
アスピーテラインは昨日4月15日開通したものの、悪天候で終日通行止めでした。本日も路面凍結で終日通行止になりましたが、私たちは八幡平山頂自然探勝路の竹竿取り付けを行いました。
見返峠駐車場の料金所はまるでお菓子の家。
駐車場からモッコ岳方向は私たちしかいませんが、歓声が上がるほどの樹氷景色。
駐車場は本日も除雪作業中。
半分だけ見えている道標は秋田・岩手の県境。エビの尻尾が左方向の秋田県側に伸びています。案内板もまだ半分雪の中です。
こんな晴天に八幡平山頂自然探勝路の竹竿取り付け作業ができるとは、なんという幸運なのでしょう。
しかも、4月の中旬にこんな樹氷景色がそこにあるのです。
歩道は全く見えません。この竹竿が道迷いしないための目印。晴れていれば大丈夫でしょうが、晴れる日があれば視界の効かない荒れる日もあるのですから。
腹の底から笑いがこみ上げてくるような・・・
どうだ!どうだ!と言わんばかりの景色が続きます。
冬の樹氷原ではあまり晴天にあたらなかったので、この4月中旬の青空バックの樹氷景色がとっても新鮮。
私たちは、見返峠駐車場から鏡沼を経由して八幡平山頂までの区間と八幡沼の源田別れから南側の通称キスゲ通りを見返峠までの区間の竹竿の取付を行う予定です。
それにしても、この天気とこのロケーションは自然と足を進めてくれます。
”ドラゴンアイ”の「鏡沼」はまだ雪の中。
もう少しすれば、沼の縁取りが見えてくるのですが、今はまだ雪の下でじわじわとその準備をしているところのようです。
「メガネ沼」越しのオオシラビソはすっかり樹氷景色に変わっていました。
樹氷がついては落ち、その繰り返しの中で、私たちに4月の樹氷を見せてくれたのです。
手前から「メガネ沼」の左目、次が右目、奥にあるのが”ドラゴンアイ”の「鏡沼」です。
頂上を示す300番の指導標も全身エビの尻尾。
右側の竹竿は岩手県の公園管理員の皆さんが立ててくれた歩道に沿った竹竿。
左側の竹竿は、樹氷のシーズンに向けて秋田側の山岳会の皆さんが立ててくれた、山頂から最短距離で陵雲荘をつなぐルートです。こちらの竹竿は役目を終えて、連休明けには取り外すのだそうです。
久しぶりの「陵雲荘」が見えてきました。
なだらかな雪面の向こうに「茶臼岳」がポコッと頭を出しています。
岩手県の公園管理員の方たちが「陵雲荘」の雪寄せをしていました。
屋根から落ちた雪が視界を妨げるから寄せているとのことでした。晴れの日はともかく、吹雪く日にも見回りや補修などを行ってくださる、とてもありがたい人たちなのです。
再び、源田別れから八幡沼南東側の通称”キスゲ通り”に竹竿を取り付けています。一直線につながらないことを本当は気にしていますが、GPSの誤差というのでしょうか。概ねこの下に木道があります。
大分空腹を感じていますが、「見返峠」から眼下に広がるこの景色を見ながらしばし休憩中。
昼を大きく過ぎたころ、ようやくパークサービスセンターに到着です。
この天気ですが、駐車場に車は止まっていないので、アスピーテラインは昨日の開通日に続き、今日も通行止めです。それでも八幡平山頂自然探勝路は公園管理員の皆さんと私たちの取り付けた竹竿ですべて取付きました。
”八幡平”春の始まりです。
あべ