いつ訪れても千羽鶴がつるされているお地蔵様です。古い石造の地蔵立像で、風化によって面貌はわかりにくくなっています。両手の持物や印相もよくわからない状態ですが、よだれかけとニット帽のような頭巾は真新しい赤色です。木造のさや堂の中で多くの千羽鶴に囲まれたような状態になっています。緑の葉をつけたお供えの木も新しく青々とした状態で、お参りに来る人が絶えないことを示しています。平安時代に開かれた古刹寺院で、大寺院として発展しましたが一度荒廃し、その後に復興しています。境内には地元の人々の生活道路が通っていて、今とは異なるかつての広大な境内は、人々の生活と共にある聖域だったのでしょう。そのことを伝えるお地蔵様です。
30秒の心象風景23447・門前の地蔵~妙徳山神積寺~
https://youtu.be/HqgrH9jEmHc
30秒の心象風景23447・門前の地蔵~妙徳山神積寺~
https://youtu.be/HqgrH9jEmHc