花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

フランス印象派ダンス Trip Triptych

2013年06月09日 | 舞台いろいろ
東京の『ラ・フォル・ジュルネ』で、音楽祭のアーティスティック・ディレクター ルネ・マルタンは、満を持して自らの母国フランスの作曲家たちを紹介してくれました。

って、金曜から3日間でかけた『平山素子フランス印象派ダンス Trip Triptych』ではなくこれ今年東京で開催された『ラ・フォル・ジュルネ』
ビゼーから、ドビュッシー、ラヴェル、サティを経てブーレーズまで、19世紀後半から現在までのフランスの作曲家たち、そして20世紀初頭パリで活動したスペインの作曲家たちも交えて、この150年間、パリを彩った音楽を紹介してくれた音楽の祭典でした。

印象派というと19世紀末から20世紀初頭にかけて発生した。写実主義から抽象主義への変化の、初期段階の芸術運動なんだとか。

『ラ・フォル・ジュルネ』で
「20世紀初頭のパリは、世界の音楽シーンの首都として栄え、多くの才能豊かで先見性にあふれたフランス人の作曲家を輩出しただけではなく、ヨーロッパ中の作曲家たちがパリを拠点に活動していました。なかでも同時代の印象派の絵画を想起させる彩り豊かな名曲の数々は、新たな時代の音楽を予見しました。

またこの時代のパリではスペインブームが巻き起こり、スペインの民族音楽を取り入れたエキゾチックな魅力を放つ楽曲がたくさん生まれました。」ってあり

「音楽史の道は、19・20世紀転換期を生きた最も革新的な作曲家、クロード・ドビュッシーとモーリス・ラヴェルへと開かれます。
二人は音楽言語を刷新させ、未来におけるその更なる発展を準備しました。音色においても音楽形式においても“詩人”であったドビュッシーは、音楽言語を、もはや後戻りできないほどに変化させた類まれな存在です。象徴派の詩人・印象派の画家たちから強い影響を受けたドビュッシーは、きわめて個性的な音楽様式を、その活動のごく初期の段階から発展させていきました。色彩効果と洗練された官能性を特徴とする彼の音楽様式はひたすら暗示的です。

サン=サーンス、フォーレ、ドビュッシーはもとより、スペインやロシア(バレエ・リュスとロシア五人組)の作曲家たちからも影響を受けたラヴェルは、ドビュッシーと並んで、20世紀初頭のフランス音楽の“父”と呼ぶことができるでしょう。

(1920年代。)“狂乱の年”の幕開けと海の彼方から到来したジャズが、フランス音楽界を一変させます。エリック・サティ、そして「6人組」として結集したダリウス・ミヨーやフランシス・プーランクらが、詩人ジャン・コクトーに導かれながら、フランス音楽の大衆性と精彩さを強調していくのです。カフェ・コンセールを盛り上げ―“黒猫”や“屋根の上の牡牛”(サロンの名称)です)が賑わった時代です―」

って

それで、「平山素子フランス印象派ダンス Trip Triptych」をみた時に・・2013年はフランス印象派なんですかね・・って勝手に連想してしまいました。
『ラ・フォル・ジュルネ』のテーマは,前年の音楽祭の後に発表されるわけで・・・私の中でかぶってる・・って。

その音楽でも筆頭に名前が出た3人ドビュッシー、ラヴェル、サティ。
それを今回、平山素子さんと
    高原伸子/西山友貴/福谷葉子/青木尚哉/アレッシオ・シルヴェストリン 
    小尻健太 /原田みのる/平原慎太郎/宝満直也(新国立劇場バレエ団)/鈴木竜
の10名が、演出・振付・出演: 平山素子 で踊るステージでした。

って説明が長いですよね。
でもね・・なにかその音楽に対して・・あえて合わせてないのがいいのかなあ?と平山素子さんご自身が踊られたラヴェルの「ボレロ」 サティ「ノクターン」この前に初期の「ジムノペディ」を加えていたのですが・・

私の中での曲のイメージと平山素子さんのパフォーマンスは、まったく逆すぎて、飽きてしまった状態でした。

私のサティ「ノクターン」の印象は静寂さだったけど、そこにあったのは、力強さ、大胆さ、
一方ラヴェルの「ボレロ」は、一定の同一のリズムが2種類のメロディーによって繰り返されるけれど、オーケストラという多彩な楽器の演奏によって、いろいろな色彩が施されていて、演奏に魔法にかかるがことくに壮大な音楽になっていくのだけれど・・その魔法排除?同一のリズムによって踊られ繰り返されるパフォーマンスに飽きてしまったのでした。これが流れる演奏が、基本繰り返しであって、オーケストラでないのなら思わなかったかもですが、記憶に残るのは、音にあわない静止された動き&平山素子さんの背中の筋肉でした。衣装もスペインを意識されてるのか?と思いながら、タヒチかハワイ・・になっちゃって・・・。

ブログやツイッターでは、とても評判の高い2作品ですが、私にはよくわかりませんでした。
前に述べたようなことで、とくに平山素子さんソロの「ボレロ」。ダメでした。

一方、実際には平山素子さんの振りつけられた作品ですが、
パフォーマーの魅力でドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」を踊られた小尻健太さん。
やはり彼は、魅力的なパフォーマンスに仕上げてくれる方だな・・っと。
この場面は、魅力的でした。実際なにを意図してるのかはわかりませんでした。「牧神の午後」とはまったく関係ない海辺の一時か?とも。
一方さすが?というかんじはマイム見せてくれる平原慎太郎さんと青木尚哉さん。
このお二人は違うステージでもそれぞれにマイムで舞台を湧かせてくれるお二人。
たのしいお二人でした。

今回の作品タイトルのTriptychとは三面鏡のようにつないだ3枚からなる絵画のことだそうで「ジムノペディ」「ボレロ」「牧神の午後への前奏曲」など3人の音楽をつなぎ合わせて一本の舞踊作品として見せるともありましたが・・これらの曲は2部で使われ、1部は、別。
1部は?3枚とは別の1枚ってこと?
ってつっこむな・・解っちゃいない素人!!ッテいわれるんでしょうけど・・
いまひとつ心をときめかせてはもらえませんでした。

でもなんで3回も行ったか?
出演しているダンサーさん達のパフォーマンスみたさです。
この作品をチラシでもらった時から、行こう!!って、決めていました。

青木尚哉・小尻健太 ・原田みのる・平原慎太郎この4名のお名前ゆえに。
ことに原田みのるさんのパフォーマンスも久々にみれるってことで・・
なんやかんやいっても、その点では満足かな。彼等のパフォーマンスを見れたってことが。
原田さんのコミカルな一面にも出会えましたし・・。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿