八幡平の自然 ~アスピーテ日誌~

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7月1日 岩手山山開き

2015-07-05 10:06:59 | 岩手山(網張)地区


朝から小雨まじりの焼走り登山口・・・
しかし、山頂はくっきり見えています。

朝6時から、参加各団体による神事が行われ、その後登山開始。



かつての溶岩の痕跡を登山道からもみることができます。


約300年前の噴火による溶岩に覆われた地からはオオイタドリが伸びていました。
がんばれ先駆種!


なだらかな道から一転、ここからは木の根が入り組む道をずっと登ります。
参加者の中には、ほら貝を吹きながら登る方も!!修験者かと思いました・・・。


ギンリョウソウ


マイヅルソウはすでに実をつけています


第2噴出口跡より。
焼走り溶岩流の形跡がはっきり見てとれます。


振り向けば上方に山頂、そして溶岩ドームの上には・・・


お地蔵様。
山行をお見守り下さい(-人-)


ミヤマハンノキの若い果穂


溶岩の上でもコケや地衣類は元気です。


クルマユリ
花はもう少し先でしょうか。輪生する葉が見事です。


標高が上がるにつれ、ハクサンチドリが目立ち始めました。


エゾノヨツバムグラ


砂礫地に出ました。
本日最初のコマクサです。


ホシガラス
幼鳥でしょうか?


遠目にイワブクロも見られました


ベニバナイチヤクソウ


ミヤマハンショウヅル
紫色の部分は萼片です


コマクサの大きな株がたくさん!
ここまでなるのにいったい何年かかったのでしょう・・・


ハクサンチドリも多く見られました


砂礫地を突っ切りひたすら登る登山道。
両脇の斜面は一面のコマクサ!
そしてこのあたりから雨足が強まってきます・・・。


ミヤマカラマツの群落


エンレイソウ


サンカヨウ


雨を受けて半透明になった花弁の美しさに癒されます。


オガラバナ


ヒロハユキザサ


気がつけば、あたりはハイマツメインの樹林帯に。
足元にはコケモモ


平笠不動避難小屋手前のシラネアオイの群落


鐘の音が響く平笠不動避難小屋に到着。
山頂まであと数百メートルなのですが・・・・
ご覧の通り霧で真っ白、そして強烈な暴風雨!!
この先へ進むのは止められ、山頂でのセレモニーは中止。この場で八幡平市長の挨拶などが行われました。
我々は小屋で昼食後、下山の途へ。無念・・・。しかしこれが山なのですね。

帰りは風雨の中で写真撮影もままなりませんでしたが、行きとは違った目線で様々なものを見つけました。

ズダヤクシュ


ウコンウツギ


雨水の滴るアキタフキの葉


アオアシナガハナムグリ?
雨の大きな水滴が落ちる中、しがみついていました。


山頂まで行くことができず残念でしたが、登山道を進むにつれさまざまに植生が変わる様子を堪能しました。
雨に濡れた春の花や葉は美しかったです。

梅雨時で天候が変わりやすいですので、雨具や防寒対策をしっかりとご準備の上おでかけください。

(かさい)


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