東大に行った人はすごいと思うが、大学院の博士課程に行ったとかいうのを聞くと、人生どん詰まりだなあと思う。理系で修士課程に行くのは普通だが、２回ダブらないうちにどこでもいいから官庁でも会社でも就職した方がいいと思う。
大企業などに勤めていて、自分で会社を起こしたり、無名企業に転職したという人に話を聞いたことがあるが、みんなに共通して言うことは「会社の看板の力がいかに大きかったか」を痛感したということである。大企業は名前が世間に通っているので、営業で電話をかけても話くらいは聞いてくれる。あなたが、電話を受ける立場だったら分かると思うが、聞いたこともない会社から商品を買おうとはあまり思わないだろう。ほとんどは門前払いである。会社にいたときは、「自分は月に何百万円売りあげたのに、給料はその何分の一しかない」と愚痴をいっていた人も、その何百万円の売上の大半は、会社の名前のおかげだったことを思い知ることになる。会社の偉い人の中には、何を勘違いしているのか、部下に対して偉そうな態度を身につけて、外のお店でも偉そうな態度を取っている人がいるが、自分が偉そうにしていられることが会社のおかげであることに気づいていないのだ。そういう人が偉そうな態度だけ身につけて、退職後にボランティア団体などに登録しようとすると、アンケートに「顧客不在」とかわけのわからないことを書くことになるのだ。
さっき、医者の卵でさえ、抗精神病薬に対する拒否反応があると書いたが、医者に処方される抗精神病薬は飲んだ方がいい。私も薬を飲むと、ふさいでいた気分が急によくなるというような劇的な効果はないが、精神的に苦しい状態が少しやわらぐ。なんとなくリラックスして、頭がスッキリするという効果はある。実際には、私が飲んでいる抗精神病薬には、ドーパミンの分泌を押さえて、妄想などの症状を改善するという効果があるようだ。だから、私が感じているよりは効いていると思う。私が入院していた精神病院では、夜薬を飲む時間に医者が部屋まで薬を持ってきて、ちゃんと薬を飲んでいるか監視していた。本で読んだのだが、患者の中には薬で人格を変えられるのではないかと思って、薬を飲んでいるふりをしたり、一度口に入れた薬を吐き出したりする人がいるようだ。別に薬で人格を変えられるということはないので、薬は安心して飲んだ方がいい。統合失調症には妄想などを軽減する効果、うつ病にはうつ状態を確実に改善する効果があることが医学的に確かめられているので、薬は飲んだ方がいいと知識として知っておくのがいい。
