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(人気記事)抗精神病薬に対するアサンプション240715

2024-07-15 14:06:30 | 日記
人気記事。2015年7月9日、9年前の記事である。―――――アサンプション(assumption)は日本語で「憶測」「思い込み」と訳される。治療同盟を妨げる要因の1つに、向精神薬に対するさまざまなアサンプションがある。アサンプションには、一般の人びとが抱きやすいものと、疾患の特徴として現れるものがある。たとえば、サイコロジストを目指す学生の間でさえ、精神疾患に薬物療法が奏功することを講義で初めて聴いた際に、「薬で人間の心がコントロールされるなんて信じられない」「薬で違う人間にされてしまう」「人間の尊厳が失われる」などと拒否的な反応を示すことが少なくない。これが一般の人びとの平均的な反応である。近年はマスコミを通じた啓発活動によって疾病や治療の理解は広まってきたとはいえ、いまだに「抗うつ薬には依存性がある」というアサンプションが根深く残り、正しい情報が充分に行きわたらないでいる。向精神薬の服用を勧められた患者は、ときに、「自分は狂ってしまった」と絶望的な気持ちに陥ることさえある。向精神薬の服用について、身体疾患の治療薬とは異なる心理的反応を引き起こす可能性を念頭に置く必要がある。薬剤に対するアサンプションとしては、たとえば、「薬は効かない」「薬はすぐに効くはずだ(実際は抗うつ薬は効果が表れるまで2週間程度の服用が必要である)」「薬を飲まなければいけないなんてなんて弱い人間だ」「一生薬を飲み続けなければならない」などがある。これらのアサンプションを患者が率直に口にできる治療関係を築くことが治療同盟の一歩となる。(「知っておきたい精神医学の基礎知識」第2版,誠信書房)―――――(2024年7月15日の感想)この記事によると、医者の卵でさえ、抗精神病薬に対する拒否反応があるようだ。抗精神病薬は明らかに効き目ががあるので、医者に処方されたら飲んだ方がいいということは、知識として知っておいた方がよいと思う。




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