花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

御園座 吉例顔見世

2007年10月15日 | 歌舞伎
久々の風邪?、花粉症? とにかく厄介な者が、我が身に滞在を決め込んだらしい。
御園座の中がすごい乾燥していて...弱いところをしっかり狙われたようだ。
隣近所の席の人も同様..この季節、喉&風邪に注意!!
名古屋に初めての母をつれての御園座。
1泊旅行となり夜の部からの鑑賞となる。

鳴神
團十郎による鳴神。きっと荒事として、
古典ならではの基本見得、六法..のはずだが..
疲れていたため、鳴神のでの好きな台詞場面を何カ所か見逃してしまった。
白雲坊と黒雲坊が、右之助、市蔵とめずらしいコンビだと思った。

逹陀
ここから目が覚める。
奈良東大寺2月堂のお水取り行事を題材としている歌舞伎舞踊では、珍しい群舞。
現尾上松緑の祖父2世が、萩原雪夫とつくった舞踊。
今も新しい感覚で、迫力のある舞踊だが、お水取りで読まれる過去帳の「青衣の女」を
舞踊の中に登場させロマンチックな一面も。
ただ、やはりこの舞踊..ある程度若さが必要か?大御所らの足の動きが気になった。

四の切
新橋で見た海老蔵の四の切は、猿之助が作り上げたエンターテイメント、ケレンを演じるには
体系や、顔の造作がまったく違うにもかかわらず、まねだけでの演技で滑稽にすら見えたが
今回は、海老蔵サイズに合わせた作へと変化も見られ、たが、さらなる工夫を求めるところ。
また残念に思えたのは、義経(友右衛門)と静(門之助)に花がなく、暗いイメージ。
段治郎と笑三郎が、座っていたときには、感じなかった部屋を仕切る幕の色の地味さが
さらに地味な義経、静の存在を地味にしてしまっていた。
まあ、一緒にいった母、海老蔵には、手放しの拍手だが、義経静は、配役が暗かったと残念がる。

毛抜
松緑粂寺弾正は、わかりやすさに楽しさ、
ユーモアが初演のときよりも感じられた。
母は、團十郎に似ていたというが、
私の中では、ビデオの中で見た彼の祖父2世松緑ににていないか?と
感じていたのだが...。

色彩間苅豆 かさね
このコンビは、若手の中では一番しっくりしてるコンビ。
かさねが初役という菊之助だが、たいしたもの。
このコンビだと、どろどろした怨念や情というものはあまり感じない。
あっさりとした仕上がりになるのは毎度変わらない。
そこを好むか好まぬか・・好みの分かれるところかと。


権三と助十
菊五郎ならではの権三役を團十郎に譲っての芝居。
團十郎ご本人がやりたかったんだろうなあ。
ここに今の団菊の仲の良さをつくづく感じる。
でも、この権三は、やはり喧嘩っ早くて、歯切れがよくて・・
ぽんぽんと出」というイメージが強い分・・スイッチ切り替えが
私の中ではちょっとうまくいかなかった。
また、菊五郎の助十も・・ちょっと太めで・・
まあこちらも三津五郎のイメージが強すぎ。
そんなスイッチ切り替えは、上手くいかなかったが、
ストーリーは、楽しく幕切れ、登場してくる田之助の笑顔が好きだ。
昨今体調がイマイチとも聴く田之助さんであるが、やはりこんな少しでも
出てくれることがうれしい。

今、やはり舞台から遠ざかっている、
藤十郎(澤村)や猿之助もこんな形で舞台に復活できたらいいだろうに・・と
願うのだが・・


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6 コメント

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共に頑張りましょう! (yaya)
2007-10-15 23:25:37
私も、何か喉がイガイガするな~と思っていたら
ただ今より、寒気、セキといよいよ本格的になってきました。
共に、ラスト博多遠征までに回復しましょう!
しかし、博多の前に、名古屋ですか。
幸二郎さんもブログで、歌舞伎鑑賞書いていて、
俄然、12月は行かなくっちゃ!と思っていたら
こちらも、どーんと御園座の様子がアップされ
遠ざかっていた、歌舞伎の舞台が何かすごく
懐かしい感じです。
今回岡幸二郎バースデー遠征もしましたが、
当然、猿之助さんがお元気な頃は
毎年12月9日は歌舞伎座でかぶりつき観劇でした。
それこそ、御贔屓がずら~っと前列に揃って、
その様子こそが見物でしたけれど…

体力消耗してきたせいか、
なにか、シミジミしてしまいましたが、
華やかな御園座の景色をありがとう!
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週末 (osome)
2007-10-16 19:57:31
先週の月曜日に風邪をひき、一週間引きずりながらついに昨日と一昨日は布団から出られず寝ていました。
今週土曜日は午前中に美術館に行き、午後から歌舞伎を見ようと思っていますので、土曜日までには風邪を治さなければ!
ちなみに、花粉症もダブって入っています。
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yayaさま (harumichin)
2007-10-16 22:10:17
大丈夫ですか~
お仕事ハードだったからじゃないですか??
でもレミゼ最終に向けてファイト!って
勢いで治るもんでもありませんが・・
回復しませう
歌舞伎座では、岡さん、めだっっていたのでしょうねえ。
玉さんとお話が合うのもなんとなくわかります。

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osomeさま (harumichin)
2007-10-16 22:17:33
osomeさんも大丈夫ですか??
私が、ごほごほしだすと、職場でも「風邪?花粉症?」としばしば尋ねられて・・「どちっかな?」とあいまいな返事をしています
でも、今日から・・連チャンでお出かけゆえ
「具合悪い!」なんて言えず・・

予定があると風邪など引かないはずなので・・
ってことは花粉症?かなあ。
そういえば、名古屋駅ではくしゃみしっぱなしでした

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私も風邪ひいてしまいました(^^ゞ (ぴかちゅう)
2007-10-16 22:26:00
ずっと喘息が出ていてヘロヘロしていたら、今朝ついに喉が痛くなってしまい、明日は午前中医者に行くことにしました。喘息の薬もついでにもらってこようかと。
>猿之助もこんな形で舞台に復活できたらいいだろうに・・
来年のスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」あたりで舞台に立たれるのではないかという話も聞いてます。タケルの父帝あたりならちょっとだけしか出番がないでしょうしね。
藤十郎さんは残念ながら写真でしか見たことがないのですが、本当にいい女方さんだったらしいですね。お元気になってほしいです。
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ぴかちゅうさま (harumichin)
2007-10-17 22:50:23
病院行かれましたか?
大丈夫ですか?

私の場合は、油断ってところでしょうか。
でも今が肝心!!
これからは、大好きな新上裕也さんのステージのためファイト!!って
薬と睡眠!重視生活してます(苦笑)
藤十郎さんは、スーパー歌舞伎に出ていた、お兄さんの宗十郎より素敵でしたって、
孝夫・玉三郎の演じた「浮舟」で大の君、中の君を演じた時が一番印象に残っています。
とにかく綺麗で上手という印象がのこっています。
さらに歌舞伎普及にいろいろ活躍されてたようで、金比羅歌舞伎の復活にはずいぶん力をそそがれたと・・ご本人も言ってらっしゃいますが・・。
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