日々是ほぼ好日

小さな幸せを探して、好奇心満載の毎日。

私を離さないで。

2014年05月20日 | 日記

 カズオ・イシグロ原作、蜷川幸雄演出の舞台、「私を離さないで」

 風でカーテンが揺れる教室、賑やかな子供たち。
 繊細で傷つきやすい背中。
 解り合える二人。伝えられない言葉。
 残酷な宿命。


 蜷川さんの演出でこの静かなストーリーはどうなるのかなと思ってたけど、
 そこにあるのは活字で見た風景だった。

 歯がゆさとひりひりする痛さ。
 美しさ。

 3幕4時間という長丁場を感じさせない舞台でした。

 
 


穏やかなカップル

2014年05月07日 | 日記

GW。日頃の運動不足解消にと、ウォーキングをかねて片道40分のイタリアンレストランへ。
公園ちかくのそのお店は、ゆったりと過ごせるので人気のお店。

お休みだからとお昼からボトルワインでパスタをいただく。
焼きたてのパンが美味しい。

お隣は80歳くらいかと思われるご夫婦。

「何にする?」
「同じのでいい」

これ以外の会話はまったくないのだけど、お二人とも穏やかな顔をしていて、
幸せってこういうことかな・・・と思う。

父が元気でいたら、両親もこうやってテーブルを挟んで穏やかに過ごしていたのかな。
そうえいば、父の最期の外食はパスタだって言ってたなとか考えていたら、
涙が溢れてきた。ワインのせいだね、きっと。

「お隣みて泣いてるの?どうしてそんなにオバサンになっちゃったの?」と、
家人に言われて、泣き笑い。

でも、こんな穏やかなカップルを見て涙できるなら、
オバサンになるもの悪くないよ。