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農ある暮らしの中で

片田舎で過ごす 静かな農ある暮らしを色々な思いをこめながら日々綴っていきたいと思います。

久住に

2018年11月03日 | 山登り


先日、山仲間と久住へ行ってきた。

赤や黄に色付いた山々
夕焼けに銀色に輝くススキ
眼に映る全てが美しく
自然に抱かれている喜びを
身体全身で受けとめた。






集っていた山仲間も年を重ね、
体調を崩したり
離れてしまったりと
顔を合わす機会も少なくなってしまった。

歩きながら…
今までの、懐かしい日々を思い出し
少し寂しくなった。

抱かれて

2017年11月23日 | 山登り


晩秋、山の木々は、もう、すっかり葉を落としていました。



冬に向かう、凛とした、
この山の空気が好きです。
沢の流れる音、風の音、
皮膚を通して身体全体が呼吸を始め
眠っていた感覚が目を覚まし始めます。
山は、いつもどんな時も
私を静かに受け入れてくれる。

温かな母の懐に抱かれ包まれているような
安堵感、
いつの間にか、心も身体も満ち足りていく。



久しぶりの山登りだった
広島県高岳
懐かしい風景が待っていた
民家の軒先には干し柿や大根

農家の冬の備えはもう終えただろうか…



今、私は山の中に

2017年04月30日 | 山登り


今、私は山の中
風が、木の葉を揺らし
野鳥のさえずりに、耳を澄ましている



この時期にしか咲かない、
可憐な花を求め
登山者が隊列を組んでいる

私は、間を置いて
ゆっくりと歩を進め
風の音に
小鳥の声に
木々の揺れる音に
聞き入りながら
心と身体を研ぎ澄ませ
山の自然と同化する

芽吹いたばかりの木々の
なんと
美しいこの色合い




麓の里では
田植えの準備に忙しい
のどかな里の風景に
不穏な空気など
微塵も感じられない



こうして
かけがえのない山仲間と談笑し
山を楽しむ事の出来る私は
本当に幸せだと思う


この幸せが
この先、
ずっと続いてくれたら…と
心の中でそっと願った



十種ヶ峰山中にて

比婆山連峰

2015年11月04日 | 山登り

 
 
 山の楽しみは 前夜の準備から始まる

「お前 俺 何を入れたらいい?」
と 夫が新しく購入したザック前に座っている。

 「ペットボトルの水と ガスを入れてね。」


 朝 夫より少し早起きして 
おにぎりを握って準備オッケーにして
夫を起こす

 暗いうちから 出発~

 「俺、紅葉が見たいな。」
という 夫のリクエストの応えて 
私が選んだ山は
比婆山連邦。

 私が案内出来る山って 限られている

 数年前 山の会のみなさんと一緒に登って
ブナの多さと紅葉の美しさが 今でも目に焼き付いている

 そんなにはハードではない 
でも、歩行時間は長めで・・・と
本を広げながら これに決めた 

「俺さ 山の上でラーメンが食べたいなあ。」

「うんうん いいねいいね。じゃあ、ガスも買っちょこうね。」

 仕事帰り ヒマラヤに立ち寄っては
まだ 揃わない夫の山仕度を揃えた

 自分が揃えた時のように
なんだか ウキウキした

 

 県民の森から 出雲峠 烏帽子山 比婆山 池の段 立烏帽子と休憩合わせて
 六時間かけて縦走した

 池の段でガスで湯を沸かして食べた カップラーメンと
おにぎりは 最高に美味しかった

 先週は紅葉のラストだった

夫が 何度も立ち止まり
「こりゃあ きれいじゃね。」
と言いながら 山々を見渡していた

 その姿を見るのが とても 嬉しかった

  

 

    
 やっぱり 自然に勝るものは ないな~

霧に咽ぶ大山

2015年10月13日 | 山登り


 ようやく稲刈りを終えることができた

 今年の稲刈りは
天候と田の渇き具合をを見ながら
いつもの年以上に気を使った

 苦心して無事終えることが出来ると
ホッと安堵し なんだか
肩の力が一気に抜けていくようだった


 

 

 連休は夫と大山 そして三徳山の投げ入れ堂へ行った


 登りはじめから
ポツリポツリと降り始めた雨は
途中から雨足が強くなった

雨に濡れながら
山頂付近では、冷たい強風にさらされ
身体や手足が冷え切った


 夫は初めての大山

 まだ 山装備も完全ではなく
ザックカバーのかわりに
リュックにまいた大きなごみ袋が
 風にふかれて
カサカサと音をたてた

 
 霧に咽ぶ大山もまた 趣がある


 ブナの森には 雨が似合う
 
 絵具を何度も塗り重ねたような美しい色合い
 ブナ特有の、この幹に
 雨水が染み渡り
 森全体を潤している




 樹木の中では わたしは
この ブナの木が 一番好き

 帰りのコースでは
人気も無くなり
深く薄暗い森の 豊かな自然に
息を吹き返すようだった





 大木の前では 両手をあてて
おでこを 摺り寄せた

登ることが出来てよかった

夫も 喜んでくれただろうか・・・

山が好きになってくれたら 嬉しいな