石仏の撮影で苦労することがあります。風化による劣化で、表面が剥落して像様が確認できなくなってしまっているもの、また、刻まれた文字などが判読できないことです。光の方向を意識しながらカメラのアングルを変え、少しでもわかりやすい映像にならないか試すことがあります。しかし、剥落や崩落が大きい場合は、よい結果は望めません。今回撮影を続けている三十三体の石仏ですが、順番に並んだ23番の次は24番のはずですが、そこには、番号不明の石仏があるのです。台座には文字が見えません。その隣に新たに造立された24番があります。この不明の石仏は何番だったのか、像様は千手観音に見えます。24番は有名な十一面観音ですから、24番ではないでしょう。23番は台座に文字も見える十一面千手観音が揃っています。また、この不明の石仏は十一面には見えません。さて、どこの観音様だったのでしょう。また、なぜこの位置なのでしょか。謎です。三十三体の石仏が並ぶ西国霊場のミニ巡礼は各所で何度か撮影をしています。しかし、不明の石仏が混ざっていたのは初めてです。
30秒の心象風景27356・第23番と24番の間に~斑鳩寺石仏~
https://youtu.be/T6vmVpPeWDA