく。
はると清子は寂しさをこらえて、気持ちも新たに仕事に取り組む。引退した常吉が、支配人にカムバックする。

<第54回>
 悦美と旅人が去り、はるはなんだか気が抜けたようで、仕事でもつまらないミスをおかす。
 定子が仲居頭をはるに譲りたいと提案する。
が、このまま土肥に落ちつく決心がつかないはるは辞退する。そんなはるに、同僚のルミ子がスカウトの話を持ってくる。
 はるがみさき亭をやめるという噂が広がる。清子ははるに、ずっと自分の傍にいてほしいと訴える。
 そんなとき、山中で一緒に働いていたサクラが、突然、訪ねてくる。サクラは吾朗と結婚。二人で蕎麦屋をきりもりしていた。仲居たちはサクラが何をしにきたのか、興味津津。
 その夜、サクラがみさき亭で働きたいと言いだす。

<第55回>
 サクラは店の借金のために出稼ぎに出たことを打ち明ける。はるは清子に頼んで、サクラをみさき亭で雇ってもらう。
 そこへ、吾朗からはるに電話がかかってくる。サクラが家出した、と電話の向こうで泣き始める。
 はるは嘘をついたサクラを咎め、山中へ帰るよう説得する。
堂ケ島のホテルの支配人秋山がみさき亭に乗り込んでくる。はるをスカウトしたい秋山は、清子に堂々とその旨を宣言。はるは皆から冷やかな目で見られる。
 吾朗がサクラを迎えにくる。はるは二人に仲直りの話し合いをさせる。

<第56回>
 仲直りしたと思ったサクラと吾朗が、再び激しい夫婦喧嘩を始める。サクラに追い出されて、吾朗は別の旅館に泊まる。
 翌日、サクラを連れ帰るのを諦めた吾朗は、山中へ帰る。サクラは平気を装っていたが、夜、男性客たちと飲みにでかけ、酔っぱらったあげくトラブルを起こす。そこへ、吾朗が飛び込んでくる。サクラのことが気になって戻ってきた吾朗はサクラのために男たちと戦い、袋叩きにされる。感激したサクラは、吾朗とともに山中へ帰る。
 清子ははるに、山中へ帰りたいのではないかと聞く。はるは、今はみさき亭で働くことしか考えていないと明るく答える。

<第57回>
 がむしゃらに働いてきた清子が、突然無気力になり、自分の人生について悩みだす。更年期障害だと指摘する人もいたが、清子は服も着替えず、仕事も手につかない状態なので、はるは心配する。
 清子を元気づけるため、はるはあれこれ智恵をしぼる。サイクリングに連れ出したり、旅館のスタッフたちにエアロビクスダンスを踊ってもらったりするが、効果がない。
 そんな時、海洋生物を研究している山室が、みさき亭に泊まりに来る。駿河湾の調査にきた山室は、駿河湾で捕った熱帯魚の水槽を部屋に持ち込む。その熱帯魚を初めて見た清子は、かわいらしさに目を奪われる。

<第58回>
 山室が部屋に持ち込んだ熱帯魚を見ているうちに、清子は明るさをとり戻す。はるは、清子と山室の間に恋が芽生えてくれればいいのにと期待する。
 土肥にしばらく腰を落ちつけるつもりの山室は、水槽のほかにいろいろな研究用品を部屋に運び込み、まるで研究室のように模様替えしてしまう。
 仕事を始める気になった清子が、立ちくらみを起こす。漢方を勉強したことのある山室は、過労と心労の重なる清子のために、秘伝の煎じ薬を作って飲ませる。
 山室が一年前に離婚したのを知ったはるは、清子のことをどう思うか聞く。九十点だ、と答える山室に、脈がある・・・とにんまりするはる。

<第59回>
山室の煎じ薬が効いたのか、翌朝、清子は見違えるほど元気になる。はるは清子と山室を結びつけようと張りきる。
 そんな時、仲居の典子と板前のケンが、結婚を前提に付き合っていることを発表。二人の仲をとりもったのは、はるだった。
 山室が「キャビン」の夕子の運転する車で沼津へ出かける。二人がなかなか帰ってこないのでやきもきするはる。
 まもなく、帰ってきた夕子は、山室からのプレゼントだといって、外国製のスカーフを見せびらかす。はるは山室に、夕子とどうなっているのか、ズバリ聞く。夕子と話して楽しかった、と答える山室。その会話を清子が耳にして・・・。


<第60回>
 清子に夕子との仲を誤解された山室は、うろたえる。実は、沼津へ行ったのは清子に贈るスカーフを買うためで、夕子に品選びのアドバイスをしてもらったのだ。山室は、清子に本気で恋をしている、とはるに打ち明ける。
 黒岩が詐欺横領罪で逮捕される。
 そんな折、リゾートチェーンの後藤常務が、みさき亭との業務提携の件で来訪する。黒岩と契約を交わし手付金三千万円を支払ったという。清子は追いつめられるが、常吉がその契約書が偽物であることを突き止める。
 はるの後押しによって、山室がついに、清子に愛を告白。清子も同じ気持ちだった。

<第61回>
 山室が清子にプロポーズ。清子は嬉しいが、夫を亡くしてからまだ三ヵ月しかたっていないので、再婚にはためらいがあった。
 はるは、世間体より自分の気持ちに正直になるべきだ、と清子を激励。清子はプロポーズを承諾する。
 その夜、清子と山室の婚約を祝う会が開かれる。はるを始め、旅館のスタッフたちは心から二人の門出を祝福する。
 翌日、山室は亡き父の墓前に婚約を報告するため、清子を連れて上京する。
 高島リゾートグループの後藤が、弁護士を伴って再びみさき亭に来る。契約書は有効だと主張する後藤は業務提携に応じなければ、みさき亭を告訴する、と強硬姿勢に出る。

<第62回>
 山室と上京した清子は、その日は帰らず、連絡もとれなかった。
 翌日、清子から電話がかかってくる。山室が腹痛を起こして、ホテルで介抱しているという。
 みさき亭と契約している食品卸会社が突然、取り引きの中止を通告してくる。高島リゾートの圧力だった。このままでは料理が出せないので、はるは漁協に応援を頼んで、何とかその日の食材を確保する。
 そこへ、清子が帰ってくる。胆石で苦しむ山室を部屋に寝かせると、新しい食品卸会社と交渉にいく。
 次の日、清子は山室を病院へ連れていく。
 みさき亭の得意先の観光会社が、提携中止を言ってくる。

<第63回>
 高島リゾートの圧力で、みさき亭は得意先の観光会社との契約を打ち切られる。旅館の行く末を思い、従業員たちの間に不安が広がる。
 山室が商社に勤めていた頃の部下・金井が訪ねてくる。会社の不正が検察に暴かれそうになり、上層部は証拠を捏造して、山室一人に責任を押しつけようとしているというのだ。
 会社を告発する準備ができるまで、海外へ逃亡してほしい、と忠告する金井。そんなとき、刑事が山室の所在を確認にくる。一両日中にも逮捕状が出ることがわかり、山室はその日のうちにみさき亭を出る。
 清子もすぐにその後を追う。はるは、成田で山室を見送ったら帰ってくるよう清子に訴えるが・・・。

<第64回>
 山室を追いかけていった清子は、翌朝になっても帰らなかった。清子への信頼をなくした常吉は、旅館の休業を決める。
 そこへ、清子が帰ってくる。山室と別れ、みさき亭の再建にかけるという。
 そんな矢先、指名手配になった山室が、みさき亭に戻ってくる。自分が濡れ衣を着せられた不正融資に高島リゾートが関係していると言い、警察に出頭して裁判でその悪事を暴くという。
 山室は自首。清子は山室を信じて待つことに。
 黒岩が高島リゾートとの契約書偽造を自白。業務提携の話は白紙になる。
 清子がはるを仲居頭に抜擢。はるは戸惑うが、もとの仲居頭・定子らは反感をもつ。

<第65回>
 高島リゾートの後藤常務が、黒岩の口車に乗せられたことを反省。対等な事業協力を申し出る。理想の旅館を目指す清子は、前向きにその話を検討する。
 仲居頭に昇進したはるはお客様アンケート、接待マニュアルと新しい企画を考える。
 が、従業員たちは反発。無期限ストライキに突入する。
 はるは仲居頭を降りると皆に頭を下げるが、聞き入れられない。
 皆の心を一つにまとめるために、はるはみさき亭をやめることを決意。はるの気持ちをくんで、清子は辞表を受け取る。
 一晩皆と一緒に働いたはるは、翌朝、爽やかな気持ちで土肥に別れを告げる。

RD用 はるちゃん4 ~あらすじ~ Vol.2

2005年06月12日 | ドラマ
<第21回>
 久夫の遺志を継ぎ、清子はみさき亭の女将として、心を入れかえて再出発する。はるは応援するが、悦美はじめ他のスタッフたちは、白い目で見る。
 中年の主婦・青木、白川、赤城がみさき亭に泊まる。神経質な青木が、煙草の匂いが気になるから部屋をかえてほしい、と言いだす。カーテンに染みついた煙草の残り香が原因だった。清子が機転をきかせてハーブを部屋に飾り、青木の機嫌を直す。
 翌朝、虫嫌いの白川が、ハーブに虫がついていたと大騒ぎする。清子は悦美から責められる。
 まもなく、青木が散歩のとき、孫のために虫をとってきたことがわかり、一件落着・・・・・。

<第22回>
 現場の指揮をとる支配人の不在で、みさき亭の運営に支障が起きる。清子は常吉に戻ってきてもらうよう主張するが、悦美ははねつける。
 ある日、みさき亭に予約なしで男が泊まりにくる。はるはその客の担当になるが、どうもそりが合わない。
 男が、土肥でしか食べられない特別の料理を要求する。
 はるは町じゅうを駆け回って、珍しい深海魚を探しだし、客に味わってもらう。
 男は満足そうに料理に箸をつけていたが、深海魚と知り、烈火のごとく怒りだす。
 清子はその客にひきとってもらおうとするが、男は悦美が呼び寄せた新しい支配人だった。

<第23回>
 新しい支配人・黒岩がみさき亭にやってくる。黒岩は仲居の加代を盗みの常習犯と見破り、旅館から追放する。
 真心サービスを否定する黒岩に反発して、はるは客引きに出かける。
 が、現実は厳しく、あきらめて帰ろうとすると、一人の女性・敬子から声をかけられる。
 はるは張り切って敬子をみさき亭に案内。敬子の夫は後から来るという。
 その夜、夫がまだ到着していないのに、敬子は二人分の食事を用意させる。不審に思ったはるが、様子を見ると、敬子は小さな骨壺に話しかけながら、食事をとっていた。
 はるは敬子から目を離さないようにする。

<第24回>
 翌朝、敬子が骨壺を抱いて、外へ出ていく。
 敬子の持ち物の中に遺書を見つけたはるは、敬子の後を追いかけ、海へ入ろうとしている敬子を必死にひきとめる。
 清子は敬子から事情を聞く。敬子は二ヵ月前に夫を亡くし、夫の願いどおり遺灰を西伊豆の海に撒いたら自分も後を追って死ぬつもりだったと。
 少し落ちつきをとり戻した敬子は、自分の気持ちを整理するために温泉に入る。
 が、その間に、バスタオルに包んでおいた骨壺が、洗濯物と一緒に運び出されてしまう。
 はるは洗濯屋の車を追いかけ、洗濯物が山のように積まれたリネン工場にたどりつく。

<第25回>
 はるは洗濯物の山と必死に格闘し、ついに骨壺を見つけだす。敬子は感激。壺を西伊豆の海に沈めると、生きる意欲をとり戻して帰っていく。
 黒岩が、ラウンジのピアノを始末して、特産品のコーナーを作ろうとする。清子は猛反対。そのピアノが清子の父の形見だと知ったはるは、ピアノの必要性をアピール。ピアノの生演奏をいかしたダンスパーティーを企画する。
 果して、パーティーは成功するかに見えたが、酔った客がピアノの足に頭をぶつけて、怪我をしてしまう。
 責任をとってピアノを処分するよう、黒岩に責められるはる。清子は気持ちをふっきって、ピアノを片付ける。

<第26回>
 はるがみさき亭で働くようになってから、二カ月が過ぎた。
 ある夜、新入りの仲居・ルミ子の歓迎会が開かれる。はるは、黒岩支配人の策略だとも知らずに、以前働いていた旅館のやり方―売り上げの10パーセントを仲居にキックバックする―を得意気に話す。
 翌日、黒岩は経営方針の一大転換を発表。客室係の給料を一律に三分の一カット。そのかわり、宿泊費の10パーセント、飲み物代の20パーセントが客室係の収入になるという。
 売り上げよりも心のこもったもてなしを重視したい清子は反対。
 が、はるの話が火付け役になって、従業員たちはやる気満々だ。


<第27回>
 はるの軽率な発言がきっかけで、仲居たちは売り上げを伸ばすのに目の色を変える。
 ある日、はるの高校時代の同級生、由香と明美が、所属するソフトボールチームのメンバーとともに泊まりにくる。二人は高校のときからずっとバッテリーを組んでいる親友同士で、はるは当時のチームのマネージャーだった。
 到着した夜から、由香の身に、次つぎと嫌がらせ事件が起きる。蒲団や味噌汁の中に画鋲が入れられていたり、入浴中に下着が切り刻まれていたり……。由香は激怒して、旅館の責任を追求する。
 はるは困惑するが、まもなくそれらが、明美の仕業だとわかる。

<第28回>
 由香への相次ぐ嫌がらせの犯人は、明美だった。二人は十年以上のつき合いだったが、明美は人知れず、由香への反感を募らせていた。
 はるは二人の中を何とか修復しようとする。
 が、二人は罵り合い、つかみ合いの喧嘩になる。
 「女の友情なんて幻だ」と失望するはる。清子はそんなはるを元気づける。
 二人を仲直りさせる秘策を思いついたはるは、もう一度話し合いをさせる。その結果、消えかけていた女の友情が蘇る。
 由香たちのチェックアウトのとき、飲み物代のことでトラブルが起きる。仲居が不正を働いていたとがわかり、売り上げ重視の新経営方式は取り止めになる。

<第29回>
 常連客だったもと会社社長の山崎が、妻の史子とともに三年ぶりみさき亭にやってくる。車椅子に乗っている史子を見て、清子はく。交通事故で足を悪くした史子は、ボケ症状も進行しているという。
 バリアフリーに対応していないことを心配した黒岩は、山崎の息子・健太郎を呼び寄せる。
 健太郎は史子を連れ帰ろうとするが、史子はしっかりとした態度で、土肥に泊まりたいという。
 その夜遅く、史子が部屋からいなくなる。皆で探し回ると、史子は板場裏の路地で、嬉しそうに星空を見上げていた。
 翌朝、健太郎は史子の介護を父親に託して、一人で帰っていく。

<第30回>
 その日、山崎夫妻は、はるの付添いで富士山見物に出かける。
 夜、はるが夫妻の夕食の支度をすると、史子の前の料理が全部反対に集められていた。山崎はリハビリのためだと主張するが、史子の悲痛な泣き声を聞いたはるは、思わず山崎に反発する。はるは担当からはずされ、明朝の百二十人分の里芋の下準備を命じられる。
 翌朝、山崎夫妻は出発。山崎から仲居失格と言われたはるは、一日の停職処分。
 翌日、自信を失ったはるは、辞表を出す。
 みさき亭を後にしたはるを、清子が追いかけてくる。山崎夫妻から速達が届いたと。手紙を読んで
自信をとり戻したはるは、仲居に帰する。

<第31回>
中塚という中年の男が、仲居頭の定子を探してやってくる。
中塚の顔を見たとたん、とりつく島もなく追い返そうとする定子。昔、定子は中塚と暮らしていたが、酒を飲むと暴力をふるう中塚に愛想を尽かして、悦美から手切れ金を借りて別れたのだった。
中塚は、酒はやめたからもう一度やり直したい、と定子に訴える。はるの仲立ちで、定子は中塚の言葉を信じることに。
が、中塚が一ヵ月前、酒が原因の暴力事件で勤め先を解雇されたことを黒岩が暴露。
やけになった中塚は、はるの止めるのも聞かずに、やめたはずの酒に手をつける。

<第32回>
定子にふられたショックで、あびるように酒を飲んだ中塚は、包丁をふり回したあげく、清子に怪我をさせる。
しらふに戻った中塚は意気消沈。はるは中塚を励ます。発奮した中塚は、いつか必ず定子を迎えに来る決意で帰っていく。
新聞社の仕事で海外に行っていた田中が十年ぶりに帰国。妻の美子とともにみさき亭にやってくる。
悦美が古い顧客名簿を処分してしまったので、清子は馴染み客の田中夫妻をもてなすために、記憶をたよりに夫妻の好みの料理や酒を用意する。
夫妻は喜ぶが、田中が言った「明日の朝、一番楽しみにしているもの」が清子には思い出せない。

<第33回>
田中の朝一番の楽しみを思い出せない清子は、常吉に相談。常吉はキビナゴの干物ではないかという。
翌朝、特別に取り寄せたキビナゴを朝食に出すが、田中は喜ばなかった。清子ははるとの会話から、田中の楽しみが「富士山と玉子焼き」であることを思い出す。厨房に駆け込むと、自ら玉子焼きをこしらえる。
深い思い出のある玉子焼きを味わった田中夫妻は、心から満足して帰っていく。
悦美は客によって料理に差をつける清子を非難。板前は清子に勝手に厨房に入られたことを怒り、客からは玉子焼きがついていないことでクレームがつく。
女将としての自信をなくした清子は、黙ってどこかへ行ってしまう。。

<第34回>
清子は「玉子焼き事件」で自分の力不足を感じるが、以前のように酒には逃げず前向きに気持ちをきりかえる。
そんな清子のもとに、久夫の昔からの知り合い、大津が訪ねてくる。久夫が亡くなったのを知り、愕然とする大津。大手旅行代理店の台北支店長だという大津は、新しい企画の調査に来たと。
清子は友達として、大津を歓待。亡き夫の思い出話に話を咲かせる。
一方、悦美は仕事の上でプラスになると思い、大津にサービスする。
その夜、はるは、大津が携帯電話で怒鳴っているのを目撃する。そのときは、何も気にかけなかったのだが・・・。

<第35回>
みさき亭に泊まった次の朝、大津が財布をなくしたと言いだす。これから仕事だというので、清子は幾ばくか用立てる。
旅人が空っぽの大津の財布を拾う。おかしなことに大津自身が橋の上から落としたという。さらに、板長の浩司がその日、競輪場で大津の姿を見かけたと。
その夜、大津が、新しい商談のために四百万円融通してほしい、と清子に申し出る。清子は女将の座を担保に、悦美から借金する。
翌朝、大津は清子の用意した金を持って帰っていく。
その直後、大津の娘・由美が現れ、大津が債権者に追われていると語る。大津を信じる、という清子。
そこへ、大津が戻ってくる・・・。

<第36回>
清子が手作りの果実酒を出してきて、従業員たちに試飲してもらう。評判は上々なので、食前酒として客に出そうとするが、黒岩から待ったがかかる。酒税法に違反すると。
日本橋の呉服問屋の若旦那・祐介がみさき亭に宿泊する。
その日から土肥でデビューすることになった芸者のお吉が、祐介の座敷に案内されるが、祐介の顔を見たとたん、お吉は嫌な顔をして帰ろうとする。
必至にお吉をひきとめる祐介。
が、お吉は祐介の頬を張り飛ばして行ってしまう。どうやら二人は、訳ありの間柄らしい。
三泊した祐介が、自分は無一文だと打ち明ける。

<第37回>
無銭飲食を認めた祐介は父親と喧嘩して勘当されたことを語る。そして、お金を返すために、みさき亭で働きたいという。
その日から祐介は居残りとなって、下働きを始める。ちゃらんぽらんな祐介をはるは好きになれないが、客あしらいはうまいので、思わぬチップをもらったりする。旅人もすぐに祐介になつき、はるは面白くない。
はるはお吉から、祐介と結婚の約束をしていたことを打ち明けられる。
が、結局、裏切られたと・・・。
夜、お吉が座敷に遅れたので、客が怒りだす。祐介がかわりにカッポレを踊り客を喜ばせる。座敷をキャンセルになったお吉は、祐介に殴りかかる。

<第38回>
祐介が無銭飲食のまねをしたのには理由があると思った清子は、祐介から事情を聞く。祐介は父親から政略結婚を強いられていると言い、それに反発して芸人になると。はるは、祐介が今でもお吉を愛していることを知る。
仲居の幸恵とミキが急に辞める。黒岩は本人たちの意志だと主張するが、どうやら二人が黒岩と悦美の噂をしたことと関係あるらしい。
祐介の父・飯野が、祐介に見合いをさせるためにやってくる。祐介ははるを婚約者として紹介。はるは妊娠していると告げる。
二人の芝居を見抜いた飯野は、婚約を認めるから、今すぐ仮祝言を挙げるよう言いだす。

<第39回>
飯野から今夜、仮祝言を挙げるように言われたはるは、式を明日に伸ばしてもらうよう交渉する。
お吉が明日、土肥を出ていくという。はるはお吉を引きとめるよう祐介に訴え、「一生をお吉と芸の道に捧げる」という誓約書を書かせる。
翌日、仮祝言の席に、お吉が花嫁として現れる。飯野は激昂して、席を立つ。
絶望した祐介とお吉は心中も考えるが、お吉は芸の道に精進するよう祐介を励ます。一人で芸の道を行く覚悟を決める祐介。
飯野は祐介を見直し、二人を見守ることに。二人は芸の修業のため、大阪へ旅立っていく。
はるの前に、不良っぽい一人の若者が出現する。

<第40回>
板前見習いとして、大輔がみさき亭で働きだす。
黒岩は、大輔が少年院帰りで、保護観察処分中であることを調べあげる。婦女暴行罪だという。
はるは大輔の歓迎会を企画する。
が、大輔に偏見を持って、誰も集まらなかった。
やけになった大輔は、みさき亭の宿泊客に喧嘩をふっかけ、こてんぱんにやっつけられる。
はるは大輔と二人だけの歓迎会を開く。
翌日、ハーモニカを片時も離さない大輔が、はるのためにブルースを吹く。それを見た板前のトシとケンが、大輔をからかう。逆上した大輔はトシを蹴倒し、ケンの首筋に包丁を突きつける。


RD用 はるちゃん4 ~あらすじ~

2005年06月12日 | ドラマ
<第1回>
 瀬川が六甲の仕事でアメリカへ行ってから、一年が経った。はるは山中の「翠明」で仲居を続けながら、瀬川の帰りを心待ちにしている。
 瀬川が帰国したら結婚することになっているはるは、毎日が幸せな気分だった。
 ただ六甲の御曹子で弁護士の瀬川の妻となると、仲居を辞めなければならないかもしれないので、それがちょっと淋しかった。はるは仲居を天職だと思っているのだ。
 そんなはるが、客の磯田老夫婦と知り合う。「夫婦は悩みも喜びも半分ずつだ」と語る二人の言葉に、はるは感動する。
 瀬川から久しぶりにはるに電話がかかってくる。今週末に帰国するという。

<第2回>
 翠明に、訳のある様子の子連れのカップル、久夫と悦美がやってくる。はるが三人の担当になるが、悦美は久夫の愛人で、10歳になる旅人に続いて、二人目の子を妊娠していた。
 その日、初めて悦美から妊娠を知らされた久夫は狼狽。優柔不断な久夫に対して、悦美は今度こそ入籍してほしいと迫る。
 はるは、男の浮気について久夫と話し合う。「男の浮気は本能だ」と主張する久夫に対して、はるは瀬川はそんな男ではないと反論する。
 その夜、久夫にほとほと愛想が尽きた悦美は、一人で帰ろうとする。旅人のことを心配したはるは、悦美に旅館の別の部屋に泊まってもらう。

<第3回>
 静岡からやってきた、訳のある様子の子連れのカップルが泊まった翌朝、子どもの旅人が行方不明になる。
 はるは河原にいる旅人を見つけだすが、旅人は「両親の喧嘩を聞いていると、嫌な気持ちになる・・・」と傷ついた胸のうちを打ち明ける。
 問題を抱えたまま、久夫らは帰っていく。はるは旅人の将来がどうなるのか、気がかりだ。
 はるの友達・啓子が翠明に泊まりにくる。恋人の医師と結婚間近のはずだった啓子が、突然泣き崩れる。恋人が自分を捨てて、院長の娘との結婚を選んだという。
 はるは啓子を慰めるが、啓子は薬を飲んで自殺を図ろうとする。

<第4回>
 恋人に裏切られ、自殺を図った啓子を、はるは元気づける。三年半前、山中に来たとき、自分も啓子と同じ気持ちだったといい、まだ彼のことを愛しているなら、もう一度体当たりしてみるようアドバイスする。啓子は明るい顔で帰っていく。
 六甲の本社が危ない、という情報が流れる。瀬川が処理にあたっているアメリカでのトラブルが原因らしいが、涼子ははるの耳に入れないよう箝口令をしく。
 はるが「お嫁にしたい仲居コンテスト」で優勝。「三井屋」で祝賀会が開かれるが、店主の吾朗が週刊誌の六甲の記事をはるに見せてしまう。
 はるは六甲が倒産したら仲居を続けられると喜ぶ。

<第5回>
 「お嫁さんにしたい仲居コンテスト」に優勝したはるに、テレビ出演の話が持ちあがる。戸惑いながらも、出演をオーケーするはる。
 仲居のサクラに、吾朗が好意を持つ。和田支配人に頼まれて、はるは二人のキューピッド役をつとめることに。
 瀬川が突然、山中に帰ってくる。はるはこのときを待ちこがれていたが、いざ瀬川と二人きりになると、心臓が爆発しそうでどうしていいかわからなかった。
 瀬川も同様で、その夜は翠明の皆と大いに飲み明かす。
 はるは瀬川の様子がおかしいのに気づく。「仲居を辞めて、山中を離れることはできないか」と、瀬川が……。

<第6回>
 アメリカから帰った瀬川は、「六甲を離れて、はると二人でひっそりと暮らしたい」と言いだす。はるはビジネスに疲れきっている様子の瀬川が気にかかる。
 翌日、六甲本社の相田部長が翠明にやってくる。会長が心臓発作で入院したといい、瀬川に社長就任を望む。
 が、瀬川は、神戸には帰らない、と相田を追い返す。
 自分の結婚がどうなるかわからないはるだが、サクラと吾郎の間を取り持ち、ついに二人に結婚を約束させる。
 はるは、神戸に帰るよう瀬川を説得する。
 すると、瀬川の口から、信じられない言葉が。「はる以外の女性と婚約した」と・・・。

<第7回>
 瀬川が、アメリカでメアリー・パットンという女性と婚約したと告白。彼女はパットン銀行の頭取の一人娘で、六甲の再建のため、銀行から融資を受けられるという。
 が、自分の気持ちを確かめるために帰国した瀬川は、はるへの愛を断ち切れないと苦しむ。
 はるはショックを受けるが、いつまでも待つから、きちんと考えて結論を出すよう瀬川に忠告する。
 そんなとき、入院中の会長が、瀬川を説得するため命がけで翠明に来るという連絡が入る。
 六甲の犠牲になりたくない瀬川は、はるを車に乗せて山中の町を出る。二人で誰にも邪魔されない町まで行こうと・・・。

<第8回>
 はると瀬川は駆け落ちをするが、逃げては何も解決しないと思ったはるは、瀬川を説得して翠明に戻る。
 メアリーが瀬川を追ってアメリカからやって来る。大学で経営学を学んだというメアリーは、人生のパートナーとして、愛する瀬川の力になりたい、とはるに自信ありげに語り、婚約指輪を見せる。
 瀬川は婚約の破棄を主張。
 が、メアリーは聞き入れず、神戸の瀬川の父の見舞いに行く。
 六甲傘下の建設会社の社長・横山が、リストラで自分たち子会社を切り捨てないでくれ、と泣きついてくる。瀬川はすぐに手を打つが、はるは改めて瀬川が六甲にとってなくてはならない人だと知らされる。

<第9回>
 瀬川ははると結婚するために、六甲を自力で再建するプランを一晩かかって練りあげる。
 翌日、六甲の外山会長が翠明に来る。明日、ハワード・パットンが来日。明後日には融資の調印式があり、瀬川に出席するよう迫る。
 瀬川は自力の再建案を父に見せるが、外山は受けつけず、優柔不断な息子を叱りつける。
 はるは瀬川に神戸に帰るよう忠告。メアリーと力を合わせて六甲を立て直してほしいと訴える。大勢の人を不幸にして、自分だけ幸せになることはできないはるは、涙をこらえて瀬川に別れを告げる。
 瀬川は神戸へ帰っていく。
 はるは痛々しいほど明るく、仲居の仕事を続ける。

<第10回>
 瀬川と辛い別れをしたはるに、「お嫁にしたい仲居」のテレビ出演の日が迫る。はるは喜びのスピーチの練習をするが、涼子は胸がしめつけられる。
 そんな折、恋人に裏切られ絶望していた啓子が、明るい顔ではるに会いにくる。はるのアドバイスのおかげで彼の愛をとり戻し、結婚することになったという。
 必死に孤独と戦っていたはるだが、ついに耐えきれず、涼子の前で泣き崩れる。はるは涼子のすすめで、テレビ出演を辞退し、しばらく休養することに。
 以前翠明に泊まった旅人から、富士山の写真の入った手紙がはるに届く。富士山を見たくなったはるは、ボストンバッグを持って、山中に別れを告げる。

<第11回>
 瀬川との結婚をあきらめ旅に出たはるは、静岡県の沼津からフェリーに乗り、西伊豆の土肥温泉に降り立つ。
 そこで、偶然、旅人と再会。旅人の家は由緒ある旅館「みさき亭」で、はるはひとまずそこに落ちつく。「みさき亭」の女将は、久夫の正妻・清子。
 が、女将とは名ばかりで実権は常務におさまっている愛人の悦美が握っていた。
 久夫は相変わらず優柔不断。清子と悦美のトラブルにも目をつぶっていた。
 はるは清子に誘われて、念願の富士山を見にいく。富士の雄大な姿に、感嘆の声をあげるはる。
 清子は、自分は旅館では一番邪魔な人間だ、と自嘲ぎみにつぶやく。

<第12回>
 清子はみさき亭の名ばかりの女将で、毎日遊び歩いては、飲んだくれていた。はるは清子の生き方に疑問を持つが、清子は裏切られても久夫のことをまだ愛していた。
 その夜、みさき亭では、仲居の一人が足を捻挫し、客へのサービスが行き届かなかった。見かねたはるが仲居の仕事を手伝うが、そのプロの腕前に、悦美や支配人の常吉は、目を丸くする。
 はるは山中の涼子のことを思い出し、感傷的な気持ちになる。
 はるは久夫から、旅人を旅館の跡継ぎとして認知したいきさつを打ち明けられる。そのことで、清子と悦美の女の意地が激しくぶつかり合う。

<第13回>
 みさき亭に一泊した翌日、はるは悦美から、仲居として働いてもらえないかときりだされる。
 が、はるは今日のうちに土肥を出ていくつもりだった。
 旅人が万引きをして、駐在所の巡査に連れてこられる。「愛人の子」というレッテルを貼られていることへの屈折した思いが引き金だった。
 はるはその日、旅人が子どもたちにいじめられているのを目撃する。
 午後、はるがフェリーに乗るために埠頭まで来ると、旅人が待っていた。家も学校も嫌いだから、はると一緒に旅をしたいという。
 はるは旅人を不憫に思うが、連れていくことはできない、ときっぱり言い聞かせる。

<第14回>
 旅人を追い返して、一人でフェリーに乗ろうとしたはるだが、やはり旅人のことが気になって戻ってきてしまう。
 はるは旅人を励まして、いじめっ子たちと話し合いをさせる。はるのユーモラスな一言で、子どもたちは打ち解けあい、仲直りする。

<第15回>
 とっさの機転で客のトラブルを解決したはるに、久夫もみさき亭で働いてほしいと申し出る。
 はるは断るが、翌日、田村や他の客たちから昨夜の踊りのことで礼を言われ、胸が熱くなってくる。
 旅人にも、はるの顔を見るだけで元気が出る、と言われ、はるの心は揺れる。
 清子から山中に帰ったほうがいいと忠告されたはるだが、ついにみさき亭で働く決心をする。
 従業員たちは驚き、久夫の新しい愛人か、とはるを好奇の目で見る。
 悦美はもてなしより金儲けを優先させていた。仲居頭の定子は悦美の味方で、自分たちの仲間になって清子を追い出すようはるをそそのかす。

<第16回>
 はるは土肥温泉・みさき亭で仲居として働くことになる。翠明で学んだように真心をモットーにするはるだが、みさき亭でそれが受け入れられるかどうか・・・。
 不倫カップルで常連の近藤と美由紀が、みさき亭に来る。美由紀の妊娠をきっかけに、近藤の離婚が成立しそうだというので、悦美は羨ましい。
 が、美由紀の流産が発覚。近藤は離婚にためらいを見せる。
 清子が客の迷惑にもかかわらず、ラウンジでピアノを弾きはじめる。はるは毅然とした態度でピアノをやめさせるが、清子の行為には特別な意味があった。
 近藤に愛想を尽かした美由紀が、一人で生きていく決心をする。

<第17回>
 旅人がウランジで遊んでいて、常吉から注意される。
 それを根にもった旅人は客のアケミが大浴場に入っているすきに高級腕時計を盗み、常吉の上着のポケットにすべり込ませる。
 腕時計の紛失に気づいたアケミは、従業員が盗んだと逆上する。
 はるたちは旅館の中をくまなく探すが、腕時計は見つからない。ついに警察に届けようと、常吉が上着を取ったとき、そのポケットから腕時計がころがり落ちる。
 犯人扱いされる常吉。はるがうまくとりなして、アケミに無事腕時計を返す。
 旅人の仕業だと勘づいたはるは、旅人を本気で叱る。
 旅人はすべてを話して、常吉に謝る。

<第18回>
 先代の女将の時からみさき亭を支えてきた支配人の常吉が、辞表を提出。久夫と清子を先代の女将の墓の前に呼び、昔のように二人で旅館を切り盛りしてほしいと訴える。常務が仕切るようになってから、常連客がほとんど離れていったことを嘆く。
 久夫は夫婦の仲がよかった頃にたちかえって、清子のために川で「ズガニ」を取り、料理を始める。
 仲睦まじい夫婦の姿を見た悦美は、逆上。旅人を連れて、旅館を飛び出していく。
 一方、清子も離婚届けをはるに託し、出ていこうとする。
 そんなとき、久夫が交通事故に遭い、意識不明の重体になる。

<第19回>
 交通事故に遭い、緊急手術を受けた久夫は、意識が戻らず、予断を許さない状態だった。
 連絡を受け、悦美と旅人が病院に駆けつけてくる。取り乱す悦美に、清子は仕事に戻るよう忠告する。
 その夜、旅行会社の長谷課長がみさき亭に来る。女好きの長谷は、新人のはるを自分の係に指名し、誘惑しようとする。
 はるは長谷をそつなくもてなし、感心される。長谷は翠明に泊まったこともあるという。
 はるは姿の見えない清子を探しにいく。悦美は、いつものように酒に溺れているのだろうと嘲笑するが、清子は久夫の回復を祈って寺で水垢離をして、お百度を踏んでいた。

<第20回>
 久夫の命が助かるよう、清子は自分の命を賭けて、三日続けて水垢離をしてお百度を踏んだ。
 その祈りが通じたのか、久夫が意識をとり戻す。久夫は清子に、みさき亭を守ってほしいと頼む。そしてはるに、清子と旅人を助けてやってほしいと言いのこして、息を引きとる。
 久夫の葬儀が粛々と執り行われ、初七日を迎える。
 大野弁護士の立合いのもと、久夫の遺言が発表される。みさき亭の社長には悦美が就任。女将は清子で、権利及び代表権は社長、女将対等とすると。
 悦美は清子に女将辞退を迫るが、清子は以前のみさき亭を蘇らせることを決意。はるは清子の下で働こうと心に決める。

RD用 はるちゃん3 ~あらすじ~ Vol.3

2005年06月12日 | ドラマ
<第41回>
 和田支配人が翠明を去ってから、一週間が過ぎた。
 六甲総合商事の相田部長は、和田の後任として、和子を推薦する。涼子は、和田の復帰を心で願いながらも、和子を新しい支配人にする。
 和子が新しい仲居頭を決めることになる。仲居たちは張り切るが、はるだけは和子に反抗する。そんなとき、はるは和子に言われて、釣りに出かけた客の弁当を届けにいく。
 途中、沢で釣りをしている瀬川の姿を見かけ、声をかけるが、足をすべらせて水の中に落ちてしまう。足を痛めたはるを、瀬川が背負って、無事に送り届ける。そんな二人を、朝倉の娘雪子が目撃する。

<第42回>
 雪子がはるに会いにきて、今日瀬川と一緒にいたことを問い詰める。はるは、雪子が瀬川を知っていることに驚くが、そのあと、偶然顔を合わせた雪子と瀬川のただならぬ様子に、はるは二人の間に何があったのだろうと心配になる。
 その夜、泥酔いした雪子は翠明に泊まる。はるは、雪子が泣いているのを見てしまう。
 翌朝、はるは雪子が妊娠しているのに気がつく。雪子は、妊娠三ヵ月だと打ち明けるが、相手の名前は言おうとしない。雪子の妊娠を知った瀬川と雪子が口論になり、雪子が瀬川の頬に平手打ちする。仲居たちは、雪子のお腹の赤ちゃんの父親は、瀬川ではないかと……。

<第43回>
 雪子が妊娠。その子どもの父親ではないかと疑われた瀬川が、突然姿を消す。和子の連絡によって、朝倉が雪子を迎えにくる。娘の妊娠にショックを受けた朝倉は、嫌がる雪子を力ずくで連れて帰ろうとする。
涼子が間に入り、朝倉と冷静に話し合う。
 雪子ははるに、子どもの父親は弁護士志望の須田だと打ち明ける。須田は瀬川の後輩で、司法試験に合格するまで雪子と別れるよう瀬川から言われたという。
 雪子が切迫流産の危機。そこへ、瀬川が須田を連れて駆けつけてくる。須田の看病の甲斐もあって、雪子の容態は持ち直す。
 まもなく、雪子、須田、そしてちょっと複雑な心境の朝倉が山中を去っていく。

<第44回>
 電力会社の将棋愛好会の幹事、米山が、毎年翠明で開いている名人戦の相談に来る。和田が退職したと聞き、がっかりする米山。今まで名人戦の運営を全て、和田に任せていたのだ。
 相田が町田を連れて、翠明に来る。町田が相田の運転手をしているというので驚く和子。翠明の経営状態をチェックした相田は、さらなる合理化を要求する。
 瀬川が、朝食ヴァイキングを提案。涼子は二の足を踏み、板長や仲居たちも反対する。が、はるは、とりあえずやってみればいい、と賛成。
結局、ヴァイキング案が通る。涼子ははるに裏切られた思いで、淋しい。

<第45回>
 はるの発言がきっかけで、朝食ヴァイキングが行われることになる。涼子はあまり乗り気でなく、準備ははるや和子たち任せだ。
 そんな折、桐谷夫妻がやってくる。一年に一度山中に来るのを楽しみにしている老夫婦は、翠明の心のこもったサービスが気にいっていた。
 いよいよ朝食ヴァイキングが始まる。客たちの反応もよく、はるはほっとする。が、桐谷夫妻が味噌汁と漬物を口にしたとたん、怒ったように席を立ち、帰り支度を始める。
 涼子は、和田の残したデーターをもとに桐谷好みの食事を作り直して、夫妻に喜んでもらう。瀬川は、お客一人一人のニーズに合わせたものをと朝食ヴァイキングの一旦中止を決める。

<第46回>
 朝食ヴァイキングが取り止めになって二日後。和田が朝倉酒造のワインを翠明に配達にやってくる。今日から、和田便利社をオープンしたという。はるは、和田と一緒にまた働きたいというが、そんなことをしたら、六甲はそれを口実に翠明を売り飛ばす、とたしなめられる。その日、風呂の下水がつまるというハプニングが起きるが、和田の活躍で事無きを得る。
 京都でデパートを経営している石坂が、客としてやってくる。まもなく、石坂の同伴者夏美とその息子・勇気が到着。仲居たちは石坂と夏美の関係に興味津津。
 翠明の取締役支配人として、妙子が任命されてくる。

<第47回>
 取締役支配人として翠明に乗り込んできた妙子は、これまでに女将として四軒の旅館を立て直してきたやり手だった。和子は仲居頭に復帰。妙子は涼子と共同で翠明の経営にあたるという。
 偶然にも、妙子は石坂の古い知り合いだった。涼子をさしおいて、女将のように石坂と接する妙子。夏美は石坂の愛人で、勇気は石坂の子どもだった。石坂は、跡継ぎとして勇気を引き取りたかったが、勇気は母親と離れて暮らすのを嫌がる。悩む夏美に、勇気の将来のために、勇気を説得すべきだと主張する妙子。一方、涼子は、勇気の気持ちをよく考えてあげるよう頼む。

<第48回>
 勇気の幸せのために、夏美は勇気を置いて、こっそり翠明を出ていこうとする。はるが気がつき、夏美を必死に引き止める。翌日、夏美は、子どもを手放したくないと石坂に訴える。涼子も、夏美の味方をする。が、石坂は聞き入れず、強引に勇気を連れていこうとする。勇気は石坂の手をふりほどき、瀬川に助けを求める。瀬川は、どちらを選ぶか、勇気本人に決めさせるべきだと石坂を説得。まもなく、勇気は夏美と金沢へ帰っていく。
 はるは、瀬川を“剛司様”と呼ぶ妙子と瀬川の関係が気にかかる。瀬川は、妙子は子どもの頃の家庭教師だったというが……。

<第49回>
 妙子は、今後のことを会長と相談するため、神戸へ戻る。
 翌日、翠明で、涼子の同窓会が行われる。集まったのは、涼子の大学時代からの親友、真知子と清子、そして、一年先輩の朝倉。真知子と清子は多額のチップをはずみ、家庭生活も順調で幸せそうだ。しばらくして、涼子らは朝倉の店に場所を移す。最初は和気あいあいとした雰囲気だったが、ふとしたことから、真知子と清子が相手の不倫や家庭問題を暴露し合い、喧嘩になる。その夜、真知子と清子は別々の部屋をとって、翠明に泊まる。
 翌朝、はるは畳の上に倒れている真知子を発見。そばには睡眠薬のビンが……。

<第50回>
 真知子が自殺を図ったと思ったはるは、驚いて涼子に知らせる。涼子は急いで医者を呼ぼうとするが、そのとき、真知子が何事もなかったように目を覚ます。睡眠薬は飲まずに、酔いつぶれて寝てしまったという。和子はこの自殺騒ぎをただちに本社へ連絡する。
 清子のもとに、男から電話がかかってくる。夫の会社が倒産して、たった一度男と過ちをおかしたが、その男から脅迫されつきまとわれているという。和田が一計を案じて、男をやっつける。
 一方、夫の浮気に悩んでいる真知子には、瀬川が弁護士として協力。夫は女と別れ、家庭に戻ったという。涼子、真知子、清子は、永遠の友情を誓う……。

<第51回>
 六甲本社の取締役会で、翠明の経営状態に対する報告があり、現状では廃業もやむなしという意見が出る。
 妙子は、売上げアップと経費削減に努力するよう従業員たちに発破を掛け、自分は新規団体客百名以上の獲得を約束する。そして、涼子にも自分と同じ数字を約束させる。 妙子はまた、食べ放題の新しい企画を作る。儲けを上げるために、客を騙すようなやり方に、涼子は賛成できない。
 商用で翠明をよく利用してくれていた小宮が顔を見せる。リストラに遭い、失業中の小宮は宿泊代すらこと欠く身だったが、涼子は今までの恩返しだといって無料サービスで小宮をもてなす。

<第52回>
 一ヵ月間に百名以上の団体客をとる約束をした涼子と妙子だが、妙子の方が圧倒的にリードしていた。女将交代を見越して、はる以外の仲居たちは妙子側につく。
 ある夜、朝倉が泥酔して店に現れる。心配した涼子は雪子に連絡。駆けつけた雪子は、兄の春樹が朝倉酒造の経営に失敗して、家出。母も持病が再発して、入院したことを語る。ワインに夢中になって、会社を春樹に任せっぱなしにしたことを悔いる朝倉。涼子は朝倉を励まし、翠明に泊めて、休ませる。部屋のソファで居眠りを始めた朝倉を、涼子は布団まで運ぶ。
 その瞬間、二人めがけてカメラのフラッシュが光る。

<第53回>
 涼子のスキャンダルをでっちあげるため、妙子は和子を使って、涼子と朝倉のツーショットの写真を撮らせたのだ。はるは瀬川に抗議。瀬川は妙子からフィルムを取り上げる。
 酒屋の店主、矢島が翠明に泊まる。矢島は朝倉酒造の「北の龍」を注文。が、昨年、生命のやさしさを感じた「北の龍」とはまるで違う味だったので、がっかりする。朝倉は酒造を再建しようと奮起。ワインの店を佐島と和田に任せ、山中をあとにする。
 妙子が目標の団体客百名を突破。低迷していた涼子に、矢島と小宮から相次いで予約が入り、土壇場で妙子を追い抜く。

<第54回>
 妙子が涼子に無断で翠明で呉服の展示会を開く。はるは妙子に頼まれて、“お見立てモデル”になる。呉服店の貴子は妙子の友人で、妙子は、貴子の息子敏樹とはるを結婚させようと企む。はると涼子を引き離そうというのだ。
 展示会場で、客の徳島、綾乃夫婦が、誤って高値な反物にワインのしみをつけてしまう。はるの気転のきいた処置で、その場は丸くおさまり、貴子ははるのことがすっかり気にいる。貴子は、息子とはるの結婚について、はると涼子に切り出す。とまどうはる。涼子は、本人の気持ち次第だと。
 一方、思いもよらないはるの結婚話に、瀬川は心穏やかでない。

<第55回>
 鉄観の寺で、はると敏樹の見合いがある。母親と同じく、はるに好意を持つ敏樹。はるもまんざらではなさそうだ。
 呉服展示会の二日目、はるが売り上げの割り戻しで高収入を得たのを知った仲居たちは、客に強引に着物を勧め客を怒らせる。涼子は妙子に、展示会の中止を申し入れる。はるに嫉妬した仲居たちが、はるとは一緒に働けないと言いだす。貴子ははるを、自分の店で働くよう誘う。
はるを気づかった敏樹の希望で、展示会は中止。貴子のたっての希望で、はるは俊樹と結婚式のような衣裳でパフォーマンスを行う。
 怒った涼子は、はるにクビを言い渡す。

<第56回>
 はるの花嫁姿のパフォーマンスに怒った涼子は、はるにクビを言い渡す。はるは事情を説明。納得した涼子は、クビを取り消す。
 敏樹は、母親の言いなりになってばかりいる自分に嫌気がさす。敏樹には結婚を前提にしてつき合っていた恋人・美佐子がいたが、母親の貴子の反対によって強引に別れさせられたのだ。一大決心をした敏樹は、美佐子に会いにいく……。
 はるは相変わらず瀬川と喧嘩ばかりしていた。和田ははるに、自分の心を素直に見るよう忠告する。はるは瀬川に惚れている、と指摘する。
仲居たちの間でも、はると瀬川のことが噂になっていた。妙子は二人を厳重に監視する。

<第57回>
 ある日、はるは若い女性客から、地元のおすすめの店について尋ねられる。が、何も答えられなくてすっかり落ち込む。
 そんなはるに、瀬川が昼の休み時間を利用して、車で地元の新しい名所へ案内してやろう、と声をかける。はるは喜ぶが、妙子から他の従業員たちの疑いを招くような行動はとらないよう釘をさされる。迷うはる。しかし、涼子は、自分の気持ちに正直になるようアドバイスする。はるは瀬川と出かけていく。
 妙子のお膳立てで、瀬川の亡き母の27回忌の法要がとり行われる。病院長の北沢と北沢の娘・雅美が妙子に呼ばれて出席した。雅美は瀬川と将来を約束した仲だという。

<第58回>
 瀬川と雅美の縁談をまとめるために、妙子は法事を口実に北沢父娘を山中へ呼び寄せる。六甲の会長・外山と北沢と鉄観和尚は戦友同士。瀬川と雅美がまだ学生の頃、北沢と外山が相談して、将来二人を一緒にしようと決めたという。
 はるは、瀬川が婚約者のことを隠していたことに傷つく。雅美は瀬川とはるの態度から、二人の間に特別な感情があることに気がつく。雅美から、瀬川のことをずっと想ってきた気持ちを打ち明けられたはるは、雅美と瀬川に話し合いをさせる。
 はるを愛している、と告白する瀬川。雅美ははるに、瀬川と幸福になってほしい、と言い残して去っていく。

<第59回>
 雨の大杉神社境内。はるは偶然、瀬川と一緒に雨宿りする。瀬川は寒そうにしているはるの肩に自分の上着を掛けてやるが、それがもとで高熱を出し翠明の部屋で寝こむ。
 六甲の大事な取り引き先の銀行の亀岡副頭取夫妻が翠明に来る。はるは夫妻の担当になるが、瀬川のことが気がかりで仕事に集中できず、亀岡の足にお茶をこぼしてしまう。妙子ははるに、医王寺での謹慎を言い渡す。瀬川の様子を見たい、と訴えるはる。が、妙子は許さない。はるは寺へ行き、瀬川のことを想う。涼子が心配して様子をみにいくと、はるは泣きだす。

<第60回>
 謹慎処分を受けて、寺で一夜を過ごしたはるは、瀬川のことが頭からはなれなかった。
 その頃、高熱で眠り続けていた瀬川は目を覚まして、はるのことを気にかける。和子は瀬川にはるが謹慎していることをこっそり知らせる。
 妙子が、和子の一千万の借金を棒引きしてもいいと言いだす。しかも、翠明から六甲が全面的に手を引くと。但し、はるに瀬川のことをあきらめさせるのが条件だった。涼子ははるの気持ちを大事にしようと思うが、瀬川が六甲の外山会長の実子と知り驚く。はるの幸せのため、涼子は心を鬼にしてはるに輪島の旅館への転勤を命じる。

<第61回>
 妙子の策略で、はるは輪島にある六甲傘下の旅館。「能登の庄」に転勤になる。和子も監視役として、はるについていく。
 一方、はるがいなくなったのを知った瀬川は、妙子をなじるが、体調が万全でない上に、三郎に見張られているので身動きがとれない。
 涼子ははるを能登へ行かせたことを後悔していた。どんな理由があれ、好き合っている二人を引き離すのはいけないことだと。
 涼子は従業員一同に協力してもらい、瀬川を和田の運転する車に乗せ、はるのもとへ行かせる。
 はると瀬川は感激の対面。まだ熱のある瀬川を、はるは一晩中看病する。

<第62回>
 はるを追いかけて輪島へやってきた瀬川は、翌日、熱も下がりはるにプロポーズする。嬉しい、と答えるはる。
 はると瀬川は、山中へ帰ることになる。途中、二人は医王寺へ立ち寄るが、そこで六甲の外山会長と鉢合わせになる。瀬川が外山の息子であることを知り、はるは凍りつく。
 瀬川を後継者にと考える外山は、はると瀬川の結婚に反対する。アメリカでトラブルに巻き込まれた六甲は、重大な危機に直面していた。その危機回避には、瀬川の力がどうしても必要だった。
 はるは瀬川と別れる決意をして、翠明に戻る。
 その夜、外山が翠明に到着。はるは接待係になるが、外山の心臓病がかなり重いのを知る。

<第63回>
 涼子をはじめ翠明のスタッフ一同は、翠明を廃業に追い込もうとする外山に対しても、まごころをこめて接待する。信用できるのは金だけだと主張する外山に、はるはもっと人間を信じてほしいと訴える。
 その夜、瀬川がはるに会いにくる。六甲を辞める決心をしたという瀬川に、はるは病気の父親を見捨ててはいけないと言いきかせる。
 外山の体が心配なはるは、ほとんど寝ないで外山の様子を見守る。
 翌日、瀬川は外山に今日限りで六甲の顧問弁護士を辞めるときりだす。はると結婚して、翠明を守っていくと。
 外山は激怒。瀬川は、親子の縁を切るとまで……。

<第64回>
 はると一緒になるためなら、外山と縁を切り顧問弁護士も辞めると瀬川は言いきる。 はるは、父親を憎むのは間違っていると瀬川をたしなめる。
 その夜もはるは、外山が安眠しているかどうか、何度も様子を見にいく。
 翌日、朝倉が涼子を訪ねてくる。再建の目処がついたという報告と苦境に立っている涼子を励ますためのとっておきのお酒を持って。涼子はそのお酒を瀬川にもすすめる。
 はるの仲介で、瀬川と外山の話し合いがもう一度行なわれる。人のあたたかさを翠明に教えられたと訴える瀬川。
 が、外山は翠明売却を決定。その直後に発作を起こす。

<第65回>
 翠明の売却を決めた外山が狭心症の発作を起こして倒れる。あれだけ父親に憎しみをぶつけていた瀬川だが、必死に外山を助けようとする。薬のおかげで、まもなく外山は回復する。
 瀬川は外山にかわってトラブルを解決するため、アメリカへ行くことを決意。二年間は帰って来れないので、はるに一緒に来てほしいと頼む。
 はるは悩んだ末、山中にとどまることに決める。瀬川のことは大好きだが、自分が生きていく場所は翠明しかないとわかったのだ。
 二年後に改めてはるにプロポーズすることを約束して、瀬川は山中を去っていく。翠明の売却は中止になり、はるは今まで以上に仲居の仕事に張り切る。

RD用 はるちゃん3 ~あらすじ~ Vol.2

2005年06月12日 | ドラマ
<第21回>
 ゴーデンウィーク。翠明に新しい名物が誕生する。はるがアイデアを出した、囲炉裏のある部屋「芭蕉庵」が完成したのだ。
 一方、ワインと美食の企画は順調で、はるは板長の祐治から、ワイン選びについて相談を受けたりする。
 ある日、鉄観和尚の紹介で、老婦人光枝が翠明に泊まる。交通事故で一人息子を亡くしたという光枝は、食事に全く手をつけず、息子を奪った東京や嫁への憎しみをあらわす。
 翌日、光枝は翠明のあたたかなもてなしに心なごませて帰っていく。
 仲居の康子が祐治に惚れる。
 が、祐治ははるに気がありそうなので、康子ははるに嫉妬する。

<第22回>
 外国人の女性、ビビアンが、瀬川に泣きついてくる。瀬川の仲介で日本人の男性と結婚したビビアンは、夫がいなくなったとだけいい、多くを語らない。瀬川はビビアンを仲居として翠明で雇ってもらうようとりなす。
 はるはビビアンの教育係になる。東京で接客業をしていたというビビアンだが、慣れない仲居の仕事にとまどう。
 同じ頃、去年まで翠明で仲居をしていたサクラが、もう一度雇ってほしいと訪ねてくる。
 男二人連れの客、藤尾と吉岡がビビアンを見て、新宿にいたホステスのマリアだという。マリアに貢いで騙された藤尾は、落とし前を付けてもらおうとすごむ。

<第23回>
 ビビアンに騙されたといって怒る藤尾を、はるは必死になだめようとするが、藤尾は、ビビアンの代わりにはるに体で返せといってくる。
 はるは芸者の竜子と組んで、酒の飲み比べでその場を乗り切ろうとする。
 が、吉岡が下戸だといいだし、失敗。
 今度は藤尾が、おいしい蕎麦料理を食べさせてくれたらはるたちの勝ち、ときりかえしてくる。
 板長の祐治がその勝負を受け、蕎麦の実入り豆腐の蒲焼きをこしらえる。祐治の料理を一口食べた藤尾は、降参といって、すごすごとひきあげていく。
 祐治と祝杯をあげたはるは泥酔して、祐治に背負われて部屋まで帰る。

<第24回>
 ビビアンがお寺にお参りしたいといいだす。はるはビビアンを鉄観の医王寺へ連れていく。
 夫が交通事故で亡くなったことを打ち明けたビビアンは、和尚にお経をあげてほしいと頼む。驚いたことに、ビビアンの夫は、一昨日納骨にきた光枝の息子だった。
 ビビアンが不法滞在になるのを知った瀬川は、ビビアンを名古屋の出入国管理事務所に出頭させようとする。
 はるはビビアンを鉄観にかくまってもらう。ビビアンの出頭について、三日間の猶予が与えられる。
 はるは光枝を呼び寄せ、ビビアンへの誤解を解こうとする。光枝はビビアンとの絶縁を主張。

<第25回>
 はるは、光枝とビビアンに話し合ってもらいたいが、光枝のビビアンへの憎しみは激しい。
 一方、ビビアンも絶望のあまり、光枝に会う勇気がでない。
 富山へ帰ろうとした光枝が、熱を出して倒れる。ビビアンは一晩中光枝に付き添い、懸命に看病をする。
 翌朝、ビビアンの口ずさむ童謡に、光枝がすすり泣きを始める。それは光枝が息子によく聞かせた歌だった。光枝はビビアンを恨んできた自分のまちがいに気づき、ビビアンと和解する。
 そのすぐ後、ビビアンが妊娠していたことがわかる。
 法的にビビアンの日本在留が可能になり、ビビアンは光枝とともに富山へ帰っていく

<第26回>
 仲居の美代子が、担当することになった客の一人・中村を見て青ざめ、はるに担当を代わってほしいと泣きついてくる。中村は美代子の不倫相手だった男で、騙された美代子は、二度と中村の顔を見たくないという。
 逃げる美代子を中村はつかまえ、全部自分が悪かった、と心から謝罪する。美代子の長年のわだかまりが消える……。
 朝倉が、仕事の関係で、翠明に泊まることが多くなった。いそいそと朝倉の世話をする涼子を見て、はるは面白くない。
 そんなとき、朝倉の知り合いだという若い女性が、翠明にやってくる。はるは朝倉の愛人に違いないと騒ぎたてる。

<第27回>
 はるが朝倉の愛人だと思った女性は、朝倉の娘・雪子だった。雪子は父親と涼子のことを気にして、偵察にきたのだった。
 はるは他の仲居たちをけしかけて、涼子と朝倉の引き渡し作戦を実行する。
 翌日、朝倉は仕事で東京へ出かけていく。
 雪子は翠明に残り、涼子に朝倉についていろいろときわどい質問をする。
 和田は、誤解されるようなことはしないほうがいいと涼子に忠告。涼子は、朝倉とは仕事のパートナーだけだと憤慨する。
 仲居の浜子の不用意な発言で、雪子が逆上。父親と別れるよう涼子をなじる。
 そのとき、涼子の息子だと名乗る男が、突然翠明に現れる。

<第28回>
 涼子を母親と呼ぶ若い男光太郎が突然、現れる。涼子はあっけにとられるが、事情を聞くと、光太郎が探しているのは別人の花村良子だった。
 涼子はその名前に、はっとする。浜子が秘密にしている本名だった。
 涼子は浜子に確かめてみる。自分に子どもはいない、と頑に主張する浜子。実は浜子は、光太郎が子どものとき不倫をして、家を出たのだった。
 はるは、光太郎と浜子を対面させる。最初は母親であることを否定していた浜子も、光太郎の思いやりのある言葉に、思わずわが子を抱きしめる。
 雪子は瀬川らのいる三井屋に下宿し、朝倉の行動を監視することに。

<第29回>
 涼子と朝倉の仲が取り沙汰されているなか、瀬川ははるの先走った行動を非難し、雪子を巻き込まないよう釘をさす。
 朝倉が仕事先の東京から戻ってくる。福井には帰らず、まっすぐ翠明に泊まりにきたので、雪子はショックを受ける。
 翌日、瀬川は涼子と朝倉に、女将の男女関係のもつれで倒産した旅館の話をし、くれぐれも自重するよう注意をうながす。
 雪子は朝倉に涼子との関係を問いつめ、涼子をなじる。朝倉は思わず、雪子の頬を打つが、雪子はますます逆上して、はるも二人の仲を疑っている、と暴露する。
 周囲の非難の目に、はるはしどろもどろ……。

<第30回>
 涼子と朝倉の仲を疑い、雪子を傷つけたことで、はるは謹慎処分を言いわたされる。
 瀬川は雪子に、「子どもに信用されないことほど、親にとって寂しいことはない」と話しかける。そして、朝倉も涼子も、今は仕事に全力投球しているのだと。
 朝倉は雪子とじっくりと話し合う。自分にとって家族はかけがえのないもの、その家族を幸せにしたくて仕事に頑張っているのだ、と訴える朝倉。
 涼子は、雪子たち家族を傷つけるようなことはしない、と雪子に頭を下げる。
 はるも、全て自分が悪かった、と雪子に謝る。
 自分が間違っていたことに気づいた雪子は、涼子らと和解する。

<第31回>
 五月中旬のある日、六甲総合商事の管理部長・相田が翠明の経営状況を見にくる。本社では、翠明の評価はあまり良くなく、大手のパチンコチェーンから翠明買い取りの話もあるという。
 起死回生のサービスのアイディアを相田から求められ、涼子らは頭を悩ませる。客に一円でも沢山お金を使わせるようハッパをかける相田に対して、涼子は、お色気路線は反対だと翠明の信念を守ろうとする。
 朝倉が、次の日曜日福井で行われるお祭りに、涼子とはるを誘う。涼子は喜ぶが、はるは行かないとそっぽを向く。世間の噂を気にするはるは、福井に行かないよう涼子に忠告。涼子は耳を貸さない。

<第32回>
 板長の祐治が、お昼を食べて温泉につかるだけの、デイパックを企画。はるはどんなワインを出したらいいか、アドバイスをする。
 そんな相談をしているところへ、旅館「柊屋」の女将・慶子が声をかけてくる。翠明の芭蕉庵を女将さん会で見学させてほしいという。はるは涼子の福井行きをやめさせるため、見学の日取りを日曜日に決める。
 日曜日、涼子と一緒に福井へ行く予定だった竜子が一人でお祭りを見にいく。
 帰ってきた竜子は、朝倉と何かいいことがあったのか、はしゃいでいた。
 医王寺で、はるは若い男から突然、モデルになってほしいと追いかけられる。男は新進気鋭の日本画家・田代だった。

<第33回>
 はるに絵のモデルになってほしいと言った田代が、翠明に泊まりにくる。師匠から盗作者の烙印を押された田代は絶望して、流浪の旅をしているという。
 六甲総合商事の本社の指示で、和子が新しい仲居頭代理としてカムバックしてくる。町田と結婚したばかりの和子だが、家庭のことはあまり話さず単身寮に住むという。売り上げを上げるために、和子が客に強引なサービスをするので、はるはついていけない。
 福井から帰って以来、竜子が恋の病にとりつかれる。はるは、その相手がてっきり朝倉だと思い込むが、田代の姿を見かけた竜子が、感激したように田代の名を呼ぶ。竜子が熱を上げていたのは、田代だった。

<第34回>
 福井の祭りで、田代と竜子は偶然出会い、竜子に母親のような懐かしさを感じた田代は、竜子に絵のモデルになってもらったという。一方、竜子も田代に初めて会ったとき、懐かしい気持ちがしたと。
 その夜、若い女性・美保が、田代を訪ねてくる。美保は、田代に盗作者の烙印を押した恩師の娘で、田代の婚約者だった。はるは美保から、田代が二歳のときに両親が離婚して、田代は父親に引き取られたことを知らされる。美保は自暴自棄になった田代をなんとか立ち直らせようとするが、田代は美保をはねつける。田代の甘えを瀬川が非難。瀬川も田代と似たような生い立ちなのを知り、驚くはる。

<第35回>
 婚約者の忠告も聞かずに、田代は酒で自分をごまかそうとする。はるはそんな田代を甘えていると叱り、竜子も同調する。
 田代の身の上話を聞いた竜子に、動揺の色があらわれる。
 翌朝、田代の寝煙草が原因で失火騒動が起きる。幸い、はるの活躍で大事にならずにすむ。
 はるの仲介で、田代と美保の最後の話し合いが行われる。別れた方がいい……と、結論をくだす二人。そこへ、竜子が現れ、「目を覚ませ!」と、田代の頬を張りとばす。そして、自分が、両親の離婚と同時に生き別れになった田代の姉であることを告白する。
 元気をとり戻した田代は、美保と出直そうと一緒に帰る。

<第36回>
 新しい仲居頭・和子は、金の亡者で、なりふりかまわず客からチップを巻き上げようとする。
 和子の夫・町田が和子の部屋に忍び込み、痴漢と間違えられる。大阪のキャバレーで働いていたという町田は、和子のそばに戻ってきたいと訴えるが、和子は大阪へ帰れ、とそっけない。
 詐欺にあった町田は、多額の借金を背負い、それを六甲総合商事に肩代わりしてもらっていた。和子は、借金返済のめどがつくまで会えなくても二人で頑張ろう、と町田を励ます。
 翠明の客・山田が、瀬川の顔を見たとたん、「お前は血も涙もない人間だ」と叫んで、飛びかかっていく。

<第37回>
 はるは山田から、瀬川を恨む理由を聞く。
 三年前、山田の経営する工場が倒産。莫大な借金を六甲総合商事が肩代わりしてくれたが、工場を再建不可能と判定した六甲は、一切合切を抵当に押さえて、売り払ってしまったと……。
 六甲の実態を知ったはるは、翠明も同じ運命になるのではないかと危ぶむ。
 倒産のとき、山田は妻子と生き別れになっていた。
 瀬川は、山田の妻は亡くなり、娘の君枝は山代で仲居をしていることを山田に知らせる。
 はるは、山田と君枝を対面させる。君枝は、母親が入院したとき、瀬川から個人的に金を借りて、世話になったことを語る。はるは瀬川という男がますますわからなくなる。

<第38回>
 六甲総合商事の相田部長が、翠明に泊まりにくる。相田は、涼子の前ではさかんに翠明をほめ、利益が上がっていることに満足げな様子だったが、実は、裏で翠明をパチンコチェーンに売り払う話が進行中だった。
 仲居の和子と康子が、相田の味方につく。
 和田のもとに、母親が倒れたという連絡が、弟から入る。
 が、今までに何度も弟の借金の尻拭いをさせられてきた和田は、信用しない。
 翌日、和田の弟・耕作が客として翠明に来る。芸者を呼んでどんちゃん騒ぎをしている耕作に、和田は逆上する。
 翌朝、フロントに財布を預けた客の寿子が、お金が消えたと騒ぎだす。

<第39回>
 客の寿子が、フロントに預けた財布の中から現金二十万円以上がなくなった、と怒りだす。涼子が個人的に弁償して、その場をまるくおさめるが、相田部長は涼子の経営責任を問い、社長交代をほのめかす。
 和田は、相田が和子と康子を使って事件をおこし、翠明を売りとばそうとしている、と涼子に忠告する。
 涼子は和田に母親の見舞いにいくようすすめる。
 が、和田は首をふり、耕作に対しても冷たい。
 朝倉が仕事で上京。それを追うようにして、涼子も用事で東京へ出かけたので、仲居たちはあれこれと勝手な憶測をする。
 涼子不在のその夜、翠明でボヤ騒ぎが起こる。

<第40回>
 翠明のボヤ騒ぎは幸い大事にならずにすむが、内部の者の放火の疑いが強かった。和田は涼子の携帯に何度も電話するが、電源が切ってありつながらない。
 翌朝、やっと連絡がとれた涼子が急ぎ翠明に帰ってくる。
 相田は昨夜の涼子の行動を質問。答えるのを拒否した涼子は、謹慎処分になる。
 そこへ、朝倉がやってくる。昨日涼子とは全く会っていない、と語る。
 まもなく、涼子が和田の母親を大学病院へ転院させ、一晩中付き添っていたことがわかる。事情が明らかになっても、あくまでも涼子を切り捨てようとする相田に、和田が反発。引責辞任する。そして、母親の面倒をみるために山中を去っていく。

RD用 はるちゃん3 ~あらすじ~

2005年06月12日 | ドラマ
<第1回>
 今年の冬は寒さが一段と厳しく、史上最悪の不景気とあいまって、ここ山中温泉を心底から冷え込ませていた。
 そんな中、旅館「翠明」の仲居たちは、はるを先頭に明るく、朗らかにお客様を接待していた。
 高齢の仲居、浜子が仕事上のミスが続き、旅館を辞めさせられそうになる。はるは、女将の涼子に抗議。が、人事に口を出すことは許さない、と叱られる。納得のいかないはるは職場放棄して、鉄観和尚のところで“修業”を始める。
 翌日、涼子がはるの様子を見にくるが、はるはとりつく島がない。涼子は、はるを当分謹慎中ということにする。

<第2回>
 はるが鉄観和尚のところにころがりこんで、三日経った。
 和尚の使いで町へ出かけたはるは、涼子が中年の男性と親しそうに、改装中のワインバーへ入っていくのを目撃。そのバーの店長、佐島から、中年の男性がバーのオーナー、福井の造り酒屋の社長、朝倉であることを聞きだす。
 翌日、寺で節分の豆まきが行われ、涼子も豆まきに参加する。朝倉も来ていたので、はるは憮然。その日、はるは行きつけのうどん屋「三井屋」で、下宿の下見にきた瀬川と会う。瀬川の話から、翠明の上得意のコンビニ「オールデイズ」が倒産するかもしれないと知ったはるは、涼子のもとに駆けつける。

<第3回>
 はるは翠明のピンチを涼子に知らせようとするが、とりあってもらえず、三井屋でやけ酒をあおる。そして、柄の悪い男たちにからまれる。
その頃、涼子は和田支配人から、オールデイズの自己破産の噂を聞かされる。
 その夜、はるは謹慎中にもかかわらず客の前に出て、サービス精神を発揮する。が、和田支配人から、余計な真似だと叱られ、しばらく自分を見つめ直した方がいいと忠告される。
 翌日、和田支配人のもとに、オールデイズが自己破産宣言をする、という情報が入る。和田はそのことを秘密にしたまま、はるを仕事に復帰させる。はるはオールデイズの研修責任者として張り切るが……。

<第4回>
 オールデイズが倒産。翠明での宿泊研修の予約は全部キャンセルになり、莫大な被害をこうむる。
 研修の予約をとったはるは、和田支配人から責任を問われ、窮地に陥る。仲居たちも自分たちの生活が脅かされ、はるを責める。
 翠明を辞めようか、と落ち込むはる。鉄観和尚は、あきらめたら終わりだ、とはるを励ます。
 翌日、和田支配人は経費削減と営業努力でこの難関を乗りきろうと、従業員たちにはっぱをかける。仲居も頭数を減らしたいと。三井屋が店員を募集しているのを知ったはるは、主人の吾朗に、自分を働かせてほしいと申し出る。が、それが大問題に……。

<第5回>
 はるが三井屋で働きたいと言ったために、皆に裏切り者だと誤解される。が、実は翠明のために、昼休みを利用してパートで働こうと思ったのだ。
 涼子は家宝の古美術品を売り払い、当面の危機を乗り越える。仲居の和子と、翠明に出入りしている魚の仲買人、町田が結婚式を挙げる。町田は以前、はるにプロポーズして断られたのだ。
 翠明の親会社が崩壊。翠明の連鎖倒産を恐れて、銀行や取り引き業者が取り立てにやってくる。翠明の絶体絶命のピンチに、板長以下板前たちが全員逃走。仲居も次つぎと辞めていく。

<第6回>
 親会社の倒産で、翠明も倒産寸前。板前は全員脱走し、仲居も半分以上辞めていった。
 涼子は心ならずも休業を決める。
 そんなとき、有名な旅行雑誌の編集者、明子と幸恵が翠明に取材にやってくる。
 涼子は実状を話して、宿泊を断ろうとするが、はると和田支配人は起死回生のチャンスだと思い、涼子を説得して、二人を泊める。
 はるのアイデアで、料理は他の旅館に頼んで、二人前拵えてもらうことに。
 また、温泉情緒を出すために、隣の部屋で芸者の竜子に山中節を唄ってもらうよう頼み込む。
 が、他から料理を取り寄せたことが明子たちにばれ、二人は今すぐ帰ると激怒。

<第7回>
 はるが考えた窮余の一策が裏目に出て、旅行雑誌の編集者を怒らせてしまった。
 涼子の誠意ある対応でその場はうまくおさまるが、そこへ竜子の山中節が聞こえてくる。
 それもはるのやらせだと気づいた明子は、隣の部屋へ乗り込む。すると、竜子と一緒に、朝倉がいた。
 朝倉と意気投合した明子たちは、朝倉の店へワインを飲みにいく。
 和田支配人がツーリスト会社の杉山に呼び出されてからまれる。
 はるが助けにいき、ワイン通の杉山を朝倉の店へ連れていく。朝倉の気転で、杉山は上機嫌。
 その夜、瀬川と、弟分の三郎が
 翠明に泊まりにくる。なんとなく胡散臭い二人だ。

<第8回>
 翌日、はるがなにくれとなく力になっていた仲居の友江と浜子が、翠明を見捨てて辞めていく。
 宿泊客の瀬川と三郎、明子と幸恵を見送った後は、翠明には、涼子と和田支配人、そしてはるの三人だけがとり残される。
 涼子はやむなく休業札を出し、今後のことを考えると言って、出かけていく。
 浜子が三井屋に、働かせてほしいとやってくる。それを知った涼子は、ショックを受ける。
 はるは、いつでも営業開始できるようにと、旅館内の掃除に精を出す。和田支配人はそんなはるを馬鹿にしたように見ていたが、はるの一所懸命さに打たれ、自分も掃除を始める。

<第9回>
 涼子は明日から翠明の看板をおろすことを決意。その夜は涼子も、はるも、和田支配人も、一睡もできなかった。
 翌日、謎の老人・相田が翠明にやってくる。
 続いて、三人の取り立て屋が押しかけてきて、金目のものを持ち出そうとする。
 そこへ、瀬川が現れ、取り立て屋を追い返す。
 瀬川は六甲総合商事という会社の顧問弁護士で、相田はその会社の金融管理部長。同商事が翠明の株を買い取り、今までの体制で翠明の経営を続けていってほしいという。
 相田の号令で、一流の板長と板前たちが集まってくる。辞めた仲居たちも戻ってくる。まもなく、翠明に客が来て、再び活気が……。

<第10回>
 朝倉のワインバー「ヤマナカーナ」が開店。涼子も手伝いに駆けつける。
 六甲総合商事の神戸本社の研修に行っていた和田が戻り、湯女制度を提唱する。
 仲居たちに真赤な襦袢を着せ、客のリクエストに応じて体を洗うサービスだというので、涼子やはるは大反対。
 が、お金に目がくらんだ他の仲居たちは賛成し、結局、希望者が湯女をすることに。
 その夜、五人組の男の客が、湯女サービスをリクエストする。仲居たちは張り切って仕事につくが客のいやらしい態度に、一日で湯女を辞めたいと言いだす。
 和田は承知しないが、翠明の監査役兼顧問弁護士になった瀬川が中止させる。

<第11回>
 翠明が、六甲総合商事のバックアップを受けるようになって、半月が過ぎた。
 お酒の売り上げを伸ばすための仲居のサービスについて、涼子と和田が対立。儲けのためには多少押し売り気味になっても仕方がないという和田に対して、涼子は意地汚い商売はしたくないと。
 家電の安売りチェーン店の社長、鈴木が、芸者の竜子にプロポーズ。仲居たちは、玉の輿だとうらやましがるが、離婚歴のある竜子は、二の足を踏む。金持ちの奥様風の客、英恵が翠明にやってくる。はるを見た英恵は、いきなり抱きつき、はるの叔母だと自己紹介する。はるの母の妹だというが……。

<第12回>
 はるの叔母だという英恵が、突然訪ねてくる。亡くなった母は、天涯孤独で兄弟はいないはずだったので、はるは驚く。英恵の話によると、はるの母と英恵は異母姉妹で、英恵は母の若い頃の写真と手紙を持っていた。東京で画廊を経営し、ずっと独身の英恵は、はるを連れて帰り、結婚の世話をしたいという。
 瀬川が、旅館経営にプラスになるアイデアを皆から募集する。囲炉裏のある客室を提案するはる。和田は四万五千円分の宿泊券を仲居たちに渡し、売れ残った分は給料から差し引くと命令する。
 はるたちは反発。英恵に煽られて、ストライキを打つことに……。

<第13回>
 宿泊券の白紙撤回を求めて、はるたち仲居はストライキに突入する。涼子はストライキを中止するよう必死に説得するが、はるは耳を貸さない。
 ストライキを提唱した英恵が、問題の宿泊券を全部買い取り、ストライキをやめさせる。涼子は英恵を信用できない。英恵ははるに見合いを勧め、相手の男性を翠明に呼ぶよう段取をつける。
 その夜、英恵は竜子をお座敷に呼ぶ。鈴木も竜子に会いたいというので、はるは英恵の部屋に鈴木を呼んでもてなす。英恵と鈴木は、経営者同士話が合う。
 翌朝、鈴木は、英恵を金沢見物に案内するといって出かけていく。

<第14回>
 英恵が、三井屋で、仲居や板前たちに蕎麦をご馳走する。はるは涼子に遠慮して行かなかった。
 英恵は、地元で買い求めたという魯山人の高価な鉢を皆に見せた後、東京であるモネのオークションの話をきりだす。モネの水蓮を手に入れたいが、資金が少し足りないので、皆に共同出資者になってほしいという。
 翌日、英恵はオークションのために東京へ出かけていく。仲居たちは英恵を信じて、大金を彼女に預ける。共同出資者の話を聞いた瀬川は、典型的な美術品詐欺の手口だと直感。調べると、魯山人の鉢は偽物だった。騙されたと知った仲居や板前たちは、はるにくってかかる。

<第15回>
 英恵が翠明の従業員たちからお金を騙し取っていなくなる。明日帰ってくる、と言った英恵の言葉を信じたいはるは、明日一日だけ警察に届けるのを待ってほしい、と皆の前で頭を下げる。
 翌日、はるは涼子に辞表を預ける。英恵の居所がわかり、はるの叔母でないこともわかる。涼子は英恵に電話をかけ、はるが信じていることを伝える。
 その夜、英恵が山中に戻ってくる。皆にお金を返して、自首するという。鈴木が、英恵の身元引受人になり、仕事のパートナーになりたいときりだす。はるは、今後も叔母と姪の関係は変わらないと……。

<第16回>
 山中温泉に、春が訪れる。
 六甲総合商事から翠明に、半年間で利益が上がらなければ、旅館以外の事業に変更する、との通告がある。
 ワインブームに目をつけた涼子は、翠明の和風料理に朝倉のボルドーワインをセットした新しい企画を立てる。
 和田支配人や板長たちが乗気な中、はる一人がその企画に反対する。涼子と朝倉の仲が接近するのを心配したはるは、朝倉のワインに何かとケチをつける。
 朝倉は妻の病気で、急きょ福井へ帰る。
 その夜、はるは、三井屋で、旅館を探している満代、健太親子と会い、二人を翠明に案内する。満代は三泊の予定で前払いし、はるにチップもはずむ。

<第17回>
 はるが満代、健太親子を翠明に連れてきた翌日。
 温泉の掘削の仕事をしている夫に会いにきたといっていた満代が、しばらくすると、それは嘘だといいだす。実は夫は行方不明で、居所を探しているのだが、健太が一緒だと思うように動き回れないので、二日間健太を預かってほしいという。
 満代に同情したはるは承知。和田支配人は、はるの独断に苦苦しい顔。
 翌日、満代は夫探しに出かけていく。はるは健太の面倒をみるが、健太は反抗的だ。
 その夜、健太が体中をかきむしりながら転げ回る。医師の診察によると、根深いストレス性の皮膚炎だという。

<第18回>
 健太をはるに預けて、夫を探しにいった満代が、約束の日になっても帰ってこなかった。何の連絡もないので、“捨て子”だと騒ぎたてる和田支配人。
 満代を信じるはるは、健太を自分の部屋に移し、健太の経費も自分で支払う。
 他の仲居たちは健太を嫌い、はるに不満をぶつける。
 健太ははるにもなかなか心を開こうとしなかったが、意外にもじゃがいもの皮をむくのが上手で、いきいきと皮むきをしている健太の姿に、はるは驚く。
 また、金にならないものは切り捨てていく方針の瀬川が、なぜか健太にはやさしかった。
 まもなく、和田が満代の捜索願を出し、健太を施設に入れるといいだす。

<第19回>
 和田が満代の捜索願を警察に出そうとしたとき、満代が帰ってくる。はるはほっとするが、健太はあまり喜ばず、むしろ悲しげだ。
 瀬川の調査によって、満代の夫はすでに亡くなり、満代は愛人の良二を探していたことがわかる。
 良二との約束を信じて、翠明で良二を待ちたい、と訴える満代に、はるは同情。満代を仲居として雇ってもらうよう涼子に頼み込む。
 小料理屋をしていたという満代は、仲居の仕事をそつ無くこなす。健太は満代に見放されたと思い傷つく。
 そんなとき、三郎が良二を見つけだして連れてくる。
 良二は妻子がいることを打ち明け、満代とのことは出来心だったという。自嘲の笑みをもらす満代……。

<第20回>
 男に騙された満代は、健太に寂しい思いをさせたことを謝り、母子二人で再出発するため、千葉へ帰っていく。
 満代らを見送った仲居の友江が、突然泣きだす。未婚の母の友江は、名古屋の叔母に預けている健太と同じ年の勇一のことを思い出したのだ。はるのすすめで勇一に電話をかけた友江は、胸がつまって何も言えなくなる。
 翌日、勇一が一人で、友江に会いにくる。電話の友江の声が寂しそうだったから、励ましにきたという。
 はるたち従業員はみんなで勇一の誕生日を祝い、涼子は友江母子に一晩、旅館の部屋を提供する。
 ワインと料理の新企画がいよいよ実行にうつされる。





はるちゃん6 DVD Vol.11

2005年04月15日 | ドラマ
【第61話】
はるの着物姿を見た貴彦は男としてのけじめをつける決心を。
 しかし、一人になるとはるは苦悩せずにはいられなかった。
しのぶから大切な着物を譲られても心がまだ揺れてしまうのだ。
 そんなはるはつい遥子を頼ってしまう。
遥子にこれまで自分より他人を優先してきた今までの生き方を指摘されるはる。
そればかりか、遥子にもう一度、歌手を目指すために東京に旅立つと言われ驚いてしまう。
 同じように貴彦も、はるを心から愛していたが、どうしても周作のことを思ってしまう。
そんな彼を夏目は自信を持ってと励ます。
貴彦はしのぶにもはると一緒に湯之国屋を守り立てていくつもりだと改めて宣言する。
 その夜、湯之国屋に、若い女性・瑞希が泊まりにくる。
そわそわして、人の目を気にする瑞希の態度に、しのぶは不審を持つ。
しかし、そんな客にも精一杯の接客をするはるの姿を見て、
信頼できる“娘”が出来る喜びをまたかみしめるのだった。
 翌朝、よそのホテルからの連絡で、
瑞希が当日の結婚式から逃げ出した花嫁であることがわかる。
まもなく、瑞希を連れ戻しに両親が駆けつけ、
父親は首に縄をつけてでも結婚式に出させると息巻くが、
とりあえず、はるが仲介役をかってでる。
 はるは瑞希から事情を聞く。好きな人と別れさせられて、
父親の言いなりに結婚を決めたが、やはり彼のもとへ行く、と言うのだ。
自分の心情と照らし合わせ何も言えないはるだった。

【第62話】
意に添わぬ結婚をやめ、本当に愛している彼の元に行きたいと言う瑞希。
はるはそんなことは自分勝手だと言いながら、自分のこともあり、
瑞希をこっそり逃がしてしまう。
 それを見た周作は、皆に迷惑がかかるようなやり方ははるらしくない、とはるを非難。
自分は他人のことばかりを考えているような出来た人間ではないと、はるは涙ながらにつぶやく。
 二人のやりとりを偶然聞いていたしのぶは、はるの周作への思いに気づいて愕然とする。
 はると周作もしのぶに気づき、気まずい思いをする。
 はるは瑞希の件をしのぶに謝罪するが、
貴彦との結婚のことで苦悩していることが手に取るように分かり、何も言えなくなってしまう。
 その夜、はるは遥子にだけ事実を打ち明ける。その遥子は明日、
誰にも言わずに東京に行くつもりだと告げる。
 その頃、しのぶは周作のもとを訪ね、人のことを思うのだけが優しさで無いと告げる。
その言葉の意味が分かった周作は、しのぶの人間としての懐の深さに言葉もなく、
またつらくなるのだった。
 翌朝、はるは遥子を見送る。周作のことを仲のいい友人だと思うことにしたと告げるはる。
遥子はただ一言「けっぱれ」と。
 極楽屋に周作が魚を届けに行くと、庄一郎が遥子の置いて行った手編みのマフラーを前に
淋しげな表情を浮かべていた。心では涙を流しながら、
無理に明るく振舞い遥子の門出を周作と祝う庄一郎だった。
 翌日ははるの誕生日。貴彦がパーティを計画し、周作も誘うが、漁があると断られる。
 そして誕生日当日。しのぶははるに、
湯之国屋で迎える誕生日が最高のものであって欲しいと告げる。
 ところがパーティーの準備も整った頃、湯之国屋に衝撃的な電話がかかってくる。
 それを受けた貴彦は顔色を変え、「周作の船が…」と。

【第63話】
はるの誕生パーティが開かれようとした矢先、周作の船が連絡を絶った、という知らせが入る。
 はるは何も考えられず、無我夢中で旅館を飛び出していた。港の海難救護所へ駆けつけるが、
詳しいことはわからない。今にも泣きださんばかりの顔で取り乱すはるを見て、
後からしのぶとともにやって来た貴彦は、彼女が本当に好きなのは周作だと確信。
親友のことを心配しながら、貴彦の心は乱れてしまう。
 湯之国屋全体が重苦しい雰囲気に包まれるなか、その日もはるたちは客を迎えていた。
自分を見失っているはるのほほを典子が突然たたく。それが彼女なりのはげましだった。
不安を乗り越えはるはいつにもまし仕事に打ち込む。
 口うるさい主婦3人組の担当になり、はるは嫌な思いをしながら微笑みを絶やさない。
しかしそんな彼女の従順さが逆に主婦たちを苛立たせてしまう。機嫌を直してもらうため、
はるは踊りを披露。典子からその話を聞いたしのぶははるが今、“戦っている”ことに気付き、
はるのもとに駆けつけ、一緒に踊るのだった。
 深夜、仕事を終えたはるは、緊張の糸が切れて声を殺して泣く。
周作の安否は依然としてわからなかった。
 そこへ、貴彦がやってきて、周作を海に向かわせたのは自分だと告げる。
 周作は、誕生パーティーで、貴彦と二人で幸せそうなはるの笑顔を見るのが辛くて、
無理矢理、漁に出ることにしたというのだ。
 はるの涙が尽きることはなく、貴彦は自分を責め続け、夜は過ぎていくのだった。

【第64話 最終回】
周作が漁に出ていったことをそれぞれに責めるはると貴彦を、しのぶは温かい優しさで包む。
 事務所で言葉もなく、電話を待ち続ける3人。
 次の日の早朝。彼らが待っていた、周作が無事だという連絡が入る。
はるは貴彦と周作のもとへ。港に着くと、そこには、今は迷いなく愛していると思える
一人の男が海から還っていた。そんな周作を見つめることしか出来ないはるの背中を
貴彦が後押しする。周作に抱きしめられたはるは安堵の涙を流すのだった。
 二人のそんな姿を見た貴彦は自分の恋が終わったことを認め、
それでも前向きに生きていく決心をする。しのぶはいつしか人を思う強さを手に入れていた
息子の成長を笑顔で受け入れる。湯之国屋の従業員たちも周作が無事だったことを喜ぶが、
一方で貴彦の気持ちも思いやる。無理のない支配人の笑顔に一同は救われる思いがする。
 はるも貴彦にあやまろうとするが、はるの幸せが自分の幸せだと言う彼の言葉が
胸に優しく染みる。
 そればかりかしのぶからも周作とのことを祝福され、
人としてのしのぶの大きさに言葉を無くす。
 はるは秘かに別れの決意をしていた。皆も素直に周作とのことを認めてくれたが、
その思いやりに甘えることは出来ないとさらに思う。
 周作も貴彦を極楽屋に呼び出し、はるとのことをわびるが、
貴彦は、はるを幸せにしてくれればそれだけでいいときっぱりと言う。
 その夜、厨房では夏目と典子がはるの今後のことを話していた。
二人は、はるが旅立つつもりでいることを気がついていた。
偶然その会話を聞いてはるは静かにその場を立ち去る。
 誰もいないロビー。はるはこれまでのことを思い出し、静かに涙を流す。
 次の日の早朝。はるは一人で旅館の隅々まで掃除する。そしてしのぶに旅立つことを告げる。
しかし、しのぶはそれを認めない。
湯之国屋も自分もはるなしではやっていけないというしのぶの言葉にはるは感謝し、
この旅館で仲居の仕事を頑張る決意をする。
 周作が魚を届けるためにトラックで遠出することになり、はるはそれを見送りに。
そこははるが一番最初に周作のトラックから降りたった場所だった。
はるはおにぎりを渡すが、その大きさに周作は苦笑いする。
「本当にいいところだね、登別温泉って」。
「私、ずっとここで仲居続けるよ」
「結婚しても、ずっとね」
 はるはこの地で幸せを見つけたのだった。その笑顔は誰よりも輝いていた。
何があってもこれからも、がんばれ、がんばりまっし、がんばるじー、そしてけっぱれ、はる!