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視覚障害者と共に学ぶHTML教室を終えて

2005年04月25日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

先日このblogにもアップいたしました、視覚障害者のプログラマーの方を講師に、視覚障害者と健常者が共に学ぶHTML教室第2弾2日間がついに終了しました。健常者だけで学ぶ教室であれば、きっと今回の10倍も楽に、そして早く進むのだとは思いますが、なかなか、お互いに初めてのことだけに、大変なことも多く、進み方はかなり少しずつでしたが、やはり素晴らしい経験だったと思います。チャンスがあれば、また実施したいと思っています。また、中学校などの初期の段階でwebサイトを作る実習現場などでも、早くからこういった経験をしながら基本的な勉強をきちんとすると、Webアクセシビリティのことが自然と理解できるのかな~と思いました。こういった試みはとても面白いかと思うので、ぜひそんなお誘いがあれば、ハーモニーに声をかけていただけたらなんて思ったりもしています。今回参加した健常者の方2名は、既にホームページビルダーなどを使い自分のWebサイトを持ってる方でしたが、まったくHTMLタグの基本も知らない状況で制作していたので、本当に目から鱗体験だったようです。ほとんどの一般の方はほとんどがこのような状況なのだと思います。

講座の最後は、CSSの簡単な概念について勉強し、実際にフォントと色を変えてみたりしましたが、視覚障害者にとっては変化しても画面上はまったくわからないので、アシストをしながら勉強を共にした人が、「あっ無事に指定した文字が赤になてますよ」「フォント大きくなりましたよ」と言うふうに、状況を教えてあげながら進めました。講師も視覚障害者にとってはCSSは実感が湧かずつまらないかも知れませんが、概念的なものを理解するために、カリュキュラムに入れたみましたということでした。受講した視覚障害者は、それぞれ今後自分でWebサイトを作ってみる目的を持ってる為、かなり大変な勉強でしたが、熱心に4回もの講座を受講なさいました。そして早速、「私もCDを買いたい」というタイトルで、この前のblogにメッセージを寄せてくださったKさんは、blog文章中にリンクのタグを手書きで書き、使えないソニーミュージックにリンクを貼ってみました。

わたしも、早くもKさんがこのようなことができるようになり、とても「嬉しい~」の一言です。
Kさんは、英語をもっと覚えないとタグはかけないと、今後、英語の点字にもチャレンジなさるそうです。なにか一つにチャレンジし、良い体験ができると、またどんどん新しいことへの興味が湧くので、人間にとって、チャレンジは大切なことですね。明日は、青森の視覚障害者の方から寄せられた、素敵なメールを紹介したいと思います。