（家族は）ちょっとしたことも、「今はしんどいからできない」と反論されると、あまえているのではと疑ってしまいます。しかし、元気なときには率先してすることもあるため、本当に病気からくるしんどさなのか、甘えなのか、なかなか見極められません。（本人は）自分のことは自分で、と思っていても、日によって体調が上下し、疲れやすさにも悩まされます。「どうしてできないんだろう」と思っているときに、家族に「どうしてやらないの？」と聞かれるのはつらいものです。（伊藤順一郎氏監修）
これまで十分に研究されてはいませんが、ホームレスは事故にあったり病気になったりしやすく、これが統合失調症の人の死亡率を増加させています。イギリスで、精神障害のあるホームレス４８人を１８ヶ月間にわたって追跡したところ、調査終了時点で３人が病気（心臓発作、てんかん発作中の窒息死、動脈瘤破裂）で、１人は自動車事故で亡くなり、３人は持ち物を残したまま行方不明になっています。アメリカ各地の報告では、精神障害のあるホームレスの死亡率は非常に高いことがうかがわれます。例えば、オクラホマ州の女性患者は、ある年の１月に精神病院から退院し、ねぐらにしていた古いニワトリ小屋で凍死したのですが、２年間も発見されませんでした。アメリカで統合失調症のホームレスの死亡率を詳しく調査すれば、結果は驚くほど高くなるでしょう。（E・フラー・トーリー）
統合失調症の人は、病気になっても医療者に自分の症状をうまく説明できないため、医療者はその訴えを無視し、訴えは単に統合失調症の症状だと思われがちです。また、統合失調症の人のなかには、かなりの痛みでないと痛みとして感じない人もいます。したがって、痛みの訴えがあったときには、すでにかなり進行しており、治療できない状態になっていることもあります。さらに病気と診断されても、統合失調症の人は通常の医療ケアや手術を受けていないことが多いのです。例えば、最近の研究では、心臓発作のある人で心臓カルーテル法を受けている統合失調症の人は、普通の人と比べて約４割も少ないことがわかっています。（E・フラー・トーリー）
（１）がらがら回転させると着色された小玉がぽんと出てくる、八角形の抽選器、（２）組織、役割などを全面的に再編したり入れ換えたりすることを俗にいう語。（広辞苑より）もしかして、（２）の意味は、私が作ったの？
