
バリでの楽しみはマッサージ。
プールサイドやビーチで薄めた(と思われる)ベビーオイルを持ったオバサンが、これ以上ないという笑顔で近づいてきて、「マッサージ?」を繰り返す。
ノーノーと言っても繰り返される「マッサージ?」に根負けしてお願いしたひざ下のマッサージは500円ほど。とても上手でお得感いっぱい。
でもお目当ては、4時間のフルコース。
全身オイルマッサージ、アーユルヴェーダ、ヘアパック、フェイスエステそして花風呂。日本の1/4くらいのプライスで送迎つき。極楽です。
その送迎は、日本語が話せるドライバーがやってくる。
国費での日本研修から(別の島の)自宅に帰る途中でバリが気に入ってそのまま暮らしている人とか、日本に住む親戚のところにしばらく同居して日本語覚えた人とか。国費で研修した建築の知識は生かさなくていいのかなと、心配になったりして。
「結婚してる?子供は?結婚して何年?」と質問攻めにも丁寧に答えました。
「ダンナさんは結婚してる?」
あれ? 丁寧に答えたつもりだけど通じてない? ダンナさんって意味が違うのかな。
「結婚して10年以上たって子供がいないのに、ダンナさんは結婚してないのか?」
えーと、何をどう答えればいいのやら。
「子供がいないと家がなくなる。だからバリでは(たぶん彼の宗教では)10年過ぎたて子供が生まれなかったら、また結婚するよ。2人目のオクサンにも子供が生まれなかったら、5年後に3人目と結婚する」
神々が住む島。バリの人々は宗教と共に生きてる。
オクサンは朝からたくさんのお供え物を作って神様の通り道やご先祖様に供える。それが数十箇所あるらしい。
「とても大変な作業なので手伝ってもらうためにも子供がいることが大切なんだよ」
バリの人たちは家族を大切にしてるし、子供をとても可愛がる。
話し出すとすぐに写真を見せてくれるし自分の子供をみかけると車をとめて声をかける。可能な限り子供を連れて出かける。
そして子供たちはみんながみんな、不思議なくらいにとっても可愛い。
だから家がなくなるとか宗教とか本当はあまり重要な理由じゃなくて、子供が好きで家族が増えるのが嬉しいっていうのが本音なんじゃないのかなって思ってる。

宗教と言えば、宗派によって制限されている食べ物が違ったりする。最初に知り合った人は「バリの宗教で豚肉を食べられない」と言っていた。別の人と食事をするときに牛肉料理をオーダーしておいたら「僕の宗教は牛肉はダメ。豚ならよかったのに~」と。神々が多すぎてムズカシイです。