私が住む集落の、自治会館には
三体のお大師様と薬師如来をお守りする小さな十二神将とその奥には大きな石が据えられている。
毎年、五月の八日には花御堂を飾り甘茶を煮出し、お薬師様を
そして、年三回、お大師様の日には
お参りに来られる方々にお接待をしている。
奥に鎮座する大きな石の云われを聞いてみると
これが、なかなか面白い。
この石は、集落の守り神のようにして
今も大切に守られ
祈り続けられて来ている。
何となくの口伝えでは、正しくは伝わらず、残らなくってしまう。
これを文に起こし
紙芝居にして残したらどうだろうと思い立った。
長老たちから聞き取りを始め
メモしたものを文章にし
お話にしてみた。
場面も区切り、
これから、絵に取りかからねばならない。
地域を見渡せば、昔からのいわれや
言い伝えがある。
廃れてしまうのは勿体ない。
私が慕う八十半ばになられる高校の時の古文の先生は
今も、お仲間と一緒に地域の歴史を聞き取り、
文に起こし
紙芝居に残すと言う活動をされている。
私も先生にお知恵を仰ぎながら、
そうした活動が出来たらと思う。